2006年05月22日(月) |
JY (中1): 練習試合 ジュビロ沼津戦 |
Jrユース (中1) 06年05月21日 (日) 11:30開始 鈴与三保グラウンド 練習試合 対 ACNジュビロ沼津 ※25分×3 天候:晴れ
▼試合展開 [1本目] 清水エスパルス −−−−−−−−瀧川−−−−−−−− −− 原 −−犬飼−−溝口−−村松−− −−−−−−荒井−−村上−−−−−− −−脇野−−−−−−−−−−片山−− −−−−−−山田−−影山−−−−−− 交代:なし
−−−−−−08−−17−−−−−− −−11−−−−−−−−−−09−− −−−−−−15−−06−−−−−− −−14−−02−−12−−03−− −−−−−−−−21−−−−−−−− 17分:17→07 ACNジュビロ沼津
ジュビロ 清水エスパルス 2(1) シュート 2(0) ×影山、×山田 1(0) 右クロス 0(0) 0(0) 左クロス 2(0) ×片山、×山田 0(0) 右側CK 0(0) 0(0) 左側CK 0(0) 0(−) 犯OS数 1(−) ・片山 0(0) ファウル 1(0) ・犬飼
[2本目] 清水エスパルス −−−−−−−−瀧川−−−−−−−− −−矢守−−犬飼−−溝口−−片山−− −−−−−−出口−−望月−−−−−− −−入山−−−−−−−−−−進藤−− 18分:瀧川→市川 −−−−−−遠藤−−高橋−−−−−− 20分:出口→荒井
−−−−−−08−−07−−−−−− −−06−−−−−−−−−−09−− −−−−−−15−−10−−−−−− −−04−−02−−05−−03−− 09分:09→13 −−−−−−−−21−−−−−−−− 11分:21→91、08→18 ACNジュビロ沼津
ジュビロ 清水エスパルス 2(0) シュート 1(0) ×遠藤 1(0) 右クロス 2(0) ×矢守、×入山 1(0) 左クロス 0(0) 0(0) 右側CK 1(0) ×入山 0(0) 左側CK 1(0) ×進藤 0(−) 犯OS数 2(−) ・遠藤、・遠藤 2(0) ファウル 0(0)
[3本目] 清水エスパルス −−−−−−−−市川−−−−−−−− −− 原 −−溝口−−村松−−矢守−− −−−−遠藤−−村上−−望月−−−− −−−−−−遠藤−−山田−−−−−− −−−−−−−−高橋−−−−−−−− 12分:原→脇野、進藤→荒井、望月→入山、
−−−−−−17−−18−−−−−− −−09−−−−−−−−−−11−− −−−−−−13−−10−−−−−− −−14−−02−−12−−04−− −−−−−−−−21−−−−−−−− 交代:なし ACNジュビロ沼津
04分、沼津、9番の高速の左CKをPA内中央に跳び込んだ18番が全くのフリー、そのままニア左へと頭で叩き付けて、0−1
ジュビロ 清水エスパルス 4(3) シュート 1(0) ×山田、○遠藤、○高橋、×遠藤 2(0) 右クロス 2(0) ×遠藤 2(0) 左クロス 1(1) ○入山 0(0) 右側CK 0(0) 1(1) 左側CK 0(0) 0(−) 犯OS数 1(−) ・高橋 1(0) ファウル 0(0)
清水エスパルスJrユース 0−1 ACNジュビロ沼津
ジュビロ沼津との練習試合は3本目にCKから失点し、0−1と惜敗した。
この日は中3→中2→中1とJrユース勢が続けざまに練習試合を行ったが、中1チームから犬飼・村上・影山が、中2チームの3本目に出場した (筆者はその試合から観戦)。体格的に苦戦も予想されたが、相手の「間」を外すのに長けた今年の1年生の良さが良く出ており、FW影山は1得点、MF村上は1アシスト。逆に間を外されてはいけないDF犬飼は、守備の優先順位を正しく守り、落ち着いたプレーを見せていた。 1年生チーム同士の対戦の方は、互いに1対1で守備側が攻撃側を上回る状態が続いた。比較的清水の方が1対1で勝つ確率が高かったように思うが、比較的素直にボールを運ぶので、アタッキングサードに至るまでのどこかかで守備の網に引っ掛かっていた。沼津の方には長身FWもいたが、それでも溝口・犬飼ら清水DFが上回り、単発的な攻撃に留まる。清水の方は長身の影山が中2チームで出場したため、1本目のみの出場。FWには下がって受けてキープし、前線で起点になる動きが必要なのだが、2本目以降は140cmの遠藤と141cmの高橋、共に前を向いて裏でもらおうとする動きが多く、攻撃で縦にギャップを作ることができなかった (3本目の山田は割合、そうした動きを見せていた)。 ただ、遠藤と高橋はスペースを得て前を向けば、本当にセンス溢れたプレーを見せる。3本目19分、荒井のクサビのパスを受けに来た高橋がスルー、裏にいた山田がはたき、遠藤が左裏へダイレクトパス、飛び出た入山がGKと1対1になる。これはGKに止められるが、弾かれたボールを入山が諦めずに追い、左クロスを至近距離から高橋がダイレクトボレー。だが、これもGKの攻守に阻まれた。その後、遠藤のループシュートもあったが、結局ノーゴール。しかし、今後に期待を持たせてくれる試合であった。
[個人的好印象選手] 溝口 翔也 (CB): 3本75分フル出場。素早い寄せで相手に前を向かせず、次いで厳しくボールを奪うソリッドな対応が光る。 犬飼 智也 (CB): 中2チームの3本目に出場したので、実は犬飼も3本75分連続出場。ミスが極めて少なく、安定している。 片山 紳 (LH→LB): 体格的に大きくはないのだが、球際の足先の反応が速く、攻守で1対1に強い。果敢なドリブルも。
2006年05月21日(日) |
クラブ選手権 静岡県予選 ジュビロ磐田戦 |
06年05月21日 (日) 14:00開始 清水ナショナルトレーニングセンター J-STEP 第30回日本クラブユースサッカー選手権 (U-18) 静岡県予選 対 ジュビロ磐田ユース ※40分ハーフ 天候:晴れ
▼試合展開 2週間半前にプリンスで対戦した磐田との再戦。その時は清水が2点差から後半3得点で大逆転勝利を挙げており、磐田には期するものがあるだろう。既に共にホンダFC相手に勝利を収めて東海大会出場を決めているが、決勝までグランパスを避けるために1位で通過したいところ。得点差の関係で、清水は引き分けでも首位をキープできる。 清水のスタメンはほぼ先週ホンダ戦のものを踏襲したが、ここまで公式戦フル出場の桑原卓がお休み。代わって2年のブランクを感じさせないパフォーマンスを見せている小出が、LBで起用された。またFWに町田が先発復帰。U-19代表のインド遠征に選ばれた佐野克・長沢も、今日が出発日のようで元気な姿を見せた。3年生7名、2年生2名、1年生2名。 磐田は前回の対戦に比べ、5人が入れ替え。U-代表歴のある選手がずらりと並ぶ選手層の厚いチームだが、長期離脱中の中島はともかく、前回の対戦時には出場していた茂内・白井あたりは、不在の影響が大きそうだが…、怪我をしたのだろうか。先発の学年は、3年生5名、2年生4名、1年生2名。
[前半] 清水エスパルスユース −−−−−−− 山崎晃 −−−−−−− − 望月卓 −岩本− 佐野克 −小出−− −−−−− 佐野諒 −滝戸−−−−−− −−小泉−−−−−−−−− 佐野傑 − −−−−−−長沢−−町田−−−−−− 交代:なし
−−−−− 伊藤佑 −稲葉−−−−−− −−−−−−−−押谷−−−−−−−− −−中倉−−田中− 山本康 −鈴木−− −−−−進士−−須崎−−井上−−−− −−−−−−−−松本−−−−−−−− 交代:なし ジュビロ磐田ユース
開始から清水が攻め込む。4分には山崎晃のゴールキックをRB井上がカブり、FW町田のシュートをCB須崎がブロック。小泉の左CKはニアで跳ね返されるが、最後尾で残っていた望月卓が拾って威力十分の40Mシュート、枠上に外れた。しかし、6分、松本のゴールキックに対するCB佐野克のヘッドが弱く、クリアを繋がれて3列目のDH田中が前に出る。と同時に「ふらののなだれ作戦」ばりに全体で攻め上がる磐田、清水は中盤のマークが遅れており、DFラインがリトリートせざるを得ない。結局ずるずると下がったまま、最後はスルーパスから2列目のOH押谷がCB岩本とRB望月卓の間を斜めに抜け出し、左足でゴール右に流し込んだ。0−1。清水はまたも立ち上がり10分の危険な時間帯を守りきれなかった。直後7分、押谷の右CKをニアで井上が合わせるが、これは枠に飛ばない。 しかし、いくら試合運びが下手だろうが、プリンス平均3得点の攻撃力は健在。磐田との今年2度の対戦も力で逆転勝利を収めており、選手に焦りの色は見られない。8分、岩本がアンティシペーションで縦パスをカットすると、そのまま前に出てスルーパスを送る。抜け出しかけたFW長沢はDFにカバーされて右に流れ、誰もがクロスと思った瞬間、ふわりとしたボールが上がる。…ボールの方向が違う。GK松本の頭上を抜け、角度20度の技ありループシュートが決まった。1−1。10分、磐田ボールでキックオフで再開、猛然と長沢が突っ込んで奪取するや、強烈な40Mシュートを放つが、ゴール左に外れる。14分、山崎晃のゴールキックを長沢が頭で裏に流し、RH小泉が突破、ゴールライン際からマイナスに折り返すが、長沢のボレーは当たり損ねでGK松本ポケットキャッチ。
17分、田中のFW町田へのファウルで、右45度35Mの位置からFKを得る。行徳監督の指示で、小泉が壁2枚の裏へと移動。滝戸のキックは壁のニアを抜き、小泉はまたいでそれをスルー、待ってましたと長沢が合わせるがGK松本好反応、しかし町田がスライディングで押し込み、2−1。あっさりと逆転に成功した。その後も動揺の見える磐田に対して攻撃の手を緩めず、22分に前線で小泉の奪取から町田のスルーパスで長沢が抜け出すもオフサイド、23分にバックパスを町田が奪い、LH佐野傑がクロスを入れるがDFにカットされる。27分の右CKは小泉が素早く再開、上がってくる途中の岩本と縦に長いパス交換で角度をつけ、右クロスを入れるがファーへ流れる。長沢が抑えて佐野克が左クロス、小泉がファーで跳び上がったが、オフサイドの判定を受けた。 それからの清水は、失点後の混乱から立ち直って反撃に出た磐田をいなそうとする。最終ラインでパス回しして意図的にペースダウンを図りながら、相手のフォアプレスに捉まってショートカウンターを許すなど、まだまだ試合運びが上手いとは言いがたいものがあったが。それでも前半の後半20分は山本康のミドル1本にシュートを抑え、リードを保ったまま、試合を折り返すことができた。
磐田ユース 清水エスパルスユース 4(2) シュート 6(4) ×卓馬、◎長沢、×長沢、○長沢、○長沢、◎町田 1(0) 右クロス 4(1) ×小泉、○小泉、×小泉、×小泉 4(0) 左クロス 5(0) ×小出、×佐傑、×克彦、×小出、×佐傑 2(1) 右側CK 1(0) △小泉 0(0) 左側CK 2(0) ×小泉、×滝戸 0(−) 犯OS 3(−) ・長沢、・小泉、・小泉 3(1) ファウル 6(0) ・佐諒、・岩本、・佐諒、・町田、・長沢、・長沢
