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2006年04月30日(日) JY: クラブ選手権 静岡県予選 Honda FC戦

Jrユース
 06年04月22日 (土) 10:00開始 小笠山総合運動公園ECOPA 芝生広場
 第14回日本クラブユース選手権(U-15)大会 静岡県予選
  兼 フリーウェーブカップ静岡県U-15サッカーチャンピオンシップ2006
 対 Honda FC ※25分ハーフ
 天候:晴れ

▼試合展開
[前半]
清水エスパルス
−−−−−−−−水野−−−−−−−−
−−加藤−−植野−−山崎−−小澤−−
−−−−−−青木−−山田−−−−−−
−−柴原−−−−−−−−−−成田−−
−−−−−− 畑 −−櫻井−−−−−− 交代:なし

−−−−−−15−−13−−−−−−
−−10−−−−−−−−−−17−−
−−−−−−08−−04−−−−−−
−−05−−02−−11−−29−−
−−−−−−−−18−−−−−−−− 交代:なし
Honda FC

08分、清水、右スローを櫻井が戻して加藤のアーリークロス、畑のトラップに跳び込んだ成田が左足ダイレクトボレー、1−0

Honda FC      清水エスパルス
2(1) シュート 6(1) ×櫻井、◎成田、×山田、×山崎、×畑、 ×山田
1(0) 右クロス 4(2) ×加藤、○加藤、×柴原、○加藤
1(0) 左クロス 2(0) ×成田、×成田
0(0) 右側CK 1(0) ×柴原
0(0) 左側CK 0(0)
1(−) 犯OS数 3(−) ・櫻井、・畑、 ・畑
1(0) ファウル 1(0) ・櫻井

[後半]
清水エスパルス (〜12分)
−−−−−−−−水野−−−−−−−−
−−加藤−−植野−−小澤−− 荻 −− HT:山崎→荻、成田→滝戸、柴原→大島、櫻井→田代 (左図参照)
−−−−−−滝戸−−青木−−−−−− 12分:加藤→荒井 (荻RB・荒井LB)、青木→本川 (山田CH・本川LH)
−−大島−−−−−−−−−−山田−−    畑 →関口
−−−−−−田代−− 畑 −−−−−− 16分:長島→水野

−−−−−−15−−14−−−−−−
−−10−−−−−−−−−−17−−
−−−−−−08−−04−−−−−−
−−05−−02−−11−−29−−
−−−−−−−−18−−−−−−−− HT:13→14
Honda FC

10分、清水、青木のサイドチェンジに大島がダイレクト右クロス、滝戸のボレーが右足インに掛かってGKからこぼれ、2−0
22分、清水、山田のサイドチェンジから大島がクロス、田代が左に流して本川がシュート、を山田がゴール前で詰めて、3−0

Honda FC      清水エスパルス
2(2) シュート 6(4) ×畑、 ◎滝戸、×植野、◎山田、○滝戸、○山田
3(0) 右クロス 3(3) ◎大島、○山田、○大島
0(0) 左クロス 5(3) ○山田、×本川、○荒井、×本川、◎本川
0(0) 右側CK 2(1) ×滝戸、○滝戸
0(0) 左側CK 0(0)
0(−) 犯OS数 0(−)
3(1) ファウル 4(0) ・青木、・田代、・大島、・田代

清水エスパルスJrユース 3−0 Honda FC

 キンパラカップで弟分のサッカースクール藤枝を、6−0で叩きのめしたホンダFCとの対戦。とはいえ上位2チームが決勝トーナメントに進む2次リーグでは、2番手と目されるホンダFCとの結果はあまり重要な意味をもたない。既に2連勝で予選突破を決めていることもあり、前日プリンス東海の試合会場に顔を見せたエースの鍋田を休ませ、代わって3日後に全国大会を控える中2チームから柴原・成田・田代・荻といった選手を次々に出場させた。
 ホンダは清水と同じ4-4-2。成田のアメージングゴールで先制に成功したものの、ガッチリと四ツに組む格好になり、それからは攻め倦む。先制点にも絡んだ加藤が盛んに柴原を追い抜き、守備組織にギャップを作ろうとしたが、得点までには至らなかった。14分、柴原のクロスにファーへ抜けた畑のゴールはオフサイド。23分、成田のスルーパスから畑が切り返してDFを外し、フリーで放ったシュートは枠を外す。一方のホンダの好機は、19分、山崎のクリアをカット、長沢とよく似た体型の長身FW15番がスルーパスを出し、スピードのある13番がシュートを放つが、素早くコースに入った加藤がブロックし、GK長島が抑えた場面ぐらいだった。加藤が攻守で活躍し、前半を終える。
 後半頭から4人交代。Jrユースの二枚看板、青木・山田のダブルボランチが左にズレた格好になり、サイドバランスが崩れてホンダの反攻を許すが、すかさず青木が攻め上がった後方のスペースにサイドチェンジを通して追加点。決定的な2点目で流れは清水に戻るが、しゅーとちゃんすまで結びつかずにまったりと時間が流れる。すると12分の3人交代を機に、上の学年で慣れないSBを任された荻を突くことで再びホンダがペースを握り、19分にサイドチェンジから大外でフリーになった10番がシュート、しかしGK水野が好セーブ。直後22分、山田が決定的な3点目を奪うと、23分に田代のポストから滝戸、24分に関口のスルーパスから山田と決定機を作り続け、清水が押し切った。


▼個人的好印象選手

山田 健太 (CH/LH): 50分間ではやりたりないのか。最後までダイナミックに上下運動を続けて、キープ力を全体で発揮。
滝戸 卓 (CH): 彼が3番手CHなのだから恐れ入る。弾道を低く抑えた大きな展開を見せ、シュート場面によく顔を出す。



2006年04月29日(土) プリンス東海 浜名高校戦

06年04月29日 (土) 14:15開始 清水総合運動場
 JFA プリンスリーグU-18 東海2006
 対 県立 浜名高等学校 ※45分ハーフ
 天候:曇り

▼試合展開

 ここまで特に目立った活躍こそなかったが、ミスの少ないプレーで計算できる存在だった1年生CH前田が、U-16代表のイラン遠征のためGWの3試合は不在。CHは第1節が前田・池田 (途中から前田・神田)、第2節が前田・神田 (途中から前田・町田) と固定できないでいるポジションだが、果たして今節は池田と今大会初出場の滝戸という組み合わせになった。1分1敗とやや調子の上がらない前半戦だが、他のポジションは3節通じて不動。3年生9人、2年生1人、1年生1人。
 一方の浜名は、メンバーがはっきりしないのでコメントしづらい。が、165cmながらワントップを張る松浦は、昨年大会の得点王。彼以外にも今年は監督が充実していると語る学年であり、スルガカップ決勝で対戦した (そして敗戦した) ジュビロ浜北の水川・広野・市野・佐藤といった選手や、グランパスJrユース出身の堀切といった選手がいるはずだ。トップ下の一角を占めた18番は、昨年までジュビロ浜北に所属した長身FWの町田選手だと思われる。

