鶴は千年、生活下手

2004年03月31日(水) 曇っているのは

曇っているのは、空だけなのか?
世の中の、物事を見る目や判断する目は曇っていないか?

もぐちゃんの指しゃぶり、両手ともするようになった。
ここ2、3日は、左手がお気に入り。
お出かけしても、おしゃぶりなどには目もくれず左手をなめている。

蛍光灯好きは相変わらずで、台所の蛍光灯はひと回り大きいのだが、
灯りのついていないそれを見ていて、声を出して笑った。
「大きいねぇ」のひと言が気に入ったのだろうか。
「蛍光灯さん、こんにちはーっ!」で笑っていたもぐちゃんだが、
最近では「こんにちはーっ!」だけでも笑うようになった。

もぐちゃんとは、ものをあまり使わないで体と声だけで遊んでいる。
使うものといえば、ハンカチを結んだものくらい。
それも適当につかんで口にもっていくだけなのだが。

明日はいいお天気になるといいな。

姉の家では、姉夫婦と子供二人が二枚の布団で寝ていたことがある
のだが、我が家ではわたしと夫ともぐちゃんで川の字は無理そうだ。
わたしも夫も体が大きいし(姉夫婦は二人ともこじんまり)、夫は
寝相が悪くて、二人の間に子供を寝かせるのは危ないと思われる。

明日から四月。 新しい年度が始まる。
夫も明日は、9時出社だろうか。

019:沸
 君の目の火種に煽られるように沸き立つ思い 作戦負けだ(市屋千鶴)



2004年03月30日(火) アメリカの風

アメリカから一家4人で里帰りしている従妹と電話で話した。
彼女は2人目を夏に産んだ。 男の子。
その子がとても大きい子なので、洋服があっという間に着られなく
なってしまうのだそうだ。
2、3回しか着ていない洋服がたくさんあるので、送ってくれると
いうことになった。
もぐちゃんは、わりと標準的に育っているようなので、ありがたく
お下がりをもらうことにした。
従妹一家は、約2週間滞在していくのだが、今日までの10日間で
すでにツンツンになってしまった服もあるらしい。
それは実家において行くので、叔母が送ってくれるそうだ。
おそるべし育ち盛り。

いろいろと子育ての話をして、1時間ほど電話していた。
どうやら、蛍光灯が好きなのは、もぐちゃんに限ったことではない
らしく、そうなのよねと相づちを打たれた。
そうなのか。ふぅ〜ん。
電話の向こうでは上の子(女の子)が日本語と英語で話しかけてい
たようだ。 う〜む、バイリンガル。
さすがに旦那さんとは電話での会話には無理が有るので話をしなか
ったが、今年の秋に上の子の七五三でまた帰省するということだか
ら、その時は子連れで会いに行こう。

わたしより5歳年下の従妹。
今は、ほんとうに1、2年に1回くらいしか会えないが、わたしの
体を心配してくれる、かわいい妹のようなやつ。
わたし達いとこは、姉妹のように幼い日の一夏を過ごしてきたのだ。

018:ロビー
 ロビーまで降りて行くからこの部屋の番号はまだ聞かないでいて
                           (市屋千鶴)



2004年03月29日(月) 家族写真

写真屋さんで写真を撮ってもらうのは、結婚して1年後にウェデ
ィングドレスを着て写真撮影して以来だ。
その前はいつだったか。
高校に入学する時、母と二人で町の写真屋さんで撮ってもらった。

土曜日に、買い物に出かけたときに予約した。
日曜日、一応二人ともスーツ姿でベビーカーを押し、写真屋さん
まで行った。
産後の体型が戻らない体に着用可能なスーツは2着。
痩せる前に来ていたスーツだ。(いや、助かったね。)
パンツスーツの方が生地が薄いので、それにした。
スーツ姿でベビーカーを押しているのは、少しチグハグな感じが
したが、まあしょうがない。
最初は三人で、次にもぐちゃん一人で撮ってもらった。
三人のときは、わたしに抱っこされているので、いい顔をしてい
たのだが、一人になったら心細そうな顔をして、写真屋さんが振
った鈴の音にびっくりしてべそをかきそうになった。
普段、音が出るようなものをあまり聞かせていないからか。
音が出るといっても、鈴は1つのやつだ。
写真屋さんが振っていたのは、鈴が4つくらい付いているもので、
視線を引き付けるにはもってこいのもののようだった。
というわけで、笑顔で写真撮影とはいかなかったもぐちゃん。
男の子なので、きりっとしていいんじゃないか、と夫は言った。
それもそうだな。
帰りには、近所の神社にお参りした。

今日も風が強い。
風が強いと、散歩は躊躇してしまう。

体型といえば、産後はウエストニッパーとかで戻すものなのだが、
わたしは腎臓が大きくなってきている(のう胞が大きくなるため)
ので、あまりウエストをしめると気分が悪くなることもあるから、
締め付けるのを止めている。
したがって、おなか回りは野放しである。
これは、いかん。  少しは閉めないと・・・・・
気持ち悪くならない程度に閉めるのか。う〜む。

017:免許
 「ここからは立ち入ることはできません」わたし発行の免許をあげる
                           (市屋千鶴)



2004年03月26日(金) 新幹線

いやぁあ、昨日はもっとゆっくり見たかった、TVチャンピオン。
新幹線王選手権だもの。(うぉーっ!)

