MrsMの観劇日記
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2004年02月28日(土) 「ディープ・インパクト」

期待度 二回目のためなし  満足度 ★★★★☆

 わたし、スピルバーグに弱いです。
 こんなの、おきまりのお涙ちょうだいじゃん? と理性ではわかっていても、泣いてしまうのですよね。宇宙飛行士とその家族のやりとりなんて、家族に隠れてこっそり涙を拭いてしまいました(だって、泣いているのわたしだけなんだもん!! って、いうか、どうしてあなたたちは平気なの? 普通、泣けるでしょ??)。
 目の見えない父親宇宙飛行士が、子どもの差しだしたロケットに「かっこいいなぁ」って言うところ、ここで泣かずしてどこで泣くというの??

 こういう、定番ものを安っぽくなく作る手腕はピカ一だなぁと密かに(いや、おおおっぴらに)尊敬しています。結局のところ、人の感情というのはある程度お決まりなのかもしれません。いろんな表現方法はあったとしても、最後に最後に家族に会いたいと思うこととか。
 地球を救うため(ひいては家族を救うために)死ぬときに、その家族に「ごめんね」って謝るその気持ち、すごく平凡で当たり前でなんの奇もてらってないけれど、ずんときてしまう。
 そういう普通の人たちの普通の感情をきちんとリアルに描くことのできる監督さんなのですよね。簡単そうで、じつはかなり難しいこと。
 ほんと、定番ものの天才!(これって褒め言葉? 笑)

 ちなみに、主演って誰なの??(笑
 やっぱり、イライジャ・ウッド?
 そういえば、昨日は彼漬けの一日だったのだなぁ。。

 こんな状況下になったら、わたしでも海辺に行くだろうなと思います。それともビルの屋上とか。
 どうせ死ぬなら、900mの津波というものをこの目で見てみたい。



2004年02月27日(金) 「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」 追加あり

期待度 ★★★★★  満足度 ★★★★★

 とうとう見てまいりました。「ロード・オブ・ザ・リング第三部 王の帰還」。
 早速、感想です。ネタバレは、あるかもしれないし、ないかもしれない(おい)

……そこのあなた。またわたしが「アラゴルン、かっこいい〜!!」ってどしょぱつに書くと思ったでしょ?
 ふふふ、わたしはそんなに単純じゃありませんことよ。
 ま、あれだけ騒いでおいて、いまさら宗旨替えするのもなんだかなぁとも思うのですが、でも、仕方がないの。
 今回はね、ファラミアがよかったのよ〜! ←やっぱ、男じゃん?(--;
 でもさでもさ、言い訳させてもらうとさ、あんなに寂しそうな目をされたらさ、困っちゃうじゃない? あんな目でさ、あんなに少数の兵でさ、それでもけなげに敵に向かっていったらさ、護ってあげたい、抱きしめてあげたいって思っちゃうじゃない? ね、思うでしょ? 思わないやつは女じゃないねっ!(←暴言その1)
 不覚にも、「この人にはわたしがいないとだめなのよ回路(2004/02/27の日記を参照のこと)」が作動してしまいました(笑
 3時間半もの長い間、わずかな出番のファラミアを待ち続けたわたしって、本当にけなげだわ、、、
←途中から、指輪なんてどうでもよくなっている(笑

 アラゴルンももちろん、かっこよかったです。
 でもね、かっこよすぎよ、あなた。強いし、かっこいいし、なんだかもう、かっこいいのが当たり前になってしまいました。タイトルからしても彼が死ぬことはないし、彼がすべてをまるく納めてくれるって感じで、グインサーガのグインみたいになっちゃって(笑)。
 いや、かっこよすぎるというのも案外損かもね(←あなたが身勝手なだけです、奥さん)

 レゴラスはあいかわらすお茶目でした。
 あの象みたいなの、倒すには弓矢で乗り手を射ればいいだけのような気がするのだけど、わざわざ軽業師のように飛び乗って倒してくれましたね。かなりのところ、わざと派手にやったでしょう、おにーさん?
 お茶目といえば、ガンダルフのおじいさん。魔法使いなのに、なかなか魔法を使わない!(笑
 戦闘シーンでも一つや二つ、魔法を使ってもよさそうなものなのに、ひたすら杖で戦っていましたねぇ。お茶目♪

