2004年01月31日(土) |
わが家の新築奮闘記(有言実行) |
わが家の新築奮闘記 池内了著 晶文社 1999/2/25
現在の地球が抱える環境問題に対し、言葉だけのエコではなく、生き方にまで踏み込んで考えねばならないといつも思っているのだが、実際は、惰性に引きずられて一向に生活スタイルをかえようとしない自分を発見する。(中略)仕事柄、何事でも原理に立ち戻って考えたり、トコトン本を明後日調べてみたり、屁理屈を捻りだしては物語を作ったり・・・・・<はじめにより
宇宙物理学者の著者が、コラムで「太陽電池パネルをわが家の屋根に取りつけることに決めて、各社のパンフレットを取り寄せている」とひとこと(余計なこと)を書いたために、ただ屋根にのせておしまいにするつもりが(んな簡単にできるわきゃないっしょ)新築することになった顛末を書いたエッセイである。机上の仕事をしている人間にあった展開がおもしろかった。言ったからには退けないのか。
評価 ○
2004年01月30日(金) |
たそがれ世代の危険な愉しみ |
たそがれ世代の危険な愉しみ ルイス・ランデーロ著 白水社 1994/6/10
このタイトルで何を想像するか。たそがれ世代とは???? 五十代? 危険てなんだーと 手に取った。遅い春か???エロボケ親父か?
まぁ 文芸作品でした。まともな。それもスペインの。 背景に共通点がないため入り込むのに苦労した。妄想の世界にはいりこみそれを実現(?)するのがオチだった。
評価 ○(このパターンひさびさのため)
2004年01月29日(木) |
迷子になったわたしの惑星(見つめ直す) |
迷子になったわたしの惑星 シャノン・オルソン著 ソニー・マガジンズ 2001/7/10
三十代を目前にして人生の目標が定まらない人。 クレジットカードでつい余計な買い物をしてしまう人。 やらなきゃと思いながらも、やるべきことを先送りしている人。 母親のような人生はあゆみたくないはずなのに、よく考えると似たような人生を歩んでいる人。 なぜ自分の人生はテレビドラマのようにいかないのだろうと不思議でならない人。 恋人ときっぱり別れられない人。 なんでもかんでも鬱のせいにしてしまいたい人 他人の意見に耳を貸せない人。 くだらない仕事だと思いながらも、いつまでも会社を辞められずにいる人。 いい歳をしてミーハーな人。 子供時代のこだわりが捨てられない人。 結婚してはじめて人生のスタートが切れると信じている人。
このどれかひとつにでも当てはまるようなら、本書をお薦めする。ただしこれは、こうならないためのマニュアル書ではない。主人公とともに、こうなってしまった自分を哀れみ、切なさをもてあそび、とことん落ち込んだ後、最後にほんの少しだけ前進してもらうための物語である。<訳者あとがきより。
上記に一つもあてはまらない人っているんか?素朴な疑問だ。
評価 ×
お好み焼き ソースの甘い匂いがたまらない! 浜内千波著 グラフ社 2001/3
関東風・関西風・広島風のお好み焼きをメインに 世界のお好み焼きを紹介。
絶対に広島風はつくることができない。空中分解しそうだ。広島人すごいな。(ほめておこう>・〜) 鉄板でやけばなんでもお好み焼きなのか。。 粉と出汁1対1てか。出汁いれすぎたら。。粉いれて。。。出汁入れて。。。泥沼になるのがお好み焼きのような。。。
評価。。。しようがないな
わるい本 アランジ アロンゾ著 角川書店 2002/6/1
4コマ漫画みたい。
結構すきかも
評価 ○
紙のピアノの物語 フジ子・ヘミング著 講談社 2003/7/20
母娘ふたりで暮らしている少女はピアノが好きだがさわることもできない。教科書の裏についていた紙の鍵盤をたたいていろんな曲をひけるようになった。
フジ子・ヘミングが絵を描いたというだけの本。たまたまかりたらそうだったが、他にいうことばはない。
評価 △
眼球の毛 青来有一著 講談社 2003/12/18
主人公学者。新しい理論が発表されたために職を失う危機に面している。眼球にただ一本だけ毛がはえている。理由はわからない。近未来もの。