もぐちゃんをあやしたり、ミルクをあげたりしていたので、少し
しか見られなかったが、楽しそうだった。
わたしがわかったのは、那須塩原駅に停まるのは「なすの」だと
いうこととか、運転席からの景色が山形新幹線だということとか、
新幹線の歌(びゅわーん、びゅわーん、はーしーるー、の歌)の
歌詞が「時速250キロ」だということとか、連結している映像
が「こまち」と「はやて」だということくらい。
全部は見ていないので、それ以外にもわかるものがあったかどう
かは不明。

「ぷらむ」のみなさんは知っていることだが、わたしは鉄道好き。
が、マニアと言うほどではなく、電車の歌を詠んだりする程度。
金額は高いが、たとえ博多まででも、飛行機よりも新幹線に乗っ
て行きたいタイプ。
できることなら、姉の一家と一緒に見たかった。
姉の家では、義兄と甥が鉄道好き。
二人とも鉄道高校に入るくらいの鉄道好きなので、一緒に見てい
たらきっと面白かったと思う。

それにしても、選手のみなさんの個性的なこと。
好きだということの種類も微妙に違うところがまた面白い。
社内放送の再現もさることながら、新幹線に向かっておじぎして
いた人が忘れられない。
大好きなものには敬意を払うべきなのだろう。

016:乱
 乱雑な机の上の片隅にうずもれていく君との記憶(市屋千鶴)



2004年03月25日(木) 寝る子は

昨日は、なんだかずいぶんともきゅもきゅと活動していて、日中
あまり寝ていなかったもぐちゃん。
今日はその分余計に寝ているように思える。
眠い分、ミルクの飲み方がちょっと少ないかな。

思うに、わたっしがかまい過ぎるから、興奮して寝ないのではな
いのか。
とまあ思いいたったので、今日は少し距離を置いてみた。
居間の方から椅子に座ってベビーベッドを見ている。
もぐちゃんは、ちらっとわたしの方を見て、もそもそと動いては
いるが、次第に眠気に負けて寝てしまった。
それでも、しばらくは、抱っこしたり、いじくり回したりはして
いたのだけれど。

もぐちゃんの好きなもの。  蛍光灯。(笑)
どの部屋も、傘付きの二本の丸い蛍光灯なのだが、どうやらそれ
が好きらしい。
ぐずっている時に、抱っこして蛍光灯の下に行くとそれだけで目
の色が変わる。
そのうえ、蛍光灯に向かって笑いかけるし、話しかける。(笑)
灯りが付いていてもいなくても、好きらしい。
しょうがないので、母は、「蛍光灯さん、こんにちはーっ!」と
言ってみたりする。 息子、喜ぶ。

もう一つ、指しゃぶりまでの長い道のり、一歩前進。
右手の拳を、口に持って行けるようになった。
昨日の朝は夫が見ている時に成功し、その後も何回か成功。
一昨日は、口元にもっていこうとしているのにおでこだったりし
ていたが、昨日はだいぶ口元の近くに行くようになった。
だが、まだまだ正確にもってはいけなくて、あごやほっぺや鼻に
なることも多い。
今日は、なかなかいい調子で口に運ぶことが出来ているようだが、
親指のみならず拳全体をなめ始めている。

姪は、拳全体をしゃぶっているような赤ちゃんだった。
それは、父親譲りで口が大きいから。
ちなみに父親(義兄)も拳が口に入る。
わたしも口は大きいが、手も大きいので拳は入らない。
だが、みかんは、小さいものなら一口で食べられる。
義兄といい勝負。

015:蜜柑
 半分の半分ずつを口に入れ蜜柑の味のくちづけをした(市屋千鶴)



2004年03月24日(水) 晴れのち雨

朝のうちは、青空だった。
洗濯物も外に出せた。
もぐちゃんと、近所のドラッグストアまで行って帰る30分ほど
の間に、曇ってしまった。
生協のおじさんが配達に来た午後2時前には、雨になっていた。
天気予報は外れたなと思ったのは朝だけで、やはり当たったなと。

今度の週末、親子3人で写真を撮ってもらいに行こうかと夫と相
談している。
別段、着飾って撮影するわけではなくて、少しちゃんとした格好
で家族写真を。
というのも、今月の30日で100日目になるので、その記念。
お宮参りもしなかったし、なにかの区切りでないと写真は撮らな
いようなきがするし、普段はデジカメなので、プリントアウトは
なかなかしないものだから。

アメリカの従妹一家が来ているとのこと。
都合が悪くなって、来れないのだという話を昨年末に聞いていた
のだが、急に来ることが出来たらしい。
会いに行きたいが、とりあえず電話か。

生あるものは必ず死を迎えるものなのだが、それはまわりの人間
にとっては、急なことだったり、予期していたことだったり。
予期していた場合、覚悟はしていても辛いものは辛い。
ただ、時間をかけてその辛さに慣れて行くに過ぎないのだ。
そして、その時を迎えたときの痛みが、じんわりとしたものにな
るだけのことだ。
じんわりした痛みも、それはなかなか消えることのない痛み。

