2004年08月31日(火) |
セックスボランティア |
セックスボランティア 河合香織著 新潮社 2004/6/30
障害者にも性への欲求はある。それを受け入れてくれる場所は少ない。解放するためにボランティア活動をする者もいるが、日本ではまだまだ公にはなっいない。
ヨーロッパでの補助金の記述もあったが、それを公にはしていない。まだまだ秘めたるものなのであろう。(もてない者対象に補助金が出る時代もくるか)
評価 △(この手の問題を取り上げたことは評価出来る)
バカDAY 井野上豊著 文芸社 2003/6/15
ホタローの物語。 保田朗41才独身。猫を拾う。競馬。ソープ。ずれた純愛。
こういうのもあり。
評価 ○
盗作 伊藤たかみ著 河出出版新社 2003/6/20
自殺した友人の作品を手直ししてデビュー。名前も使用。自己のゆらぎ。ビートルズ。暗示。
著者自身友人の名前を借用している<あとがきより。
評価△
2004年08月28日(土) |
シェイクスピアを代筆せよ! |
シェイクスピアを代筆せよ! ゲアリー・ブラックウッド著 白水社 2002/1/10
宮内大臣一座のウィッジは座付きの作家シェイクスピアの代筆をする。ペストのため地方をまわることになる。父親と遭遇。葛藤。新しい俳優。
けなげな男の子の話。
偽作の話だと思いこんでいた。シリーズ2作目。背景がおもしろい。
評価 ○
時の町の伝説 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著 徳間書店 2004/6/30
疎開先で誘拐されたヴィヴィアン。時の町で知ったことは。中国系の少年らと4つの極を守る。
ハウルの動く城の作者。 元気な女の子。これまた盗まれた記憶と同じく読んでから著者紹介をみた。展開がよい。
評価 ○
黒い蛇 柊治郎著 廣済堂出版 2004/7/15
イミテーション:剱岳。元刑事。 黒い蛇:北朝鮮。結婚。ネタ 部外秘: 微罪処分 不定期刑
元警察庁捜査官。山好きがわかる。横山の警察ものと視点が違う。
評価 ○
りかさん 梨木果歩著 偕成社 1999/12
「からくりからくさ」の前話。
洋子のところへりかさんが。雛人形たちの話。等々。
ほんわかかわいいが不気味でもある話。人形は見る人によってかわる。
評価 ○
うろんな客 エドワード・ゴーリー著 柴田元幸訳 河出書房新社2000/11/20
夜ふければ 屋敷の中を 彷徨えど 頭の中は 白河夜船
表紙にひかれて借りたが、訳のなんともいえない文語がいい。
評価 ○
刺繍する少女 小川洋子著 角川書店 1996/3/25
短編集 刺繍する少女:ホスピスであった幸せなときの少女 森の奥で燃えるもの:ゼンマイ線をとると時間がとまる 美少女コンテスト:母の思い ケーキのかけら:王女のもとで荷物整理 図鑑:増補・寄生虫図鑑。不倫。図書館。 アリア:毎年一曲だけのアリア。叔母 キリンの解剖:ジョギング。倉庫。クレーン車。 ハウス・クリーニングの世界:せこせこせこ ごしごしごし。染みを取ることに歓びを。あれやれこれやれ。恍惚 トランジット:ユダヤ。屋根裏。木馬。 第三火曜日の発作:通院。喘息。
ゼンマイ・図鑑・クリーニングよし。
評価 △
2004年08月22日(日) |
盗まれた記憶の博物館 |
盗まれた記憶の博物館 上下 ラルフ・イーザウ著 あすなろ書房 2002/10/15
いきなり警察がやってきた。 なんで父のことを忘れてしまったのか。イシュタルの門より弟が旅立つ。ふたつの世界での戦いが姉弟を待っていた。
神々の名を羅列。神話好きにはたまらない蘊蓄。 ネシャン・サーガ著者。食わず嫌いしていたが、勢いがありよみやすい。名前をさがして神々の名前のうんちくが楽しい。
評価 ○
レックス・ムンディ 荒俣宏著 1997/5/30
レイライン。神の子。 遺跡を破壊した。細胞の変質。
ダヴィンチ・コード解説にて荒俣氏が宣伝していたと聞いたので、読んでみた。 ダン・ブラウン作品は「天使と悪魔」のみ読了。象徴のおもしろさ、蘊蓄を楽しむ作品。判じ物としては薄味。
評価 △
2004年08月20日(金) |