クローン。文芸畑の人が書いた作品。わけわからん。 タイトルに引かれて借りるとこれだ。。。
評価 △
2004年01月24日(土) |
情念戦争(ぜんぶ根っこはいっしょなのか) |
情念戦争 鹿島茂著 集英社インターナショナル 2003/10/8
フランス革命時の立て役者。彼らの行動原理は情念にあった。タレーランとフーシュ。 厳しい規律の時代を終えフランスが迎えたのは快楽の時代であった。その中のしあがっていくふたり。ナポレオンの台頭もジョゼフィーヌへの情念からであった。
。。。正直あきてきた。<鹿島
評価 △
2004年01月23日(金) |
リアル鬼ごっこ(昔話) |
リアル鬼ごっこ
全国の佐藤さん抹殺指令。つかまった佐藤さんはこの世から消える。一週間の鬼ごっこがはじまった。
むかーしむかし あるところに わがまま〜な おーさまがいました おーさまは いいだしたらききません けらいは こわくてこわくて(くびをはねられるので) おーさまは すきほうだい というおはなし 白雪姫でもあったように、きらいなのは殺す。そのレベル。 おしまいもみんな幸せにくらしましたとさ ちゃんちゃん♪ (ねたばれにならないな)
評価 △(かるすぎ)
2004年01月22日(木) |
第4の神話 (評伝もどき) |
第4の神話 篠田節子著 角川書店 1999/11/20
ガンでなくなった美貌の作家・夏木柚香。 作品より自身が持つムードで売れた。 バブル作家と陰口をたたかれながらも売れつづけ、きらびやかに人生をかけぬけた。 ライターの真智子は雑誌に掲載する彼女の伝記をかくことになった。取材しても本当の姿がみえてこないことでかえってのめりこんでいく。
森瑶子をモデルにした評伝もどきとあちこちで紹介されていた。森作品は未読なので実際はどうかわからない。 ちょいくどすぎるが最後まで読了。これは篠田のうまさかな。
評価 ○
2004年01月21日(水) |
ららら科學の子(外から) |
ららら科學の子 矢作俊彦著 文芸春秋 2003/9/30
中国から30年ぶりに帰国(密入国)。蛇頭から逃げ昔の仲間を頼る。戸籍もなく、自分がない。まわりをみわたせば異世界。異邦人の目で変化、かわらないものを見つめる。
表紙がアトム。普通のことも違うようにみえる。さくさくっと
評価 ○
Y 佐藤正午著 角川春樹事務所 1998/11/8
高校時代の同級生であり、かつて君の親友だった。と、覚えのない男から電話がはいった。彼の代理人から一枚のフロッピーを渡され、語られる物語にひきこまれていく。 一度18年前にジャンプし2回目の今を生きている。2つの時間軸が語られることになった。
シンプル。ジャンプするたびに距離がおおきくなるなら、再度18年と考えるのは おかしい。
評価 ○
2004年01月19日(月) |
四季 夏 (リセット) |
四季 夏 森博嗣著 講談社ノベルス 2003/11/5
成長とともに、肉体の影響を受ける四季。紅子との再会で得たものは。
犀川先生でてきた。オールキャスト。壊すことで話しは終わる。うまい終わりかた。次もうでてるんだよなぁ。予約と。
評価 ○
ヴァイスの盲点 野尻抱介著 早川書房 2003/11/20
クレギオン1
冒険好きの社長ロイドとパイロットマージ。 違法な運搬が許せず、中身をとりかえたため、追われる身になった。愛機の修理代を稼ぐために機雷原に囲まれた惑星ヴァイスへおりる。新米ナビゲーターと降りるときに見たものは。。。
登場人物紹介。このあと3人組が活躍するのであろう。キャラ設定はわかりやすくよい。
評価 ○
2004年01月17日(土) |
本当は怖ろしい万葉集(柳のしたに。。。どじょうが。。。 |
本当は怖ろしい万葉集 小林惠子著 祥伝社 2003/10/10
歌が告発する血塗られた古代史
『万葉集』は聖武朝の奈良時代、八世紀の中後半期に歌集として企画された。歌集とはいっても『記紀』に続く『万葉集』は、後世の歌集と正格が異なる。単に著名な歌人による秀歌を集めたものではない。『万葉集』は『記紀』成立以後の奈良時代の誠二の実体と、正史に留めるわけにはいかない隠された史実を強く反映させた歌集と私は結論している。つまり『万葉集』は、封印された史実を歌に託して告発するという恐るべき側面を持っているのである。<まえがきより