[後半] 清水エスパルスユース (13〜35分) −−−−−−− 山崎晃 −−−−−−− − 望月卓 −岩本− 佐野克 −小出−− −−−−−−前田− 佐野諒 −−−−− HT:滝戸 →前田 −−小泉−−−−−−−−− 山崎竜 − 13分:佐野傑→山崎竜 (左図参照) −−−−−−長沢−−町田−−−−−− 35分:小出 →桑原卓
−−−−−−加藤− 伊藤大 −−−−− −−−−−−−−押谷−−−−−−−− −−中倉−−田中− 山本康 −鈴木−− −−−−進士−−須崎−−井上−−−− 23分:稲葉 →加藤 −−−−−−−−松本−−−−−−−− 33分:伊藤佑→伊藤大 (左図参照) ジュビロ磐田ユース (33分〜)
開始1分、LB小出がLH佐野傑と押谷を挟んでボールを奪うが、佐野傑のファウルの判定で中盤タッチライン際からFK。鈴木の速いキックにGK山崎晃が飛び出すが触れられずにファーへ流れ、大外にいた中倉がボレー。空のゴールをカバーしていた岩本の足を弾き、中に吸い込まれた。2−2。開始・終了10分以内+セットプレー。今日の失点もパターンどおりだ。今度は清水が動揺する番。前半汗かき役を担った滝戸交代の影響は大きく、一方で磐田は一人一人が少しずつ前への出足が早くなる。5分、押谷が望月卓を外に押し出して強引に突破、シュートはニアに外れる。8分、FW稲葉の突破にCB佐野克が足を滑らす。すかさず小出がカバーに入るが、クリアをRW鈴木のシュート、枠の左。続けざまにLB進士のアーリークロスをファーで稲葉がヘッドも、GK山崎晃が正面で落ち着いてキャッチした。 立ち上がりやセットプレーでの集中力に、どうにも問題がある今年の清水だが、10分過ぎて落ち着きを取り戻す。11分、佐野傑のクサビを左に流れたCH佐野傑が受け、ヒールで裏へ流す。小出が攻め上がり、高速クロスがファーの166cm小泉の頭に合うが、枠の上へ外れた。ここからは一進一退。15分、望月卓がスペースへ縦に送ったパスを小泉がライン直前でダイレクトクロス、長沢がスルーして町田が合わせるが、当て損ね。17分の磐田、稲葉が右へ叩くと鈴木が駆け上がり、クロスにまたも2列目からフリーで飛び出した押谷。だが、これは威力が弱く、GK山崎晃がキャッチする。19分、小泉との絡みから望月卓の右クロスは跳ね返されるが佐野諒がフォロー、中盤で溜めを作り、動き直した小泉へ優しいスルーパスを送る。小泉がマイナスに折り返すと、ニアの長沢がまたいでスルー、そして町田が今度こそ美味しくいただき、3−2。
スペースへのランが戦術の基盤にある磐田は、ただでさえ清水より消耗が激しい。再びリードを許し、足が止まりはじめる。21分、CH前田が右に捌くと、足を止めて悠然とキープする小泉。その外を回って望月卓が追い越し、パスを受けて鋭角に切れ込んでクロスを入れると、長沢がリフティングから慎重にコースを狙ったが、枠の右に外れた。27分、鈴木のファウルで左タッチライン沿い、40Mほどの距離でFKを得る。小出のキックはDFにクリアされるが、ファーに流れたボールを小泉が抑えると、背後のDFをターンからの加速で振り切り、右サイドにパスを流す。佐野諒の柔らかいクロスはDFクリア、しかし小さく、カットした佐野克がPA手前右60度からミドル。DFに引っ掛かったのを、すかさずPA内の町田が蹴り込んで、4−2。何とも町田らしい嗅覚のゴールを3つ重ね、ハットトリックを達成した。 それからも29分に小泉が単独突破からPA手前シュート (GKキャッチ)、同じく29分に長沢の突破を須崎が腕をつかみ、PA左角前からの小出の高速FKに長沢飛び込むが、間一髪GK松本パンチング、35分には町田が前線で奪ったボールを長沢が40Mシュート (枠外) と、清水の攻撃が続く。33-34分には、2点の余裕があるにも関わらずCKでの時間稼ぎも見せ、巧みな試合運びの練習かと思わせたが、簡単に勝ちきれないのが今年のチーム。37分、左からするすると加速したLW中倉がFW加藤とワンツーを図ると、リターンパスが清水DFに引っ掛かって上手いこと裏のスペースで止まり、飛び出た中倉がGKと1対1に。だが、そこはGK山崎晃、彼らしい見事な距離感とシュート反応で弾き止めてみせた。 このまま4−2で試合終了。清水は静岡1位で東海大会出場を決め、決勝まで名古屋・磐田のJクラブ勢には当たらない (全国枠は3、決勝進出の時点で出場決定) という非常に有利な立場を得ることができた。
磐田ユース 清水エスパルスユース 5(4) シュート 8(3) ×小泉、◎町田、×長沢、×長沢、◎町田、○小泉、×小出、×長沢 4(2) 右クロス 7(4) ×卓馬、○小泉、○小泉、×卓馬、○小泉、○卓馬、×佐諒 2(0) 左クロス 5(1) ×小出、○小出、×小出、×長沢、×克彦 0(0) 右側CK 0(0) 1(0) 左側CK 2(0) ×小泉、×小泉 1(−) 犯O0 0(−) 10(3) ファウル 7(0) ・佐傑、・長沢、・前田、・前田、・長沢、・長沢、・卓馬
▼試合結果 清水エスパルスユース 4−2 ジュビロ磐田ユース 得点:前半06分:磐田・押谷 祐樹 (田中 将太・スルーパス) 前半09分:清水・長沢 駿 (岩本 大 ・スルーパス) 前半18分:清水・町田 朋弥 ※シュートこぼれ球 後半01分:磐田・中倉 拓 (鈴木 翔悟・フリーキック) 後半19分:清水・町田 朋弥 (小泉 慶治・右クロス) 後半27分:清水・町田 朋弥 ※シュートこぼれ球 警告:前半38分:清水・長沢 駿 (ラフプレー) 後半20分:磐田・押谷 祐樹 (ラフプレー) 後半29分:磐田・須崎 恭平 (反スポーツ的行為)
▼選手寸評 [私撰MVP] ●町田 朋弥 (3年・FW) 昨年Jユースの絶好調ぶりまではいかないが、長沢と絶妙な距離と位置を保って3得点。何度か前線でパスをカットするなど、守備での距離感も取り戻してきた。何気に足首から先のトラップが非常に巧く、体格の割にポストとして機能する。
[私撰MIP] ●岩本 大 (3年・CB) 鋭い読みでパスやドリブルをカットし、早いタイミングで大きく展開する最後尾の司令塔。空中戦も現在、滝戸と並んで最も安定している。時々後方に余って楽しようとする癖があるが、もっと前からプレスを掛ければより怖いDFになる。
●佐野 克彦 (3年・CB) どうもヘディングのヒットポイントにズレがあるようだが、余裕があれば助走をつけて相手の上を飛ぶ空中戦と、抜け出した相手を後から追い抜いてカバーする地上戦は観客の見た目にも分かるほど。守備で素人を沸かせるDFはそういない。
[相手方好印象選手] 押谷 祐樹 (2年・OH): いかにもジュビロらしい運動量が豊富で、飛び出しとドリブルを仕掛ける回数が多いトップ下。 田中 将太 (3年・DH): こちらもジュビロらしい運動量が豊富で、競り合いの重心が低く、ミスの少ない第1ボランチ。
2006年05月14日(日) |
クラブ選手権 静岡県予選 ホンダFC戦 |
06年05月14日 (日) 14:00開始 藤枝総合運動公園サッカー場 第30回日本クラブユースサッカー選手権 (U-18) 静岡県予選 対 Honda FC U-18 ※40分ハーフ 天候:曇り時々晴れ
▼試合展開 清水の先発は、先週の磐田東戦から町田に代わって山崎竜が入ったのみ。11日 (木) にU-16代表のイラン遠征から戻ってきた前田は、ベンチスタートとなった。プリンス東海に比べてベンチ枠が20から18に減ったため、前田が復帰した分も含め、岩崎・佐野孝・藤牧が外れ、江守・曽根・池上らと共にサテライトの試合に回ったようだ。彼らが現時点における19〜24番手なのだろう。是非ベンチ入り、そしてレギュラー奪取に向けて、もう一踏ん張り頑張ってほしい。先発は3年生7人、2年生2人、1年生2人。 ホンダとはプレシーズンに対戦、40分×2+30分×2で15−1と大勝したが、ホンダの戦い方はその時のものとは違う。3-4-2-1というより5-2-3に近いシステムで、結果重視のソリッドな戦い方を選択した。3人のDFで2トップに対応し、両WBは清水のSHより前に出ることはなく、専守防衛。バイタルエリアを2人のボランチでカバーし、前の3人は10番が高めの基本ポジションだが、自分のサイドにボールがある時は守備に参加する。例えば右サイドにボールがあれば7番が下がり、10番もフォロー、結果として逆サイドの馬塚が一番高い位置取りをする。攻撃ではWBが攻め上がらないので、7番と馬塚が攻撃の横幅を広げる役割を担っていた。
[前半] 清水エスパルスユース (〜23分) 控え:吉田、渥美、桑原彬、小出、神田、前田、町田 −−−−−−− 山崎晃 −−−−−−− − 望月卓 −岩本− 佐野克−桑原卓 − −−−−−−滝戸− 佐野諒 −−−−− −−小泉−−−−−−−−− 佐野傑 − −−−−− 山崎竜 −長沢−−−−−− 23分:佐野傑→町田
−−−−−−−−10−−−−−−−− −−−−馬塚−−−−−−07−−−− −−06−−22−−05−−16−− −−−−18−−03−−04−−−− −−−−−−−−01−−−−−−−− 交代:なし Honda FC U-18
開始2分、ホンダDH5番のファウルで得たセンターライン付近からのFK、佐野克のロングキックをPA内右に流れた長沢がヘッド、当たりが良すぎてGK正面でキャッチ。8分、右サイドで受けたRH小泉がゆっくり中に切れ込み、突如加速して縦に中央突破を図る。DFに引っ掛かるが、運良く左にいたFW山崎竜へとこぼれ、すかさずボレー。GK両手で弾き、山崎竜自ら押し込もうとするが、何とかGKが抑えた。立ち上がりからビッグチャンスを連発する清水だが12分、ゴールキックを小泉が頭で押し返すがもう一度蹴り込まれ、カバーに入ったRB望月卓がタッチへクリアしたボールが合わず、左CKを与えてしまう。ホンダ10番の速いキック、GK山崎晃が飛び出るが触れることができず、山崎晃をガードするDFの体を利用して跳んだ馬塚がヘッド、ボールは無人のゴールに突き刺さった。0−1。 またセットプレー。そして序盤押し込みながら、呆気なく失点するお決まりのパターン。試合運びの拙さは、改善が見られないようだ。この得点はホンダに勇気を与えた。静岡の「二強」清水と磐田に挑む「一弱」ホンダにとって、東海大会への「2枠」を狙うには、ソリッドな作戦を採らざるを得ない。5バックで引きこもり、互いに声を掛け合い、ゴールキックでは時間を最大限費やして、この1点を守りきるべく一丸となった。清水の選手に焦りの色はそれほど見えないが、気迫に押された、というより純粋にホンダのプレス量が鬼気迫るものがあった。佐野諒や佐野傑といったまだ体ができていない下級生選手は、スペースを潰されて持ち味を出せない。
