期待度 ★★★★☆ 満足度 ★★☆☆☆
戦中・後の満州の話なんて、暗そうだからいやだなぁと思いつつ、でも、ちょっと気にはなっていたので見に行ってきました。 ええと、こんなこと、書いてしまっていいのかな。 でも、書いちゃえ(笑 一言で言うなら、「脚本も脚本なら、演技も演技だなぁ」という映画でした。 話自体は悪くはないと思うのですが、セリフ・動作その他もろもろがやたらと舞台的(つまり、おおげさでリアル感がない 笑)。これ、舞台でなら違和感はないでしょうが、映画なのですよね。 劇中、登場人物が激白するシーンがいつくがあるのですが、そのたびに、へにゃらってなりました。へにゃらってさせたくてさせているなら拍手もしますが、これは違うと思うのですよね。そうなると、どんなに感動的(と思わせたい)セリフを言われたところで、ノリきれない。言われれば言われるほどこちらはしらけてしまいます。文化祭かなにかの下手な(あ、言っちゃった ^^;)舞台を見ている気分でした。 台本といい、カメラワークといい、監督さんか脚本さんが舞台出身なのかな? とも思ったのですが、どうも違うみたいですね。しかし、これはどう見ても、舞台向きのセリフ・展開だよなぁ。舞台だったら、感動できたかもしれないんだけど。舞台ならね、多少のご都合主義や物事の短絡化というものOKなのですが。
男三人は自ら死を選び、女はとことん生き延びるのですが、常磐貴子からそれだけの強さを感じませんでした。 昨晩、マドンナの「エビータ」のCDを聞いてしまったこともあるのですが。女のしたたかさ・強さ・かわいさは常盤貴子ではマドンナ演じるエビータにはかないませんわ。迫力がまるで違う、、、 根本的な部分にリアル感がないから、内容がどうのと言うところまでいきません。役者さんの真剣さは伝わってくるのです。でもね、「役者が演じている」のがみえたら、映画は終わりです。
こういう映画って、作り手がどんなものを目指していたのか、どんなふうにしたかったのかが手にとるようにわかるので、見ていて辛いんですよね。まるで、自分で書いた下手な小説を目の前で朗読されているようで(^^;
ラストサムライで「明治の世に、いくら武士だからって鉄砲隊相手に日本刀で突っ込むか??」なんて思っていましたが、第二次世界大戦の世に、兵士が日本刀で突っ込んでおりました。。。そうか、そういうものなのね、、、(とほほ) それから、採ってきたきのこを鍋にいれるとき、そのまんままるごと入れるなよぉ(涙)。せめて裂いてくれぇ(ここが一番気になった 笑)
ただ、画像が綺麗な映画でした。 常盤貴子の衣裳も素敵。 あ、音声を切って、画像だけで見ればいいかも♪←とことん、失礼なやつ(笑
ちなみに、この映画のどのあたりが「赤い月」なのか、わたしにはわかりませんでした。
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