このパターンのタイトルおおいため、たとえ中身が真面目(?)でも軽くみてしまいがち。どじょうが何匹いると思っているんだろうか。**に教わったとの記述もおおい。もう手にとらないであろう。
評価 ×
2004年01月16日(金) |
@ベイビーメール (都市伝説) |
@ベイビーメール 山田悠介著 文芸社 2003/4/15
添付ファイル付きの怪しいメールがとどく。 ファイルをひらいた女性はみな妊娠し腹を割かれ死亡する。妹、恋人にそのメールが届いた男たちが根元を探し悪戦苦闘する。
あっというまに読了。 読みやすさでいったら赤川次郎なみ。
評価 △
2004年01月15日(木) |
ベルーガの伝言(みんなが好きだった) |
ベルーガの伝言 高野裕美子著 毎日新聞社 2004/12/5
沖縄の水族館で男が死んだ。イルカに薬物をあたえた者がいた。彼はだれもに好かれていたが、何回も危険な目にあっていた。
イルカにも 従兄弟にも 従姉妹にも 伯父にも 行きずりの女にも。 好かれていた。できすぎ。
まぁそれはいいとして、沖縄の環境問題もからめ映像が目に浮かんだ作品。小悪党ばかりで筋はさほど記憶にのこらない。
評価 △
2004年01月14日(水) |
約束の地(すべてが懐かしい) |
約束の地 平谷美樹著 角川春樹事務所 2003/6/8
『邦明。ここが約束の地よ』『あたしたちが居てもいい場所なの』母は静かに言った。いつもと同じ優しくゆっくりとした口調だったが、邦明はその中に母の切望を感じ取った。〜〜二人以外に人間の気配のない場所を求める母の心に、邦明は子供心にも哀しみを感じた。<プロローグより
新人類(エスパー)ものである。隠れ住み、仲間を求め、人類との軋轢、融和を選ぶか片方を滅するか。懐かしい設定である。一時期のSFにはこのパターンが多かった。著者は古典SFのファンのようであり、スラン・キャリーなどが登場人物のハンドルとして使われている。飛躍するのが当然のように描かれる作品がおおいなかで葛藤を描く。懐かしさとともに読了した。
評価 ○
2004年01月13日(火) |
虚ろな感覚(装丁萌え) |
虚ろな感覚 北川歩実著 実業之日本社 2003/2/25
短編集
CASE1コミュニケーション感覚 風の誘い 愛犬が毒入りクッキーを食べて死んだ。二人の男が絡んでくる。ストーカーはどちらか? CASE2現実感覚 幻の男 自室へ乱入してきた女が「あなたが彼を殺した」と告発する。ここには飯田という男はいないのになぜそういうのだろうか? CASE3肉体感覚 密の味 彼の連れ子の健康管理をするうちに、カレーに蜜をいれられた。 CASE4日常感覚 侵入者 掲示板をあらされた。その犯人は?IPよりたどりついた先は俺がハッキングしたことのある女性のPCだった。 CASE5自己感覚 僕はモモイロインコ インコのリッキーが暴れたために義母が事故を起こしたのだろうか?おそれる兄弟。 CASE6時間感覚 告白シュミレーション トリップするはずの睡眠薬。副作用で記憶障害になる。繰り返しにしくまれた罠。 CASE7美的感覚 完璧な塑像 同じ顔があらわれる。失踪した女性。
装丁で借りた。レンズマンのような、星新一のような。特異な人物はあらわれない。一場面をきりとった描写のうまさを感じる。
評価 ○
2004年01月12日(月) |
シャドウ・オブ・ヘゲモン上下 |
シャドウ・オブ・ヘゲモン上下 オースン・スコット・カード著 ハヤカワ文庫 2003/11/20
エンダーが宇宙へ旅立った後、のこされた面々。ビーン・ペトラ・ピーター。 ビーターがヘゲモンになるのがラスト。
同じキャラつかっているが全く別のものと思ったほうがいい。(ピーターのママ偉い。)エンダー系列の物語も死者の代弁者以降はさほどでもなかったが、シャドウシリーズも同様。エンダーズ・シャドウだけでよい。
評価 △
2004年01月11日(日) |
白い兎が逃げる(火村シリーズ) |
白い兎が逃げる 有栖川有栖著 光文社 2003/11/25
