雑記帳

2004年02月29日(日) アレックス・タイムトラベル(青いバラ)

アレックス・タイムトラベル  清原なつの著  ハヤカワ文庫 2001/7/10

ハヤカワ漫画文庫
1980年〜1986年に発表された9編を収録

青いバラをモチーフにした一連の作品「未来より愛をこめて」「秘密の園から」「ロゼ」「ローズガーデンの午後」「思い出のトロピカル・パラダイス」-----アレックスシリーズ

トロピカルいいですねぇ。。。恐竜との愛です。清原作品は ラストが絶叫で終わるイメージあり。ハヤカワに収録されてるSF漫画は女性作家ものおおい。これは編集者の好みだろうか。まんべんなく収録してほしいものだ。

評価 ○



2004年02月28日(土) 葉月(破綻)

葉月 沢井鯨著  幻冬舎 2003/12/20

沢木は、15才の美少女凉子と知り合う。寝なかったためかえって慕われ、兄妹のような関係になる。渋谷の裏をみ、凉子のために戦い、前半が終わる。
後半急に葉月があらわれ、オカルトタッチでの甘ったるい恋愛ものに変換。ラストでは殺されてしまうが、2人の女性が待っている感傷たっぷりの作品。

カッコつけが激しく、ハードボイルドタッチアクションかとおもいきや、いきなりの甘さにはまいった。この小説の分類はできない。いったいなにが書きたかったのか?主人公のプロフィールが作家本人ものと重なってるゆえ、作家自身のロマンなんだろうか。

評価 △



2004年02月27日(金) 九時から五時までの男

九時から五時までの男  スタンリイ・エリン著 ハヤカワ文庫 2003/12/20

短編集
ブレッシントン計画:貴方を幸せにします。悩みを取り除きます。無理矢理引きずり出し、その大元を消去する。
神様の思し召し:神様の啓示どおりに動く男。
いつまでもねんねえじゃいられない:窓から侵入してきた男に暴行される。
ロバート:「先生を殺したい。」考えすぎ自滅。
不当な疑惑:二人のうち一人が犯人。
運命の日:幼なじみが射殺された。35年前を思い起こす。
蚤をたずねて:蚤のサーカス。擬人化。殺人事件。
七つの大徳:経営こころえ。
九時から五時までの男:規則正しい生活。その仕事は。放火。
倅の質問:電気椅子係。仕事楽しい??

(プ)自分だけは大丈夫と思いこみ実行に移すところが人間らしい。(神)愚直なまでの信心が周りから見るとこっけいだが、これまた人間の一面。(い)みない振りは通せない。

淡々とした物が多い。なんてことのないネタだけど、一面を描いていてよい。正直ものの話。

評価 ○



2004年02月26日(木) 広島地図にない幽霊事件

広島地図にない幽霊事件  風見潤著 講談社x文庫 2004/1/5

京都探偵局シリーズ

日本軍の研究施設があった広島山間部では、秘密を守るためその地名すら消えていた。怖いから近づかない方がいいと老人たちの忠告を無視してウィルス兵器を探しにいき、感染。ワクチンはないのか?

生物兵器を探す理由がSARS対策のため。致死率70%のものを探すのに素人を出すはずがないが、でなきゃ話がはじまらないので仕方ないか。子どもむけ。

評価 △



2004年02月25日(水) 星ぼしの荒野から(表紙かわいい)

星ぼしの荒野から  ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア著 ハヤカワ文庫 1999/3/20