行徳監督も素早く動き、23分には佐野傑を町田に代えていたのだが、次の好機が訪れるには更に10分ほど待たねばならなかった。31分、LB桑原卓が左サイドから中央へと持ち上がるや、左に開いたLH町田に捌き、自らは鋭角に方向転換して町田の左外を回る。町田のスルーパスで裏に抜け、左クロスを入れるがファーへ、小泉のシュートはDFのブロックもあって、枠の左へ流れる。それで得た左CK、GKにパンチングされてカウンターに、左に開いた7番が佐野諒のチェックに耐えてキープ。受けた10番はPA右へと流れ、桑原卓と必死に戻ってきた岩本を振り払ってシュートを放つが、枠を外した。35分、CB佐野克のクサビを受けた桑原卓が町田に預けると、ウェーブの動きで斜めに裏に抜ける。この日の桑原卓は、この斜めの動き出しが素晴らしかった。一気にPA内に突入し、左足でシュートを放つがGKに弾かれた。 この後も佐野克が高い位置を保ち、左サイドから攻撃を仕掛けるも動きなく、前半終了。プリンスリーグよりも10分短い40分ハーフ80分のクラブ選手権、時間との勝負の様相を見せはじめた。
Honda FC 清水エスパルスユース 2(1) シュート 5(3) ○長沢、○竜男、×竜男、×小泉、○桑卓 0(0) 右クロス 6(2) ×卓馬、×小泉、×卓馬、○小泉、○卓馬、×小泉 0(0) 左クロス 5(0) ×佐傑、×桑卓、×桑卓、×克彦、×克彦 0(0) 右側CK 0(0) 2(2) 左側CK 2(0) ×滝戸、×滝戸 1(−) 犯OS 2(−) ・長沢、・佐傑 5(1) ファウル 3(0) ・滝戸、・佐諒、・佐諒
[後半] 清水エスパルスユース (〜10分) −−−−−−− 山崎晃 −−−−−−− − 望月卓 −岩本− 佐野克 −小出−− −−−−−−−−滝戸−−−−−−−− −−小泉−−−−町田−−− 桑原卓 − HT:佐野諒→町田 (4-1-3-2に変更、左図参照) −−−−− 山崎竜 −長沢−−−−−− 10分:山崎竜→前田
−−−−−−−−10−−−−−−−− −−−−24−−−−−−16−−−− −−06−−22−−05−−13−− 18分:03→02 −−−−18−−02−−04−−−− 20分:07→24 −−−−−−−−01−−−−−−−− 31分:08→13 (左図参照) Honda FC U-18 (31分〜)
試合運びがこれだけ拙いながら今まで逆転勝利を成功させてきたのは、選手の実力もあるが、行徳監督の手腕も大きい。この日も後半開始から4-1-3-2に変更。単純に町田を中盤に入れるパターンはこれまでもあるが、両SHも含めた5人がボールより前に位置する超攻撃的布陣である。相手が5バックなら5人で攻めてやる、ってところか。後半開始7分、その攻撃的な意思が実を結ぶ。OH町田の右クロスを長沢が頭でファーに落とし、LH桑原卓が突っ込むが、DFのカットあって左CKに。本日3本目のCK、キッカーの滝戸は初めて緩やかなピンポイントキックを見せる。単純な高さなら、189cmの長沢に勝てる選手はいない。高い打点で叩き落とし、1−1。遂にセットプレーから点を奪い、清水の選手はボールをセンターサークルに戻して、すぐに定位置に帰った。 13分のホンダ。右に開いたFW10番がLB小出と相対しつつ、中央に切れ込む素振りを見せる。と、右WBの13番が、この試合で唯一の攻撃参加。これに反応して小出が外に開いた隙に、10番がカットインして右クロス。これはDFがクリアするが、前に出たDH5番がミドルを放つ。…が味方のRW7番に当たり、7番は巧みにトラップしてPA内へ持ち出す。決定的シュート、をGK山崎晃が横っ飛びで弾く。右ポストの横にこぼれたボールを更に10番が詰めたが、シュートは大きく左へ外れた。ホンダの決定機は結局、このぐらいだったが、ホンダは同点後も集中力を維持し、よく戦った。プリンス東海で磐田に勝点で6上回り、実力的には3チーム中トップと目される清水。その清水相手にドロー、或いは負けるにしても大敗しないことが、磐田との競り合いで有利になる。選手全員がよく状況を弁えていた。
一方的に攻め続ける清水だが、最後を抑えられて決定機をつくれない。ハーフスピードのCKに味を占めた滝戸が同様のキックを続け、16分にGKがこぼしたところを佐野克がボレー、18分に再び長沢のヘッドを導くが、共に枠を外す。残り10分の難しい時間帯に突入するに見えた29分。ロングボールを跳ね返し、中央で受けた町田が右に捌くと、小泉の外から望月卓が後半になって初めて追い越す。小泉は素直にパスを出し、望月卓の上げた低いクロスを中央で桑原卓がボレー、更に長沢が長い足を投げ出してゴールに押し込んだ。2−1。後半は恐らく意図的に縦に速いサッカーを展開していたが、ここぞでお家芸のサイドアタックで逆転に成功した。30分、町田のクサビを受けた桑原卓が、中央にスライドして左足アウトに掛けたミドルを放つが枠を捉えず。 その直後の31分、小出がダイレクトで入れたクサビをDFがクリアミスし、左CKを得る。後半6本目、滝戸は初めて速いキックを蹴り、GKの前に飛び出た長沢がダイビングヘッドで叩き付け、3−1。エースのハットトリックで勝利を決めた。それからも清水が攻め続け、37分に左サイドに開いた小泉から桑原卓を経由して長沢、左に流れた桑原卓を囮に内側へ持ち出して強烈なミドルを放つが、枠の右上。39分、長沢が奪って桑原卓が繋ぎ、滝戸のミドルは枠外。41分 (ロスタイム) には佐野克の裏へのロングフィードで桑原卓が抜け出し、左足アウトに掛けたボレーを放つが、バーのニア側を舐めるように外れた。しかしホンダは逆転に落ち込むことも、ヤケになって反撃することもなく、得失点差−2を保って試合を終えた。 この試合、良かったことと悪かったことが一つずつあった。良かったのは遂にセットプレーから点を奪ったこと、悪かったのはまたもセットプレーから点を失ったことである。
Honda FC 清水エスパルスユース 4(1) シュート 11(3) ×長沢、◎長沢、×前田、×克彦、×長沢、◎長沢、×桑卓、◎長沢、×長沢、×滝戸 ×桑卓 1(0) 右クロス 6(1) ×卓馬、×小泉、×卓馬、×小泉、○卓馬、×小泉 3(0) 左クロス 1(0) ×小出 0(0) 右側CK 1(1) ○滝戸 0(2) 左側CK 5(2) ◎滝戸、×滝戸、×滝戸、×滝戸、◎滝戸 0(−) 犯OS 4(−) ・竜男、・桑卓、・町田、・桑卓 3(0) ファウル 1(0) ・長沢
▼試合結果 清水エスパルスユース 3−1 Honda FC U-18 得点:前半12分:Honda・馬塚 侑樹 (10番 ・左コーナーキック) 後半07分:清水Y・長沢 駿 (滝戸 諒 ・左コーナーキック) 後半29分:清水Y・長沢 駿 (桑原 卓哉・ショートパス) 後半31分:清水Y・長沢 駿 (滝戸 諒 ・左コーナーキック) 警告:前半24分:清水Y・佐野 諒 (ラフプレー) 後半28分:Honda・16番 (ラフプレー)
▼選手寸評 [私撰MVP] ●長沢 駿 (3年・FW) 課題だった空中戦が、一定以下の相手であれば計算できる武器になりつつある。先週の途中交代が効いたか、弱気な選択が消え、ドリブル突破やミドルシュートなど多様な攻撃を見せた。一方で中盤に下がって見せるパス捌きもなかなか。
[私撰MIP] ●滝戸 諒 (2年・CH→DH) 頑張れる点と頑張りに応えてくれる恵まれた体格が、中盤の汗かき役として機能、同時に中盤の底を塞ぐフィルター役にも。チームでの希少価値が高い。速く正確なボールを左右に振るだけでなく、縦にクサビを入れて展開を前に加速させた。
●佐野 克彦 (3年・CB) 抜きん出た運動能力は、見た目にも分かるほど。最近の試合はCBとして前半、細かいプレーにミスが目立っていたが、今日は相手がカウンター狙いということで最初からフル稼働、速攻はスピードで潰し、空中戦はジャンプ力で上を跳んだ。
2006年05月13日(土) |
JY: 練習試合 東海大翔洋高校1年戦 |
Jrユース 06年05月14日 (日) 09:30開始 鈴与三保グラウンド 練習試合 対 東海大学附属翔洋高校1年 ※30分×3 天候:曇り
▼試合展開 [1本目] −−−−−−−−長島−−−−−−−− −−加藤−−小澤−−山崎−−西川−− −−−−−−青木−−山田−−−−−− −−石原−−−−−−−−−−柴原−− −−−−−− 畑 −−櫻井−−−−−− 21分:畑→田代
09分、清水、山田が相手をブロック、こぼれたボールを柴原が左足アウトで裏に出す。櫻井の左クロスを畑のボレーで、1−0
翔洋1年 清水エスパルス 2(0) シュート 7(4) ◎畑、 ×青木、○櫻井、○山崎、×青木、×青木、○櫻井 2(1) 右クロス 7(0) ×加藤、×石原、×石原、×石原、×石原、×青木、×青木 0(0) 左クロス 4(3) ◎櫻井、○櫻井、○西川、×柴原 0(0) 右側CK 1(0) ×石原 0(0) 左側CK 1(0) ×石原 0(−) 犯OS数 1(−) ・山田 0(0) ファウル 3(1) ・青木、×加藤、・田代
[2本目] −−−−−−−−長島−−−−−−−− −−加藤−−植野−−山崎−−小澤−− −−−−−−柴原−−山田−−−−−− −−大島−−−−−−−−−−西川−− −−−−−−関口−−田代−−−−−− 21分:小澤→荒井、西川→本川
15分、清水、DFと交錯した大島が体勢を立て直して田代とワンツーから右クロス、関口がスルーして駆け込んだ西川、2−0 23分、清水、空中戦のこぼれ球を大島が縦パス、強引に突破した関口がマイナスの右クロス、PA手前から柴原ミドル、3−0 27分、清水、相手陣内でボールを奪った大島が柴原とのワンツーでカットイン、シュートはGK弾くが、関口が詰めて、4−0
翔洋1年 清水エスパルス 1(0) シュート 11(8) ○山崎、×田代、○田代、×山田、×田代、○田代、◎西川、◎柴原、○大島、◎関口 ○大島 0(0) 右クロス 8(2) ×大島、×関口、×田代、×関口、◎大島、◎関口、×加藤、×大島 2(1) 左クロス 5(1) ○西川、×小澤、×小澤、×西川、×本川 0(0) 右側CK 4(1) ○加藤、×加藤、×加藤、○加藤 0(0) 左側CK 1(0) ×西川 1(−) 犯OS数 0(−) 1(0) ファウル 1(0) ・山田
[3本目] −−−−−−−−長島−−−−−−−− −−石原−−小澤−−植野−−西川−− −−−−−−大島−−荒井−−−−−− −−関口−−−−−−−−−−本川−− −−−−−−田代−−櫻井−−−−−− 15分:小澤→加藤、西川→山崎
25分、清水、サイドチェンジを山崎がPA左角前の荒井とのワンツーからスルーパス。右から斜めに田代が抜け出して、5−0
翔洋1年 清水エスパルス 2(0) シュート 4(1) ×荒井、×櫻井、×櫻井、◎田代 6(0) 右クロス 5(0) ×関口、×関口、×石原、×石原、×関口 0(0) 左クロス 5(0) ×本川、×本川、×山崎、×本川、×本川 1(1) 右側CK 0(0) 1(0) 左側CK 0(0) 1(−) 犯OS数 1(−) ・関口 1(0) ファウル 5(1) ・小澤、・石原、・石原、×荒井、・??
