2003年05月25日(日) |
「スィートノーベンバー」 |
期待度 ★★★★☆ 満足度 ★★★☆☆
映画製作者がなぜ有名俳優を使いたがるのか、わかるような気がしました。 だって、ストーリーに疑問を感じた途端にキアヌの笑顔。こちらまでつられてしまって、突っ込むのを忘れてしまうわ(笑 ひたすらに、キアヌを追っかけ回した2時間でした。
どうにも、人物設定に無理のある映画だったような気がします。 サラの契約の理由にしても、ネルソンの心境変化にしても、下の住人との関係にしても。 だから、本来なら素直に入り込めないはずなのですが。 キアヌにあんなふうにプロポーズされて落ちない女はいないわっ! とすっかり入り込んでしまうのだから、俳優さんの威力ってすごい(わたしがおばかなだけか? ^^;)。
最後はせつなくて○。
2003年05月23日(金) |
「ロード・オブ・ザ・リング 2 二つの塔」 |
期待度 ★★★★★ 満足度 ★★★★★+おまけの★
映画が始めるのが9時半で終わるのが12時半。 お腹がすくだろうなと思っていましたが、そんな心配は不要でした。 胸がいっぱいで、何も食べられない。 よかったです。三時間なんてあっという間でした。 もっと見ていたかったな。もう一回続けて見たいぐらい。絶対DVDは買うぞ!
戦闘シーンの迫力にはただただ魅入られていました。映像技術の発達のおかげだわ。すごいものを見せていただきました。 始まりのシーンからして、迫力ですもの。構成的にも一本取られたと思いました。まさか、あんなシーンから始まるなんて。。。 CGだけではなくて、舞台もすばらしいです。
そして、なによりすばらしいのがキャスト。 ああ、アルゴランのかっこいいこと! 避難の最中に敵に襲われたとき。 馬に跨り、視線を残しつつもマントを翻して馬を操る姿にため息が出てしまいました。 あと、この人は横の人を見るときにちょっとした癖があるのですよね。少しあごをしゃくるように見る。これがまたセクシーで。 予告でもありましたが、広間の扉をバーンと開けて入ってくるシーンでは、もうだめだと思いました。くそぉ、かっこいいぞ。 ああ、思い出してはため息がでます。 この世の中に、見るに値するかっこいいこのがあるということはすばらしいことです。
前回は気がつきませんでしたが、レゴラスってけっこうお茶目ですね? 育ちも良さそうだし、エルフということもあって、坊っちゃん然とはしていますが、根っこはやんちゃぼうずと見ました。城から鉄板かなにかをスケートボードのようにして滑り降りてくるシーンでは笑ってしまった(笑 ギムリともいいコンビです。
フロド&サムのコンビでは、サムの存在意味がやっとわかってきました。 前回ではただのつきそいというイメージでしたが、ここにきて重みがぐっと増しています。 メリー&ピピンも意外な大活躍(?)でしたし。
細かいことをいい始めると、3時間の映画の最初から最後まで事細かに言いたくなってしまいます。そうなったら、それこそ3時間では足りないです(笑 襲ってきた敵はやっつけて、敵の本拠地にも打撃を与えたのだから、普通の映画ならここで終わってもいいはず。それでも続くあたりがすばらしいです。まだまだこれからだわ。
しかし、落ち着いて考えてみれば、話はほとんと進んでいないのですよね(笑 戦闘シーンが長かったからな。でも、そういうことに時間を思いっきりさけるのも、三部作ならでは。 来年が楽しみです。ファラミアはまた出てくるのかな。
期待度 ★★★★☆ 満足度 ★★☆☆☆
宮崎アニメでもおなじみの音楽家久石譲監督の映画ということで、かなり期待をしておりました。 が、久石氏はやはり音楽家ではあっても、ストーリーテーラーではありませんでした。
とにかく、ベタ。ベタベタ。 衝撃の告白のシーンでいきなり雷が鳴ったときには脱力しました。雨の中をうなだれて歩く主人公、傘をさして迎えに来る仲間……なんていうか、もうちょっとさ、なんとかしようよ……。 ラストなんて、なにがどうなるか、考えなくたってわかるもんね。 起承転結もあって、意外な(と思わせたいであろう)事実もあって、どんでん返し(と思わせたいであろう)こともあって、挫折もあって、とマニュアルには即しているのだけど、それゆえにベタな展開になってしまっています。
努力は見えるだけに(牛舎での練習はアイデアとしては面白いけれど、臭いだろうし、作業の邪魔でしょ? 海での演奏シーンは絵的にはとても綺麗だけれど、楽器を潮風に当てていいのかい?)、あと一ひねり(か、二ひねりか、三ひねり……)欲しかったなというところ。
まあ、この設定でベタじゃない展開というのも難しいとは思うのですが、だったら、ベタさを跳ね返すぐらいの強さが欲しかったです。もっと、登場人物たちの感情の激しさが欲しかったな。 話の展開は予想をしつつも期待したのは、予告で聞いた 「俺たち、このままで終わるのかよ?」 という台詞ゆえなんだから。 恋愛しているのかしれないのかさえ、よくわからなかったし。