大事な人を亡くした時には、どうか思う存分、惜しんで欲しい。
我慢などすることなく、涙を流して、痛みを分かち合って欲しい。
一人でじっと涙をこらえていては、痛みに慣れることはできない。

014:オルゴール
 オルゴール止まるまでにはあなたからもらったものを片付けましょう
                           (市屋千鶴)



2004年03月23日(火) 三か月だからといって

日曜日で三か月。
だからといって何かが変わるわけではないが、ちょっと一区切り
といった感じ。

このところ、夜は長い時間寝てくれるようになったので、少し楽
になった。
が、ミルクを飲む時に、首を左右に振ったりするようになったの
で、口からこぼれることが多くなった。
自分で首をぐいぐいと動かせるようになったんだね。
縦抱っこしていても、首は手のひらで支えるだけでもしっかりし
ているようになった。
三か月の乳児に、何を言っても通じるわけがないのに、ミルクを
飲む時に首が動かなさいでくれと、言い続けてしまう。
これが、話してわかる年齢になったら、さぞや口うるさい母親に
なってしまうのではないかと懸念している。

もぐちゃんは、そんなに泣かない子供だが、最近、少しぐずるよ
うになってきた。
抱っこしても体を突っ張って泣き出してしまうので、ぐいっと丸
く抱え込んで少し揺らしてあげると、ちょっとはいいみたいだ。

日曜日、一緒にお風呂に入ろうとしていたのだが、両親そろって
ぐったりと眠くてたまらず、タイミングを逸したまま、お風呂は
パスしてしまった。
そのことに落ち込んで眠れなくなったわたしを、夫はしっかりと
した前向きな意見で諭していた。
夫の言うことは、いつも的を得ている。
わたしの欠点をよく知っているからか。
昨日は、いつもより二時間近く早く帰ってきてくれた。
夫が帰宅すると、ほっとする。

結婚したばかりの頃、まだ仕事をしていた。
自分の思い描く奥さんになれない自分に折り合いを付けるまで、
半年かかった。
今度は、自分の思い描くお母さんになれない自分と折り合いをつ
けていかなくてはならない。
今度はどのくらいかかるのだろうか。

013:彩
 彩子って名前の人の思い出がお台所に眠っています(市屋千鶴)



2004年03月19日(金) 内科の日

今日は内科の日。
病院で受付をしたらまず診察前検査。
その後2時間待って、やっと順番がやってきた。
内科は、新棟の1階に有り、入り口に近いところに2時間も座っ
ていたから、診察室に入ると暖かく感じた。
医師の横の体重計で体重を測った。減ってなかった。
血圧は、薬が効いているので、低めに安定してきた。
貧血も、鉄剤のおかげで少しずつ改善してきている。
血中クレアチニンは、医師の目標とする値に近付きつつ有る。
これは、血圧が下がったことで、血中クレアチニンも下がってき
たのだと言われた。

ただ、蓄尿の結果を教えてもらったが、自分で思っていたよりも
塩分もタンパク質も多くて愕然とした。
蓄尿から算出される値は、蓄尿の当日だけでなく何日間かの平均
になるらしいと知って、納得した。
前回の診察日の翌週だったか、母乳のために我慢していたピザだ
とか、カレーだとかをやたらと食べたくなったことがあって、お
そらくその辺りの食事がめちゃくちゃだったのだと思う。

「試験じゃないんだから、その日だけ摂生しても駄目なんですよ。」

「はい、わかりました。(そうだよなぁ。しゅん)」

いや、その日はきちんと計算していたということで、その前の数
日間は計算を怠っていたのだった。
その後も計算を怠って、大体の計算で暮らしている。
タンパク質は、牛乳と肉類と大豆類、それに主食関係を覚えれば
あとは野菜の分を考慮すればいい。
塩分は、自宅で調理する分には、目分量でも大体の見当が付くよ
うになった。
これで、次の蓄尿まで計算しないで暮らしてみよう。
そうすれば、普段の食生活の目安がつく。
などと考えながら、家路に急いだ。

薬は、病院の前の調剤薬局だと時間がかかるので、家の前の調剤
薬局にした。
なにしろ2時間も待ったから、夫を会社に行かせる時間を過ぎて
しまったのだ。
そんな気苦労もおかまい無しで、夫は今日は適当でいいんだと言
い、今日は出来上がりを収穫しに行くようなものだからと言いな
がら出かけて行った。昨日のうちに段取りしてあるって。
なるほど、うまいことを言うものだと思った。
収穫しに行くのか。不作じゃなければいいけど。(笑)

012:裸足
 この部屋は裸足が原則だからして君の靴下脱がせてしまう(市屋千鶴)

ほほ、意味深だね。(ひとり突っ込みかい)



2004年03月18日(木) 桜が咲いたら

わたしの花粉症は、桜が咲いたらおさまる。
が、今年のように比較的楽な場合は、どうだっただろうか。
それに、桜の開花がこんなに早い場合は、どうなのだろうか。

いつもなら、3月に入ってピークを迎え、お彼岸の頃には楽にな
り、桜が咲いたら終わりなのである。
今年は、外に出ないから楽なのだと思うのだが、ピークを迎えず
に桜の開花を迎えた場合、すんなりと終わってくれるのかどうか
が微妙なところだ。

