雑記帳

2004年07月31日(土) ペイチェック

ペイチェック P.K.ディック著 早川文庫 2004/1/20

短編集
ペイチェック:記憶とひきかえに得るはずだった報酬ががらくたにばけた。
ナニー:子どものお守りのはずが、兵器に。
ジョンの世界:ジョンが視ていたものの正体は。航時船
たそがれの朝食:タイムスリップ8年後の世界へ
小さな町:完成したときに
父さんもどき:やっつけろ!
傍観者:態度をきめる
自動工場:工場を停止させる試み
パーキー・パットの日々:人形・模型
待機員:パズルでも
時間飛行士へのささやかな贈物:
まだ人間じゃない:堕胎トラック。未人間。魂がやどるとき

ディックの名前でかりたが既読多し。

評価 ○



2004年07月30日(金) エンド・オブ・デイズ

エンド・オブ・デイズ でニス・ダンヴァーズ著 早川文庫 2001/10/21

仮想現実世界「ビン」の話。
ビンへはいるのはアップロード。現実の肉体にうつるのはダウンロード。
それぞれの世界へのこだわりと、愛(を口実にした)の衝動。「ビン」で永遠に近い時間いきるのがいいのか、死とむきあう現実での刹那がいいのか

設定に目新しさなし。そこに愛を導入。

評価 ○



2004年07月29日(木) 秋の花火

秋の花火 篠田節子著 文芸春秋 

観覧車:閉じこめられた男とセーラー服の女
ソリスト:ソロ活動を行わないピアニスト。幻視がはじまる
灯油の尽きるとき:介護疲れの不倫。
戦争の鴨たち:アフガン・タリバン。決死の脱出
秋の花火:老指揮者の最期

篠田作品の類型が一冊にまとめられている。入門にはよし

評価 △



2004年07月28日(水) 第六大陸 1,2

第六大陸 1,2 小川一水著 早川文庫 2004/6/20,8/20

有人商業月面基地 第六大陸 建設事業 建設工程表

建設会社社員・青峰走也は少女妙と組んで月面基地を作ることになったが・・・予算が1500億しかない。従来の方法では無理である。手探りではじまった。建設するのは結婚式場。

10年以上を追う。

ロケット技術以外は目新しいものはなかった。プロジェクトxをみてるよう。開拓者達の物語である。

評価 ○



2004年07月27日(火) 空の境界 上下

空の境界 奈須きのこ著 講談社 2004/6/5

これぞ”新伝綺”! 
「死」を視る眼を持った少女・両儀式。”新伝綺”はここからはじまる! ナイフだけであらゆる物を”殺す”少女・両儀式。”新伝綺”が誕生する!
<あおり文句より

お、かわいい女の子の装丁じゃないですか。断髪にナイフもってにらんでる。むふふ、実は繊細ないじっぱりの元気な子なんだろうなぁ。(期待)おー、下の装丁は桜色の和服じゃないですか!日本刀をもって伏し目がち。うんうん辛いことをのりこえたんだね。そこを乗り越えて明日があるのさ!がんばれ!




・・・・・

評価 △



2004年07月26日(月) 赤い月と黒の山

赤い月と黒の山 ジョイ・チャント著 評論社 1980/4/20

兄弟が異世界に紛れ込む。兄と下二人は別々の道をたどり再会。兄は二人を忘れ戦士として溶け込んでいた。再会を喜ぶ二人に義務感から接する。嫌悪の念を隠したつもりで。闘いが終わり先に現世界へ戻った二人。兄に課せられた試練は?