 それにしても、敵にしろ、味方にしろ、次から次へとまあ新しいのが作者の都合のいいように出てきますこと。最後はどうまとめるのかと思えば、完全なるご都合主義でしたね(←暴言その2)
 最後なんて、味方を避けて地面が割れるし、、、
 でもまあ、フロド&サムのけなげさに免じて、よしとします。たぶん、溶岩もそのけなげさに免じて、彼らをよけて流れていたに違いない、、、

 そういえば、あちらこちらで泣いたという感想を読ませていただきましたが、わたしは泣けませんでした。こう見えても、けっこう涙もろい方なのですが。
 サムの友情にしても、いつ彼がフロドを担ぐのかと、そればかり気になって(笑)。だってさ、担がなきゃ、うそじゃない? そのうちいつか担ぐぞ??? とばかりに見ていたのが悪かったかなぁ。
 それに、じつはわたしは彼は死ぬと思っていたのです。フロドをかばい、指輪と共に火の中へ、とばかり。だから、なんだぁ、助かったの??って(←暴言その3)

 旅の仲間全員無事だったのですねぇ。
 そのあたり、最近のファンタジーじゃないなぁと変な感動をしてしまいました。今時の映画なら、主要人物の一人や二人殺して涙&余韻をとりますもんね。
 ん? ボロニアは死んだよな、そういえば。ま、もともと9人じゃ半端だったわけですが。
 そういう意味じゃ、かわいそうな御仁だとも言えます。兄弟そろって損な役回りでした、、、

 クライマックスで感動できなかったのにもわけがありまして。
 完全なる善と悪の二極化。友情と栄誉のために戦うということ。
 なんだかね、やけにアメリカチックだと感じてしまって。原作でも、このあたりは強調されているのでしょうか。気にはなるけれど、今は読むだけの根性はないなぁ。
 悪の崩壊も、まさに絵にかいたような崩壊でしたし。そのくせ、そのど真ん中にいるサムとフロドはまるで平気だし(←暴言その4)

 それにしても見ていて、非常に疲れる映画でした。3時間半という長さもあるのですが(途中で休憩をいれようよぉ)、内容的にもしんどかったです。終わりかと思った先も長かったし(←ちょこっと暴言4.5)
 けれど、長さが辛くないだけのものはありました。
 あれこれ暴言を吐いていますが(笑)、面白かったです。疲れたけど。

 三部作を見ての感想は、これはやはり名作というより、壮大なるエンターティメントですね。
 あちらこちらにちりばめられた言葉遊び(謎かけ)もそれっぽいですし。
 謎掛けといえば、これこそ言霊だなと思いました。
 スフィンクスの謎の答えは「man(人間)」でした。manは男で、女はmanじゃない。フェミニズムで問題になることをここでは逆手にとってましたね。
 人間の男にできないのなら、科学的には人間の女にも不可能なはずなのです。けれど、manとwomanの違いで可能になってしまう。言霊ですねぇ。まさに、言葉は呪。
 が。あのドラゴンみたいなの、強いとはいえ姫君が首をたたき落とせるのなら、そこらの兵士でもできたんじゃないか? という疑問は……やぼですね?(笑

 でもね、いいの。最後はファラミア、笑っていたし。なんだか、わたしの知らないところで姫君とくっついてたみたいだけど(そうなの?)、あなたが幸せなら、わたしはそれでいいの。
 アラゴルンの元でなら、あなたもその手腕を発揮できることでしょう。どうぞ、お幸せに。。。
←って、そういう映画じゃ、ないよな(笑

<追加>
 この映画で一番感動したシーン。
 のろしが山から山へと伝わっていくシーン。ここではちょっとほろっとしました。
 あーんな山にのそし番が常駐しとるんかい!?というつっこみもなきにしもあらずでしたが(^^;


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