明日は内科の診察日。
明日も夫が半休をとってくれる。

011:犬
 犬のようなまっすぐさで僕を見る人には何も応えられない(市屋千鶴)



2004年03月16日(火) 刺激

昨夜、夫がミルクを飲ませていて、そのほとんどを吐いてしまっ
て、飲み直したもぐちゃん。
飲み直しも、少ししか飲まなかった。
普段、吐くことなどほとんどないので、心配した。
前日にやや固めのうんちを1回しただけだったので、うんちが出
ていないからだろうということになった。
その後、朝までぐっすり寝ていたが、今朝、うんちを出してあげ
ようとおしりを綿棒で刺激したらば、少し固めのが出た。
いつもは、1日でなくても、翌日には少し固めのと普通のと2回
くらいしていたので、やっぱり固めのが1回だけだとちょっとし
んどかったらしい。

今日は午前中に出かけ、帰ってからミルクを飲んで、二人で昼寝
をした。
わたしが昼寝をするのは久しぶりのこと。
昨夜はよく眠れなかったから、昼寝は必要だと思っていた。
よだれがたれて目がさめた。(笑)

このところ、一生懸命に手を口に持って行こうとするもぐちゃん。
口は目一杯開いているのだが、まだそこまで手を持って行けない。
たまに、どれかの指が口に入ってなめることができるが、手の味
が変だと思っているのか、妙なものをなめてしまったというよう
な顔をする。
指しゃぶりまでの長い道のり。

010:チーズ
 一本のワインとチーズだけでいい祝ってくださいわたしの別離(市屋千鶴)



2004年03月15日(月) 未来の姿

昨日、南大沢までの電車の中で、お父さんと一緒の男の子を見か
けた。
多摩センターで、その子は降りた電車にバイバイするといって、
お父さんとホームに残っていた。

子供を持つまで、わたし達の未来の姿として意識したのは、年老
いた仲のいい夫婦の姿であり、小さな子供を連れた人達の姿は、
わたしにとっては姪や甥と過ごした過去の姿だった。
しかしながら、今では、子供連れの夫婦や親子連れの姿は、最も
身近な未来のこととなり、そのことに戸惑いすら覚えた。

どうしてもわたしには、いまだに現実味の薄いことなのだ。
今現在が夢ではないのかと、まだ思ってしまう。
いつか目が覚めて、夫と二人の暮らしに戻るのではないかという
気持ちもあったりするのだ。
それは、不安でもあり、安堵でもあるのだ。

結婚も、出産や育児も、勢いでできるのが適齢期なのだなと思う。
先のことばかり気にしているような年齢になってからでは、余裕
はあるようでないのかもしれない。
やはり、人一人の命を守り育てることを考えてしまう。
命などと言う大事なものを、わたしは守り育てて行けるのかと。
自分の体の心配さえしていればいいというわけにはいなかいとい
うことの重さ。
自分の体調管理はしたいし、さりとてもぐちゃん優先で暮らして
いて、自分のことはおろそかになりがちである。
自分の体を大切にしないと、もぐちゃんをちゃんと育ててはいけ
ないのにという気持ちと、そうできない実際とのギャップに焦る。

とはいうものの、もぐちゃんの命はもぐちゃんが持って生まれた
生命力に基づくものであり、親はただそれの手助けをしていくの
に過ぎないのだとも思う。
いつまでも手元においておきたいとは思わない。
早く大きくなって、自立できるようになってほしい。
授かった命は、もぐちゃんのものだから、自分自身で人生を歩い
てゆけるように早くなってほしい。
それが、思いがけず子供を授かった、年老いた病気持ちの母親の
本当の気持ちなのである。



2004年03月14日(日) ぷらむ、久しぶりの

今日はぷらむの日。
久しぶりに会う方達。
すっかり親バカのわたしは、デジカメに入ったままのもぐちゃん
最新画像を見せて回った。
中には、夫が撮りたがって仕方のない、もぐちゃんのおちんちん
の画像やお風呂前の裸んぼの画像も有り、衝撃の一枚などと言っ
ては笑ってもらった。

さて、今月のお題は「鍵」だったが、わたしのは次の三首。
 叫びたい心に鍵をかけながら通勤ラッシュを流されていく(市屋千鶴)
 もう一歩踏み込んでくれと玄関の鍵と一緒に心を渡す(市屋千鶴)
 満月の夜に解放されぬよう背中の鍵はきちんとかける(市屋千鶴)

一首目は先月に引き続き、通勤ラッシュの歌。
「かけながら」だと鍵をかけている動作の最中みたいだからとい
う指摘をいただき、そうだなと気付き、「かけたまま」にした方
がいいのだとなった。
何度、電車の中でけんかしそうになったことかと、昔を思い出し
ながら作った歌だった。
通勤電車は、性格を悪くする。

ニ首目は、「玄関の鍵」がそのまんま過ぎるので、もっと謎めい
た鍵を持ってきた方が面白いと。なるほど。
他の方からも、二首目全体がストレートすぎるので、もう少し遠
回しの方がいいのではをいう意見もいただいた。
どちらも、ストレートすぎるというわたしの特徴であり欠点。

三首目は、なぜ「背中」なのかというところでいろいろ意見をい
ただいた。
「背中」は外しにくい場所だから、きちんと鍵をかけるのは外し
にくい場所なのではないかと言われた。なるほど。
わたしの気持ちの中では、デビルマンの羽の隠し場所。

