★悠悠自適な日記☆
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2003年05月28日(水) 友情成立証明書

 今日は予備校の友達と初めてプリクラを撮りに行きました。私は普段から頻繁にプリクラを撮るわけではないのですが、言ってみれば何故こんな同じ作業をを何度繰り返しても飽きることがないのだろう…?そんなことを今日は友達と別れた後にぼんやりと考えました。

 写真よりキレイに写るから、記念になるから、絵が描けるから…要素はたくさんあるのだろうけど、私がふと思ったのは、「友情が成立したこと、もしくは成立していることを確認するための行為」なのかな?ということです。

 今日私は友達と初めてプリクラを撮って、撮り終えた後に自分が安堵の息を漏らしたというか、どこか安心したような、そんな気持ちを覚えました。撮る前までにはなかった気持ちです。友達とあの箱の中で時間を共にしたという安心感、しかも出来上がった写真には友達の輪の中で笑う自分の存在が痛い程明確に表れています。それを見てやっと友情が成立したということを認識するのです。

 プリクラを撮るという行為は私達の日常の中で習慣化してしまっています。自分が友達の輪の中にいること…つまり、そこに友情が成立しているという確認を繰り返していくうちに、今度はそれなしには友情が成り立たないような気さえ起こってきます。

 友情ってホントは絆でゆっくりと紡がれていくものだって分かってるハズなのにね。
 


2003年05月21日(水) 情けない男

 私の通う予備校には毎週月曜日、英単語と漢字のテストがあります。漢字は勉強さえしていけばどうにでもなるのですが、英単語はなかなか満点をとらせてもらえない形式になっています。

 毎回私は後ろの席のT君と答案を交換して採点をします。そのせいでT君とは時々話す機会があるのですが、それをいいことにT君はこんなことを言ってきやがりました。

「なぁなぁなぁなぁ!俺、今日友達と賭けしててさ、今日の単語テストで満点取れんかったら皆にジュースおごる約束してんねん。でさぁ、完璧っていう位今日は勉強してきてんけどさ、最初の一問『statistics』がどうしても思い出せんかってんよ。で、悪いねんけどさぁ、間違えててもマルってことにしてくれへん?頼むわ!!でないと俺2400円分のジュース奢らされるねん!!」

 私はその時言葉が出なくなりました。なんて情けない男なんでしょう…。ちなみにここで彼にウソの採点をすると、他の人の順位までが変わってしまいます。いくら彼が2400円分の賭けをしているとはいえ、それはあまりにもクラスの人を裏切る行為で納得できません。しかも、私には何のメリットもないのに、ウソの採点をしたという罪悪感だけが残ります。「え〜、そんなんアカンって…。」(正義感の強い)私は最初彼の申し出を拒否しました。

 ところが彼は何度も何度も「頼む!!」と私に頭を下げるのです。どうしよう…。だんだん彼に対して同情心が芽生えます。しかし悪魔の囁きに魂を売るわけには…!!単語テストの採点ごときに私はこんなにも悩まされます。散々悩んだ挙句、そのテストの点数記入欄に私は点数を付けずに、彼独自の判断で点数を記入してもらうことにしました。でもとりあえず○×は私が見ます。(ちなみにテストは点数しか提出しないので誤魔化し可能なのです。)

 するとどうでしょう。彼、もう1問間違えてやがります。2問も間違えれば同情の余地なしじゃ!と思った私は凄く勝ち誇った気持ちで大きく×を付けて、点数記入欄に22/24(24点満点なのです)と記入してやりました。彼は何も文句を言わずに、だけどたいそうげんなりしていました。一方私は悪魔に魂を売り渡さずに済んで安堵の息を漏らしました。

 その時はそれでよかったのですが、何故か後になってふつふつと怒りが込み上げてきました。そんなに奢るのが嫌ならもっと勉強するか、もしくはそんな賭けを最初からしなければいいのです。それをわざわざ私なんかに頭を下げてズルをしようとする…男らしくないでーす!情けないでーす!!彼はいつも単語テストを10点未満しか取らないのに、こういうトキだけ必死で勉強してくるのも、なんだかみっともないでーす!

 どうせズルするなら、せめて私にジュース一杯でも奢れっての!!(そこかい!!)


2003年05月16日(金) みの ぽん太

 郵便局や銀行等で何かの書類に記入する場合、近くには必ず記入例を記した見本が置いてあります。そしてその見本の名前を記入する欄にはほぼ間違いなく、その企業名+花子や太郎と書かれています。例えば進研ゼミなら「進研花子」、TUTAYAなら「蔦屋太郎」といった感じです。

 さて、先日予備校で夏期講習の申し込み用紙が配布されました。申し込み用紙と同時に記入見本例も一緒に配られたのですが、なんとそこに記されている名前の記入例は…!

