期待度　★★★★★　　満足度　★★★★★

　ビデオに撮っておいた「ＳＡＢＵ」を見ました。
　藤原竜也って好き。残念ながら、「身毒丸」は見られなかったのですけど、そのぶん期待してしまう。
　原作は山本周五郎っていうし、ビデオもいつもの３倍速ではなくて標準にセット、永久保存版の用意万端で挑みましたわ。

　ドラマ自体は二重丸。かなりドン暗いですが、そこは山本周五郎。暗いなりに見せてくれます（って「日本婦道記」ぐらいしか読んでいないけど　笑）。サイモン＆ガーファンクルの音楽もよくて、じんわりしてしまいました。
　どこかどういいのかが不明なのですが（おいおい）、それは純文にはよくあること。気にしてはいけない（おーい）。
　あえて言えば、破れた傘から落ちる雨の滴とか、最後の差し入れを受け取ってくれたお役人に平服するさぶの背中とか、浜にしゃがみ込む役人のシルエットとか、まあ、そんなものいろいろ。

「日本婦道記」のときも思ったけれど、女を描くのがうまいなぁと思う。一見男の友情やらが表に出ているけれど、裏に流れるのは女の情。
　原作も読んでみたくなりました。
　山本周五郎ってけっこう好きだし（って「日本婦道記」しか読んでないけど）。

　が、このドラマ、ＣＭで「禁じられた愛の物語」とかなんとかってコピーが流れませんでした？
　わたしゃてっきり栄二＆さぶの愛の物語かと。。。旦那なんて、ＣＭを見た時点で「こんなもんみたくねぇ」と放送日には予定を入れ、今日もさっさと寝てしまったよ(^^;)
　でも、違ったのね。原作を知らないのが悪いと言えば悪いだけど、あまりに意味深なＣＭじゃありませんか？　なにが、どう「禁じられた」なのだろう？　それとも、あのＣＭはわたしの幻覚だったのでしょうか。