ぷらむの方から、うれしいいただきもの。
あんこが食べたいと日記に書いたのを読んでくださって、おいし
い和菓子をいただいた。
それから、かわいいブローチと「ひかり」と直筆の和紙。
みなさん、ありがとうございます。

久しぶりに頭を使ったのかな、わたしは。
若い人の歌にドラマを感じた。



2004年03月13日(土) 今日は何の日

今日は青函トンネルが開通した日なのだそうだが、わたしは一度
も通ったことはない。
青函連絡船には、中学の修学旅行で乗った。
「らんらく〜せん〜にのり〜」という津軽海峡冬景色も現実っぽ
くなくなってしまったんだなぁ。

それから、九州新幹線が今日からだったっけか。
熊本から鹿児島までか。
なんだか、騒音とか振動の問題が取り上げられていて、交通機関
とそういう問題とは無縁で入られないものなのだと改めて思った。

3月10日が高校入試、そして13日が合格発表だったと記憶し
ている。
学校で連絡を待っていたことや、三人で抱き合って喜んだことを
思いだした。もっとも、三人で抱き合う前は二人だったのだけど。
(一人は、机で泣いてたからー。)
学校に、父の妹から電話が有ったのも覚えている。
わたしが県内トップの高校に合格するとは思ってもいなかったの
だと話してくれた。
それは、ぼーっとしてると思われていたからだが、わたし自身は、
家の中で能力全開で暮らしたりしていなかっただけのこと。
小学校高学年以降は、学校がわたしの世界だったから、学校でだ
け能力を解放していたにすぎなかった。
たぶん、ちょっと早熟だったから、まわりの子供達よりも覚えが
早かったのかもしれない。
まあ、能力といっても、ただ単にちょっと覚えが良かっただけの
ことで、義務教育胃の範囲であればということだ。
ただ覚えていればいいという段階でなくなった時には、わたしは
何もできなくなったのだから。

高校に入ってからも、父方の親戚はわたしがそんなに勉強ができ
たことを、おそらくは信じきれていなかったかもしれない。
わたしの覚えの良さは父に似たものなのにね。

わたしは、自分の力を最大限に発揮したことが有ったのだろうか。
いつも、適当に勉強しているだけだった。
高校でも、なんとかごまかすように暮らしていたから。
銀行員時代、トラブルが発生すると目の色が変わるとよく言われ
たが、そんなときしか本気にならなかったということだったのか。

自分の力だけではどうしようもないことがあるということを知っ
てしまった14歳から、わたしが最大限の努力をしない人間にな
ってしまったのではないか。
なるようにしかならないことは確かだけれど、そこにたどりつく
までの過程が大事なこともある。

009:圏外
 あなたから目をそらせないわたしなど大気圏外まで飛ばします(市屋千鶴)



2004年03月12日(金) 宛名とあんこ

昨日の日記で書いた架空請求メールだが、もしも文中に書いてい
るように、メールアドレスから住所を調べているのだとすれば、
宛名は本名でくるはずだと気が付いた。
メールアドレスが宛名になっているのは、それしかわからないか
らだろうし、機械的にメールを作成して送っているからだろう。
一時は、来れるもんなら来てみろっ!という強気な言葉を書こう
とまで思ったのだが、冷静に考えればそういうことだなと。
(もっと早く気付けよなぁ。)

昨夜のTVチャンピオンは、和菓子王。
あんこ好きなわたしには、ほんっとに目の毒。
夫のおやつを買ってきてくれとメールしてしまうほど。(笑)
いやほんと、あんこものが食べたくてしょうがなかった。
一番食べてみたかったのは、あつあつおだんご勝負のおだんご。
審査員になりたかったー。(しくしく)

生協で「あん玉」を買ったが、あっというまに食べてしまった。
うー、あんこが食べたい。
あんこといっても、あんパンじゃだめで、まんじゅうとか餅とか
の類いでないと満足できないような気がする。
東林間駅からの道沿いに有る和菓子屋さんの「あずき餅」だとか
春ならではの和菓子とか、食べたい。

明日は午後から出勤だと夫からメールが来た。
日曜日は、夫にもぐちゃんをあずけて南大沢まで行ってくるのだ
が、休めなくてかわいそうかなぁ。
でも、土曜も日曜も、昼間では寝ていられるのだから、いいかな
とも思ったりする。
もぐちゃんとの暮らしを満喫してくれ、ってな感じ。

008:姫
 お姫さま扱いなんてしないから好きだと言ったくちびるを見る(市屋千鶴)



2004年03月11日(木) ほんとに強くて

ほんとに強くて困ってしまう今日の風。
やはり黄砂も飛んだのか。

高校入試のことはわりと良く覚えているのに、大学入試のことは
ほとんど覚えていないのはなぜだろう。
不合格だったからか。(笑)
それとも、それほど本気でなかったからか。
合格発表の日、不合格なのを知ってわたしより友人の方ががっく
りしていたのは覚えている。
本人は、試験のときに手応えでだいたいはわかっているし、勉強
をちゃんとしないで合格するわけがないと思っていたからか、あ
まりショックは受けなかったような気がする。
高校の時に、すでに挫折は味わっていたので、初めての挫折とい
うわけでもなかったし。