短編集

天国の門
  善人だけが使用できる門をプレゼント。その裏にあった思惑は?
ビーバーの涙
  環境に優しいビーバーを捕獲して、荒れた地で放す。
  エイリアンに捕まった人間たちも。
おお、わが姉妹よ、光満つるその顔よ!
  妄想の破壊された世界に住み、西へ向かう女。
ラセンウジバエ解決法
  女性を無差別に殺害。種が消える。
時分割の天使
  人口増加による世界の滅亡を憂え願いをとなえた。
  一年を兄弟の人数で分割する。
われら<夢>を盗みし者
  人間の行為に反発し、宇宙へ飛び出した。
  たどりついたところでも同じことが行われていた。
スロー・ミュージック
  河へ向かう。
汚れなき戯れ
  奇想天外な体験をインタビュー。原始メタン生物との無邪気な交歓。
星ぼしの荒野から
  「大食らい」に取り憑かれたエンギは地球に不時着する。
  3つにわかれ、人間にはいりこむ。星への憧憬をもつ少女の話。
たおやかなる狂える手に
  「星呼び」と 女性宇宙飛行士の交歓。

ティプトリー作品の表紙はかわいい。「たった一つの冴えたやり方」の前に出版された短編集。妙に愛をテーマにしたものが多いが、肩肘を張っているようで読みにくい。

評価 ○(えぇ タダの好みです)
  



2004年02月24日(火) QED龍馬暗殺 (うんちく)

QED龍馬暗殺  高田崇史著  講談社ノベルス 2004/1/10

QEDシリーズ7弾

高知へ行った奈々。祟と合流して後輩の家へ。土砂崩れで陸の孤島に。
合併のため消える村には10人の村人があつまっていた。龍馬暗殺を推理。
起きる連続殺人。

陸の孤島ときたら殺人しかないだろう。うんちく部分だけのほうがすっきりしていい。推理材料の幕末情勢等が興味深い。今までの作品ではおなじうんちくを繰り返しており、少々飽きていたが、今回は幕末。楽しめた。

高知での少々は升升の意味とのこと。のんべ

評価 ○(あくまでうんちくに対して)



2004年02月23日(月) 目を擦る女

目を擦る女  小林泰三著  ハヤカワ文庫  2003/9/10

目を擦る女:「私が目を覚まさないように・・・」隣室の女はいった。
超限探偵Σ:密室殺人
脳喰い:脳だけをとりだし解放する。
空からの風が止む時:フェッセンデンの宇宙みたいなもんかな。。いや百億千億の世界かも。
刻印:吸血鬼誕生物語
未公開実験:漫談のよう
予め決定されている明日:思いこみはこわい

ブラック短編集。脳喰いのシーンだけが印象的。

評価 △



2004年02月22日(日) 絵解き中世のヨーロッパ

絵解き中世のヨーロッパ フランソワ・イシュ著 原書房 2003/12/30

中世自身による自画像へと赴く独自の旅ーーーおびただしい図像に彩られたこの中世への旅が、読者に悦びと愉しさをもたらしてくれるよう願っている<序文より

祈る人・戦う人・働く人・災禍等。図像を手がかりとして中世を理解しようという試み。ぱらぱら絵をみてるだけでも普段意識しているものと違う面を発見する。

評価 ○



2004年02月21日(土) オーデュボンの祈り(かかしは全てを知っている)

オーデュボンの祈り 伊坂幸太郎 新潮社 2000/4

コンビニ強盗をし、島へ逃げ込んだ。もったいぶったかかしや、ルールと見なされ人を殺してもとがめられない男がいた。

知ってるくせに終わってからいうんじゃ似非予言者と変わらない。キャラそれぞれに理由があり、よかったかな。

評価 ○



2004年02月20日(金) 針(異常感覚エロもどき)

針 浅暮三文著  早川書房 2004/1/30

異常感覚シリーズ(らしい)最新刊

触覚。内容書く気力なし。よって裏表紙から。
日本企業が出資し、アフリカの密林を切り開いてコーヒープラントを作ろうとしている現場で、現地の作業員が失踪するという事件が起こった。創作を続けるにつれ、事件は奇怪な様相を呈しはじめる。一方東京では、ある男が原因不明の皮膚感覚の亢進に見舞われていた。手が触れる道具、肌に当たる風、すべてのものがこれまでにない感覚を伝えてくる。そして一見無関係に見える両者には、実は奇妙な共通点があった!?