[前半]
清水エスパルスユース (〜33分)
−−−−−−− 山崎晃 −−−−−−−
− 桑原彬 −岩本− 佐野克−桑原卓 −
−−−−−−池田−−滝戸−−−−−−
−−小泉−−−−−−−−− 佐野傑 − 33分:町田 →山崎竜
−−−−−−長沢−−町田−−−−−− 42分:佐野傑→小出 (小出LB、桑原卓LH)

−−−−−−−−松浦−−−−−−−−
−−−−堀切−−19−−町田−−−−
−−−−− 鈴木喜 −08−−−−−−
−−13−−15−−04−−02−−
−−−−−−−−田村−−−−−−−− 交代:なし
県立 浜名高等学校

 開始早々RH小泉が繋いだボールをFW町田がポストで落としたところ、CH池田のライダーキックボレーが枠外。更に3分、池田が浜名OH町田からファウルを受けると、中盤右寄りから岩本のFKをファーで佐野克が頭で戻し、長沢が叩き落としたヘッドはGKキャッチ。前節敗戦の後遺症を感じさせない、積極性を見せる。対する浜名はセットプレー。8分、長いFKが佐野克のワンタッチあって左CKを得ると、19番のキックをニアで15番が合わせるがバーの上を舐めるように外れる。10分、FW松浦がCB佐野克の懐に巧く潜り込んで反転、ファウルを誘ってPA右角から前に10MでFK。これを4番が直接狙ったが、一直線にニアのバーに弾かれた。
 この日の長沢は空中戦絶好調。あそこまで流れの中のヘディングで競り勝つ長沢を、筆者は初めて見た。ただ浜名はDFラインが全く攻め上がらず常に4人を残しており、長沢が落としたボールを丹念にケア。16分にゴールキックをFW長沢が頭で後ろに流して町田がキープ、追い抜いた長沢がもう一度受けてシュートを放った (枠左) 場面こそあったが、全般に2トップの連携に課題を残す。浜名は専守防衛4バックの他は、2人のDHがボールホルダーにプレスを掛けていたが、前方の4人はカウンター時に清水DFラインと4:4をつくれるポジションを心掛けていた。そのためDHの網を抜けると逆サイドの中盤にスペースが大きく広がっており、清水はそこをSBが突くことでペースをにぎっていく。

 19分、RB桑原彬からLB桑原卓への兄弟サイドチェンジ、縦に突破した桑原卓がPA左外でFKを得ると、小泉のキックをニアで長沢が頭でファーに流すが、枠外。21分、粘ってキープした池田がサイドにはたくと、受けた小泉の内側から桑原彬が追い越してボールをもらって切り込む。再び右外へパスを出し、抜けた小泉のクロスに左外から内に十分に助走したLH佐野傑、ヘッドを放つが、これも枠外。前に3〜4人残してる浜名もカウンターで数的同数になりかけるのだが、1対1で負けてしまっては同数の意味をもたない。唯一松浦が何度が佐野克を手玉に取り、27分にはサイドチェンジのボールを佐野克に背を向けて巧く処理し、機敏なターンから25Mシュートを放ったが、枠の右。
 いよいよ桑原卓の攻撃参加の勢いが増し、ファーへ速いクロスを送り込む。この状況を見て、行徳監督は町田を山崎竜に交代。2トップの連携で崩すよりも、クロスに対する受け手をもう一人増やそうとの意図か。そして40分、CB岩本のカットを自陣から小泉のサイドチェンジ、大きくスペースの空いた左サイドに通る。受けた佐野傑、この日は何度も体で潰されていたが、果敢に縦へ勝負。マーク2人を振り払えはしなかったが、このチャレンジで彼の背後にスペースが生まれた。戻したボールを桑原卓が中をよく見てクロス、長沢がヘッド、バーに弾かれて垂直にバウンドしたボールを山崎竜が蹴り込み、ついに清水が先制する。1−0。浜名は終了直前の43分、岩本が松浦にファウルし、中央30M強のFK。先程強烈なFKを見舞った4番がまたぎ、鈴木喜がそれを蹴るが、またもバー直撃。そのまま前半を終えた。

浜名高校      清水エスパルスユース
7(0) シュート 9(2) ×池田、○長沢、×長沢、×長沢、×長沢、×佐傑、×池田、×長沢、◎竜男
1(0) 右クロス 5(1) ×小泉、○小泉、×池田、×小泉、×小泉
0(0) 左クロス 10(2) ○桑卓、×佐傑、×克彦、×佐傑、×克彦、×桑卓、×佐傑、×桑卓、×佐傑、○桑卓
0(0) 右側CK 3(1) ○佐傑、×佐傑
1(1) 左側CK 2(0) △小泉、△小泉
1(−)  犯OS  0(−)
5(2) ファウル 11(2) ・町田、・町田、×克彦、・岩本、・長沢、・佐傑、・池田、・長沢、・小泉、・岩本
               ×岩本

[後半]
清水エスパルスユース (05〜25分)
−−−−−−− 山崎晃 −−−−−−−
− 桑原彬 −岩本− 佐野克 −小出−−
−−−−−−滝戸− 佐野諒 −−−−−
−−小泉−−−−−−−−− 桑原卓 − 05分:池田→佐野諒 (左図参照)
−−−−− 山崎竜 −長沢−−−−−− 30分:小泉→望月卓

−−−−−−−−松浦−−−−−−−−
−−−−17−−19−−11−−−−
−−−−− 鈴木喜 −08−−−−−− HT:町田→11
−−14−−15−−04−−02−− 13分:13→14
−−−−−−−−田村−−−−−−−− 20分:堀切→17
県立 浜名高等学校 (20分〜)

 後半も機を見てSBが攻め上がり、ピッチ幅を大きく使う戦術は変わらない。7分、CH佐野諒・CH滝戸と繋いで小泉がドリブルを仕掛けたところでクリア、右CKとなる。小泉のキックはニアでDFにカットされるが、大きく縦に蹴り出したところを守備に残っていた2人のうち小出が拾い、桑原彬がサイドに残る小泉へスルーパス。浜名は押し上げが遅く、大きなスペースを提供した代わりに、後方にDFを残していた。小泉は深く抉るが、前に人垣に残っている。が、一つ外側でフォローした佐野諒に戻すと、佐野諒はナビスコ広島戦の浩太を思わせる、DF越えふんわり右クロス。マルキーニョスよろしく長沢が仰け反りながら柔らかく頭を合わせ、ゴール左に流し込んだ。2−0。
 直後10分、佐野諒からのクサビに対する長沢の処理が乱れ、拾ったOH19番がフリーの状態で浜名待望の4:4。が、結局PA前からミドルを撃ち、大きく上に外してしまう。この場面に象徴されるとおり、浜名は1対1で上回る清水DFを流れの中でどう崩すか、アイデアが不足していた。一方の清水は、巧みなトラップとボディシェイプで1対1に優位に立ち、流れの中で面白いようにパスを回していく。特に左サイド、桑原卓と小出は互いにポジションを代えても全く違和感がなく (当たり前だが)、代わる代わるドリブルを仕掛ける。彼らと適切な距離を保った滝戸・佐野諒の両CHも、滝戸の大きなサイドチェンジ、佐野諒の鋭いスルーパスとアクセントをつけていた。

