2005年11月18日(金) |
「エリザベスタウン」 |
期待度 ★★☆☆☆ 満足度 ★★★★☆
母に誘われて行って来ました。 オーランド・ブルームは好きじゃないし、事業で失敗して自殺しようとしたら父親が死んでしまったというストーリーは辛気くさいに決まっているし、それをオーランド主演なんていったら心底辛気くさしだうし、とまるで期待しないでおりました。 が、辛気くさくなかったんですよ。うん、なかなかよかった。期待しなかったぶん、満足度も若干高めだったりして(笑 出てくる人がみんないい人の、ほのぼのストーリー。あり得なさ98%ですが、こういう話はけっこう好きです。普通は敵役になりそうな、社長でさえ、男気のあるいい人だし。 中盤、少々だれる部分もありますし、「普通はここで終わるだろ?」ってところからメインっぽい車の旅が始まるし、構成がよくないなぁという気はしますが、でも、「ミック」(主人公の死んだ父親ね)のために親戚・友人が集まるシーン、それだけでなんとなく満足です。 映画としてはどうかがわかりませんが、あんなふうに一同に介するのっていいなぁと思います。暖まりたいときにはあのシーンだけでOK? って感じです。日本でいう通夜みたいなものかしら? でも、まるでしんみり感がなくて、和気藹々としていて、アメリカ式より日本式の方が好きなことが多いけれど、お葬式だけはあちらの「涙はなしだ」形式の方がいいなぁ……お葬式(?)での下ネタトークはやりすぎだと思うけれど(なにが面白いのがわからないし、、)。 甥っ子のバンド演奏はいいな。どうせなら、故人が好きだったら曲を聞きながら、偲びたいなぁと思います。
ちょっと感動したのは「ルート66」が出てきたこと。 アメリカを車で旅するいえば、「ルート66」以外はあり得ないわよね♪ キャンパーにとっては永遠の憧れの道でもあります。 いいなぁ、わたしも走りたい!! お気に入りの音楽をがんがん鳴らしながら、地平線に向かってアクセル全開よ♪
そうそう、忘れちゃいけない。この映画は音楽がとても素敵でした。 いつもはなんとなく聞き流しているBGMなのに、この映画は一曲流れることに「おっ!?」と思わせてくれます。選曲のセンスはピカイチです。 サントラが出たら欲しい! そう思っていたら、すでに出ているようです。輸入盤??
タイトルロールでもいい曲が流れます。 特にラストは「MOON REVER」。この曲が流れ出したとたん、ざわめいていた客席が静まりました。ぜひ最後まで見て欲しい(聞いて欲しい)と思います。
2005年11月15日(火) |
「チャーリーとチョコレート工場」 |
期待度 ★★★★☆ 満足度 ★★☆☆☆ 娘にせがまれて行く予定でしたが、小さい子にはどうかな? という内容だという話を聞きまして、とりあえず一人で行ってきました。 たしかに、これは子どもと行こうかどうしようか、迷う映画だなぁ。。
じつはこういう一人一人に順番にスポットが当たっていくという構成の話は苦手です。キャッツもコーラスラインも、音楽は素敵だと思うけれど、一つの舞台としてみると苦手。ストーリーが楽しめないのですもの、、、 この映画では女の子どうしの戦いなんてものを個人的にかなり楽しみにしていたのに、なんの展開も交流もないままに終わってしまったものな、、、
いろんな感想を読むと「くそがき」なんてあるけれど、そーかなー。かわいいと思うけどなー。 あの減らず口の多い子(でも、言っていることは正しいぞ)ややたら強い女の子、かなり好みです♪ 大人の視点から言う「くそがき」が次々にお仕置きされていくという展開は、悪趣味な説教映画を見せられているみたいで、つまらなかったです。 最後に残るのが大人がこうあって欲しいと思う子どもそのものの子だし。 たしかに、主人公の男の子はかわいいしけなげだし素直だし、エコ贔屓されてもハリー・ポッターよりは嫌みではないですけれど。 このあたりのバランスの悪さが肌に合いません。 ブラックなくせに、妙に道徳的。人形が燃えるあたりまではよかったのに。それとも、こういうのが万人受けするブラックさなのかしら。わたしが好きなブラックはもっときついブラックさだしな。
工場の中にわくわくできなかったところが第一の敗因かな。 どんなにへんてこで変な世界があるかとおもいきや、センスの悪い公園もどき。。。 大体、衛生管理がなってない! あんなチョコレートを食べさせられているのかと思うと、身の毛がよだちます。 ごめんね、わたしは安っぽいSFセットにわくわくするオタク心はあっても、ああいうファンタジーなセットにわくわくする童心は持っていないの。
ただ、ウンパ・ルンパは笑いました。ま、失笑ってやつですが(笑 あのブラックさはけっこう好き。 とことんセンスのなさを追求したセンスのよさは、◎です。
工場の外にあるものは好きでした。 街の風景も傾いた家も、そこで暮らすチャーリーの家族も。個人的には、ウィンカとチョコレート工場の出てこない、チャーリーのファンタジー話を希望します♪ うん、きっと、わたしはウィンカと相性が悪いんだわ。 あの人、ファンタジー作家としては最高でも、経営者としては最悪だもの。企業秘密を守る努力もせず、従業員のことなんかまるで考えずに工場をあっさり閉めてしまうし。 最後の最後まで従業員とその家族を守る! という気迫のない人に会社経営なんてして欲しくないわよね。。。
と、ファンタジー映画にこんなことを言うのは無粋ってやつでしょうね。 わたしはこの手のファンタジーはだめみたいです。
2005年11月08日(火) |
「スウィングガールズ」 |
期待度 ★★★★☆ 満足度 ★★★★☆
ずっと見たいと思っていました。 「ウィーターボーイズ」ほどはじけてはいないけれど、その分安定感があって、楽しいというよりほほえましい。 ロック系女の子二人に恋するフォークボーイ二人が妙にかわいかった。いいなぁ、青春だなぁ、うんざりする女の子の気持ちもよーくわかるけど(笑 青春とは、恥ずかしげもなくばかができること。賢さで通り過ぎる青春なんてつまらないわ♪ 舞台が東北ってあたりがまたいい味です。
スモーキーで大人のジャズは苦手ですが(嫌いではないけれど、どれも同じに聞こえちゃうの ^^;)、こういう明るくてハイテンションなジャズは好きです。ドラムとベースのきいたジャズは聴いているだけでも楽しい。 セーラー服&バンドって、昔(セーラー服を着ていた頃)は格好悪いなんて思ったけれど、大人になってから見るとかえって小粋な感じがしました。我が娘も、サックスなんてやったらかっこいいのに、、、
あまりにすんなり上手になってしまったのは、かなり嘘っぽいけれど、ま、いいか。
2005年11月07日(月) |
「コープスブライド」 |
期待度 ★★★★☆ 満足度 ★★★☆☆と★★★★☆の間ぐらい
とても質感の綺麗な映画でした。 クレイ・アニメ、なのかな。色調を落とした画面にシュールな人形。光の使いかたがとても綺麗で、大人向けのアニメ映像でした。 お話の方もせつなさ盛りだくさんで、なかなかよかったとは思いますが……どうも、主人公が気に入らなくて。あれは優しさではなくて、優柔不断だよ。彼がもう少ししっかり筋を通していれば、もっといい話になっただろうに。 嘘をついたり、その場その場で決意しちゃったり、今ひとつ感情移入できませんでした。
あとは唐突なミュージカル調なのはちょっと……合っていなかったと思います。あの話はミュージカル部分はなしにして、もうちょっと話を深めて欲しかったなぁ。。。
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