江戸の判じ絵(しんちゃん) |
江戸の判じ絵 岩崎均史著 小学館 2004/1/10
これを判じてごろうじろ
目でみるなぞなぞ。
http://www.torito.co.jp/puzzles/211.html 解説
ダジャレの世界。
評価 ○(好み。表紙カエル)
2004年08月19日(木) |
西洋美術解読事典(ぱらぱら) |
西洋美術解読事典 ジェイムズ・ホール著 河出書房新社 1988/5/1
絵画・彫刻における主題と象徴
ダン・ブラウン著「天使と悪魔」にでてくる象徴にひかれ借りだし。
i.e. 蛇→邪悪・サタン・豊穣・知恵・病を癒す力・竜・嫉妬・欺瞞・男性器・大地・甦り・倫理学・潔白・アフリカ・時
なんでもあり
評価 ○
2004年08月18日(水) |
沙門空海唐の国にて鬼と宴す1・2 |
沙門空海唐の国にて鬼と宴す1・2 夢枕獏著 徳間書店 2004/7/31
804年遣唐使として渡海した空海と橘逸勢。怪異と遭遇。密を盗みにきたと言い放つ空海が対するものは。
伝奇もの。読みやすい。 楊貴妃・白楽天・李白・阿倍仲麻呂等適度にうんちくをちりばめ、満足させてくれる。
評価 ○
作家小説 有栖川有栖著 幻冬舎 2001/9/10
短編集 書く機械:自動書記の話かと思いきや落とし穴 殺しにくるもの:ファンレター 締切二日前:落とし方がいまいち 奇骨先生:いびつな業界 サイン会の憂鬱:故郷に錦を飾る 作家漫才:売れない 書かないでくれます?:約束 夢物語:異世界
軽くさらっと。
評価 △
探偵倶楽部 東野圭吾著 祥伝社 1996/6/20
依頼人の娘 改題 美貌の男女が秘密厳守で捜査に当たる<紹介より
短編集 偽装の夜:社長の死。それぞれの思惑。 罠の中:主人の死。違う行動の理由は? 依頼人の娘:母の死。父・姉・叔母の秘密は? 探偵の使い方:二人の男の死。調査報告の使い方。 薔薇とナイフ:姉の死。妊娠。父の愛。
さすが四〇〇円文庫をだしている祥伝社の文庫。軽い。どこに美貌の男女が?<運転注意。美男・美女多し>の看板をみたよう
評価 △
狗 小川勝己著 早川書房 2004/7/20
復讐。虐待、束縛、背徳、疑心暗鬼・・・暗黒の深淵にたたずみ、卑しさ故に純美な五人のファム・ファタルと、翻弄され堕ちていく愚かな男たち・・・<紹介より 蝋燭遊技:別れた男が先に結婚するのは許せない。呆れた行動により破局へ。同じ事を返そうとしたが・・・ 老人と膿:性病 You裡:キャバクラ嬢につきまとわれ、爽快感を得る 代償:決め手は水虫 夢の報酬:母子密着
紹介は高尚。中身は・・・
評価 △
2004年08月14日(土) |
シン・マシン(ふたご) |
シン・マシン 坂本康宏著 早川書房 2004/6/20
脳の一部が機械化する奇病。感染しなかったものは「スタンドアロン」と呼ばれ隔絶された生活を送っていた。弟を助けるために真樹を救出しなければならない。機械化汚染地区へ。
汚染地区の描写が印象的。設定はありがち。
評価○
キューブパズル読本 秋山久義著 新紀元社 2004/7/12
欲しいものがたくさんのっている。目に毒。 キューブパズルの基本から紹介。懐かしいルービックキューブの解法もでている。
評価 ○
ディアスポラ5 前田栄著 新書館 2004/1/25
4精霊王がそろった。クワンに決断をせまる土の精霊王。精霊たちは還りたい。そのためには船を修理しなくてはいけない。町を壊し部品を得なければ。土の精霊王を助けるために苦しめないために一生懸命に考えていたのに、傷ついたユリウスを見たときクワンは破壊を選んだ。
佳境にはいってきた。 魔法が使えない魔法使いユリウスが要になり活動開始。(元気な男の子もいいよなぁ)
評価 ○
2004年08月11日(水) |
ねこのばば(ほのぼの) |
ねこのばば 畠中恵著 新潮社 2004/7/20
妖怪の孫である若旦那。そして兄やたち。妖しがうろうろする問屋。 短編集
体の弱い若旦那と心配性の兄や、大甘の父親。18にもなってひとりで外へ行くこともできない。浮世離れしたふんわりファンタジー。
評価 ○(妖しがぷりちー)
2004年08月10日(火) |