「みの ぽん太」 …でした。

 当然それを見た生徒は一斉に「なんでやねん!」とツッコミを入れます。ちなみに私が通う予備校は某大物司会者とのつながりは一切ありません。一体事務の人は何を考えて「みの ぽん太」という名前を付けたのでしょうか?確かにウチの予備校は名前がアルファベットなので名字にしにくいのはわかりますが、それにしても「みの ぽん太」はねぇ…。何かとウケ狙いな予備校です。


2003年05月14日(水) 同窓の友 その2

 今日は久しぶりに高校時代の友達と晩御飯を食べに行ってきました。プチ同窓会です。

 公務員になった友達、大学生になった友達、皆バラバラの道を歩んでいるけれども、容姿や立場は変わっても、その友達が持つ根本的な雰囲気は全然変わっていなくて、高校生に戻ったみたいに楽しいひとときを過ごしました。

 春になって新しい環境での生活が始まると、無意識のうちにどこか相手に対して気を遣ったり、相手に合わせようとしたりしてしまいます。最初だから仕方のないことなのだけれども、そろそろその疲れが見え始めてくる頃。そんな時に旧友と過ごせたことは自分の心にとてもよい風を吹き込ませることができました。

 結局晩御飯を一緒に食べるだけでは話したりなくて、お店を3件ハシゴしました。でもまだまだ話したりないし、聞きたりない!

 ずっと一緒にいても全然疲れないし、むしろ心地いい友達。これからもずっとずっと友達でいたいと思います♪

 


2003年05月07日(水) 真空の街

 夜の9時頃ビルから外に出ると、外はしとしとと雨が降っていました。傘を差して私は夜の三宮の街を歩いていました。

 雨の音は街の雑音を消し、かといって雨の音が街の音を邪魔することもなく、そこには確かに音が存在しているのに、私は極めて真空状態に近い感覚を覚えました。真空状態では音は伝わらないと昔理科の授業で習ったけど、その理論が働いているのか、待ち行く人々が、少しスローモーションがかかったように見えました。足音があまり聞こえないからかもしれません。

 夜の街と雨の音が織り成す真空の世界。それは映画のワンシーンの様にドラマティックで、だけど無機質で…。気が付けば、私は少し人混みから離れ、歌を唄いながら歩いていました。タイトルはなく、ただ自然に浮かんだ旋律を、駅に着くまでずっと、信号が赤になっても止めることなく唄い続けました。

 真空の街で私の声は外に伝わることはなく、自分の耳にしか入って来ません。街は賑やかに動いているのに、耳に入るのは私の声だけで、それがどうしようもないくらい心地よく、思わず傘を放り投げて大声を張り上げたい衝動に駆られました。

 家に着いた頃には、風が強くなっていて、その真空状態はもうどこにも存在していませんでした。

 もしあの時ウォークマンを聴きながら歩いていたら、私はこの貴重な体験を見逃してしまうところでした。


2003年05月02日(金) 彼女が怒る理由

 今日、帰りのバスの中でちょっとおもしろい光景を目にしました。女子高生2人の会話です。

「〜で、映画のチケット取れたから、次に1200円持って来てくれへん?」
「あ、ごめん。その日やっぱり無理かもしれへん…。」
「え?何で?」
「5月の予定まだわからんねん。だからもしかしたら用事入るかも。」
「だから何回も予定大丈夫かどうか確認したやん?それやったら最初から前売りチケット取らんかったのに!」
(しばし沈黙。非常に気まずい雰囲気…)

 それまではのんびり穏やかそうな様子で話していた女の子が、相手に断られた途端急に態度を変えました。せっかく約束をしていたのに突然断られる、よくある話。仕方ないことだけれども、ここはその場の雰囲気を壊さない為にも断られた女の子は我慢すべきなのかもしれません。最初はそう思っていました。でも、その時私は少し違和感を覚えました。まだ正確にキャンセルされた訳でもないのに、何故あんなにも穏やかそうに話していた女の子が急に怒りを露わにしたのでしょうか?

 もしかしたら、断られた「事実」よりも、相手に対する「誠実さ」のなさに怒っていたのかもしれない…。わたしはふとそんなことを思いました。

 予定を急にキャンセルするとか言い出した女の子、実はどうしても行くことができない理由を明らかにしていません。例えば結婚式や法事等、どうしても避けられない事情が出来てしまったのならともかく、その女の子が口にした理由は「予定がわからないから。用事ができるかもしれないから。」なんて不明確!

 「じゃぁ私との約束はなんだったの?」断られた女の子は自分との約束が他の予定よりも軽視されたことに腹を立てたのかもしれません。しかも曖昧で形の浮かび上がらない理由に。

 「約束をする」ということは「約束を守る」というコト。他の予定が心配なら最初から約束をしないか、またはそれを伝えておくべきで、一度約束をしたからには何としてでも守る努力を怠ってはいけません。「約束をする」ということは、自分だけの予定だけではなく、相手の立場もついて回ります。

 そう考えると、今回「やっぱり無理かも…。」と言った女の子には友人に対する誠意みたいなモノが少し欠けていて、怒った女の子の気持ちも理解できる気がしました。映画のチケット取ってあげたのに「ありがとう。」の一言もなかったですしね。

 相手に誠意を示すことって、当たり前のことなのだけれども、自分の中だけの優先順位を決めて相手のことを忘れてしまっている人、結構いるのです。マイペースって言えば聞こえはいけど、周囲から見ると勝手な人間にしか見えないこともあって…難しい。

 異性でも同姓でも、上司でも部下でも、先輩でも後輩でも、相手に誠実であることを忘れてはならない…。彼女達のやりとりを見て、自分をちょっとだけ振り返ってみました。


嶋子 |MAILHomePage

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