ファンタジー。
こどものままの妹と大人への道を行く長兄。二人を見るだけの次兄。
忘却を選ばず全てに価値をみいだす兄の姿勢。

評価 ○(妹おさなすぎ)



2004年07月25日(日) 左手のパズル(児童書)

左手のパズル 萩尾望都文 東逸子絵 新書館 1995/8/5

これは私の恋人の話なのですが・・・・13まで森の中の家に、伯父さん達と住んでいた。彼らは行方不明だ。

萩尾望都の吸血鬼物好きな人向け。流れるものが懐かしい。

評価 ○



2004年07月24日(土) Puzzler

Puzzler 西澤保彦著 集英社 2004/6/30

謎と論理のエンターテイメント

アンソロジー等に収録された短編を集めたもの。

蓮華の花:死んだと思っていた同窓生が生きていた。なぜそのような勘違いをしていたのか。ここまで築き上げてきたものが揺らぐ
卵が割れた後で
時計じかけの小鳥:もう籠の中にはいない
贋作「退職刑事」
チープ・トリック:問題行動を起こす男が死体に。
アリバイ・ジ・アンビバレンス:

うーん 既読ばかり。

評価 △



2004年07月23日(金) バードケージ

バードケージ 清水義範著 NHK出版 2004/6/25

浪人生遥祐はすべてが中途半端であった。ホームから転落した男を助けた。礼も言わず消えたが、一億円を携えて男は再び現れた。
どのように使ってもいいが、3ヶ月で楽しむために使い切ること。ルールにのっとり週一回報告する。「1日100万あまりを使えばok」楽勝とばかり物欲に走ってみたが・・・・・

物欲では生きることはできない。男の欠けた面を埋める。
きれいにまとめてある。(買い物シーンが楽しかった。)

評価 ○



2004年07月22日(木) いま、会いにゆきます

いま、会いにゆきます 市川拓司著 小学館 2003/3/20

雨の日、澪が帰ってきた。記憶をなくした妻。別れを予感しながらも受け入れる父子。6週間の恋がはじまる。

生臭さがなく、綺麗にはじまり終わる。他のジャンルでもよくある設定ではあるが、切なさをだすために使われている。それがページをすすめなかった理由のひとつでもあろう。つまらないことを考えず素直に感動する人向け。

評価 △



2004年07月21日(水) 精霊の木(SF)

精霊の木 上橋菜穂子著 偕成社 2004/6

人類が移住したナイラ星で、滅びたと伝えられる民「ロシュナール」。そのアガー・トゥー・ナール<時の夢見師>の力に目覚めた少女がいた。政府は先住民を滅ぼすために混血させ精神的よりどころを撤去した。精霊の道ができるとき、母たちが異世界よりこの地を訪れることを夢で知った。母たちに精霊の木の実をわたすため少女は動く。

シンプルでわかりやすい。ファンタジーではあるがSF仕立てもあるせいだろうか。

評価 ○



2004年07月20日(火) あの瞬間、ぼくらは宇宙に一番近かった

あの瞬間、ぼくらは宇宙に一番近かった マイク・カージェス著  講談社 2004/5/17

障害児学級を担当する著者が、「秀才」たちが集まるNASAのスペースキャンプに挑戦するノンフィクション。参加するまでの流れで3/4。並み居る秀才たちを押しのけ優秀な成績をおさめる。痛快な終わり方である。
準備期間に1年半をかけた著者らの継続へのエネルギーには感嘆する。ヘイデンの作品は主に小学生対象であったがこれは高校という面もあるのだろうか、前向きな姿勢が見られた。

評価 ○



2004年07月19日(月) 偉大なアマチュア科学者たち

偉大なアマチュア科学者たち ジョン・マローン著 主婦の友社 2004/6/20

遺伝学の父 グレゴール・ヨハン・メンデル
彗星ハンター デイビッド・H・レビー
セファイド変光星解読者 ヘンリエッタ・スワン・リービッド
酸素発見 ジョゼフ・プリーストリ
電磁法則 マイケル・ファラデー
電波天文学 グロート・リバー
通信衛星 アーサー・C・クラーク
近代考古学 トーマス・ジェファーソン
恐竜ハンター スーザン・ヘンドリクソン
バクテリオファージ発見 フェリックス・デレル

アマチュア科学者達の好奇心はしばしばあちこちに散らばり、何の脈絡も見られないときもあるが、ときにはプロの科学者ですら舌を巻くような成果を出したり、全く新しい科学分野の基礎を築いたりすることもある。<まえがきより

