期待度 ★★★★★ 満足度 ★★★★★+おまけの★
マッシュ・ボーン演出、男性の踊る白鳥の湖です。 ずっと見たいと思っていましたが、実際に公演に出かかるには時間的・金銭的な余裕がありませんでした。 つい最近、DVDがあることを知り、思わず購入しちゃいました。
すごかったです。よかったです。思わず、続けて二度目を見ちゃいました。購入して大正解でした。
主演はアダム・クーパー。 映画「リトル・ダンサー」をごらんになった方はそのラストシーンを覚えておいででしょうか。一人の男性ダンサーが舞台に飛び出す寸前のラスト、「そこで終わるなっ!!!」とスクリーンに蹴りを入れたくなるようなラストシーン、あの男性ダンサーがアダム・クーパーでした。 ほんの一瞬の出演でしたが、その美しさにそれまでの話がすべて吹っ飛ぶほどの衝撃を受けたものでした。 なんでも、世界で一番セクシーなダンサーとまで言われているそうで、このDVDも見るのが非常に楽しみでした。 そして、見た感想は……この人、セクシーなんてものを通り越してるよぉ。あまりのその妖しさに、本気で目が潤んできちゃったよ。なんなんだ、この人は。本当にわたしと同じ人間種か??(いや、わたしがミーハーなだけなのかもしれないけど ^^; わたくし、基本的にアングロサクソン系(たぶん)の男性にはあまり魅力を感じないのですが(黒髪・黒目が好きなんだもん。金髪・銀髪ってだけでかなり減点しちゃうのさ)、彼には非常に感じてしまいました。うん、人の魅力は髪や瞳の色じゃないわね(笑 白鳥として踊る場面もただただ見とれておりました。 バレエを見るたびに思うけれど、鍛えられた人の肉体って最高の芸術作品です。 動きに少しの乱れもなく、指先まで神経が行き届いているなんて言うけれど、そんなものじゃなくて、全身を包む筋肉のすべての神経が行き届いている! という感じです。 それだけ統制がとれた動きなのに、逆にとても伸びやかに自由に感じます。 すごいよなぁ。あれだけの自由さを得るために、どれだけ厳しい訓練を経たことやら。
ストーリーの方もおもしろかった。 わたしの中のバレエ像とはかなり違っていて、とてもわかりやすかったです。 元の「白鳥の湖」の白鳥たちが愛の幻想の世界なら、こちらは気弱な王子の狂気の世界です。その美しさが妖しいのなんのって(王子と雄白鳥の愛の物語ってだけで十分妖しい(怪しい?)っていうのにさ 笑)。 そこでまたアダム・クーパーが踊るんだから、王子さまじゃなくたって魅入られちゃうわ。この王子様がかなり情けないから、アダム・クーパーの妖艶な魅力がますます引き立っております。
画面で見ているだけでこれだけ引きつけられるのだから(カメラワークもかなりいいと思うのだけど)、実際の舞台を見たらどうなっちゃうんだろう? 見てみたいなぁ。
2005年01月14日(金) |
「忠臣蔵外伝 四谷怪談」 |
期待度 ★★★☆☆ 満足度 ★★★★☆
なんとなく見ていたのですが、これが面白かったです。いや、面白かったというよりも、好き嫌いを構わず引き込まれてしまったというか。 なんといっても、佐藤浩市と高岡早紀がはまっています。細かなことを言えば、伊右衛門はもっとげっそりと痩せたイメージがあるのですが、伊右衛門というよりああいうぐらついた役として見ると、本当にはまり役。 気持ち悪いのだけど、怪談の怖さはないので安心して見ていられました。 が、お岩が恨みを晴らすシーンでは、やはり基本の「うらめしや〜」ってやって欲しかったなぁ。なんだか、やたらと強いんだもの。今時の女は幽霊になっても強いのね、と思ってしまった(笑)。だから、このシーンはあまり(全然)怖くない。 怖いのはお梅さんだよ、、、(あとで調べたら荻野目慶子だって、、あまりに白塗りでわからなかった)
もともと四谷怪談って忠臣蔵がらみの話なのですが、こういう描き方は珍しいのかな? 他の四谷怪談を見ていないからわからないけれど(怖いから見たくないし
この監督さん、里見八犬伝とか魔界転生の監督さんなのですね(もしかして、常識でした?)。とてもよくわかるような気がする、、、 魔界転生はまだ見ていないのですが(沢田研二版を見てみたい)、里見八犬伝もとにかく気持ちの悪い映画だったものな。
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