これみただけでは、まともかなと思う。「すべてのものがこれまでにない感覚を伝えてくる」全部快感へとつなげ、ただひたすらフェチへの道をつきすすんでいく。
「まず、女性のみなさんにお詫びします。小説とはいえ、ジェンダーを無視したこんなものを書いて、ごめんなさい。(中略)求めたのは僕ではなく物語りなんですから。」<あとがきより
こんなこと書くくらいなら。。堂々と趣味に走ってしまいました。<(__)>と 書いてたほうがましでは。

評価 ×(エロにはしるなら徹底的に。中途半端が一番たちわるい)



2004年02月19日(木) チェックメイト (ブラックキャット最終巻)

チェックメイト 新井素子著 集英社コバルト文庫 2004/1/10

キャットとあの人の最終決戦。千秋はキャットをとめることはできないが、生かすために策をねる。
千秋を家族とみるようになったため、あの人が自分を選ばなかったわけを理解した。しかし、だからといって決着をつけないわけにはいかない。心中へとひたはしるキャットと勝手に阻止へと走る明拓。三者三様の自分勝手さが集約する。

理屈もなにもない。元気な女の子。アンハッピーエンドをハッピーエンドだ!!!といいきる新井素子節炸裂。しかしシリーズ終わるまで長かったなぁ。これでコバルトで読んでるのは後ひとつのシリーズを残すのみ。(これまたいつ終わるんだい<破妖)

評価 ○(お疲れ様)



2004年02月18日(水) 四季 秋

四季 秋  森博嗣著  講談社ノベルス 2004/1/8

萌絵はドクターコース。あいかわらず犀川先生との関係はすすんでいない。四季の残したメッセージに従い、イタリアへ飛ぶ。

レゴブロックで。。。簡易冷却装置。(ちょっとだけうけました。はい)
「すべてがFになる」忘れているためおもしろさがいまいちない。冬の前に再読すべきかどうか。

評価 △(記憶力不足のため)



2004年02月17日(火) マルデゥック・スクランブル(ギャンブル)

マルドゥック・スクランブル 沖方了著 早川書房

圧縮 少女娼婦バロットは殺された。電子を操る力とネズミを手に入れ暴走しまくり。「なぜ?」自己確立の根源をさぐる。
燃焼 楽園で治療されたバロットは、禁じられた科学にふれる。
   イルカ、サメ、情報の海
排気 カジノで荒稼ぎ。100万チップ4枚を手に入れろ。
   隠されたシェルの記憶。バロットの事件は終わる。

女の子とネズミの成長物語。SF設定のところより、カジノシーンだけで1冊分あった。(そこが一番おもしろかったのは、どうしたもんだろうか。)ギャンブルをやらないものにとって、ルール解説等は興味深い。ドクターのうんちくすきかも。

評価 △(なんで賞をとったんだ?)



2004年02月16日(月) キノの旅 1,5,6

キノの旅 

女の子が会話の出来る二輪車とともにあちこちの国を訪れ、とくになにもせず、みたものを描写する。

なにもしないわけじゃないか。死体てんこもりの作品です。あちこち訪ねて教訓めいたことをわかりやすくかいている。道徳的なことが作品になるということはそれに触れたことがないんだろうなぁ。<読者層
いつも本屋で平積みにされていたのでぱらぱらぱらっと読んでみただけ。

評価 △(どうでもいいや)



2004年02月15日(日) 語り手の事情(妄想大爆発)

語り手の事情 酒見賢一著  文藝春秋 1998/3/30

語り手には語り手の事情があります。語るために存在しているのであり、主人公になるためではありませんが、屋敷の主人から出来るだけ望みをかなえてやるように申しつけられたので、致しかたありません。

童貞妄想につきあって一晩すごす。
倒錯者を女性化させる。

妄想を使うには、最低でも妄想を想像の域まで引き上げて、妄想と想像を重ねる必要があります。

SMは治療行為。
語り手が主人公に淫魔をおいはらう。

どうつくろっても18禁の本にしかみえない。

評価 ×



2004年02月14日(土) 日本風俗史新聞

日本風俗史新聞  日本文芸社  1999/7/25

サブタイトル 歴史の裏舞台を発掘大報道!