本日、メールをチェックしていたら、わたしのメールアドレスに
様をつけたメールが届いていた。
どうもエロサイトの使用料を払えというやつらしいが、使用した
日付けは昨年の8月となっており、妊婦のわたしはそんなものを
もちろん見るわけがない。
妊婦でなくても、有料エロサイトなんてみたりはしないが。
なんでも、払わないと、メールアドレスから調べた住所に訪問し
ますよということらしい。
そんなメール、即座に削除した。

最近新しく、メールアドレスを入力したのは、すくすく.com
くらいだと思うのだが、それ以外はだいぶ前から登録していると
ころばかり。
いったい、どこから入手したのかねえ。
ニフティのIDを取得した時のまんまだから、アルファベットと
数字の羅列で作ることができはするのだが。

う〜ん、うかうかしていられない世の中だなぁ。

007:数学
 気になってしかたないのは数学が嫌いな仲間というだけじゃなく
                          (市屋千鶴)



2004年03月10日(水) 立て続けに

今日は、立て続けに物が届いた。
最初は郵便で保険の見直し申し込み用紙が。
次に生協のおじさんが配達に。
そして、購入したもぐちゃんのお風呂用の椅子が。
これが2時間の間に届いたのだった。

今日も風が強くて洗濯物を取り込んでしまった。
明日も風が強いという予報だし、黄砂も飛ぶらしい。
またしても、洗濯物は外に出せなくなるのかな。
風が強いと、散歩もちょっとどうかと思い、玄関を出て家の回り
をぐるっと回る程度で済ませてしまう。
わたし自身は、花粉がたくさん飛んでいるような日は家を出ない
ほうがいいのだが、風さえ強くなければ散歩はしたいのだが。

3月10日というと、未だに思い出すのは高校の入試の日だった
ということだ。
どうして未だに思い出すのだろうか。
転校してから、前の学校の人と最初に会ったのは、ソフトボール
の試合で、その次に会ったのがこの高校入試の時だった。
だからか。
3月10日という日が引っかかって仕方がないのは。
高校の入試。
本当に大丈夫なのかなという気持ちは少しは有ったが、なぜだか
妙に合格するような気がしていて、気持ちに余裕が有った。
前日から泊まり込んで入試に臨むのが、遠くの学校の常だった。
宿泊先の記憶はほとんどなく、ただ前の学校の友人達が目標を下
げてしまっていたのがショックだったということだけ覚えている。
入試当日は、同じ教室には女子がわたしを入れて二人しかおらず、
二人で女子トイレを探したこととか、旅館で持たせてくれた昼食
を男子二人と三人で食べたこと、そしてそれを驚かれたことくら
いしか覚えていない。
なのに、どうしてこの日が引っかかるのだろうか。
大学入試の日は忘れてしまったのにな。

006:土
 土臭い人が好きだと宣言しあなたのことはしまっておきます(市屋千鶴)



2004年03月08日(月) 風強し

先週、強風の中で洗濯物を干していて、竿ごと落ちた。
ほとんど乾いていたので、わたし達のパジャマとかはまあいいか
とそのままにし、もぐちゃんんのものだけ洗い直した。
竿が落ちる少し前に、風が強いから取り込んでおこうかと迷った
末に、もう少しいいかとそのままにしていたのだ。
このときに取り込んでおけば、というのは後の祭り。
この教訓を生かして、今日は早めに取り込んだ。
目安は、風で煽られた洗濯物で、竿がゴンとかいう音を出した時。

お隣の洗濯物は落ちているのを見たことがない。
竿はストッパーで止められているし、どうもうちの洗濯物よりも
煽られないような気がする。(なーぜー/まさかのミステリー風)
風の吹き方に何かあるのだろうか。

昨夜、夫と一緒にお風呂に入ったもぐちゃん。
気持ち良さそうでは有ったが、夫ももぐちゃんも落ち着かない。
どうやってかかえていればいいのかわからない状態。
もちろん、洗うのだってどうしていいのかわからずに、湯船の中
で洗ってしまった。(笑)
洗うのもそこそこに、暖まったもぐちゃんを出すことにした。
今日からまた、ベビーバスで沐浴だ。
お風呂に一人で入れるには、もう少し暖かくなることと、首がす
わることが必要な気がする。
お風呂用の椅子を買う予定なのだが、それは首がすわってから使
うようなものなので、もう少しお預けか。
ベビーバスも、もう足がついてしまうので、もぐちゃんはピーン
と足を突っ張って遊んだりする。
その点はちょっと洗いにくいが、なんとするしかない。
慣れというものは便利なものだ。
あれほどドキドキものだった沐浴にはすっかり慣れてしまったが、
今度は一緒にお風呂に入ることに慣れなくては。

土曜日に、蓄尿した検体を病院に持って行ったのだが、その時に
退院したてのような新生児を抱っこしたお母さんを見かけた。
時間的にも1か月検診ではないようだったが、退院するにも時間
が早すぎると思った。
退院は11時だが、それは9時台だったから。
どんな理由でそこにいるのかはわからなかったが、その赤ちゃん
の泣き声はまぎれもなく退院したての新生児のそれだった。
うちの子は、もうあんな泣き方はしなくなった。
あんな泣き方をしていた頃、自分も泣きながら過ごしていたこと
を思い出した。
胸がきゅんとした。
帰宅して、デジカメの写真をなぞってみた。