絵的には綺麗な映画でした。 音楽のよかったのかなぁ(いいかげん ^^;)。 新曲が40曲のあるという話なのですが、そんなにあったでしょうか。 うーん、音楽はわかりません。
2003年05月19日(月) |
「Cats&Dogs」 |
期待度 ★★★★☆ 満足度 ★★☆☆☆
これはお子さま向けの映画ですね。 なかなかおもしろいところもありましたが、途中であきました。短めの映画でよかった。見終わったときには、思わずため息がもれました。 犬のハイテクさとか、猫のカンフーとか、見所もあるといえばあるのですけれど。
犬との戦いに勝つために、人間を犬アレルギーのするというアイデアは面白いですね。でも、それだけ。 猫派のわたしとしましては、もうちょっと派手に「世界征服」を目指して欲しかったな。
2003年05月18日(日) |
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ焼き肉ロード」 |
期待度 ★★★★☆ 満足度 ★★★★★
ここのところの「クレヨンしんちゃん」映画と比べると、いささか泣き所が少ない(というか、ない)仕上がりになっていました。 それでも(だから?)、純粋に笑えました。映画館で思わず吹き出してしまうのなんて久しぶり。 しかし、巨額の制作費をかけたアクション映画をこれだけコケにしつつも、感動をとるなんて、やはりただものではないです。さすがです。 つっこもうと思えば、いくらでも突っ込むところがあるにも関わらず、そんなことはまるで気にならない。次から次へと繰り出されるアクション&笑いに細かいことはどうでもよくなる。もちろん、一見そう見せているだけで、つっこむ隙を与えないように緻密な計算がなされているのでしょう。こういうのを力技というのよ。これぞ、実力派。底力を感じます。
悪役三人組(?)がいい味を出しています。すっかりファンになってしまったわ。
2003年05月17日(土) |
「北京原人 Who are you」 |
期待度 ★★★★☆ 満足度 ☆☆☆☆☆ または ★★★★★ と思ったけれど、やっぱり ☆☆☆☆☆
なんともすごい映画です。怒るべきか、笑うべきか、かなり迷います。 怒れば☆5つ。笑えば★5つ。でも、最後には笑うことさえできなくなるから、☆5つ。 前半20分、これはまじめな映画なのか、それともコメディなのか、判断に迷っておりました。内容からいったら、絶対にコメディだ。でも、コメディにしては笑えない。 いえね、制作者サイドはかなりおおまじめだなというのは伝わってくるのです。これはきっと感動の大作を狙ったのだなと。なんでも、制作費3億とか20億とか。 でも、あまりにむちゃくちゃな脚本です。 基本設定自体は「北京原人の化石から取り出したDNAで原人を再生する」というジュラシックパークに負けるとも劣らないもの(のはず)。 しかし、そのあとが酷すぎる。 この脚本に20(3)億……わたしに脚本を書かせてくれれば、もうちょっとはましになったのに。どうして声をかけてくれなかったの? ああ、もったいない。 夫曰く 「こんなことに使うぐらいなら、俺にくれ」 わたしも、そう思います。
しかし、楽しいといえば楽しい映画なのかも、、、 つっこみどころが満載で、和気藹々と映画を楽しめます(?)。 最後にはつっこみも力無い笑いさえも出てこない自失呆然状態になってしまうのですが、そこまで脱力させる映画ってのもめずらしい。ある意味すごい。 最後の最後に大笑いさせてくれましたしね。「この映画はフィクションです」の文字にこんなに笑った映画はこれが始めてです。 なによりすごと思うのは、この脚本によくスポンサーがついたなぁということ。だって、20(3)億よ? 出ているキャストも豪華なのです。緒方直人でしょ、ジョイ・オンでしょ、それに丹波哲朗(いや、彼が出演しているから怪しいのかも ^^;)。プリンセス・引田天功まで出ているのよ? 彼らは何を思って演技をしていたんだろうな。だって、みんな真剣に演技しているのよ? 緒形直人の真剣さなんてもう痛々しくって。彼、まじめそうだもんな。脚本渡されて、異議も唱えずに素直に演技をしたのだろうな。 しかし、よく出演を引き受けたなぁ。出演料を積まれたか? 制作費20(3)億もんな。 大体、制作会議で誰も疑問を持たなかったのでしょうか。誰も意義を唱えなかったのでしょうか。一体どんな制作会議だったのでしょう? どのような経緯をへて、この映画はできあがったのでしょう? ああ、知りたい! 学生が自主映画で悪のりしましたっていうのではなくて、大の大人が真剣に20(3)億(くどい? 笑)もかけて作ったというあたり、感動ものだよなぁ。
邦画はだめとか、邦画のファンタジー&SFはひどいとじゃ、そんなレベルではありません。 が、この映画を紹介してくれた人曰く 「4回見たら、癖になる」 ……たしかに。そうかもしれない。 そう思ってしまう自分が、怖い(笑
一見は百聞にしかず。 どんなにすごい映画か、見てみます?