清水エスパルスJrユース 5−0 東海大学附属翔洋高校1年
クラブ選手権静岡県予選、3次決勝トーナメントを翌週に控え、最後の調整試合。対戦相手は名門・東海大翔洋高の1年生チームである。とはいえ、翔洋中は進路を選手に任せる傾向が強く、そのままエスカレーター式に高校に進むわけではないので、入学1ヶ月の現時点ではチームの完成度は低い。選手個々を見ても高校から本格的に部活動を始めた子もいるのだろう、かなりレベルに違いがあった。しかし、やはり選手の体格、特に横幅は中学生に比べてがっしりしており、なかなか有意義な対戦となった。なお、翔洋高はビブス着用で番号もころころ変わっていたので、布陣は割愛したが、フォーメーションは一貫して4-2-3-1である。
中盤中央が厚い相手に対し、ストロングポイントの青木・山田のCHが自由になる機会は少なかったが、その分、柴原・石原のサイドハーフが起点になった。彼らを起点にSBの西川や加藤が追い越してみせたり、或いは2トップの畑や櫻井がサイドの前のスペースに流れたりして、多彩な攻撃を披露。途中サイドに攻撃の起点を作りながらゴール前での動きが少なくなり、結局青木の精妙なキックに頼りがちになったのは反省点だったが、1対1に強いDFを基盤に終始主導権を握って、1本目は1−0で終えた。 2本目の2トップは打って変わって関口・田代の長身コンビになったが、彼らがサイドに流れてSHに絡む戦術は変わらない。特に田代は、動きの質・量共に特筆もの。ただ、まだ体幹がしっかりしておらず (174cmあるけど)、要所で「強い」プレーができないところがある。また関口もスピードに乗ったサイド突破を見せ、結果として全3得点に絡んだ。このスピードがありながら、3本目など最初からサイドで使われると今一つなのが、彼の不思議なところだ。柴原・大島の活躍については、「個人的好印象選手」の欄で。 3本目は普段と違うポジションで使われた選手が多く、ボールを中盤から前線で落ち着かせることができずに、相手へ主導権を渡してしまう。特に2本目残り9分で交代したとはいえ、久々のSH起用で張り切っていた西川に疲労の色濃く、だいぶスピードで突破されていた。かなり際どい状態が続いたが、それも15分の交代まで。慣れないSB起用ながら、山崎は高い位置でボールを奪うことで支配率の向上に貢献。ワンチャンスを田代が確実に決め、3本とも勝利を収めることに成功した。3本目はあまり内容は良くなかったが、その中では石原の粘り強い守備が光っていた。
▼個人的好印象選手 山崎 教史 (CB、LB): 巧みに体を使い、力に頼らず前に出ながらの守備に安定感があった。奪った後のパス出しも早い。 柴原 誠 (LH、CH): CHの位置でのキープ力が特筆。トラップを必ず足下に置く。筋力があり、キックに伸びがある。 大島 慎太郎 (RH、CH): 無骨に前に進む姿勢は、このチームでの希少価値が高い。プレー幅が狭いため、CHでは今一歩。
2006年05月06日(土) |
プリンス東海 磐田東高校戦 |
06年05月06日 (土) 12:00開始 藤枝総合運動公園サッカー場 JFA プリンスリーグU-18 東海2006 対 磐田東高等学校 ※45分ハーフ 天候:晴れ
▼試合展開 プリンスリーグ東海は今節で1巡する。目下勝点7で3位の清水だが、この最下位磐田東との試合を点差をつけて勝ち、この後で直接対決を迎える静岡学園・グランパスとの差を縮めておきたいところ。静学・グランパス共に3点差をつけて磐田東に勝っているので、それが目標となる。先発はRBに桑原彬に代わって望月卓が入った他は、前節ジュビロ戦と同じ。はじめてCHコンビが同じ顔ぶれとなった。3年生7人、2年生2人、1年生2人。会場では、岩本の代以来久々のナイキカップ出場を果たした中2チームが、先輩の奮戦を見守った。 対する磐田東。選手名は呼び声などから判断した推測なので、訂正などあったらご指摘いただきたい。ちょっと変わった布陣を敷いており、DFラインはLB吉崎が攻撃時に果敢に攻め上がる3.5バック。前線でも10番本間が1.5列目の位置、杉山は左のハーフというより中央に寄りがちで、左に空けたスペースを吉崎やDHの西岡・浜田が攻め上がった。西岡はヤマハジュビロ磐田SS出身で、インターハイに出場した昨年からチームの主力。他にもジュビロ磐田や掛川出身の選手が多い。選手名が合っているという前提で、3年生6人、2年生3人、1年生2人。
[前半] 清水エスパルスユース 控え:吉田、岩崎、渥美、桑原彬、小出、神田、佐野孝、山崎竜、藤牧 −−−−−−− 山崎晃 −−−−−−− − 望月卓 −岩本− 佐野克−桑原卓 − −−−−−−滝戸− 佐野諒 −−−−− −−小泉−−−−−−−−− 佐野傑 − −−−−−−町田−−長沢−−−−−− 交代:なし
−−−−−−−−片山−−−−−−−− −−−−−−杉山−−本間−−浅見−− −−−−−−西岡−−浜田−−−−−− −−吉崎−−木下−−佐藤−−森田−− −−−−−−−−杉浦−−−−−−−− 交代:なし 磐田東高等学校 ※選手名は多分に推測
立ち上がり6分。磐田東は左サイドで起点を作ると、DH浜田が粘って繋いで前に出てきたDH西岡が35Mミドル。前目に位置していたGK山崎晃を越え、緩いカーブを描いてゴール右上に決まってしまう。0−1。いきなりのリードに盛り上がる磐田東、盛んな運動量を見せるが、清水が攻勢を持続。磐田東は4バックを基本としながら、LB吉崎が攻撃力を活かすため、3バックのWBのように孤立している。そこを突く。9分、スローインをFW長沢が頭で裏に流すと、RH小泉がトラップからの加速だけで抜け出し、シュートに持って行くがGK杉浦がCKへ弾き出す。10分、CB岩本、RB望月卓と繋いで小泉が吉崎を突破するが、クロスはCB木下がカット。11分、CH滝戸のパスを受けた小泉の右外を望月卓が回り、クロスを長沢ヘッドは枠上。 磐田東は15分、RH浅見の右クロスがDFに弾かれたのをOH本間がミドルを放つ場面こそあったが、殆ど攻撃できずにいる。清水は19分、望月卓の右スローインをFW町田がヒールで裏に流し、小泉のクロスを長沢のボレーは枠の右。21分、LH佐野傑がドリブル、戻してLB桑原卓がドリブル、もう一度戻してCH佐野傑がミドルを放つが、GK杉浦が対応。小泉は21分に望月卓のスルーパスから、同じく21分に滝戸のサイドチェンジから、26分に長沢のポストから次々に右サイドを抜け出すが、磐田東DFの体を張った対応に阻まれ、攻撃が右ばかりの一本調子になりかけていた。こういう時に頼りになるセットプレーも、CK5回・FK1回の機会がありながら、例によって好機に繋がらない。
35分、桑原卓がボールを下げ、CB佐野克、望月卓を経由して右の小泉へ。小泉はマークを回れ右のドリブルで外し、内側を向いて佐野諒にパスを送る。右外に開こうとする長沢、中央から右の長沢のいたスペースに走る町田、そこへ佐野諒が柔らかいスルーパスを正に足下へ。町田は内側をマークしていたDFを置き去りのままダイレクト、GKとの1対1を沈めた。1−1。調子に乗った清水は36分、佐野克のロングフィードから左スペースへ抜け出た長沢、バウンドしたボールをPA外左30度から、大分戦の藤本を思わせる左足ダイレクトのループシュート。GKの手を弾き、ゴールに吸い込まれた。2−1。更に調子に乗った清水は39分、望月卓が吉崎を内側に置いてしまい、それを見て近づいた本間が中央でパスを受け、右に捌く。RH浅見のクロスを左大外で吉崎がボレー、右ポストに弾かれるが前に出た本間が蹴り込んで、2−2。 ある意味、すがすがしいほどの試合運びの下手っぷり。同点に追いつかれた後、41分に佐野克のサイドチェンジを受けた望月卓が中に戻し、佐野諒が右アーリークロスをDFとGKの間に入れると長沢が抜け出てヘッドを放つが、枠の上。2分間のロスタイムには桑原卓が2度佐野傑を追い越して左クロス、小泉も再び吉崎を抜いて右クロスを入れるが、中央と合わず。結局同点で、試合を折り返すことになった。
磐田東高 清水エスパルスユース 6(3) シュート 10(6) ○小泉、×長沢、×長沢、○佐諒、○佐傑、○滝戸、◎町田、◎長沢、×長沢、×長沢 3(1) 右クロス 9(3) ×卓馬、×小泉、×小泉、○卓馬、×小泉、×小泉、○小泉、○佐諒、×小泉 0(0) 左クロス 8(0) ×佐諒、×佐傑、×桑卓、×桑卓、×桑卓、×克彦、×滝戸、×桑卓 0(0) 右側CK 2(0) ×佐傑、×佐傑 0(0) 左側CK 4(0) △滝戸、×滝戸、×滝戸、×滝戸 0(−) 犯OS 2(−) ・長沢、・佐傑 5(1) ファウル 4(0) ・長沢、・町田、・克彦、・町田
[後半] 清水エスパルスユース (23〜35分) −−−−−−− 山崎晃 −−−−−−− − 望月卓 −岩本− 佐野克 −小出−− HT:佐野傑→小出 (小出LB、桑原卓LH)、町田→山崎竜 −−−−− 桑原彬−佐野諒 −−−−− 11分:小泉 →桑原彬 −−滝戸−−−−−−−−− 桑原卓 − 23分:長沢 →藤牧 (桑原彬CH・滝戸RHにポジションチェンジ、左図参照) −−−−−−町田−−長沢−−−−−− 35分:望月卓→渥美
−−−−−−−−11−−−−−−−− 12分:浅見→井本 −−−−−−本間−−杉山−−−−−− 24分:森田→今井 (吉崎RB、今井LB) −−吉崎−−西岡−−浜田−−井本−− 27分:片山→11 (3-4-2-1にシステムチェンジ、左図参照) −−−−今井−−木下−−佐藤−−−− 30分:杉浦→鈴木 −−−−−−−−杉浦−−−−−−−− 36分:杉山→大杉 (大杉DH、西岡OH) 磐田東高等学校 (27〜30分) ※選手名は多分に推測