今では、ゆったりと二人の時間が過ぎて行くようになった。

005:名前
 教えてはくれないならばこっそりと背広の名前を探してみます(市屋千鶴)



2004年03月07日(日) なんとか

ぷらむ短歌会の3月の詠草をなんとか送ったところだ。
「鍵」で作ると、なんだかどれも似たような使い方になってしま
うところに力不足を感じながらもね。

夫は金曜日に飲み会で、帰宅したのは午前1時頃だったが、もう
鼻声で、風邪をひいてしまったのは明白だった。
夫の風邪はたいていの場合は鼻風邪で、鼻水が鼻汁になるとほぼ
復活といった具合だ。
土曜日に一日中寝ていたので、今日は朝から起きている。(笑)
風邪もひき始めにゆっくり休むことができれば、早く治るもの。
夫はいつも早めに対処してさほど重くならないうちに治している。
今回は、わたしに移っていないようなので、ほっとしている。
まあ、移っていても、今は風邪薬を飲んでもかまわないのだから、
おそらくわたしも早々に治るはずなのだが。

今日は、ほんとに珍しく朝から夫は起きているので、もぐちゃん
の笑顔を満喫したらしい。それに、たくさん遊んでいた。
「帰ってきたらお風呂に入ろうね。」と、もぐちゃんに語りかけ
て出かけて行った。

一番の薬は安静だから、土曜日一日寝ていたのがよかったようだ。
すっかり鼻水もとまり、元気いっぱいである。
今は、自転車でゲームを買いに行っている。
治りかけで大丈夫なのか?

ちなみに、
3月2日からの短歌は、題詠マラソン2004の100のお題を
参考にして作っているので、番号を付けている。
正式に参加することはしていないので、お題だけ拝借している。
また、それらの歌と日記の内容とはまったく無関係で、できるか
どうかわからないが、100のお題を恋愛ものにしていこうかと
思っている。
もう、こういうお題をもらったりとかしないと、恋愛ものも作れ
なくなったなぁと思ってねぇ。(笑)
(したがって、過去の思い出か、ほぼフィクションっす。)

004:ぬくもり
 ぬくもりを求めるだけじゃだめなのか真剣に訊く君を抱く夜(市屋千鶴)



2004年03月04日(木) 「でした」と「線」

昨日の「トリビアの泉」で、57へぇを獲得したトリビア。
 
 山形県山形市では、名乗る時に「〜です」ではなくて
 「〜でした」と言う

そうなのだが、山形市と限定した辺りに自信の無さが伺える。
説明で言っていたように、東北から北海道にかけて使われてきた
ものであり、今現在はどの辺りで使うのかというよりも、使う人
は使うという状態のような気がする。

我孫子にいた頃のパート先の取引先の社長さんは、苫小牧だが、
「○○でしたー」と名乗っておられた。
夫の会社の関連会社(山形県最上地方にある)でも、やはり同じ
名乗り方をする人はいる。
ポイントは、「でした」と言い切るのではなく、「でしたー」と
余韻を持たせることか。(笑)

なぜと訊かれて答えられないのは当然だろうと思う。
たぶん、「今、電話を鳴らしたのは○○でしたー」という感じが
一番近いような気もする。

さて。
本日、東先生から2月のぷらむが届いた。
2月のお題は「線」だったが、作ったのはこの三首。

 一線を越えたときしかわからない微妙にずれた心と体(市屋千鶴)

 背中から君の視線がしみ込んでくるような夜に月は見えない(市屋千鶴)

 白線のあちら側では箱詰めの無表情さが運ばれて行く(市屋千鶴)

一首目、「一線を越える」は慣用句なので、別の表現で。
ニ首目、「ような」と比喩にしないで直接描いた方が臨場感が出て
歌が強くなる。
という指導をいただいた。
三首目は、「すっきりと言いたいことが伝わる作品で、言葉に無駄
もありません。」と書いていただいた。 うれしい言葉。
ほんのちょっとの手直しでよくなるものなのだなぁと、毎回実感。

さて、今月のお題は「鍵」。
日曜までに作らなくては。

003:運
 運命だなんて言葉は嫌だけど君しかいないと思っちゃいるよ(市屋千鶴)



2004年03月03日(水) ひな祭り

ひな祭りいっても、我が家におひな様が飾られているわけでも
なく、もちろん持ってもいない。
自分のためにおひな様を飾ったのは、生家にいる間だけだった。
あの人形達も、家と一緒になくなってしまったのだなぁ。
取り壊されていく家と、家財。
仏壇は誰のところに有るのだろうか。
壊されなかっただろうか。
仏壇の裏から、こうもりが出てきたことが有ったなぁ。
なんだかお宝が入っていそうな仏壇の裏だった。
30年近く経ってから、仏壇の心配をしているなんてね。(笑)