期待度 ★★★★★ 満足度 ★★★★★+おまけの★
これは文句なしにおもしろかったです。もともとは舞台ものですが、これが生舞台なら、最後は間違いなくスタンディングオペレーションですね。映画だということを忘れ、最後は拍手をしそうになったもの。 流れる曲が「オール・ザット・ジャズ」なら、この映画はオール・ザット・エンターティメント! 内容はもうむちゃくちゃです(笑)。モラルも正義もあったもんじゃない、右見ても左見てもみーんな悪い奴。たまに出てくるいい人は踏みにじられて、寂しく画面から去っていく。 でも、この爽快感は何? バイタリティだろうな。なにがなんでものし上がってやる、生き残ってやるという生命力の強さ。汚点も弱さもすべて武器にして、利用できる人はすべて踏み台にする徹底した利己主義がいっそ見ていて小気味いい。 殺人を犯した女囚人6人(正確には5人)が「あれは天罰だ」と主張するシーンがあるのですが、あそこまで開き直られるとね、もう笑うしかないです(笑。
ミュージカル映画ならではのダンスシーンも圧巻。どしょっぱつからそこは華やかなショーの世界です。派手だし、色っぽいし、激しいし。 キャサリン・ゼタ=ジョーンズ演ずるケリーにはもう満点をあげます。すばらしい。ママ役クイーン・ラティファの女王ソング(?)も最高。 主役ロキシーを演ずるレニー・ゼルウィガーの胸の大きさ(小ささ?)にはちょっと親近感を持ったりして。そう、スターすべてが胸自慢ってわけじゃないわよねっ!!(妙に力がこもってませんか? 笑) これはもう、見て聞いて体験して! と言うしかないです。おすすめです。楽しいです。 それにしても、悪徳弁護士(というより、したたかな弁護人)を演じるリチャード・ギアのはまり役なこと! 売春婦と純愛する金持ち男役よりずっとお似合いです。 最後には、こういう男に苦笑させるような女はほんとに素敵♪
ひたすら楽しんだ2時間でしたが、人生の教訓がたっぷり含まれているような気がします。 とにもかくにも、したかかに、ね。
期待度 ★★★★☆ 満足度 ★★★★★
原作があまりに好きなので、なかなか見る気にはなれなかった映画です。夫が見たいと言い出したので、覚悟を決めて見てみました。 結論からいえば、かなり原作に忠実で涙を誘う映画でございました。 もとが短編ということもあって、原作ではしょられている部分も少ない。挿入されているエピソードも原作のイメージに忠実。原作を知っているせいか、ちょっとばかし、間延び感もありましたが、許容範囲でした。 忠実に映画化をするなら、長編よりも短編の方がいいということを実感。
さすが、浅田次郎氏原作です。かなり強引な(笑)お涙ちょうだいものなのですが、いやみじゃない。ここまで人を殺して涙をとるか? と思いながらも泣いてしまうわ(^^;) 作家さんご本人が奇想天外な人生を歩まれてきて、ご苦労も多かったと聞きますが、そういう体験に裏付けされた器の大きさを感じます。違いをまざまざと見せつけられた気分です。
それにしても、高倉健。かっこよすぎじゃ、ありませんか? 配役を聞いた時点で「うーん」だったのですが、やはりかっこよすぎです。あまりに旧国鉄の制服が似合いすぎです。彼が雪の中に立っているだけで、感動をとれるなんてずるい! 出てくる少女役の子たちもあまりにもかわいすぎるのですが、でも、高倉健&大竹しのぶの間の子どもだったら、あのぐらいかわいいだろうなぁ。
この映画では夫と賭をしていました。 「映画の中で、高倉健が走るかどうか」 わたし「走るわけないじゃん。だって、高倉健よ?」←根拠なし 夫「走るって。だって「鉄道屋(ぽっぽや)」だろ?」←こちらも、根拠なし。 賭の結果はいいますと。 ふふん、やっぱり、高倉健は走らないのよ♪
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