 19分、佐野諒のスルーパスで小出が突破、DFに引っ掛かるが山崎竜が拾って戻し、滝戸がミドルを撃つが枠上に外れる。21分、ポストの長沢が戻して小出がクサビ、山崎竜が左に流して桑原卓の突破をカットされ、左CK。滝戸がショートCKを選択、小出のクロスをニアの山崎竜が頭でファーへ流すが、DFにカバーされる。クリアボールから佐野諒が突破され、浜名のカウンターになりかけるが、残り1名の桑原彬がきっちりドリブルブロック。31分、滝戸のダイアゴナルフィードで一気に右サイドの裏に飛び出した小泉、ダッシュ、ストップ、右回りターンからシュートを放つが、枠を外す。35分、滝戸が今度は右から左へダイアゴナルフィード、受けた桑原卓は中央に切れ込み、もう一度滝戸に戻すと、佐野諒を経由して左サイドに小気味よく回し、小出のダイレクトクロス。長沢がファーで合わせる決定機だったが、またもや枠を外してしまう。
 37分、浜名はRB2番がオーバーラップ、松浦とのワンツーからクロスもゴールラインを切る。39分にも再び攻撃参加、タッチに逃げられ、右スローインをRH11番が強引にミドルを放つが大きく枠を外す。44分、三度攻め上がり、もう一度松浦とのワンツーでクロスを入れるが、ファーで桑原彬がクリア。足から根が生えたように最終ラインから動かなかったSBがようやく前に出たが、あまりに反撃が遅かった。
 試合はそのまま2−0で終了。前半8分の左CK以外では、相手のシュートをPA外からのミドルと直接FKしか許さなかった (しかも全部枠外) 完勝劇だったが、だからこそもっと点差をつけるべき試合だった。課題は明白。なにしろ清水の枠内シュートは、わずか「3」である。

浜名高校      清水エスパルスユース
3(0) シュート 8(1) ×長沢、◎長沢、×長沢、×滝戸、×竜男、×小泉、×長沢、×滝戸
4(0) 右クロス 6(3) ○滝戸、◎佐諒、×小泉、×卓馬、×卓馬、○桑彬
3(0) 左クロス 5(4) ○小出、○桑卓、○小出、×竜男、○小出
2(0) 右側CK 2(0) ×小泉、×滝戸
1(1) 左側CK 1(0) △滝戸
2(−)  犯OS  1(−) ・桑卓
3(0) ファウル 13(1) ・小出、・竜男、・竜男、・小泉、・長沢、・岩本、・長沢、・克彦、・小泉、×岩本
               ・竜男、・佐諒、・長沢


▼試合結果

清水エスパルスユース 2−0 県立 浜名高等学校
 得点:前半40分:清水・山崎 竜男 (長沢 駿・シュートリバウンド)
    後半07分:清水・長沢 駿 (佐野 諒・右クロス)
 警告:前半15分:浜名・町田 倫樹 (ラフプレー)
    後半23分:清水・岩本 大 (ラフプレー)


▼選手寸評

[私撰MVP]
●桑原 卓哉 (3年・LB→LH)
 万能型の選手なので、その全てで上回るような状況だと何でもできる。小洒落たトラップに強靱な背中でのスクリーンで1対1に上回り、長い距離を攻め上がった。相手監督からも「ヘッドと13番のドリブル」に対して指示が飛んでいた。

[私撰MIP]
●長沢 駿 (3年・FW)
 シュート枠外しすぎだが、常に2人以上にマークされた状態で9本のシュートを放ってフィニッシャーの役目を果たし、かつビルドアップの基準にもなった。本文中のとおり、空中戦が素晴らしい。残りの課題は、バックパスのパススピード。

●小出 洋孝 (3年・LB)
 Jrユース時代のファンタジーは影を潜め、左足の伸びのある大きな展開と切替の早いプレスでコンスタントに活躍した。攻撃面の良さは勿論、殆ど経験のないSBでポジションを誤ることもあったが、粘り強く守備についていっていた。



2006年04月23日(日) JY: クラブ選手権 静岡県予選 OSADA FC戦

Jrユース
 06年04月22日 (土) 10:00開始 鈴与三保グラウンド
 第14回日本クラブユース選手権(U-15)大会 静岡県予選
  兼 フリーウェーブカップ静岡県U-15サッカーチャンピオンシップ2006
 対 OSADA FC ※25分ハーフ
 天候:晴れ

▼試合展開
[前半]
清水エスパルス
−−−−−−−−水野−−−−−−−−
−−加藤−−山崎−−小澤−−西川−−
−−−−−−青木−−山田−−−−−−
−−石原−−−−−−−−−−柴原−−
−−−−−−関口−−鍋田−−−−−− 交代:なし

−−−−−−04−−07−−−−−−
−−−−−−02−−15−−−−−−
−−05−−03−−14−−09−−
−−−−−−18−−10−−−−−−
−−−−−−−−01−−−−−−−− 交代:なし
OSADA FC

12分、清水、山田がドリブルから柴原がクロス、鍋田のシュートはDFに当たるが、こぼれを青木がファーへ蹴り込む、1−0
14分、清水、青木の山なりサイドチェンジを石原が処理する間に、追い抜いた加藤がパスを受けクロス、ファーで関口、2−0
22分、清水、粘った柴原が追い縋るDFを振り切り突破、左クロスをニアで山田がちょこんとボレーをファーに合わせ、3−0

OSADA FC      清水エスパルス
0(0) シュート 11(8) ○鍋田、○青木、×鍋田、◎青木、◎関口、×石原、○柴原、○石原、×柴原、○関口
               ◎山田
1(0) 右クロス 4(1) ×関口、◎加藤、×石原、×青木
0(0) 左クロス 8(6) ○関口、×柴原、○柴原、○柴原、○柴原、×柴原、○柴原、◎柴原
0(0) 右側CK 1(0) △石原
0(0) 左側CK 1(0) ×石原
0(−) 犯OS数 4(−) ・柴原、・関口、・鍋田、・柴原
0(0) ファウル 2(0) ・青木、・鍋田

[後半]
清水エスパルス (〜11分)
−−−−−−−−井出−−−−−−−−
−−加藤−−山崎−−小澤−−西川−−
−−−−−−青木−−山田−−−−−− HT:水野→井出、石原→成田 (柴原RH、石原LH)、関口→畑
−−柴原−−−−−−−−−−成田−− 11分:鍋田→櫻井
−−−−−− 畑 −−鍋田−−−−−− 22分:山崎→植野、西川→荻