ふむふむ

評価 △



2004年07月18日(日) アダムの呪い

アダムの呪い ブライアン・サイクス著 ソニー・マガジンズ 2004/5/30

前作「イヴの七人の娘たち」はインパクトあった。母系のみにつたわるミトコンドリアDNAを解析し人類が7人の女性から発していると結論づけた。

著者が同姓のDNAを調べると父方の遠い祖先とつながっていた。ハーレム・種まきの結果を今もみることができる。

わかるということは、すごいことなんだろうけど歴史に名を残したものまでしかたどれない。インパクトない。

評価 △



2004年07月17日(土) 天使の美術と物語(再読)

天使の美術と物語 利倉隆著 美術出版社著 1999/12/25

美術と物語伝承を通じて天使と、それが象徴する物の意味を探ってゆくことにある。人間を超えたある霊的な存在が想像されたこと、それが神と人間との間に仲介者として立っているという魅力的な考え方、そして天使には翼をもって鳥のように空間を自由に飛翔することができるという、神話時代以来の、おそらくはもっと古くからの人間の夢想が託されている。<はじめにより

何度目の再読であろうか。天使モチーフのものに出会うたびにこの本でチェックしている。今回は黙示録の基本を知るため。視覚からのイメージとともに西洋の暗黙の了解を知った気分になれる。ここまで借りるなら買ったほうがいいのかもしれないが、いつも書架に鎮座しているこのシリーズをみるたびここで管理してもらっているという気分。

評価 ○



2004年07月16日(金) 総統の子ら(ナチス)

総統の子ら 皆川博子著 集英社 2003/10/30

NAPOLA(ナポラ)に入ったカールの視点で物語りはすすむ。両親の不在が影をおとし、ことさらにエリートであろうとする。SSにはいり机上での幻想と現実の違いがカールの中で軋みをたてはじめる。ヘルマンの変化。
流れに翻弄され、誠実であろうとして戦争犯罪人になる。

少年から青年期までがナチスの台頭・終焉までと重なる。「死の泉」とまた違った視点でナチスを描いており興味深い。

評価 ○



2004年07月15日(木) 孤狼と月(ファンタジー)

孤狼と月 高里椎奈著 講談社ノベルス 2004/5/10

フェンネル大陸偽王伝

怖ろしい人形の獣グールを率いて闘いに勝った王女フェンベルク。グールが過酷な作業をさせられてるときき確かめに行く。
実兄に陥れられ、叛逆罪で流刑。競売にかけられる。
そこでみたグールの真実の姿とは?これから彼女のたどる道は?

プロローグ
とりあえずの試練。無気力な女の子。これからの変化がどうなるか。

評価 △



2004年07月14日(水) 図説奇形全書

図説奇形全書  マルタン・モネスティエ著 原書房 1999/9/25

善と悪、美と醜の判断を人生でもう一度問い直し、自然の創造の神秘に足を踏み入れてみるのは有益であり、なにかの役に立つかもしれない。そのようにして奇形の本質を探っていく内に、やがて自らも奇形者であることに気づく方もいるだろう。<前書きより

奇形が発生する自然現象と原因を説明するための様々な試み・単体奇形(肥満と痩せ・四肢・ひげの長い人と毛深い人・巨人と小人・両性具有・しっぽ他)・複体奇形(シャム双生児等)

写真が多用されている。生物・医学系に興味をもっているひと向け。

評価 ○



2004年07月13日(火) 黄泉国の皇子(うすあじ伝奇)

黄泉国の皇子 長尾誠夫著 祥伝社 1995/1/20

20年まえ文学史に名を残す作家から聞いた話。額田娘女を語り手に中大兄皇子・大海人皇子・鎌足らを描く。蠱毒の呪術によって作られた黄泉皇子。蘇我を滅ぼし、有馬皇子と順に悲惨な事件がおきる。裏にいるのはだれか?
真の黄泉皇子は? 

うすあじ。時代設定は好みだが描かれすぎ、そして読み過ぎてるのでおもしろみがなかった。

評価 △



2004年07月12日(月) 知らないと生きちゃいけない 大ハウツー事典

知らないと生きちゃいけない 大ハウツー事典  中野宏著 河出書房新社 2003/7/1

誰も教えてくれなかった世渡り上手の知恵がいっぱい!