後半、清水はもはや恒例になりつつある町田→山崎竜のFW交代と、佐野傑に代えて小出を入れて桑原卓を一列上げる交代。山崎竜は早速4分、佐野諒のスルーパスを受けて右クロス、DFクリアを拾って強引にシュート、GKキャッチ。そして10分、佐野克のロングフィードを腰をかがめて頭で右サイドに流す。試合を通して吉崎に対して優位に立つ小泉、この場面でも縦に勝負して抜き去り、マイナスの右クロスをニアに長沢が頭から突っ込み、3−2。逆転された磐田東は、本間がキックオフゴールを狙うが、GK山崎晃が無難にキャッチ。これが磐田東、最後のシュートとなった。13分、西岡のRH桑原彬へのファウルで右タッチライン沿い、距離35MからFK。ここから滝戸のキックが風に煽られ、GKの頭上を抜いて決まってしまう。4−2。「狙ってたよ」とばかりにガッツポーズを見せる滝戸 (笑)。 この得点が決定的だった。早々に先制し、逆転された後もすぐに追いついた磐田東は「勝てるかも」「勝点奪えるかも」と序盤から相当飛ばしていた。前半から試合が中断するたびに、多くの選手が給水に集まった。2点差に開いたことで精神的に切れてしまい、14分、15分に連続して最終ラインでそれぞれ佐野諒、長沢にボールを奪われる。これは共に長沢のボール処理ミスに救われたが、17分に桑原彬が奪うと長沢が前に繋げ、再度受けた桑原彬がヒールで右に流して長沢のループ、クロスバー直撃。21分、相手パスを岩本がアンティシペーションで前に出てカット、そのまま持ち上がってスルーパスで長沢がGKと1対1。が、長沢は併走する山崎竜に横パスを送る弱気な選択をしてしまい、DFにクリアされてしまう。これを見て、行徳監督はエースを大会初出場の藤牧と交代、ベンチに呼んで指導していた。
26分、磐田東はバックパスを受けたGKのキックを山崎竜がカット、DF1枚かわしてシュートにいくが、GKに弾かれる。それを藤牧が詰めるが、ボールが足につかない。27分、するすると持ち上がったLB小出が、滝戸のFKと左右反転した位置からシュータリング、同じように風に乗ってGKの頭上を越えるが、バー直撃。再び藤牧が詰めるが、再びシュートミス。三重県菰野中出身の藤牧、恐らくは自身最多の観客が見守る試合で、緊張を隠せないか。磐田東もこの流れを何とか変えようと、選手交代とシステムチェンジを繰り返し、最終的に西岡・本間・吉崎といったタレントを前線に集める。だが、トラップやパスのズレを補ってきた運動量の衰えはどうにもならない。時折訪れるカウンターのチャンスは佐野克のスピードに阻まれ、一方の清水はスペースを得て、桑原卓がシザースパスで魅せるなど思いのままにプレーしていた。 44分、スローインから滝戸の右クロスに駆け込む藤牧、の背後に併走していた桑原卓が、左足アウトサイドボレーでゴール左に叩き込む。5−2。46分 (ロスタイム)、小出が持ち上がって切れ込む気配を見せると、空けた左スペースに佐野諒が斜めに飛び出す。小出のパスをヒールで落としたが、そこに味方はおらず、DFクリア。が、ボールは桑原卓が伸ばした足を弾いてPA手前に転がり、それを拾った藤牧が左に小さく持ち出してミドル、ゴール右に決まって、6−2。藤牧は最近封印気味のマルキーニョスに代わって、前方宙返りを見せる。これで吹っ切れたか、47分 (ロスタイム) に滝戸のサイドチェンジを受けてCB木下からファウルを誘うと、ほぼ中央やや左から滝戸が直接狙ったFKがバー直撃、それを頭でよいしょと詰めて、7−2。藤牧、こちらも封印したカズに代わって、サンバのリズムで似非カズダンスを披露 (笑)。
試合はこれで終了。前半の試合運びのまずさは気になるが、得失点差で+5を稼ぎ、同勝点のグランパスを得失点差で2上回って、高円宮杯出場権を獲得圏内の2位で1巡目を終えることができた。試合自体も下級生が活躍し、結果を残すなど好材料も多かった。大会はこれで1ヶ月間中断。他チームに比べて明らかに完成度で劣るだけに、この中断期間は重要だ。課題は明白。5試合9失点は、上を狙うには厳しい数字だ。そのうち4点をセットプレーから失い、前後半開始から・終了までの10分間 (計40分) に6失点するなど、失点パターンもはっきりしているだけに、対処の方法はいくらでもあるだろう。180cm台が3人いながら40回のCKからの得点がないなど、15点を奪った攻撃面でも改善の余地は大きい。
磐田東高 清水エスパルスユース 1(1) シュート 14(9) ○竜男、◎長沢、◎滝戸、×長沢、×長沢、○滝戸、○竜男、○小出、×克彦、×竜男 ◎桑卓、◎藤牧、×滝戸、◎藤牧 3(1) 右クロス 11(3) ×竜男、◎小泉、×滝戸、×桑彬、○滝戸、×滝戸、×渥美、×滝戸、×渥美、×渥美 ◎滝戸 0(0) 左クロス 5(2) ×小出、×小出、○佐諒、×小出、○桑卓 0(0) 右側CK 2(2) ○滝戸、○滝戸 0(0) 左側CK 2(0) ×滝戸、×滝戸 0(−) 犯OS 1(−) ・小泉 5(1) ファウル 1(0) ・克彦
▼試合結果 清水エスパルスユース 7−2 磐田東高等学校 得点:前半06分:磐田東・西岡 竜平 (浜田シンジ・ショートパス) 前半35分:清水Y・町田 朋弥 (佐野 諒 ・スルーパス) 前半36分:清水Y・長沢 駿 (佐野 克彦 ・スルーパス) 前半39分:磐田東・本間 誠也 (吉崎 清生 ・シュートリバウンド) 後半10分:清水Y・長沢 駿 (小泉 慶治 ・右クロス) 後半13分:清水Y・滝戸 諒 ※フリーキック 後半44分:清水Y・桑原 卓哉 (滝戸 諒 ・右クロス) 後半44分:清水Y・藤牧 祥吾 (桑原 卓哉 ・パスカット) 後半44分:清水Y・藤牧 祥吾 (滝戸 諒 ・シュートリバウンド) 警告:後半34分:磐田東・井本 拓朗 (ラフプレー)
▼選手寸評 [私撰MVP] ●滝戸 諒 (2年・CH→RH) 正確で狙いのあるロングキックで、CHとしてサイドチェンジを用いて試合をつくり、SHではクロスでアシスト。守備でも体を張って倒れず、粘り強く攻撃を跳ね返した。藤牧が入ってからは、何とか彼に点を取らせようと頑張っていた。
[私撰MIP] ●佐野 克彦 (3年・CB) ヘディング技術の拙さは大いに反省してもらいたいが、後半スペースが空き出すと、スピードを駆使して次々と速攻の芽を摘み取った。正確かつ大きなサイドチェンジで攻撃の起点になりつつ、機を見ては攻め上がって迫力あるドリブルも。
●小泉 慶治 (3年・RH) 磐田東が吉崎の攻撃力を活かそうとスペースを空けたが、小泉にもスペースを与えることになった。加速できる距離を得た小泉は無敵。滝戸・佐野克のパスでスペースに抜け出す一方、足下で受けても単純なフェイントで軽々と抜き去った。
2006年05月05日(金) |
JY (中1): アイビー杯 FC東京深川戦+柏レイソル戦 |
Jrユース (中1) 06年05月05日 (金) 10:30開始 鹿嶋市新浜緑地公園 鹿島アイビーカップ大会Dグループ 対 FC東京深川U-13 ※25分ハーフ 天候:晴れ
▼試合展開 [前半] 清水エスパルス −−−−−−−−滝川−−−−−−−− −−村松−−矢守−−犬飼−−溝口−− −−−−−−荒井−−村上−−−−−− −−脇野−−−−−−−−−−酒井−− −−−−−−山田−−遠藤−−−−−− 交代:なし
−−−−−−17−−24−−−−−− −−15−−−−30−−−−02−− −−−−−−−−13−−−−−−−− −−28−−26−−04−−27−− −−−−−−−−01−−−−−−−− 交代:なし FC東京深川
東京深川 清水エスパルス 7(5) シュート 0(0) 2(0) 右クロス 1(0) ×荒井 5(0) 左クロス 0(0) 1(0) 右側CK 0(0) 4(0) 左側CK 1(0) ×村上 0(−) 犯OS数 1(−) ・遠藤 4(0) ファウル 1(0) ・犬飼
[後半] 清水エスパルス −−−−−−−−滝川−−−−−−−− −− 原 −−犬飼−−出口−−片山−− −−−−−−入山−−村上−−−−−− −−進藤−−−−−−−−−−望月−− −−−−−−影山−−高橋−−−−−− HT:8名交代
−−−−−−29−−19−−−−−− −−17−−−−−−−−−−27−− −−−−−−22−−13−−−−−− −−28−−26−−04−−24−− −−−−−−−−01−−−−−−−− HT:02→24、30→22、15→29、24→19 (左図参照) FC東京深川
12分、清水、村上への横パスが逸れるが、片山が前に出るとそのままクサビを出す。影山が上手く裏へ持ち出して決め、1−0 16分、清水、村上が粘って繋ぐと高橋が左に叩き、望月のクサビ。影山が左裏に持ち出し、左足でGKのニアを抜いて、2−0 21分、清水、高橋が繋いだ縦パスを影山が体を捻らせ右に叩く。フリーで飛び出した進藤が右足インに掛けてファーへ、3−0
東京深川 清水エスパルス 5(4) シュート 3(3) ◎影山、◎影山、◎進藤 1(0) 右クロス 2(0) ×進藤、×進藤 0(0) 左クロス 3(1) ×片山、×望月、○村上 1(0) 右側CK 1(0) ×進藤 0(0) 左側CK 0(0) 0(−) 犯OS数 0(−) 6(0) ファウル 1(0) ・進藤
清水エスパルスJrユース 3−0 FC東京深川