−−−−−−04−−07−−−−−−
−−−−−−02−−15−−−−−−
−−13−−03−−14−−09−−
−−−−−−18−−10−−−−−−
−−−−−−−−01−−−−−−−− 13分:05→13
OSADA FC (13分〜)

16分、清水、青木のサイドチェンジを柴原が後方へ流して加藤が切れ込む、右に開いた柴原が再度受け、クロスを櫻井、4−0
20分、OSADA 小澤のバックパスがややずれ、受け手の植野がGKに戻すかクリアするか躊躇した隙に、7番が足を出す、4−1

OSADA FC      清水エスパルス
2(2) シュート 8(4) ×成田、×青木、○山田、×柴原、×櫻井、◎櫻井、○櫻井、○山田
1(0) 右クロス 8(2) ○柴原、×柴原、×柴原、×柴原、×加藤、×青木、◎柴原、×加藤
0(0) 左クロス 4(3) ×成田、○青木、○成田、○青木
0(0) 右側CK 1(0) ×青木
0(0) 左側CK 3(0) ×青木、×青木、×青木
0(−) 犯OS数 1(−) ・畑
0(0) ファウル 2(0) ・畑、 ・鍋田

清水エスパルスJrユース 4−1 OSADA FC

 一次リーグをシードされていた清水。ホンダ、サルファス、OSADAとの二次リーグで2位以内に入れば、決勝トーナメント進出となる。OSADA FC はあまりよく知らないが、静岡市長田をホームとするクラブチームのようだ。
 そのOSADA、正確にフォーメーションを表すと2-4-1-1-2。4バックの後ろに更に2人を余らせ、常に2トップを2人で挟む。SHがいないため、SBがサイドの攻守双方を担当し、一方で中盤は15番が第一ボランチで2番が第2ボランチ。隙あらば2番が2トップと組み、3人でカウンターを狙おうという意図だろう。となれば、清水にとってどこが余るかは明白だ。サイド、特に左サイドで守備の負担のない柴原が、相手9番を完全に押し込み、相手を抜き去り余裕を持って正確なクロスを入れる。12分 (鍋田)、14・18分 (石原)、21分 (鍋田経由で関口)、22分 (山田) とクロスを成功させ、その最初と最後がゴールに繋がった。右からも加藤が一撃必殺のオーバラップを成功させ、3点をリードして折り返す。
 後半も右にポジションを代えた柴原が、変わらず猛威を振るう。だが、後半から関口と代わってFWに入った畑は、クロスを待ち受けるのではなく、中盤でパスワークに参加しながらゴール前に飛び出すタイプ。左サイドで清水第八の4人 (鍋田・畑・成田・青木) と山田が絡み、9分に鍋田のポストから山田のシュート、11分に青木のアーリークロスに鍋田のヘッドと攻めるが、前半ほど柴原の個人突破が得点機に繋がらない。それでも16分、この日冴え渡った2つのプレー…青木のサイドチェンジと柴原の突破からダメ押し。その後、選手交代後の不用意からバックパスミで失点を犯したが、被シュート2で勝利を飾った。


▼個人的好印象選手

柴原 誠 (LH→RH): 平松っぽいと言ったら怒られるか? 超絶技術を有するだけに、身体能力で上回るともう止まらない。
青木 達也 (CH): 緩急長短自在にボールを展開する司令塔。枝村のキック力を持つ杉山浩のような選手に育ってもらいたい。



2006年04月22日(土) プリンス東海 静岡学園高校戦

06年04月22日 (土) 14:00開始 清水総合運動場
 JFA プリンスリーグU-18 東海2006
 対 私立 静岡学園高等学校 ※45分ハーフ
 天候:曇り

▼試合展開

 清水は名古屋戦、前半池田→神田交代後と全く同じ布陣。3年生9人、1年生2人。
 静岡県新人戦優勝の静岡学園は、高校チームらしく1年ごとに大きくメンバーが入れ替わり、3年生10人、2年生1人。途中投入された2人も3年生だ。100人を超える部員を誇るだけあり、選手の出身は静岡県内東部から西部までにとどまらず、神奈川・東京・埼玉まで幅広い。また太田と船崎はエスパルスサッカースクール静岡出身の選手であるが、藤田 (ジュビロ沼津)・小坂 (ヴェルディ)・長崎 (横浜FM) とJリーグ下部組織から街クラブ、中学校とこちらも幅広い。高校チームは新人戦という公式戦を既に経験しているという点でクラブチームに対してアドバンテージがあり、できれば早い段階で当たりたくなかった相手だ。開幕アウェイの名古屋戦と2試合目の静学戦は、大きな山であるが、果たして。

[前半]
清水エスパルスユース
 控え:吉田、岩崎、池田、小出、滝戸、佐野諒、池上、山崎竜
−−−−−−− 山崎晃 −−−−−−−
− 桑原彬 −岩本− 佐野克−桑原卓 −
−−−−−−神田−−前田−−−−−−
−−小泉−−−−−−−−− 佐野傑 −
−−−−−−長沢−−町田−−−−−− 交代:なし

−−−−−−−−國吉−−−−−−−−
−−−−−−杉浦−−高岸−−−−−−
−−枝本−−大塚−−吉田−−太田−−
−−−−小川−−小坂−−藤田−−−−
−−−−−−−−船崎−−−−−−−− 交代:なし
 控え:田呂、長崎、佐野、池川、15、16、奥田、山田、20
私立 静岡学園高等学校

 開始3分、静学FW國吉のドリブルミドルシュート (枠外) で口火を切った試合は、5分、いきなり清水にビッグチャンスが訪れる。ゴールキックをFW町田が頭で裏に流すと、FW長沢が右に流れながらキープし、PA内に小さくパスを置くかのように折り返す。CB小川の足をわずかにかすめて転がり、町田がフリーで駆け込んでシュート。しかし、ボールを打ち上げてしまった。静学は13分、DH吉田のスルーパスはCB佐野克がカバーするが、クリアを拾ったOH高岸が体を寄せてきたLB桑原卓を利用して巧く潰れ、FKを得る。ほぼ中央で距離20M。國吉が左足でゴール右を狙ったが、惜しくも枠を外した。
 両チーム1つずつ得点機を得た後、主導権を握ったのは清水。神田・桑原卓あたりが早いタイミングで大きな展開を入れ、ショートパス主体で一本調子になりがちの静学を上回った。特にCH神田は16分、自陣からダイアゴナルフィードを送り、RH小泉が戻したボールを受けたRB桑原彬がPA内へカットイン、切り返しからシュートを放つが枠を外す。更に22分にも神田、自陣から反転しながらの前方ダイレクトロングフィード。中央で走り込んだ小泉がスピードを上げてドリブルシュートを狙うが、DFのブロックに遭った。