(「キスマークを消す方法」をキーワードの検索でくるひとがいるので追記:消す方法は!!!生肉湿布!(本当かどうか試していないが))

『相手を意のままに操る賢いハウツー』:バレずにオナラを出すとっておきのコツ・女を口説くときの適切な座り方・腹踊りでウケるための真面目な方法
『財布がカラでもお気楽に暮らすハウツー』:人におごらせる方法・ロウソクを長持ちさせるコツ
『退屈な毎日を思いっきり楽しむハウツー』:SMにおけるまじめなお作法・オウムに言葉を教える正しいコツ・間違いなく書斎で集中する秘訣
『男と女が気持ちよくエッチするハウツー』:キスマークを簡単に消す方法・スワッピングの真面目なルール・ダッチワイフの空気をアッという間に抜くコツ
『突然のピンチをうまく回避するハウツー』:非常食用意の正しい心得・雨の中で火をおこす真面目な方法・スカートで交通事故を防ぐまじめな方法
『せち辛い世を快適に生きるハウツー』:デパートのトイレの上手な探し方・ハチマキを正しく巻く方法
『際限ない欲望を必ずかなえるハウツー』:宝くじが当たったときのお作法・まわしの正しい締め方・絶対寝坊しない早起きのコツ
『ストレスだらけでも確実に長生きするハウツー』:これぞ、おすすめ!のボケ防止法とは・気絶したかよわい女性を手当するには
『ちょっとしたワザで料理の達人になるハウツー』:砂漠でスイカを冷やすまじめな方法

とにかく数がおおくかききれない。くだらなさがぱらぱらみるにはいい。

評価 ○



2004年07月11日(日) 廃墟の聖母(考えなし)

廃墟の聖母 井上淳著 河出書房新社 2004/6/10

子供に歌を最後まで歌わせてやりたかった。赤ん坊を殺す。
いい母になろうとした。精神に変調をきたす。

ふたりの母を持った少年が影にいる。

ホテルで悪臭によってパニック。人が死んだ。製造したと思われる男が殺された。イベント帰りの人々で混雑する駅。悪臭。人が死んだ。
どちらもパニックによるものであった。掲示板での犯行予告。振り回される警察。

父親の存在感0。煮詰まった女性たちが描かれている。

評価 △



2004年07月10日(土) 太陽の闘士 上下 (ごちゃまぜ)

太陽の闘士 上下 ショーン・ウィリアムズ&シェイン・ディックス著 早川書房 2002/10/20

AIと組んだ帝国連邦情報部中佐モーガンは、漂流していた生命維持カプセルから記憶喪失の男を拾った。艦から脱出するときに超能力をもつ少女を拾った。犯罪者植民地の流刑囚を拾った。共生形態の船を拾った。
パーティを組んで、超常的な力を持つウ゜ンダーキントの謎を追う。

銀河戦記エヴァージェンスシリーズ1

オーストラリアのSF。プロローグ。謎の一端。まとまりのない一団がそろった。登場人物紹介で終わっている。女の子の魅力がいまいち・・ない

評価 △



2004年07月09日(金) 臨場(じーっ)

臨場 横山秀夫著 光文社 2004/4/20

倉石検視官。鑑識畑一筋。眼力鋭い。

赤い名刺:縊死か?不倫相手の突然の訃報。
眼前の密室:記者張り込み中警察官婦人殺害
鉢植えの女:ダイイングメッセージ。
餞:刑事部長にとどく謎のはがき。過去からの声
声:地検研修中女性の自殺。
真夜中の調書:血液型・DNA
黒星:元部下の事件。
十七年蝉:背負い続けた恋人の死。

人情物。あいかわらず短編ははずれなし。安定している。

評価 ○



2004年07月08日(木) 紅玉の火蜥蜴

紅玉の火蜥蜴 秋月涼介著 講談社 2004/5/10


石細工屋。月をモチーフにすると月犬
     火をモチーフにするとサラマンダー
連続放火。異常に火にひかれる。数人。

つぎは水かな

評価 △(三作目にして前よんでないとわからないシリーズだと次読む気しない)



2004年07月07日(水) 龍の仮面(中国)

龍の仮面(ペルソナ) 佐々木敏著 徳間書店 2002/5/31

あなたは顔を変えて生きられますか?