不在の証明: 一卵性双生児の弟が殺害された。いさかいのあった兄にはアリバイが。 アリスが時刻表と首っ引きになる。 地下室の処刑: 新興宗教のシャングリラ幹部を追跡した警官が拉致される。 地下室で粛正に遭遇。 比類のない神々しいような瞬間: 源氏香のダイイングメッセージ。 白い兎が逃げる: 時刻表。女優がストーカーになやまされる。 仲間が一計を案じ、彼女を山陰へ。罠にかけるためのゲームが始まる。
火村&アリス。表紙がいかにものもの。時刻表ミステリとしてはいまいち。そこの主眼がないのだろう。よくこのルートを見つけたなという感ゼロ。 ネタがつきたのであろうか。源氏香もすぐネタわれる。
評価 △
2004年01月10日(土) |
黒の貴婦人(タック) |
黒の貴婦人 西澤保彦著 幻冬舎 2003/11/25
匠千暁シリーズ 中編集
招かれざる客:タカチを無理矢理誘いパーティを開いた男。チャイムでドアを開け悲鳴をあげる。女性がさされてたおれこんでいた。 黒の貴婦人:「鯖寿司」をいつも食べている「白の貴婦人」。ボアン先輩はいつ飲み屋へいっても彼女とであうのが不思議だった。白の謎をといたとき黒の存在がうきあがる。 スプリット・イメージ:避暑地へでかけた4人組は料理ができない。そこでかり出されたタック。初日に事件がおきる。のこされた梯子。ストーカーの死体。 ジャケットの地図:会長の愛人。ジャケットの裏に地図がかくしてあるとの遺言。とりかえられたジャケットのありかを探し、出会ったのはタックであった。 夜空の向こう側:結婚式の祝儀がなくなった。ウサコとボアンは推理する。
タック・タカチ・ウサコ・ボアンおなじみの4人組が登場する中編。 著者自身があとがきで述べてるが、シリーズ物なのに複数の出版社からでており世界がわかりにくい。 ファン用の一冊。さほどの魅力なし。
評価 △
2004年01月09日(金) |
男と女の悲しい死体(監察) |
男と女の悲しい死体 上野正彦著 青春出版社 2003/11/10
サブタイトル 監察医は見た
のべにすると二万体の死体と対峙してきたことになる。私にとって、検死は、死者の最後の切なる訴えをきくことに他ならなかった。(中略)中途半端な理解は、偏見しか生まないものだ。今回、私は初めて男女の死体の物語をこの本で綴った。読みすすむうちに人間の生きることの尊さや偉大さが、わかっていただけたらと思う。<プロローグより
心中関連(商売道具利用・死化粧・同性など) 狂気の性のはて(SMプレー・指切断・オナニー中の窒息死など) 死ぬまで求めつづける(腹上死・妊婦の死体) 時代をうつす男女の死(アルコール依存・保険金殺人など) マスコミを騒がせた(フセインの息子など) 永遠の愛(最後の晩餐・脳など)
「死体は語る」の著者。シリーズもので何冊もある。
評価 ○(1冊なら)
2004年01月08日(木) |
メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか(ハゲとネズミの大冒険) |
メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか 明川哲也著 晶文社 2003/10/10
44才ハゲの中年料理人タカハシは自殺しようとしたところをネズミに助けられる。憂鬱の砂をあびたタカハシはダストシュータの中で過去・現在・未来の情景(自殺シーン)を見て、それから人類を救うために4つの宝を探しにメキシコへいく。
ハゲにこだわりすぎ(笑)。危機に飛び込むときに「たとえ完ハゲになっても・・・・」。でてくる幽霊もハゲばかり。ハゲが光キノコになったぴかぴかと。映像が浮かんだ。
評価 ○(さくさくっと)
2004年01月07日(水) |
子どもに読ませたい世界の名著(感想文用) |
子どもに読ませたい世界の名著 三浦朱門編 あ・うん 2003/12/8
あらすじで読むベスト26