 静学の方はといえば、ボールをなかなか前に繋げず、27分に最終ラインから上がってきた小川がミドルを放ったのを除いて、清水のゴールを脅かすプレーをできなかった。しかし、守備では粘り強く、小川・藤田の両ストッパーが厳しく人に当たり、スイーパー小坂が的確にカバー。そして、なにより中盤4人の運動量が素晴らしい。清水が大きな展開で主導権を握ったと書いたが、逆に言えば細かく繋ごうとすると、どこかでこの4人の人の網に引っ掛かっていた。こういう状況を打破するにはセットプレーだが、前半、5回のCKとゴールを狙える位置から2回のFK、全てシュートにつながらなかった。前半の流れを見れば、清水の攻勢に対して静学の中盤の運動量が落ちずについていけるかが、勝負に思われた。

静岡学園      清水エスパルスユース
3(0) シュート 2(0) ×町田、×桑彬
1(0) 右クロス 3(1) ○長沢、×長沢、×小泉
1(0) 左クロス 2(0) ×桑卓、×桑卓
0(0) 右側CK 3(0) ×佐傑、×佐傑、×佐傑
0(0) 左側CK 2(1) ×佐傑、○佐傑
1(−)  犯OS  1(−) ・小泉
7(2) ファウル 15(2) ・桑彬、・長沢、・神田、・町田、・岩本、×桑卓、・神田、・佐傑、・岩本、・桑卓
               ・長沢、・佐傑、・克彦、×岩本、・岩本

[後半]
清水エスパルスユース (29〜43分)
−−−−−−− 山崎晃 −−−−−−−
− 桑原彬 −岩本− 佐野克 −小出−−
−−−−−−−−前田−−−−−−−− 15分:神田 →山崎竜 (町田OH、山崎竜FW)
−−小泉−−−−町田−−− 桑原卓 − 29分:佐野傑→小出  (桑原卓LH、小出LB、左図参照)
−−−−−−長沢− 山崎竜 −−−−− 43分:小泉 →渥美

−−−−−−國吉−−長崎−−−−−−
−−−−−−−−杉浦−−−−−−−−
−−枝本−−大塚−−佐野−−太田−−
−−−−小川−−小坂−−藤田−−−−
−−−−−−−−船崎−−−−−−−− HT:吉田→佐野、高岸→長崎 (左図参照)
私立 静岡学園高等学校

 後半、静学は一気に2人を交代。同時にシステムを3-4-3から3-4-1-2に変更する。前半の静学は前線の3人が清水の4バックにほぼ完璧に抑えられており、そのため中盤の4人は前線と最終ラインの距離を自ら持ち運ぶしかなく、莫大な運動量が強いられていた。しかし、後半は2トップの下に杉浦を置くと、杉浦は前線やボランチと度々入れ替わって縦にギャップをつくり、前線との中継点が生まれた。清水はこの中継点を誰が潰すのか…CHが潰さねばならないのだが…が不明瞭。しかし、相手の攻撃回数こそ多くなったものの、ゴール前のドリブルやショートパスは4バックが問題なく跳ね返し、なんとなく前半の延長線=清水優位の雰囲気で、静学の攻勢が続いていた。
 ところが5分、中に絞ったDH佐野が狭いところをグランダーでクサビを通す。PA右角でポストに入ったFW長崎がダイレクトで左に反射させ、裏に飛び出したLW枝本。正確にファーへ決め、0−1。それまでのドリブル主体から、一気に攻撃速度を上げてみせた。動揺の見える清水に対して静学は更にギアを上げ、前に出てプレスを強める。そして12分、CH前田のクリアをカットしたDH大塚がそのままミドル。GK山崎晃が枠内から掻き出し、右CKになる。静学は2人がコーナースポットに向かっていたのに、清水は明らかに注意を怠っていた。その一人、佐野が蹴って下げ、角度がついた位置から國吉。左足のクロスは巻いて曖昧な位置のDFラインの裏に向かい、飛び出したOH杉浦がGK山崎晃の前でちょこんとヘッド。ゴールに吸い込まれた。0−2。

 ここで行徳監督が動く。神田に代えて山崎竜を入れ、元来FWの町田をトップ下に、前田をワンボランチに置く超攻撃的布陣を選択。同時に曖昧だったバイタルエリアを前田に任せるという、守備の修正でもある。しかし静学はゴール前を7人で固め、だが中盤の4人は決して上下運動を怠らず、清水が後ろでパスを回せば前に出てプレスを掛けた。この膠着状態に対して18分、岩本が右サイドを持ち上がってクロス、長沢が頭で落とすがFW山崎竜と合わない。清水は後方に岩本・佐野克・前田と攻撃参加していない片側のSBの4人だけを残し、玉砕覚悟での攻撃を開始。とりわけ広大なスペースを埋めた岩本・佐野克の頑張りが目を見張った。21分、町田の粘りで得た左CKを小泉が蹴るとファーで長沢が落とし、岩本が右足で押し込むも、GK船崎が至近距離でストップ。
 一方的で攻め続ける清水だが、ゴール前での強引さが足りず、シュートまで持ち込めない。そのうちに攻め疲れの色が見え始め、中盤に大きなスペースが生まれはじめた。すると36分、國崎のミドルシュートをGK山崎晃が前に弾き、それを長崎が詰める。オフサイドの旗に救われたものの、2トップがミドルを撃ったとき、もう一方のFWがゴール前に走り込む運動量を静学は怠らない。38分、中盤の佐野がルックアップして杉浦のフリーランを確認すると、DFラインの裏にロビングのスルーパス。悠々とフリーになった杉浦が確実に決めて、0−3。更に40分にも前田のパスを大塚が前に出てブロック、長崎が拾ってGK山崎晃と1対1になるが、枠上に外してしまう。これらの場面、DHの佐野や大塚が前に出ているのに対してプレスが掛かっておらず、清水は前半から運動量で相手より劣っていながら、先にガス切れを起こしていた。

 43分、前に出た岩本がスライディングでドリブルをカットすると、LB小出が拾って持ち上がって中央の町田、町田も前に出ながらタイミングを図ってスルーパス。そこにRB桑原彬が駆け上がり、DFラインとGKの間の狭いスペースにクロスを入れると、長沢が決めるだけ。1−3。静学はこの場面、常に80Mを上下して攻守に絡んだWBが、はじめて戻って来られなかった。静学の方も疲れは見えていたが、そこはコーナー付近で時間を稼いで試合をクローズし、1−3のまま試合は終了した。
 ボールを失うと声を出し両手を上げて倒れる選手や、審判の判定や接触プレーに対して怒鳴り散らすベンチ。静学には一言二言物申したいたころはあるが、ゲームプランや運動量、そして勝利への気迫といった点で完敗した試合だった。静学で「才能」という光り輝くものを見せたは國吉・杉浦・藤田ぐらいだが、彼ら以外の選手が実に偉大な労働者であった。清水の選手にはその偉大な働きを尊敬し、劣っていた点を素直に認め、次は正々堂々とリベンジを果たしてもらいたい。H&A方式になったプリンス東海、その機会は残されているのだから。