母の実家の仏壇は、今は高幡不動の叔母の家に有る。
きれいに磨き直されて、見違えるようにピカピカの状態で。

ひな祭りの楽しみは、やはり食べ物だった。(やはり・・・・)
蒸して作る独特の餅を飾り、食べる。(くじら餅というのだけど)
固くなったら、いろりやストーブの上で焼いて食べると、香ばし
くてまた一段とうまい。
それから、紅白のあん餅。これも固くなったら焼いてたべる。
そして、麹で作る甘酒。(酒粕のではない。)
う〜ん、しあわせだったあの頃。
手っ取り早いしあわせは、やはり食の中に有ったのか。>自分

002:安心
 さしあたり手に入れられる安心はほんのひととき専用でした(市屋千鶴)



2004年03月02日(火) かけられた

朝からもぐちゃんにおしっこをかけられてしまった。(笑)
洗濯が終わって干して、おむつを換えているときのこと。
どうもおしっこをした直後のようだったので、きれいに拭いてあ
げようと思って、ちょっと目をそらした瞬間、どうやらニ度目の
放尿だったようだ。
思いっきりとんで、ジャージやカーディガンや、さらには半纏に
までかかった。(爆)
冬らしい晴天ならば半纏も洗って干すのだが、今日の天気ではま
ず乾かないし、半纏は部屋干しには向かないだろうということで、
とりあえず乾かして、明日洗うことにした。
ジャージやカーディガン等は洗ったが。

おむつを新生児用からSサイズに変えてみた。
どうも股上が浅いように思えていて、太ももの辺りが窮屈そうだ
ったのだが、ひと回り大きいものとなると、なかなかゆったりし
ていて楽そうである。
うんちポケットというのがあるおむつ。
へぇ〜と思うが、まだその真価は発揮されていない。

今日はもぐちゃんと郵便局まで牛乳代を払い込みに行った。
順番が六番目だったので、人が多かったことも有り、入り口から
出て待っていると、ちょっと年配のおばさま(おばあちゃままで
あと一歩くらい)がベビーカーを覗き込み、かわいいわねと言っ
てくれた。
女の子かと訊かれたので、男の子ですと答えたが、心の中では、
「女の子みたいか、お前?」と思っていた。
なにしろ、普段からおっさんくさく気張っているのを見続けてい
るもので、女の子のようにかわいいなどとは思ったことがない。
たぶん顔立ちはかわいいのだろうが、表情がおっさんくさいうえ
に、写真写りがべらぼうに悪いので、かわいい写真がまだない。
デジタル化されたプリント候補の画像ばかりである。

帰宅してお風呂に入れて、しばらくしてミルクをあげて一段落。
ベビーベッドに直角に寝かせて、キックゲームをして遊んだ。
ゲームだと思っているのは親だけかもしれないが、もぐちゃんの
足でおなかを押され、後ろに倒れそうになってまた戻るという動
作を繰り返すだけのこと。
それでも、もぐちゃんの足の力に満足したりなどして、そこそこ
親は楽しいのである。
キックしがいのあるおなかである、というところがミソ。
一日の中の大きなイベントである散歩とお風呂の他は、こうして
過ぎていく。

市役所から、四か月検診と予防接種に案内が届いた。
4/27に四か月検診。
ポリオの一回目は、4/22。
ツベリクリン反応は、6/26。
これをもとに個別接種の日程を考えていくのだな。ふむふむ。

001:「空」
 空にしかないものばかりさがすのも飽きてきたのであなたを見ます
                           (市屋千鶴)



2004年03月01日(月) 弥生の雪

今日から三月。
雪が降った。

本日、冊子小包で一冊の本が届いた。
健保からの「目で見るパパとママの小児科入門」という本。
早速開けて、しばし読みふけってしまった。

離乳食はかまえないでという記述に、少し気が楽になった。
家事全般が苦手なわたしにとって、離乳食作りも大変そうだなと
いう意識が有ったし、姉も離乳食作りは大変だよと言ってたから。

三か月から予防接種も始まるし、小児科との付き合いが増えてい
くのだなぁ。

三月の雪と言えば、田舎では三月の終わりにドカッと雪が降って
いた。必ずと言っていいほど三月末に。
その雪が入学式までのこっていたものだったのだが、今ではそれ
ほどの雪は降らないらしい。
豪雪地帯にとって、雪が少なくなるのはいいことなのかもしれな
いが、それと引き換えに何かを失っているのではないだろうか。
それが何かはわからないが、何かせつない。
雪が降る地方にはそこなりの楽しみが有って大変さばかりではな
いのだが、そこでの生活に伴う苦労はやはり多い。
楽しいことは、その大変な日常とのバランスで生じるものだろう。

どこで暮らしていても、大変な日常生活の中に楽しみを見いだせ
る人はしあわせなのだろう。

たとえば、毎日が単調に見える乳児との暮らしでも、「あー」と
か「うー」とかを発する子の表情を見て、親の言葉に反応するの
を見ていることは、大きな喜びであり、かなりの救いである。
それがあるから、深夜まで一人でも頑張れるような気がする。
子供が何かに反応するようになるまでというのは、ただ寝ている
だけの子を面倒見ているという感じで、時々さびしくなるものだ
ったが、だんだんと見えてくる子供の変化が、次第に大変さを増
していくだろう子育てにおける楽しみとなって、親の活力源にな
るのだと思った。

このまえ雪が降ったのは、もぐちゃんの一か月検診の日だったな。

 ひたむきに雪をかきわけ行く人の背中に愛を感じてしまう(市屋千鶴)


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