美容整形の失敗で、修復不可能な傷を負ったアンナは、直す代わりに工作員になり、中国人の愛人になるよう指示された。美人になったが、それまでの経験のなさがアンバランスな魅力にもなった。

龍といえば中国でしょうな。国際謀略小説なんだろうが、主人公が軽すぎ。あまり読まない分野だがすっと読了。お馬鹿なヒロインがかわいい。

評価 ○



2004年07月06日(火) ラー (エジプト)

ラー 高野史緒著 早川書房 2004/5/20

自己の目的のためだけに<タイムマシン>を発明。古代エジプトへ飛ぶ。ピラミッドの謎を現地で知るためだけ。ラーと間違えられ、歴史上に名をのこすことになる。

タイムマシンを創るだけで素晴らしい業績になるだろうに、横において、ただ見物にいく。学者バカの話である。淡々と話が進む。

評価 △(いまいち、なにがしたいのかわからない。)



2004年07月05日(月) 私の牛がハンバーガーになるまで

私の牛がハンバーガーになるまで ピーター・ローベンハイム著 日本教文社 2004/5/25

牛はどうやってハンバーガーになるのか? 素朴な疑問を追い二頭の子牛を買い、解体までをレポートする。愛着を抱いてしまい、処分をためらう。生きるため、食べなくてはならないなら、殺す。幸いそうではない。自分の牛は殺さない。

小学校の総合的学習にて、生き物を育て、解体、食べる。 ここまでを実行している学校もあるようだ。
自分が関係したものでなければ、おいしい。正直だ。

評価 ○



2004年07月04日(日) ドアの向こう側(しんちゃん)

ドアの向こう側 二階堂黎人著 双葉社 2004/5/25

ハードボイルド。私立探偵渋柿信介は園児である。この世は生きにくい。誘惑の種もつきない。

B型の女:時刻表トリック
長く冷たい冬:犬ぞりレース
かたい頬:8年前の少女行方不明事件
ドアの向こう側:ウサギ逃亡

コメディ。セリフがハードボイルド。軽い。外見かわいい少年。中身はおっさん。二階堂作品としては読みやすい。シリーズ三作目であるが、どこから読んでも大丈夫。

評価 ○



2004年07月03日(土) パズル(2000ピース)

パズル 山田悠介著 角川書店 2004/6/10

エリート校の3年A組。互いを敵としてみている。級友と言葉をかわすこともほとんどない。職員室が襲われ、担任が人質になった。犯人の要求は 48時間で校内に隠した2000ピースをさがしだし、パズルを完成させること。

ネタは帯と最初ですぐわかった。予定調和どおりのラストであり、目新しさなし。ゲーム感覚。映像的。「あんたたち、余計なことはしなくていいのよ」女教師のセリフが記憶に残った。

評価 △



2004年07月02日(金) ルナ(といってもお月様関係じゃありません)

ルナ 三島浩司著  徳間書店 2003/6/30

第4回日本SF新人賞受賞作

北マリアナ諸島西約100kmの地点に隕石が落下した。海面異常がおこり高分子物質が発生した。日本列島はこの物質からでたウィルスにより大打撃をうけ、実質的な鎖国状態へおいこまれた。

鎖国状態1年半の大阪を舞台にした小説。タイトルと同名の女の子がでてくるが好みじゃない。すっきりしない。

評価 △



2004年07月01日(木) ぱんぷくりん 鶴亀

ぱんぷくりん 宮部みゆき・黒鉄ヒロシ  PHP研究所 2004/6/18

鶴之巻 宝船のテンプク・招き猫の肩こり・鳥居の引越し
亀之巻 ふるさとに帰った竜・怒りんぼうのだるま・金平糖と流れ星

春先のことです。宮部は気がふせいでいました。これはいかんーーーーと、仕事場にある招き猫とかダルマさんとかを眺めているうちに、こうした縁起物を使って、楽しい話を書いてみようと思いつきました。
書き上げて、ちょっと気分がすっきりしました。  <できるまでより

絵本。宮部みゆきの名前がなかったら図書館にはいったとは思えない作品。

評価 △(黒鉄の絵はいい)


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