静岡学園      清水エスパルスユース
7(5) シュート 3(1) ○岩本、×長沢、◎長沢
3(1) 右クロス 5(3) ○岩本、○長沢、◎桑彬、×渥美、×渥美
3(0) 左クロス 5(0) ×佐傑、×小出、×小泉、×小出、×小出
2(1) 右側CK 0(0)
0(0) 左側CK 4(1) ×小泉、○小泉、△小出、△小泉
2(−)  犯OS  0(−)
6(0) ファウル 6(0) ・神田、・佐傑、・小泉、・長沢、・小泉、・渥美


▼試合結果

清水エスパルスユース 1−3 私立 静岡学園高等学校
 得点:後半05分:静学・枝本雄一郎 (長崎 泰樹・スルーパス)
    後半12分:静学・杉浦 恭平 (國吉 貴博・右クロス)
    後半37分:静学・杉浦 恭平 (佐野 幸正・スルーパス)
    後半43分:清水・長沢 駿  (桑原 彬 ・右クロス)
 警告:前半06分:静学・吉田 豊  (ラフプレー)
    前半31分:静学・高岸 大生 (ラフプレー)
    前半40分:清水・佐野 克彦 (ラフプレー)
    後半14分:静学・小川 将成 (ラフプレー)
    後半18分:清水・長沢 駿  (異議)
    後半27分:静学・藤田 将史 (ラフプレー)


▼選手寸評

[私撰MVP]
●岩本 大 (3年・CB)
 空中戦・地上戦共に完勝。失点してからはどんどん守備範囲を広げ、自ら前に出てボールを奪いに行くことでチームの積極的な押し上げを図り、全体が押し上げてからは数的不利の場面を強力な1対1で何度も救った。主将に相応しい働き。

[私撰MIP]
●桑原 彬 (3年・RB)
 守備時のポジション修正にやや遅れる時があったが、積極的に攻撃を仕掛け続け、特に中にカットインするドリブルが引いた相手に効果的だった。得点場面も逆サイドに連動して一気に攻め上がっており、そのスタミナは兄弟甲乙つけがたい。

[相手方好印象選手]
●枝本雄一郎 (3年・RW): ボールの高さに応じて清水SB・SHの2人を1人でケア。特に枝本は攻撃面も良かった。
●佐野 幸正 (3年・DH): 莫大な運動量を見せたは他のDHも一緒だが、その中で1列前にパスを送るセンスも発揮。



2006年04月15日(土) プリンス東海 名古屋グランパスエイト戦

06年04月15日 (土) 12:00開始 名古屋市港サッカー場
 JFA プリンスリーグU-18 東海2006
 対 名古屋グランパスエイトU-18 ※45分ハーフ
 天候:雨

▼試合展開

 プリンス東海開幕戦。優勝候補筆頭と目される清水だが、緒戦は対抗馬最右翼だろう名古屋とアウェイで対戦するという、全10節でもっとも大変な試合で、緒戦をより難しくさせていた。昨年はプリンス東海最終節の一つ前に対戦 (未来への扉を開け)、2度のセットプレーで失点し、敗戦したことで、高円宮杯出場の希望が事実上途絶えている。
 その名古屋、直近のU-19代表候補に吉田、U-17代表に三宅・中田・花井が選ばれ、長谷川・新川・久保も世代別代表歴の持ち主。清水は佐野克・長沢を抜かせば、U-15代表の前田と、後は岩本・池田・町田がJrユース時代にU-15代表に選ばれたくらいなので、その履歴では見劣してしまう。名古屋とはJrユース時代から常に激戦を繰り広げているが (高3高2、高1はぽけっとをどうぞ)、更にルーテル学院の中田や岩出FCの久保、JUVENTUDEの新川が加わり、戦力を増した。システムは4−1−4−1だが、ポゼッション時は両SHが前線で左右に大きく開いて、4−3−3となる。
 一方の清水。長沢の怪我からの復帰は間に合ったものの、鍋田・望月恭といったCB候補が相次ぎ離脱、今年LBで起用されてきた佐野克を、CBに回すこととなった。結果、3年前のJrユースでの対戦に比べて渥美→桑原彬、神田→前田、小出→佐野傑が入れ替わっただけに。このあたりの継続性が、両クラブの大きな違いだろう。清水の先発は3年生9人、1年生2人。一方の名古屋は3年生7人、2年生4人。2年前、当時のJrユースの絶対的エースだった杉山和 (→清水商)、彼を上回るパフォーマンスを見せた三島に対し、杉山和の一つ下の佐野傑がどれだけ対抗できるかが鍵というのが、筆者の事前展望であったが、さて。

[前半]
清水エスパルスユース (00〜37分)
 控え:吉田、渥美、小出、滝戸、西澤、神田、佐野諒、佐野孝、山崎竜
−−−−−−− 山崎晃 −−−−−−−
− 桑原彬 −岩本− 佐野克−桑原卓 −
−−−−−−前田−−池田−−−−−−
−−小泉−−−−−−−−− 佐野傑 −
−−−−−−長沢−−町田−−−−−− 37分:池田→神田

−−−−−−−−久保−−−−−−−−
−−新川−−福島−−花井−−中田−−
−−−−−−−−吉田−−−−−−−−
−−後藤−−森本−−三宅−−三島−−
−−−−−−− 長谷川 −−−−−−− 交代:なし
 控え:鈴木、磯村、西山、土屋、太田、奥村、羽根田、桐山、津田
名古屋グランパスエイトU-18

 機先を制したのは名古屋。開始1分、OH福島が強引にミドルを放つと、4分にもFW久保にクサビを当てたOH花井がミドルを撃ち、共に枠外ながら遠い位置からも積極的に狙った。対する清水は、いつもどおり丁寧にボールを繋ぐが、名古屋の寄せが速く、ラストプレーの前で潰されていた。そんな中で9分、名古屋陣内左奥までボールを運ぶが、やはり名古屋の人垣を突破できず、相手スローインに。と、スローインを受けたRH中田?が戻したボールが弱く、LH佐野傑がカット。中を見る佐野傑、アイコンタクト。ファーへ狙い澄ました左クロスに連動、LB後藤とCB森本の間に167cmのRH小泉が走り込み、十分な助走からヘッド。トラップのようにコントロールされたシュートが、左右に振られたGK長谷川の手を抜けて、ゴール左に吸い込まれた。1−0。初クロスから初シュートでの先制である。
 次いで13分、CH前田からのパスをFW町田、右サイドに追い越した前田を囮にRB桑原彬に戻し、アーリークロスを受けてFW長沢がPA内中央に割り込む。CB三宅に倒されたように見えたが、ノーファウルの判定。20分、RB三島の町田へのファウルで得た中盤からのFK、桑原卓のロングキックが誰も触れずにファーに流れ、それを抑えた小泉が折り返したボールを町田がカカトで合わせたが、DFに当たって枠を外す。名古屋は流動的に動いて前線で起点になる長沢を潰そうと、DFでは三宅、中盤では吉田と2名でマークしていたが、それ故に吉田が前に出られなかった。そうである以上、両SBが攻撃に厚みを加える必要があるのだが、清水SHとの駆け引きであまり攻め上がれない。結果、中央で久保が戻したボールをOHが拾ってサイドの両SHに展開するという、単調な攻撃になっていた。

