期待度 ★★★★☆ 満足度 ★★★☆☆と★★★★☆の間ぐらい
この映画の場合、AIエディに感情移入して鑑賞するというのはやはりマイナーなのでしょうね(笑 そりゃさ、いろいろ悪さはしたけどさ、言っちゃなんだけど、あれはみんな人間サイドのミステイクだと思うのよね。 どんなに凄い知識&知能があるAIだといっても、生まれたての赤ちゃんのようなものなんだから、きちんとしつけ&教育を施さないといけないの。なまじ高い知能があるだけに、たちが悪いし、慎重にならなくちゃいけない。だというのに、あれだけのミッションをするときでさえ、AIの専門家の立会さえないってことが信じられない。 ここにキャンベル博士(アシモフ「我はロボット」に出てくるロボット心理学者)のような人がいれば、エディ君も変わってきたのではないだろうかと思ったり。
落雷で異常をきたしたというけれど、別に狂ったわけじゃない。知識&知能の他に精神が生まれちゃったという解釈が正しいと思います。 その精神が幼児レベルだったから(そのくせ、知能だけはやたらと高い)、一見暴走に見える行為をしちゃったのよ。 エディの必要だったのは、しつけ。しつけもしないでいきなり軍に投入するなんてかわいそうすぎます。 最後はけなげないい子だったじゃない(涙 ……相手がAIってだけで、わたしはつい甘くなっちゃうのですけど(笑 これが人間相手なら「知能は高くても精神レベルが幼児なんてサイテー」とか言っていることでしょう(笑
ついでに、乗り物に対しても感情移入する癖があります。 特に緊急着陸した飛行機。ぼろぼろになりながらも最後まで炎上せず、乗組員を守った機を見ると、駆けつけて抱きしめて撫でてあげたくなります。 いい子だね、よくがんばったね、えらい子だね。 ……ただのあほかも(^^;
話の方はもうむちゃくちゃなんですが、それこそ、ハリウッド。いいんです、これで。 誰もこういうエンタ映画にリアルな戦争映画なんて望んじゃいない。話がむちゃでリアリティがないからこそ、安心して戦闘機のスピード感に酔えるのです。 でもまあ、やりすぎっていえばやりすぎだけど(笑)。一番の被害者は近隣諸国だよなぁ。わけもわからずいきなり攻撃されて。 エディくんも、人間相手にちょっとやることが派手すぎだよな。それじゃ、友達できないよ。
そうそう。 最初に「エンドクレジットのあとにも映像があります」と予告が出たのですが。 どうせおまけ映像をつけるなら、想像もできないような展開映像をつけてくれ。見なくてもわかるような映像なんて、蛇足です。
期待度 ★★★★☆ 満足度 ★★★☆☆
なんだか、とてももったいない映画。 人物設定といい、小物設定といい、すごくおいしそうな素材を使っているのに、味付けが大味すぎてうまみを引き出せていない。もったいなーい。 個人的に黒目黒髪の方々は非常に好みなので、素材を活かして切れていないストーリーはとても残念です。肝心の剣の曰くも付け足し程度だし。七剣士はもちろん、敵役にもおもしろそうな人がいっぱいいたのに、区別すらつかないうちに殺されてしまった(^^; 調理法もかなりおおざっぱ。もったいない。 が、あの人数を捌こうと思ったら、二時間ではとても足りませんね。ぶつ切りも致し方ないか。ああ、でも、もったいない。これが大河物として全10巻ぐらいで描けばもっといけるかもしれないのになぁ(と思ったら、「七剣下天山」という小説の原作があるそうな。こちらは上下の二巻)。
まあ、この映画の場合、メインはアクションシーンで、お話の方はほんのおまけ程度なのでしょう。 単なる惨殺シーンはいただけませんが(痛いのは嫌い)、剣術アクションは見応えありました。 さすが中国といいますか、なんでもありのごった煮状態、全身使った剣術には見惚れます。 これと比べてしまうと、西洋ものだと剣を振り回しているだけに見えてしまう。甲冑&マント&馬は断然かっこいいですが♪
そうそう、話のスケールのわりに、やたらと音楽スケールがでかいのです。通常の映画では音楽で気持ちを高ぶらせるの音楽スケールが大きいことは大歓迎なのですが、この映画ではあまりのスケールの違いにちょっと微妙な感じ。 なんとなくエンドクレジットを眺めていたら(漢字なので、なんとなくわかる)、音楽関係は日本人が多かったです。なぜだろう???
2005年10月12日(水) |
「ファンタスティック・フォー」 |
期待度 ★★★★☆ 満足度 ★★★★☆
お気楽超能力映画で、なーんにも考えずにへらへらと見ていられる映画でした。 ひょんなことで手に入れた超能力で巨大なる悪と次々と戦う!……話かと思いきや、そんなこともなくて、一応戦うシーンとかもあるのですが、あれだけ車を壊しといて、中身は仲間内のケンカじゃないのかい? って気がしないでもないのですが、深く考える映画じゃないから、きっとこれでいいのです。そもそも「宇宙嵐」を浴びたらDNAに変化が起きて超能力が使えるようになった」ってあたりから、もう深く考えてはいけないのだから(笑 登場人物も、お手軽映画にふさわしく、なんとなくチープでお手軽でとても映画にマッチしておりました。悪役のスケールの小ささともベストマッチ。 忙しい合間に無理して見に行く映画ではないけれど、ちょっとした気張らしたデートにはお勧めの映画だと思います。
期待度 ★★★★☆ 満足度 ★★★★☆
基本的にはR指定の映画は見ません。根っこがお子ちゃまだから、疲れるのよね。 が、なんとなく面白そう&チケットが当たったので行って来ました。 うーん、ハードボイルド。。。 映画内で行われていることは繊細な(?)わたしにはちょっときついほどハードですが、映像がきつくないので見ていて辛くはなかったです。この映画、ハードな内容をいかにクールに見せるかをがんばってくれていたので、大丈夫だったかな。これが完全実写ならかなりスプラッタでしょうけど(笑 アメコミの世界をそのまんまスタイリッシュに映像化したような映画ですが、こういう作りはけっこう好きです。二回見るのはちょっと疲れるけれど。
話が最後にはつながるものだと思っていましたが、最後の最後まで思っていたほどつながらず。 そういうところもハードボイルド?
ブルース・ウィルス、「ダイ・ハード」のときはふぅんぐらいだったのですが、歳を重ねて渋くなってきましたね(奥さん、涎が、、)。こういう渋いおっさんにこそ、ハードボイルドが似合います。彼が一番固ゆで卵をしていました。うん、ハードボイルドな男は女のために命をかけてなんぼだよ。 でも、ごめん、わたしはやはり、金髪ってちょっと苦手なのよ。 ってことで、今作品の一押しはクライブ・オーウェン。 「頼りになる男だと見せてやれ」 うん、見せて見せて♪ ことと次第によっちゃぁ、守らせてあげないこともないから(あんた、何様? 笑
すごいんだろうけど、どうにも悪い冗談にしか見えなかったのがイライジャ・ウッド……この役だけはちょっと、、笑うに笑えない。
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