Jrユース (中1) 06年05月05日 (金) 15:00開始 鹿嶋市新浜緑地公園 鹿島アイビーカップ大会Dグループ 対 柏レイソルユースU-13 ※25分ハーフ 天候:晴れ
▼試合展開 [前半] 清水エスパルス −−−−−−−−市川−−−−−−−− −− 原 −−村松−−溝口−−荒井−− −−−−−−出口−−入山−−−−−− −−脇野−−−−−−−−−−片山−− −−−−−−影山−−酒井−−−−−− 交代:なし
−−−−−−27−−24−−−−−− −−29−−−−−−−−−−11−− −−−−−−13−−03−−−−−− −−15−−22−−25−−12−− −−−−−−−−01−−−−−−−− 10分:03→10 柏レイソルユースU-13 (〜10分)
柏レイソル 清水エスパルス 6(3) シュート 0(0) 8(1) 右クロス 1(0) ×影山 7(2) 左クロス 3(0) ×片山、×片山、×片山 3(0) 右側CK 0(0) 2(1) 左側CK 0(0) 1(−) 犯OS数 0(−) 3(1) ファウル 0(0)
[後半] 清水エスパルス −−−−−−−−市川−−−−−−−− −−山田−−矢守−−犬飼−−片山−− −−−−−−−−村上−−−−−−−− −−進藤−−−−遠藤−−−−望月−− −−−−−−高橋−−影山−−−−−− HT:8名交代
−−−−−−27−−24−−−−−− −−14−−−−−−−−−−11−− −−−−−−13−−10−−−−−− −−15−−22−−25−−12−− HT:29→14 −−−−−−−−01−−−−−−−− 15分:24→23 柏レイソルユースU-13 (〜15分)
24分、柏、右・右と続けて今度は左から3度目のCK。15番のキックにPA内で頭一つ高く、10番がゴール右に決まる、0−1
柏レイソル 清水エスパルス 7(4) シュート 1(0) ×村上 3(0) 右クロス 1(0) ×影山 2(0) 左クロス 0(0) 2(0) 右側CK 0(0) 1(1) 左側CK 0(0) 0(−) 犯OS数 0(−) 7(0) ファウル 1(0) ・遠藤
清水エスパルスJrユース 0−1 柏レイソルユースU-13
試合としては、やはり体格差では劣勢。ムービングサッカーを仕掛けてきた東京深川にはスペースで勝負する展開になったものの、各選手が自分のゾーンからあまり離れず、1対1で圧力を掛けてくる柏相手には苦しいものがあった。ただ、選手一人一人が体格差を乗り越えるためトラップに工夫が見え、早いタッチでのパスとそれに反応するスペースへの動き出しと、目指しているサッカーはむしろ好感が持てる。今後3年間の成長が楽しみだ。 さて、中1チームは初見なので、試合の感想ではなく、選手個人の感想を。
GKでは、やはり瀧川は目を引く。チーム一の長身でハイボールに安定感があり、機敏なステップワークで横への反応も鋭い。が、151cmの市川も、意外と言っては失礼だが本格派。キャッチング技術などがしっかりしており、現時点では身長で瀧川が大きく上回るものの、今後は分からない。 DFは犬飼、溝口、村松といったあたりが比較的体格に恵まれている。その中で、溝口と村松はスピードがあり、体をきちんと当てにいくオーソドックスなタイプだが、犬飼は相手を見ながら柔軟に対応を決めていくタイプ。CBでは他に矢守も起用されたが、彼も体格差を読みでカバーしている。右SBで起用された原は清水FCでは中盤だったが、1対1で市川のような正しい守備対応ができる。左の荒井も同様で、原ほどのセンスはないが、その分走って頑張る。この2人は見ていて安定感があり、計算できる存在。
MFは、村上に目を奪われた。パスを出すスペースだけでなく、守勢に回った時の危険なスペースも察知し、時に味方を動かし、時に決然と自ら埋めに走る。入山、出口といった選手も精力的に動き、球際での巧みさで体格の不利をカバー。サイドに目を向けると、右の進藤・脇野は共にスペースへのランを意識した選手だが、進藤の方が前に出る走力に長け、脇野はボールを持った時の巧みさがある。左の片山・望月は伸びのあるキックを用い、一列越えで前線にクサビを入れる技術と着眼点があるが、加えて片山はキレのあるドリブルを有している。ほか、FWでも起用された酒井は、とにかく頑張る。走るし、小柄な体を張った粘り強さも持ち味。 FWの影山は現状、絶対的エース。大きくかつ速く、前を向こうとする高い意識で突撃する。他の選手の身体的成長を待つ間、GK瀧川とFW影山が生命線になるだろう。海人とブンみたいなものだ。ならば大瀧にあたるのが、遠藤と高橋。全体に巧い選手が多い中、更に抜きん出た巧さを持ち、距離感やスペースを考えた動きをする。遠藤の方が前へパスを出す傾向が強く、高橋は全方位型。右SBでも使われた山田は、まだ動きに戸惑いが見られたが、潜在的な運動能力が高そうだ。
2006年05月04日(木) |
JY (中2): ナイキ杯 京都パープルサンガ戦 |
Jrユース (中2) 06年05月04日 (木) 10:30開始 Jヴィレッジ No. 2 ピッチ ナイキプレミアカップジャパン2006 1次ラウンド 対 京都パープルサンガJrユース ※25分ハーフ 天候:晴れ
▼試合展開 [前半] 清水エスパルスJrユース −−−−−−−−井出−−−−−−−− −−深澤−−中原−− 荻 −−片井−− −−−−−−藤田−−田代−−−−−− −−坂口−−−−−−−−−−成田−− −−−−− 三渡洲 −松田−−−−−− 00分:柴原→三渡洲
−−−−−−−−宮吉−−−−−−−− −−石黒−−山下−−伊藤−−駒井−− −−−−−−−−西岡−−−−−−−− −−渡辺−−植田−−梅田−−槍田−− −−−−−−−−村下−−−−−−−− 00分:??→西岡 京都パープルサンガJrユース
13分、清水、藤田に警告 (ラフプレー) 19分、京都、こぼれをカットした伊藤が深澤を突破、右足インに掛けたゴールに向かう左クロスを駒井が軽く頭で、0−1
京都 清水エスパルス 3(1) シュート 0(0) 0(0) 右クロス 3(0) ×田代、×??、×坂口 3(1) 左クロス 4(2) ×片井、×成田、○成田、○成田 2(0) 右側CK 0(0) 0(0) 左側CK 0(0) 1(−) 犯OS数 1(−) ・松田 2(0) ファウル 7(1) ・成田、・坂口、・成田、×藤田、・成田、・片井、・坂口
[後半] 清水エスパルスJrユース (13分〜) −−−−−−−−井出−−−−−−−− −−深澤−−中原−− 荻 −−片井−− −−−−−−前澤−−田代−−−−−− −−坂口−−−−−−−−−−遠藤−− 11分:成田→遠藤 −−−−− 三渡洲 −松田−−−−−− 13分:藤田→前澤
−−−−−−−−宮吉−−−−−−−− −−石黒−−山下−−濟川−−駒井−− −−−−−−−−西岡−−−−−−−− 07分:伊藤→濟川 −−渡辺−−植田−−梅田−−槍田−− 19分:山下→川嶋 (川嶋FW、宮吉OH) −−−−−−−−村下−−−−−−−− 24分:宮吉→家城 京都パープルサンガJrユース (07〜19分)
京都 清水エスパルス 4(2) シュート 1(0) ×遠藤 3(0) 右クロス 0(0) 7(1) 左クロス 1(0) ×片井 0(0) 右側CK 0(0) 0(0) 左側CK 0(0) 1(−) 犯OS数 0(−) 3(1) ファウル 4(0) ・成田、・坂口、・舞人、・田代
清水エスパルスJrユース 0−1 京都パープルサンガJrユース
ナイキカップは初日、ヴェルディ小山・アビスパ福岡に勝利。2日目のグループリーグ最終節は、京都パープルサンガとの2勝対決となった。常連ガンバ大阪を下して関西代表に選ばれた京都パープルサンガは、GK村上、DF植田、MF駒井がU-14NTCに選ばれている。しかし清水は、前日厳しいマークを受けたエースの柴原が、足を痛めて欠場を決定。アップ前までは先発予定だったようで、試合開始と同時に三渡洲が交代投入された。京都も同様の状況のようで、出場予定だった選手は確認できないが、西岡が投入された。もっともナイキカップは延べ18人までなら再出場可能なので、その気になれば柴原も交代出場できる。
前半は逆風。立ち上がりは中盤の潰し合いとなるが、ワントップで中盤の厚いシステムの京都に対し、田代がパスが渡る先々に次々とプレスを掛け、時にパスカットから単独右サイドを突破してクロスを入れる。清水は田代の活躍で五分以上に渡り合うが、柴原不在の影響か、相手ゴール前での一押しが足りない。京都は18分、石黒が初めて左サイドを突破すると、続く19分に伊藤が再び左サイドを突破して先制。伊藤はロスタイムに今度は右から片井をかわしてシュートを放つが、これは枠を外れた。 後半は順風になるが、あまり流れは好転しない。柴原の代わりに入った三渡洲だが、まだ細かいトラップやパスにズレが多く、連携不足が見られた。京都は後半頭から左の石黒が次々と突破。更に16分には右の駒井が遠藤・荻の2人を抜いてシュート、終盤20分にはDHの西岡までが右からドリブルで抜けてシュートを放つが、GK井出が失点を阻む。清水は22分のFKに遠藤が体で突っ込むが、シュートは枠を外して万事休す。結局0−1で敗戦したが、他のグループの2位を得失点差で上回り、4チームの決勝トーナメントに駒を進めることができた。
▼個人的好印象選手 田代 諒 (CH): これだけ大きい選手が、柔らかく体を入れ、抜かれてもすぐに動き直す反応速度を持つのは、反則だ。 井出 裕也 (GK): 向かってくる相手に対し、急所となるニアに体を投げ出す判断力と、なにより勇気をもっているGK。