 しかし24分、LH新川のアーリークロスをCB佐野克がカブるミス。これはGK山崎晃が弾き、CB岩本がタッチラインにクリアして事なきを得たが、にわかにリズムを崩した清水は27分、福島が佐野克をフェイントで外して30Mミドル、GK山崎晃キャッチ。続けて28分にも福島が右サイドに飛び出すが、CH池田がカバーして右CKに。キッカーは新川、ニアへの速いボールを久保が頭で逸らすと、ファーの森本が全くのフリー。難なくボレーで決めて、1−1。試合は振り出しに戻った。すぐさま反撃に移った清水は34分、岩本のカットから縦パスを池田がボレーキックで前に繋ぎ、長沢がスルーパス。飛び出した町田が急ストップから巧く右に小さく持ち出してシュートを狙うが、森本のブロックに遭う。
 ベンチも動く。荒れたピッチに足を取られ、ミスの目立った池田に代えて神田を投入。神田・前田のCHってのも凄い組み合わせたが、こういうピッチでは足下の巧さの方が活きるのかもしれない。41分、久保のバックパスミスを中に絞って守っていた佐野傑がカット、中央から切れ込みスルーパス?を狙ったが、ゴール右に外れる。その後も42分から左→右→右の連続CKなど清水が攻め続けたが、相手を寄り切るまでには圧力が足らず、前半を終えた。

グランパス     清水エスパルスユース
6(2) シュート 3(2) ◎小泉、○長沢、×町田
0(0) 右クロス 4(2) ○桑彬、○小泉、×小泉、×小泉
5(0) 左クロス 2(1) ◎佐傑、×神田
3(1) 右側CK 4(1) ○佐傑、×佐傑、×佐傑、×佐傑
1(0) 左側CK 1(0) ×神田
1(−)  犯OS  0(−)
4(0) ファウル 8(1) ・長沢、・??、・町田、・克彦、・池田、・桑卓、×神田、・町田

[後半]
清水エスパルスユース (00〜28分)
−−−−−−− 山崎晃 −−−−−−−
− 桑原彬 −岩本− 佐野克−桑原卓 −
−−−−−−前田−−神田−−−−−−
−−小泉−−−−−−−−− 佐野傑 − 28分:町田→山崎竜
−−−−−−長沢−−町田−−−−−− 33分:前田→佐野諒

−−−−−−−−久保−−−−−−−−
−−中田−−福島−−花井−−新川−−
−−−−−−−−吉田−−−−−−−−
−−西山−−森本−−三宅−−三島−− 33分:後藤→西山
−−−−−−− 長谷川 −−−−−−− 33分:新川をRH、中田をLHにポジションチェンジ
名古屋グランパスエイトU-18 (33分〜)

 後半3分、福島のスルーパスで抜け出した新川が一旦足を止め、桑原彬をかわして左クロスを入れる。久保の足下に入るが、すかさず佐野克が矢のような寄せでカットし、ルーズになったボールも岩本がスライディングタックルで掻き出し、堅守を見せた。清水も5分、佐野克のロングフィードに長沢を競り合ったGK長谷川が捕球ミス、ファーに流れたボールを小泉が拾って向き直し、長沢に送ったラストパスは森本が間一髪カット。この場面ではないが、後に名古屋の吉田あたりから、「(長沢に釣られて) 跳ぶな!」という声があがっていた (笑)。
 その長沢、前半は下がってきて吉田との競り合いに負ける場面も多かったのだが、後半は最前線に残り、最終ラインの岩本や佐野克からのロングフィードを受けるようになった。中央が荒れたピッチコンディションを見て、いつもの細かく繋ぐサッカーは無理との判断だろう。名古屋は中盤の底で長沢を見る吉田も一緒に下がるため、結果としてチーム全体が下がり目になってしまった。後半の名古屋は久保の足下に当てるだけのサッカーをやめ、両SHに裏を狙わせるプレーも見せていたのだが、徐々に前線で久保が孤立するばかり、受け身になってしまう。

 20分、岩本のロングフィードを左に流れた長沢が、トラップして足で左に捌く。佐野傑が加速、スピードでDFで振り切って高速クロスを入れると、遅れてPA内に駆け込む長沢、の前で町田がヘッド。ファーに流すテクニカルなシュートだが、枠外右に50cm。名古屋の両SHが中盤に吸収されたのを見て、続く21分、後方からスルスルと上がってきたLB桑原卓が急加速してPA内、ラストパスを町田が小さく繋いで戻して長沢、辛うじてDFがシュートブロック。個人のタレントがある名古屋も25分、花井が岩本を突破、PA手前で桑原彬と戻ってきた岩本に止められるが、こぼれ球を新川が左45度からシュート。巻いてファーを狙撃するが、GK山崎晃がパンチングで弾き出す。28分、CH神田が捌いて佐野傑が縦に運び、戻して長沢のスルーパス。現れたのは、またも後列から桑原卓。が、わずかにオフサイドの判定。
 その後、互いに交代、名古屋は新川を桑原卓のマークに回すなどで修正し、やや流れが停滞した後の37分。岩本のロングフィードを、後半になって空中戦絶好調の長沢がPA右に落とし、小泉が拾いに走る。PA右外で確保したところで笛、しかもPK。確かに4分前に交代投入された西山が、小泉の後追いになった上に肩へ手を掛けてはいたが…。この厳しい判定に、キッカーは長沢。が、ゴール左を狙ったボールは、丁度膝の位置の取りやすい高さで、GK長谷川に止められてしまう。まあ、もらって儲けもののPKだ、これはこれでよし。PK失敗にもめげずに前線から走り回る長沢を中心に攻め続け、ロスタイムにはCH佐野諒→岩本→佐野諒→桑原卓と自陣で細かく繋いでロングフィード、長沢が再び頭で落としてFW山崎竜が跳び込んだが、オフェンスファウルの判定。ほどなく、タイムアップ。

 PK失敗があっただけに悔いは残るが、試合内容から言えばドローは妥当。終始優勢に試合を進めたが、ゴール前でのコンビネーションでまだまだズレがあった。芝の具合が悪く、グラウンダーのパスサッカーを展開できなかったのも痛かった。だが、アウェイで優勝への最大の対抗馬、名古屋相手に勝点1は、全く悪い結果ではない。なにしろ、次節以降は全て、静岡県内で試合ができるのだから。またパスサッカーを展開できない状況でも、長沢の頭を使った中盤省略サッカーで形を作れると分かった点も、収穫だろう。

グランパス     清水エスパルスユース
2(1) シュート 4(3) ○克彦、×町田、○長沢、○桑彬
2(1) 右クロス 2(0) ×小泉、×前田
5(1) 左クロス 6(2) ×桑卓、×桑卓、×佐傑、○佐傑、×佐傑、○桑卓
0(0) 右側CK 1(0) ×佐傑
1(1) 左側CK 0(0)
1(−)  犯OS  2(−) ・長沢、・桑卓
9(2) ファウル 4(1) ・長沢、×神田、・桑卓、・竜男


