鶴は千年、生活下手

2008年12月21日(日) 今日で五歳の息子へ

今日はもぐちゃんの五歳の誕生日。
五年前と曜日が同じ今年、妊婦だった時期や出産のことなど思い
出してしまう。

子どもの手はとても気持ちがいい。
特にわが息子はいい手をしているらしい。
姉がもぐちゃんと手をつないだ時、なんて気持ちがいいのだろう
と思わず口にしたくらいだ。
透析前の通院日、保育園に連れて行く時と、一人で帰ってくる時
とでは足どりが違った。
手を繋いで連れて行く時は元気が出た。
なんだか力が湧いた。
一人で帰る時は、足どりも重く妙に疲れた。
今でも、もぐちゃんと手をつないで歩いていると、足どりが軽い。

最近のもぐちゃんは、よく手をつないでくれる。
それは、おかあさんに元気をあげるためなのだそうだ。
わたしは、寝る時にもぐちゃんにたくさん話しかけるが、その際
に手をつないでもらうと元気が出るんだよ、ちゃんと歩けるんだ
よと話したことがあった。
それを最近ではちゃんと認識していて、外を歩く時は必ず手をつ
ないでくれるようになったらしい。
誕生日を前に、こんな話をした。
 きみが、お母さんのおなかの中の赤ちゃん用のお部屋に
 来てくれた時から、お母さんはずっと元気だったんだよ。
 きみはどうしても生まれてきたかったから、お母さんの
 体を元気なままにしてくれていたんだよ。
 それはきみの魔法だね。
 今は、きみのお手ての魔法で元気にしてくれてるね。

大きな病気もせず、よくぞ五歳まで成長してくれたものだ。
七五三の意味を噛み締めた今年である。


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市屋千鶴 [MAIL]