[相手方好印象選手] 西岡 僚太 (DH): 小柄ながらボール扱いが素早く正確で、左右に捌いてワンボランチの大役を果たす。プレスも的確だ。
Jrユース (中2) 06年05月04日 (木) 15:00開始 Jヴィレッジ No. 2 ピッチ ナイキプレミアカップジャパン2006 準決勝 対 京都パープルサンガJrユース ※30分ハーフ 天候:晴れ
▼試合展開 [前半] 清水エスパルスJrユース −−−−−−−−井出−−−−−−−− −−深澤−−中原−− 荻 −−片井−− −−−−−−藤田−−田代−−−−−− −−坂口−−−−−−−−−−成田−− −−−−−−柴原−−松田−−−−−− 交代:なし
−−−−−−−−宮吉−−−−−−−− −−石黒−−山下−−伊藤−−駒井−− −−−−−−−−西岡−−−−−−−− −−渡辺−−植田−−梅田−−槍田−− −−−−−−−−村下−−−−−−−− 交代:なし 京都パープルサンガJrユース
京都 清水エスパルス 2(1) シュート 5(2) ○柴原、×松田、○柴原、○成田、×田代 3(1) 右クロス 5(0) ×坂口、×坂口、×松田、×坂口、○柴原 2(1) 左クロス 2(2) ○成田、○成田 2(0) 右側CK 0(0) 0(0) 左側CK 0(0) 1(−) 犯OS数 2(−) ・松田、・柴原 4(1) ファウル 3(1) ・坂口、×深澤、・深澤
[後半] 清水エスパルスJrユース −−−−−−−−井出−−−−−−−− −−深澤−−中原−− 荻 −−片井−− −−−−−−藤田−−田代−−−−−− −−坂口−−−−−−−−−−成田−− −−−−−−柴原−−松田−−−−−− 交代:なし
−−−−−−−−宮吉−−−−−−−− −−石黒−−山下−−濟川−−駒井−− −−−−−−−−西岡−−−−−−−− −−渡辺−−植田−−梅田−−槍田−− 15分:伊藤→濟川 −−−−−−−−村下−−−−−−−− 29分:駒井→家城 京都パープルサンガJrユース
京都 清水エスパルス 4(3) シュート 6(3) ○柴原、×荻、 ○田代、○坂口、×田代、×柴原 2(1) 右クロス 1(0) ×坂口 0(0) 左クロス 8(5) ○成田、○成田、○成田、○成田、×成田、○柴原、×成田、×片井 1(1) 右側CK 2(0) ×坂口、×坂口 2(0) 左側CK 0(0) 2(−) 犯OS数 0(−) 7(0) ファウル 8(0) ・成田、・中原、・成田、・坂口、・坂口、・藤田、・藤田、・田代
13分、京都、伊藤に警告 (ラフプレー) 27分、京都、駒井が右クロスのクリアを自ら拾って突破。カットされるが再度拾ってPA内へ、中央に送って西岡、0−1
清水エスパルスJrユース 0−1 京都パープルサンガJrユース
何の因果か、準決勝の相手は再び京都。午前の試合では温存された柴原も、決意の先発である。
今度は前半が清水の順風。開始早々、成田の左クロスをゴール前で柴原が合わせて口火を切る。京都は11分、深澤のファウルで得たFKがファーに流れたのを宮吉が拾い、右クロスを梅田が合わせる場面があったが、GK井出が好セーヴ。優位に試合を進める清水だが、ワントップの宮吉を残して全員が献身的に戻る京都の守備は堅く、柴原や田代がミドルで打開を図る。29分には柴原が30Mをドリブル突破、戻したボールを追走してきた田代がPA内で合わせるが、DFにブロックされた。守備では京都に数的有利となる場面を与えず、常に正しい選択を行う中原を中心に確実に跳ね返した。 後半、逆風。だが、その影響を見せず、1分にはゴールキックの深澤の跳ね返しから、柴原がいきなりドリブルシュートを放つ。特に左の成田が絶好調で、5分、右CKの流れからクロス、坂口が繋いで荻のシュートは枠外。12分のクロスは柴原が頭で流して坂口が戻し、田代のミドルは威力弱。14分のクロスは柴原がドリブルで挑むがカットされる。が、再度奪い返し、もう一度高速クロスをDFの裏に通すと、柴原、松田、そして大外で坂口が頭から突っ込んだ。GKごとゴールに押し込んだかに見えたが、ファウルの判定でノーゴールになってしまう。京都は10分、伊藤のロビングパスで宮吉が裏に抜けたが、GK井出が体を張った。 その後も清水の攻勢は続いたが、27分、駒井の個人技から失点を許してしまう。すると29分、自陣右でパスを受けた柴原は軽いフェイントからの加速で寄せに来た2人をかわし、更に進路を塞いだDFも最高速のまま突破。PA右角付近から右足を強振する。GKの腕を越えたシュートは、しかしボール一つ分落ちきらずに左上角を外れ、柴原はフィールドに突っ伏した。伝説は生まれず、清水のベスト4敗退が決まった。幾人もの選手が人目も憚らず泣きじゃくっていたが、その涙がきっと今後の成長の糧になるはずだ。
最後に。自分の子どものことだけに熱くなるのもわからなくもないが、ほんの13、14歳の相手選手に対して口が過ぎるのは、応援の範疇を越えていると思う。ただ、サッカーという競技では、今後高校、Jリーグ、欧州リーグ、国際試合と舞台が大きくなるにつれ、人倫にも悖るような野次が飛んでいるのも事実。それ自体は勿論、良いことではない。だが、選手にはそれを乗り越えられるぐらい、心を強くしてほしい。この試合、成田はサイドプレーヤーで、しかもガツガツぶつかるのが彼のプレースタイルということもあり、随分と非難の声が飛んでいたが、2試合目の準決勝、彼は見違えるようなプレーでそれを跳ね返した。加藤監督も「プレーしよう!」と声を掛け、京都の矢作監督も冷静にプレーするように指示を出していた。選手と両監督を頼もしく思った。
▼個人的好印象選手 柴原 誠 (CH): 本当に足を痛めたか疑ってしまうほどのキープ力とスピード。球足の速いキックが、いちいち正確だ。 成田 恭輔 (LH): 球際に強く、人を食った軽いタッチでマークをかわし、しかし左足のキックは低い弾道でよく伸びる。
[相手方好印象選手] 駒井 善成 (RH): 石黒・伊藤も優れたドリブラーだが、相手を抜く点で駒井のアジリティとステップワークが群を抜く。
2006年05月03日(水) |
プリンス東海 ジュビロ磐田戦 |
06年05月03日 (水) 12:00開始 清水総合運動場 JFA プリンスリーグU-18 東海2006 対 ジュビロ磐田ユース ※45分ハーフ 天候:晴れ
▼試合展開 前節及第点のプレーを見せた滝戸・池田のCHコンビだが、結局負傷交代となった池田は今節ベンチ入りもせず。滝戸・佐野諒が先発し、これで全4節で異なるコンビが先発することになった。他は開幕から不動。3年生8人、2年生2人、1年生1人。怪我人もあり、2ヶ月前の静岡県ヤングサッカーフェスティバルに比べて5人が入れ替わっている。 一方の磐田も4人が入れ替わり。システムも3-4-3から、トップ下を置く3-4-1-2に変えてきた。だが、磐田ユースの戦術の基礎となるフラット3のシステムは不変。一方で高円宮杯準優勝を飾った2年前の頃は、両WBが高く広くサイドに張っていたが、今回は守備時に中に絞って中盤を助ける修正が行われていた。大畑 (ベンチ外)・杉本・松井がU-16代表、松本・渡邉・須崎は元U-16代表。今回、U-16代表に選ばれた佐藤は清水の前田同様、イラン遠征中で欠場し、また元U-16代表の中島・原田開・山本康は怪我で欠場を余儀なくされている。先発は3年生6人、2年生3人、1年生2人。
[前半] 清水エスパルスユース 控え:吉田、岩崎、渥美、望月卓、小出、西澤、神田、山崎竜、藤牧 −−−−−−− 山崎晃 −−−−−−− − 桑原彬 −岩本− 佐野克−桑原卓 − −−−−−−滝戸− 佐野諒 −−−−− −−小泉−−−−−−−−− 佐野傑 − −−−−−−長沢−−町田−−−−−− 交代:なし
−−−−−−稲葉− 伊藤佑 −−−−−− −−−−−−−−押谷−−−−−−−− −−松井−−杉本−−白井−−渡邉−− −−−−田中−−須崎−−茂内−−−− −−−−−−−−松本−−−−−−−− 交代:なし 控え:赤堀、下村、進士、井上、中倉、今福、山本浩、加藤、伊藤大 ジュビロ磐田ユース
経験値の浅い高校勢との試合とは違い、ましてジュビロは対戦済みの相手。特に戸惑いを見せるまでもなく、清水がペースを掴む。オープニングシュートこそ7分、40Mの位置から大きく外した松井のFKに譲ったが、9分に小泉の右CKのこぼれ球をファーで佐野克がボレー、10分にFW長沢とのパスワークからLH佐野傑の左クロスにFW町田惜しくもオフサイド、11分、CH佐野諒のクサビを町田とDFが競り合い、こぼれを素早く長沢のスルーパス。RH小泉が飛び出してPA内シュートを放つが、ニアに外す。そして、その勢いが持続しているうちに12分、町田のドリブルはDFにカットされるが佐野諒がフォロー、巧くクリアを空いていた左スペースに送り、そのまま自ら持ち出してクロス。DFの合間に跳び込んだ長沢が長身を前傾、頭で鮮やかにファーへ決め、清水が先制する。1−0。 ここまで磐田はボール処理の技術と球際の強さで劣り、セットプレー以外に好機を見出せずにいた。ところが16分、LW松井とOH押谷のコンビで左サイドから清水のプレスをかわすと、クサビを受けてFW稲葉が突破を仕掛ける。CB岩本が芝に足を取られ抜け出されかかるが、そこはLB桑原卓がカバー。が、桑原卓は岩本がバックパスを受けるために位置を下げていると、思いこみをしてしまう。そこにいたのは岩本ではなく、磐田FW伊藤佑。なんなくゴールを決め、1−1。それでも清水は21分、町田のドリブルかカットされるがCB佐野克が奪い返すや、60Mダイアゴナルフィード。駆け抜ける小泉がマイナスに右クロスをグラウンダーで送り、中央フリーで走り込んだ町田。が、ボレーを枠上に外してしまった。