雪色のカルテ(ゲーム) |
雪色のカルテ 大場惑著 KKベストセラーズ 1998/7/5
診療所に3人の患者。 薄幸の美少女。心を閉ざした少女。勝ち気な少女。包み込む大人の女性。正義感のある医師。 それぞれとの濡れ場をはさみながら物語は進む。
評価 △(ささっと)
精霊召喚 矢島さら著 KKベストセラーズ 1998/10/10
亡国の王子が使命に目覚めた。光・火・水・風・地5種の精霊を仲間にして妹を助けにいく。
主要登場人物男一人、あとはかわいい女の子ばかり。あまりにも典型的なのですっと読み流し。ゲームの筋なんてこんなもんだろうな。
評価 △
2004年08月08日(日) |
ギャングスター・レッスン |
ギャングスター・レッスン 垣根涼介著 徳間書店 2004/6/30
20才のあきが 一人前のギャングになるまでを描く。
展開がいい。地道な作業。主義主張がなく肩のちからを抜いてよめる。 連載をまとめたものだが、これは一冊になってからのほうがいい作品である。
評価 ○
タイムカプセル 生田紗代著 河出書房新社 2004/7/20
これといった意気込みのないまま暮らしている大学生の話。 いとこの就職活動。友人の弟との接点。バイト先の話。
淡々と話がすすむ。終わってもなにか劇的に変わるわけでもない。著者は文壇アイドルと同年代。クセがなく読みやすい。「トーマの心臓」「ガラスの仮面」が文中にでてきた。著者の親が読んでいたのか?
評価 ○
2004年08月06日(金) |
君の名残を(タイムスリップ) |
君の名残を 浅倉卓弥著 宝島社 2004/6/28
巴御前、武蔵坊弁慶、北条四郎義時。友人3人が現代から平安末期へ飛ばされた。未来を知りながら大きな流れのまま動く3人。 ラブロマンス。
印象うすし。この時代のものはいくつか既読のため驚きがなかった。
評価 △
天使と悪魔 上下 ダン・ブラウン著 角川書店 2003/10/10
反物質が盗まれた。宗教と科学の対立。イミナリティ。 24時間の話とは思えないほど内容が凝縮して展開する。
象徴に関して調べてみたくなる。
ダヴィンチ・コードの前作。
評価 ○
蹴りたい田中 田中啓文著 早川文庫 2004/6/10
茶川賞受賞後失踪した伝説の作家の遺稿集。
おやじぎゃぐ好きにいい。
評価 △
2004年08月03日(火) |
楽園の魔女たち〜楽園の食卓後編 |
楽園の魔女たち 楽園の食卓 後編 樹川さとみ著 コバルト文庫 2004/7/10
調停者の力を得た4人の魔女たち。世界を守る意志もなく、ただ自然に信じる道を歩む。エイザードの呪いもとけ帰還。脳天気に幸せな結末を迎える。
シリーズ21冊目。
コバルト文庫のシリーズ物はテンポが悪くなる傾向あり。だらだらと続き途中でぽいっ。最終巻までよく読了したものだ。
評価 △
小説探偵 GEDO 桐生祐狩著 早川書房 2004/7/20
読者は、読み終えた本の登場人物たちの「その後」を空想することが、きっとしばしばおありだろう。途中で引っ込んで二度とでてこない人物の行方を気に病んだり、脇役の存在が妙にきにかかったり、あるいは途中まで読んでなくしてしまった本の結末をいらいらと想像したり。ひょっとして、ありもしない物語のために切歯扼腕する自分のことを、現実不適応者なんじゃないかと思ってみたりして。・・・・・彼らはおおむね、異なった次元における実在者なのであるから<本文より↑これは本読みなら経験ある心境
黄金の船(ミステリ不倫妻)妖蛾異人伝(耽美伝綺男だけの一族)青き追憶の森(ハードボイルド)タイトロープな男たち(バイオレンス)百合秘紋(忍法)チェンジングヘッド(ホラー首刈)ソード・オブ・ウインド(ファンタジー) それぞれの登場人物から依頼され探偵業をつとめる。
かるい。
評価 △
2004年08月01日(日) |
Jumble Up Shine(晴明) |
Jumble Up Shine 藤原眞莉著 コバルト文庫 2004/7/10
姫神さまに願いを
安倍晴明の話
姫神(晴明の母)とその夫の生まれ変わりが織りなす物語のサイドストーリー。コメディ度が少ない。何冊目かのはずだが特に問題なし。
評価 △
|