ん、たしかに歴史でした。以下に目次。

大らかな性ー古代・奈良・平安時代
乱世の男と女ー鎌倉・室町・戦国時代
色好みの人間模様ー江戸時代
四民平等の思想ー明治時代
自由から抑圧へー大正・昭和時代
欲望の戦後ー昭和・平成時代

んー ジュリアナと人面魚同じ年だったのか。(なにをみてるんだか。)
見開きでの新聞形式でスポーツ新聞ののりだった。

評価 ○(ぱらぱらひらくにはいい!)



2004年02月13日(金) おつきさまはよるなにをしているの?

おつきさまはよるなにをしているの? アンネ・エルボー著 ひくまの出版 2000/4

おつきさまは、ひるま、ねむっています・・・。
おつきさまは、よるなにをしているのでしょう?
(中略)
もうすぐ おひさまがのぼってくるでしょう。
おやすみなさい!

小松左京のmoonfaceを思い出した。月は夜だけじゃないぞというつっこみはおいといて、絵にひかれた。

評価 ○



2004年02月12日(木) ぞうがいます ぬぬぬぬぬ

ぞうがいます ぬぬぬぬぬ  五味太郎著 文化出版局

ぞうがいます。どこにでもいます。

ぬぬぬぬぬ

内容は。。かけるようなもんじゃないな。五味太郎らしいリズムと簡潔さ。読み上げながら絵をみるのが良。

評価 ○



2004年02月11日(水) おいしいコーヒーの入れ方5〜7(とばし読み)

おいしいコーヒーの入れ方5〜7 村山由佳著 集英社 

緑の午後:父が赤ん坊をつれて戻ってくる。叔母夫婦も。勝利は独立を考えはじめた。
遠い背中:部屋を決めた勝利。引っ越しまで。
坂の途中:カレンが「福祉介護士」の本を忘れていった。教師をやめて違う道へすすむのか?勝利のもんもん。

ぱらぱらぱらっととばし読み。ここまで展開が遅いとは。

評価 ×



2004年02月10日(火) ホワイトグッドバイ(せつない系)

ホワイトグッドバイ  松久淳+田中渉著  幻冬舎 2003/12/15

欧州からやってきた捜査官は、テロリストを追っていた。彼が雪の降る北海道でみたものは骨壺をかかえて立ちすくむ少女であった。
道警の二人の刑事をからめ、なぜテロリストがこの地へきたか?なにをするつもりなのか?をたんたんと描く。ラストシーンは十字架。

骨壺と十字架が印象にのこる。きれいにまとめすぎており、テロリストを出す意味があったのかどうか疑問である。「天国の本屋」作者。

評価 △(必然性なし) 



2004年02月09日(月) アクセス(ホラーもどき)

アクセス 誉田哲也著  新潮社 2004/1/15

携帯料金・ネット料金がタダになる登録をおこなった子ども達が変質する。2mb.netサーバー内にとらわれ、体を奪われ、抜け出すために格闘する。

都市伝説ぽい設定である。ホラーとしては薄味過ぎ。悪霊に体を奪われる設定は古来からあり、目新しくもなんともない。終わり方も典型的である。

評価 ×



2004年02月08日(日) ステバトマーテル

ステバトマーテル 近藤史恵著  中央公論社 1996/6/25

舞台で歌えない歌姫「りり子」。万人のためではなく神のための歌だといってくれた男にひかれる。 版画家の男には盲目の母がいて、男を操っていた。母は子どものために何でも犠牲にすることができるのか?

