今日はもぐちゃんの五歳の誕生日。 五年前と曜日が同じ今年、妊婦だった時期や出産のことなど思い 出してしまう。
子どもの手はとても気持ちがいい。 特にわが息子はいい手をしているらしい。 姉がもぐちゃんと手をつないだ時、なんて気持ちがいいのだろう と思わず口にしたくらいだ。 透析前の通院日、保育園に連れて行く時と、一人で帰ってくる時 とでは足どりが違った。 手を繋いで連れて行く時は元気が出た。 なんだか力が湧いた。 一人で帰る時は、足どりも重く妙に疲れた。 今でも、もぐちゃんと手をつないで歩いていると、足どりが軽い。
最近のもぐちゃんは、よく手をつないでくれる。 それは、おかあさんに元気をあげるためなのだそうだ。 わたしは、寝る時にもぐちゃんにたくさん話しかけるが、その際 に手をつないでもらうと元気が出るんだよ、ちゃんと歩けるんだ よと話したことがあった。 それを最近ではちゃんと認識していて、外を歩く時は必ず手をつ ないでくれるようになったらしい。 誕生日を前に、こんな話をした。 きみが、お母さんのおなかの中の赤ちゃん用のお部屋に 来てくれた時から、お母さんはずっと元気だったんだよ。 きみはどうしても生まれてきたかったから、お母さんの 体を元気なままにしてくれていたんだよ。 それはきみの魔法だね。 今は、きみのお手ての魔法で元気にしてくれてるね。
大きな病気もせず、よくぞ五歳まで成長してくれたものだ。 七五三の意味を噛み締めた今年である。
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