▼試合結果

清水エスパルスユース 1−1 名古屋グランパスエイトU-18
 得点:前半09分:清水 ・小泉 慶治 (佐野 傑 ・左クロス)
    前半28分:名古屋・森本 良 (新川 織部、久保 裕一・右CK)
 警告:前半35分:清水 ・桑原 卓哉 (ラフプレー)
    後半04分:名古屋・久保 裕一 (ラフプレー)
    後半24分:清水 ・神田 和哉 (ラフプレー)


▼選手寸評

[私撰MVP]
●岩本 大 (3年・CB)
 主将。空中戦が得意な久保に対し、相手の土俵で殆ど仕事をさせず。足下のポストプレーを潰し、一度花井に抜かれた以外は、飛び出してきた相手も全て潰した。中央が荒れるピッチ状況下、最後尾からロングフィードを駆使し、司令塔にも。

[私撰MIP]
●桑原 卓哉 (3年・LB)
 時間が経つにつれて攻撃参加の頻度が増す、その運動量は衰え知らず。荒れたピッチを苦とせぬドリブルやトラップで、基礎技術の高さも示した。コンタクトも強く、清水左サイドからの被クロスは、わずか2。生半可な相手じゃ通用しない。

●佐野 傑 (1年・LH)
 ドリブル成功率は決して高かったわけではないが、勝負を挑む姿勢自体が良いアクセントとなり、また一瞬抜け出すスピードとクロスの精度は素晴らしかった。課題の守備でも、サイドのカバーと中央に絞る動きを、忠実に繰り返していた。

[相手方好印象選手]
●吉田 麻也 (3年・DH): 機動性は高くはないが、絶対的な身体の強さと的確なポジショニングで中盤の底に蓋をした。
●森本 良 (3年・CB): 全体ではやられる場面も目立ったが、最後に足を出せるDF。吉田と森本が事実上の司令塔。



2006年04月01日(土) 選手名簿 2006年度

▼基本布陣 (名前の横は学年)

−−−−−−−−−−町田朋弥3−−− 長沢駿3 −−−−−−−−−−

−−桑原卓哉3−−−−−−−−−−−−−−−−−−−小泉慶治3−−

−−−−−−−−−−前田陽平1−−− 佐野諒2 −−−−−−−−−−
          (神田和哉3)  (池田康彦3)
−−小出洋孝3−−−佐野克彦3−−− 岩本大3 −−−望月卓馬1−−
                          (桑原彬3)
−−−−−−−−−−−−−−山崎晃太3−−−−−−−−−−−−−−

 とにかく最後までCHの組み合わせが固まらなかった。また、エスパルスユースでは非常に珍しいことだが、夏の大会を機にレギュラークラス (山崎晃、桑原卓、小出、桑原彬) がチームを引退。それに伴い、鍋田圭、江守、長島といった下級生にチャンスが与えられたものの、DFラインの組み合わせも含めてチームの基盤が幾度となく作り直されたため、最後までチームの完成度は高まりきらなかった。

▼選手名簿 (背番号順)
 以下は、公式HPに従ったもの。

01:山崎 晃太  GK  3年 88.06.17 180/65 静岡:清水JY →(静岡大成)
02:渥美 直人  RB/CB 3年 88.04.13 166/61 静岡:清水JY →(静岡東高)
03:佐野 克彦  LB/CB 3年 88.04.30 181/65 焼津:清水JY →(静岡市立)
04:岩本 大  CB  3年 88.09.09 181/70 清水:清水JY →(静岡市立)
05:小泉 慶治  RH  3年 88.05.01 167/59 清水:清水JY →(静岡学園)
06:池田 康彦  CH  3年 88.09.15 169/62 島田:清水JY →(静岡学園)
07:桑原 彬  RB/CH 3年 88.10.27 174/62 清水:清水JY →(清水東高)
08:神田 和哉  CH/RH 3年 89.02.05 172/64 藤枝:清水JY →(静岡学園)
09:山崎 竜男  FW  3年 88.06.24 177/63 静岡:清水JY →(静岡農業)
10:長沢 駿  FW  3年 88.08.25 189/70 清水:清水JY →(静岡学園)

11:町田 朋弥  FW  3年 88.07.30 176/65 静岡:清水JY →(静岡南高)
12:小出 洋孝  LH  3年 88.05.14 168/61 清水:清水JY →(清水南高)
13:桑原 卓哉  LH/CH 3年 88.10.27 173/65 清水:清水JY →(清水東高)
14:佐野 諒  CH  2年 89.07.17 166/46 静岡:清水JY →(静岡学園)
15:江守 純基  LB  2年 89.05.06 176/65 東京:三菱養和SC→(サレジオ)
16:吉田 渉  GK  2年 89.05.18 179/64 焼津:清水JY →(静岡商業)
17:滝戸 諒  CH/RH 2年 89.05.20 178/62 清水:清水JY →(東海翔洋)
18:藤牧 祥吾  FW/CB 2年 89.06.13 179/66 三重:菰野中  →(静岡学園)
19:桑原 尚希  RB/RH 2年 89.07.01 168/53 清水:清水JY →(東海翔洋)
20:鍋田 圭吾  CB  2年 90.01.01 173/63 清水:清水JY →(サレジオ)

21:柴田 直紀  GK  1年 90.10.02 174/72 静岡:清水JY→ (?)
22:佐野 傑  LH  1年 90.04.16 171/53 清水:清水JY→ (?)
23:前田 陽平  FW/SH 1年 90.05.19 169/56 静岡:清水JY→ (?)
24:佐野 孝洋  RH/FW 1年 90.10.02 176/64 島田:清水JY→ (?)
25:岩崎 広大  CB  1年 90.05.27 171/61 清水:清水JY→ (?)
26:望月 恭平  CB  1年 90.04.24 172/56 清水:清水JY→ (?)
27:池上 智視  FW  1年 90.08.14 174/62 清水:清水JY→ (?)
28:杉山 一貴  LH/CH 1年 90.05.03 170/53 清水:清水JY→ (?)
29:望月 卓馬  RB  1年 90.05.29 171/57 静岡:清水JY→ (?)
30:西澤 郁  CH  1年 90.05.13 169/59 静岡:清水JY→ (?)

31:深澤 慶也  CB/CH 1年 90.05.06 174/57 浜松:清水JY→ (?)
32:曽根大二朗 LB  1年 90.05.11 169/60 藤枝:清水JY→ (?)
33:狩野 耕輔  RB  1年 90.07.10 171/57 静岡:清水JY→ (?)


▼記録
・プリンス東海 4位
・クラブ選手権 予選リーグ4位 (敗退)
・高円宮杯   不出場
・Jユース杯  予選リーグ4位 (敗退)


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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