場当たり的でいい加減に流されるヒロインと翻弄される男達。確固とした信念がないから振り回されるのはあきらめるしかないだろう。惚れたものの負け。母性に関しては思いこみが激しすぎる印象あり。子どものために全てをなげうつ母性はいまどれだけ稀少なものだろうか。(だから作品中にもちこめるのか)

評価 △



2004年02月07日(土) からくりからくさ(人形にだって命があるんです)

からくりからくさ 梨木香歩著  新潮社  1999/5/20

蓉子・マーガレット・与希子・紀久は 共同生活をはじめる。蓉子のつれてきた「りかさん」には不思議なムードがあった。

「りかさん」を触媒にした蓉子の精神のありかた、他の三人の行動が浮世離れしており、かわったムードをかもしだしていた。除草をかねて野草をたべたりしませんって。。。

評価 ○



2004年02月06日(金) ヒトはなぜヒトを食べたか

ヒトはなぜヒトを食べたか  マーヴィン・ハリス著  ハヤカワ文庫 1997/5/20

サブタイトル 生態人類学から見た文化の起源

えーこの本は人食いの本ではありません。ホルモンの話等もでてきて広く浅く人類についてかたっている本です。狩猟民族のほうが農耕民族より繁殖機会がすくないのにはびっくり。興味あるひとにはいいかも。

評価 ○



2004年02月05日(木) 未熟の獣 

未熟の獣 黒崎緑著 小学館 2003/5

連続幼女殺人事件。
子役ににた子どもが二人被害にあう。三人目は変わったタイプ。
公園でのやりとり。隣の男。恋人。

タイトルから子どもが主人公かとおもいきや(いや装丁もかわいい女の子だったんだが)精神的なものだった。犯人自己完結しすぎ。

評価 △



2004年02月04日(水) 僕らの夏(他2)  (いらいらいら)

僕らの夏・彼女の朝・雪の降る音  村山由佳  集英社 

おいしいコーヒーの入れ方 2〜4

大学生になった勝利。半裸のカレンに押し倒され、なにもできず。すったもんだのあげくやっといいとこまできたと思ったら、叔母の登場。ーーー夏
ずっと二人きりになれず欲求不満。外泊まで。ーーー朝
単身赴任していた父に子ができた!!!ーーーー音

さくさくっと。 まとめて読まないと展開おそすぎ。いらいらする。

評価 △



2004年02月03日(火) どうしても「あれ」がやめられないあなたへ(依存症)

どうしても「あれ」がやめられないあなたへ  ジョン・グラント&サック・キム著  文芸春秋  2003/12/10

サブタイトル 衝動制御障害という病 

日本では一般的に依存症といわれるものに対する取り組み。実例。
 合衆国人口の3ないし15%(800万から4000万)の人々がおかされているとおもわれる。社会経済上すべての階級の人たちにみられ、世界中で発症しているが、医師にも世間にもほとんど知られておらず、本人さえ病気であるという自覚がない。それらの人々に情報をあたえるための本である。

意志の力だけでは直らない。というフレーズが印象的であった。

評価 △



2004年02月02日(月) カエルの鼻(学者って。。)

カエルの鼻  石居進著  八坂書房  1997/2/25

サブタイトル  たのしい動物行動学

ヒキガエルの観察で一冊が占められている。実験様子を想像するに楽しいものがある。池からでてきた子ガエルをつかまえそぉっと向きをかえるのを観察する人間たち。地磁気との関連を確かめるため頭に「ヒップエレキバン」をはってみたり。。。タイトルで借りたがおもしろかった。

評価 ○



2004年02月01日(日) 僕と先輩のマジカル・ライフ(ふりまわされる)

僕と先輩のマジカル・ライフ はやみねかおる著 角川書店 2003/12/25

大学生になった快人と春奈。春奈は幽霊をみる能力がある。僕は今川寮4畳半・共同炊事場・共同トイレ・風呂なし(特別 貧乏学生用)下宿にきめるが、そこは「でる」らしい。 あやかし研究会に下っ端として所属することになる。連作。
騒霊:ひとりでに開くドア。女性の幽霊。
地縛霊:事故多発の道
河童:大学のプールに河童出現。
木霊:桜の下には死体が埋まっている。

おなじみコンビの作品らしい。これしか読んでないが違和感なし。典型的な組み合わせで安心して読めるだろう。(物足りなくもあり)オチはつまらない。

評価 △


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