宝島・ロビンソン漂流記・小公子・不思議の国のアリス・ピーターパン・フランダースの犬・十五少年漂流記・星の王子さま・にんじん・三銃士・グリム童話・アンネの日記・青い鳥・ピノッキオ・アンデルセン童話集・赤毛のアン・荒野の呼び声・トム・ソーヤの冒険・アンクル・トムの小屋・若草物語・ノンちゃん雲に乗る・潮騒・ビルマの竪琴・二十四の瞳・銀河鉄道の夜・坊っちゃん
著者紹介・作品の背景・あらすじ。 どうしても感想文が書けない子供用になら価値あり。これを読んで作品読む気起きない。紹介された作品全て読了(当然していません)
評価 △
2004年01月06日(火) |
こんな男とは暮らせない・こんな女とは暮らせない(セットもの) |
こんな男とは暮らせない・こんな女とは暮らせない 荒谷茂 河出書房新社 2003/11/20
サブタイトル 「好き」だけでは決められない「一緒に暮らす男・女」の条件 ささいなことが→疑問を感じ→別れたほうがいい→危険信号の見分け方→きれいに別れる方法→Q&A
男にもの申す:コーヒーにまでマヨネーズ・お腹がふくれればいい・紙コップで平気(食器なし)・お茶でうがい・口をポカンと開けてテレビ・股ぐらにつっこんだその手で触らないで・タイミングが合わない・野球バカ・「こいつよばわり」等々 女にもの申す:手作り弁当・しらない趣味・すっぴん・鼻くそ・馬鹿笑い・愛するひとはへび女(抜け殻)・ホラーのあとにユッケを・オレをハゲにした女・気づけば保証人等々
2冊にわかれているが、セット物なので両方みたほうがいい。相方決める前に読むのを前提としているので独身向け。好き勝手かいてある。
評価 △(どっちもどっち)
コメスティック 林真理子著 小学館 1999/4/1
広告代理店に勤務する沙美。コリーヌ化粧品PRマネージャーへと転職する。女性メインの職場でのやりとり。さらに転職。仕事を選び生きていくことを決意。
女性の自立(?)。流されながら1人を選ぶとこが林真理子らしい。どれ読んでも変わらない気がする。
評価 △
烏女 海月ルイ著 双葉社 2003/12/20
負債をかかえ逃げた夫と離婚し、ハンガー屋(酒場で女性の衣料販売)を営むヒロインは、探偵もどきの仕事を頼まれる。失踪した夫を捜してほしい。老女とみえる老人や、14年前のご神体強奪事件などからみ、事態は混乱していく。「夫と子供を守るためだけに行動する」その結果明るさがみえたところで物語はおわる。
でもなんら変わっていないんだよな。
評価 △
2004年01月03日(土) |
エルメスの道(なるほど) |
エルメスの道 竹宮恵子著 中央公論社 1997/3/20
ご存じですか? これはエルメスのロゴマークのもとになった絵です。 馬車の種類は≪デュック≫、主人が自分で馬を御します。そばに立つのは従者。「エルメスは最高の品物を用意していますが、それを御すのはお客様自身です」ということを意味しています。<前書きより
主にエルメスの創業者から3代目社長までの経緯を描いた漫画。(作中には5代目まで登場)
評価 ○ (なるほど)
狼の寓話 近藤史恵著 徳間ノベルス 2003/10/31
南方署強行犯係(警察ミステリー)
夫が死亡。失踪した妻に疑いがかかる。妻は童話作家を目指しており、不気味な作品を投稿していた。
山の神の生け贄にされたルカはたった一つ罪を犯していたために山では死なない体になってしまった。空腹になった狼に食べられ生き返る。その繰り返しになれあきらめ、成長していく。新しい生け贄の少女が現れたとき、ルカは初めて・・・
クリスマスローズと一緒のパターンではじまったが、流行のネタをいれている。主人公の魅力がいまいちない。
評価 ○
2004年01月01日(木) |
希望(加害者その後) |
希望 永井するみ著 文芸春秋 2003/12/15
14才で老女3人を殺害した友樹が少年院から退院してくる。迎える母、妹の不安。そして3人の孫たちの活動が開始される。刑事・雑誌記者それぞれの思惑が交錯する。 カウンセラーの環の目からみた展開。
加害者その後パターンだが、本人はわりとあっさりしている。行動していない。かえって周りが浮き上がり上手いもっていきかたである。
評価 ○
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