その後、清水は勢いを失う。その理由は一つに芝に足を滑らせ、相手のカウンターを許したこと (25分:岩本が滑らせ桑原卓がカバー、35分:桑原彬が足を滑らせ桑原卓がカバー)。二つに主審が競り合いでの体の使い方に対して異常に厳しく、背中でブロックするプレーがしばしばファウルをとられ、相手のセットプレーを許したこと (24分:桑原卓のファウルから、松井のFKを須崎がヘッド)。三つに逆風のせいもあり、ヘディングクリアの質が悪く、相手のロングボール攻勢を許したこと (28分:岩本の目測ミスをGK山崎晃がカバー)。清水は守備からリズムを失った。攻撃では34分、RB桑原彬のサイドチェンジから桑原卓が左クロス、長沢とDFが競り合う背後に佐野諒がするすると侵入してヘッドも、勢いなくGK。35分、小泉の単独突破から右クロスに佐野傑がボレーを狙うが撃ちきれず。追加点を奪えない。 理由の一つめが1失点目に繋がった。残り2つも、失点に繋がる。39分、伊藤佑に対して体を入れた桑原卓がファウルになり、右タッチライン沿い35MからFK。松井の左足キックを中央密集地からすっと離れた166cmの伊藤佑が、ゴール左に頭で流し込んで、1−2。今大会、セットプレーからの失点は6点中3点目だが、44分の場面では完全に集中力を欠いた。GK松本のロングキックを岩本がヘッドで後逸、みすみす左CKを与える。ゴール中央の伊藤佑をフリーにしただけでなく、キッカー松井との空間に障壁となる選手なし。ストレートの低く速い弾道をダイビングヘッドでゴール左に折り返し、伊藤佑はハットトリック達成。1−3。多くの時間帯で優位に進めながら、ミスの代償を払うこととなった。
ジュビロ 清水エスパルスユース 7(4) シュート 6(2) ×克彦、×小泉、◎長沢、×町田、×町田、○佐諒 0(0) 右クロス 2(2) ○小泉、○小泉 1(0) 左クロス 3(2) ×佐傑、◎佐諒、○桑卓 1(0) 右側CK 1(0) ×佐傑 1(1) 左側CK 3(0) ×小泉、×小泉、×小泉 0(−) 犯OS 4(−) ・長沢、・町田、・町田、・長沢 7(2) ファウル 9(4) ・佐諒、・岩本、×佐諒、×桑卓、・長沢、・滝戸、×桑卓、・佐傑、×桑卓
[後半] 清水エスパルスユース −−−−−−− 山崎晃 −−−−−−− − 望月卓 −岩本− 佐野克 −小出−− −−−−−−滝戸− 佐野諒 −−−−− −−小泉−−−−−−−−− 桑原卓 − −−−−− 山崎竜 −長沢−−−−−− HT:桑原彬→望月卓、佐野傑→小出、町田→山崎竜 (左図参照)
−−−−− 伊藤佑−伊藤大 −−−−− −−−−−−−−押谷−−−−−−−− −−松井−−田中−−白井−−渡邉−− HT:稲葉→伊藤大 −−−−進士−−須崎−−茂内−−−− 17分:杉本→進士 (左図参照) −−−−−−−−松本−−−−−−−− 34分:渡邉→山本、松井→中倉 ジュビロ磐田ユース (17〜34分)
後半頭から行徳監督は、一挙3人を交代。こういう交代は戦術面以上に、チームの流れを変える意図が大きいだろう。投入された3人もそれに応え、気持ちを出して戦ったが、中でも満点の結果を出したのが山崎竜だ。開始早々、いきなり佐野諒からのスルーパスでLH桑原卓がGKと1対1になるが、ここは素早く距離を詰めたGK松本がストップ。2分、渡邉からCB須崎へのバックパスを長沢がカット、FW山崎竜が思い切ってミドルを狙うが枠上。3分、磐田押谷のファウルでPA右横からのFK。佐野克のFKをファーで長沢が折り返すが、結局誰にも合わずに再び佐野克の元へ。ここで佐野克は縦に勝負、と切り返してゴールニアを左足で巻いて狙う。これを山崎竜が強引に叩き込み、2−3。開始5分以内のゴールで、雰囲気が変わった。 磐田も5分、LW松井のクサビをFW伊藤大がポストで戻し、押谷がもう一度縦に入れ、飛び出したDH白井のミドル、枠左。10分、松本のゴールキックを佐野克が後逸し、松井の右CK。ファーで茂内が戻し、須崎のヘッドはGK山崎晃がキャッチ。だがヘッドこそ安定しないが、岩本・佐野克は3失点の汚名返上に奮戦。というか、この2人は尻に火がつき、闇雲に広範囲をカバーしてる時の方が良い気がする。12分、桑原卓の右CKをファーで佐野克が戻し、岩本のヘッドは枠の上。14分、再び磐田、キープする伊藤大を追い越したRW渡邉がフリーで右クロス、だがこちらも燃えるGK山崎晃が飛びついてキャッチ。と、素早くスローでプレー再開。左に開いたLB小出が速いクサビを入れると、長沢が頭で鈍角で裏に流す。DFと同体から抜け出した山崎竜がGKと1対1、冷静に中央へお膳立てし、長沢が流し込む。3−3。同点!
磐田は17分、杉本に代えて178cmの進士をDFに投入。163cmの田中をDHに移し、高さ対策を図る。だが清水の勢いは止まらず21分、FKをキャッチしたGK山崎晃が素早くスロー、RB望月卓?のクサビを長沢がスルーパスで流し、桑原卓が右から独走するが、左足に持ち替えようと切り返したところで、DFカット。25分、岩本が前に出てパスを奪い、そのままミドルを放つが、GK松本がキャッチする。そしてGK、大きくパントキック、を山崎竜が体でブロック。こぼれ球を長沢が拾うと、立ち塞がるDFを上体のフェイントでタイミングを外し、足首で押し出すように流し込んだ。3−4。逆転! 更に28分にも松井のFKをGK山崎晃がキャッチすると、素早くパントキック。桑原卓が単独突破を図り、PA内に切れ込んだところ、戻すと追走していた佐野克の右45度ミドル。だが、惜しくも左に外れた。 34分、磐田・内山監督は一挙2名交代。直後のスローインに佐野克のサイドチェンジから小泉が単独突破、切り返してのシュートがファーに外れる場面こそあったが、運動量を持ち直し反撃の余力を得る。そして39分、RW山本の外を回って追い越したCH田中がフリーで右クロスを上げ、ファーで伊藤大が落とし、跳び込んだ押谷。ヘッドはGK山崎晃の腕を抜け、が、左ポストに弾かれる。ゴール前に転がったボールを小出が体を張ってクリア、右CKに。小出が痛んでいたが、磐田は素早く再開。ファーに流れたボールを白井が拾って突破、左クロスは佐野克が体でブロック。更に伊藤大が拾ってクロスを入れるが、GK山崎晃が飛びついてキャッチした。
以後、残り時間の消化の仕方にやや不満は残ったが、全員で体を張って何とかタイムアップ。2点差からの大逆転勝利を飾り、次節直接対決を迎える静学・名古屋を、勝点差それぞれ5と3で追走している。次節でインターハイ・クラブ選手権予選のため、プリンス東海は一巡終えて中断。磐田東にきっちり勝利を収め、後半戦に繋ぎたい。
ジュビロ 清水エスパルスユース 6(2) シュート 11(5) ○桑卓、×竜男、◎竜男、×岩本、◎長沢、×克彦、○岩本、◎長沢、×克彦、×小泉 ×竜男 7(2) 右クロス 4(1) ×小泉、◎克彦、×岩本、×卓馬 2(0) 左クロス 1(0) ×小出 2(1) 右側CK 3(2) ○桑卓、○桑卓、×桑卓 0(0) 左側CK 0(0) 1(−) 犯OS 6(−) ・竜男、・竜男、・長沢、・桑卓、・小泉、・小泉 7(1) ファウル 9(4) ×克彦、・小泉、×佐諒、・岩本、・滝戸、・克彦、・小泉、×小出、×長沢
▼試合結果 清水エスパルスユース 4−3 ジュビロ磐田ユース 得点:前半12分:清水・長沢 駿 (佐野 諒 ・左クロス) 前半15分:磐田・伊藤 佑介 ※相手パスミス 前半39分:磐田・伊藤 佑介 (松井 優人・フリーキック) 前半44分:磐田・伊藤 佑介 (松井 優人・左コーナーキック) 後半04分:清水・山崎 竜男 (佐野 克彦・右クロス) 後半15分:清水・長沢 駿 (山崎 竜男・ショートパス) 後半25分:清水・長沢 駿 (山崎 竜男・相手パスブロック) 警告:前半35分:磐田・須崎 恭平 (ラフプレー) 後半25分:清水・山崎 竜男 (反スポーツ的行為) 後半28分:清水・小出 洋孝 (遅延行為) 後半40分:磐田・茂内 建佑 (ラフプレー)
▼選手寸評 [私撰MVP] ●山崎 竜男 (3年・FW) 投入後45分で1得点2アシストと、逆転のためのゴール全てに絡む。あまりプレー幅の大きい選手ではないが、泥臭く前に行く姿勢が、得点を取るしかないチームに勇気を与えた。長沢との距離感も悪くなく、コンビネーションに改善の兆し。
[私撰MIP] ●長沢 駿 (3年・FW) ハットトリック達成。裏を窺う動きを精力的にこなしつつ、国際試合で自信をつけたか、空中戦ほぼ完勝、体を上手く使って度々ボール奪取にも成功した。特に終盤押し込まれた時間帯では、流れの中で中盤に下がってフィルター役になった。
●滝戸 諒 (2年・CH) ダブル諒ボランチは攻守に活躍。第二ボランチとして縦にパスを加速する佐野諒も光ったが、それも第一ボランチで体を張り続けた滝戸諒の後援あってこそ。競り合いの中で体を当てることを厭わず、その後も非常に粘っこく食いついていた。
[相手方好印象選手] ●伊藤 佑介 (3年・FW): 常に前に向かう姿勢を見せたFORWARD。強引にシュートまで持ち込む闘志が、ハットを導く。 ●松井 優人 (1年・LW): 左足のキックは種類こそ少ないが、実にパワフル。流れの中でも体を張り、計算できる存在。
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