2006年02月19日(日) |
練習試合 Honda FC戦 (3-4本目) |
06年02月18日 (土) 14:00開始 鈴与三保グランド 練習試合 対 Honda FC U-18 ※40分+40分+30分+30分 天候:曇り時々晴れ
▼試合展開 ←1-2本目に戻る
[3本目] 清水エスパルスユース: −−−−−−−−柴田−−−−−−−− − 桑原尚 −渥美−−岩崎−−江守−− −−−−−−西澤−−池田−−−−−− −−滝戸−−−−−−−−− 佐野傑 − −−−−− 山崎竜 −藤牧−−−−−− 交代:24分:西澤→前田 (池田をDH、前田をOH)
−−−−−−08−−24−−−−−− −−32−−−−−−−−−−19−− −−−−−−05−−29−−−−−− −−06−−30−−13−−14−− −−−−−−−−28−−−−−−−− 交代:なし Honda FC U-18:
3本目の清水は、2本目から出場の山崎竜・西澤を残して9人が交代。1本目のメンバーから、そっくり入れ替わったことになる。3年生3名、2年生4名、1年生4名の若いメンバーとなった。ホンダの選手が試合前、Jrユース新2年生の試合を見て、今の時期に中学3年生は試合しないだろ (だからあれは新3年か2年だ) と話していたが、自分たちが対決することになった。そのホンダは6人のみ交代、30・6・5・19・8番の5名が延べ110分プレーする。
ホンダは1・2本目の大敗に、110分間出場メンバーが奮起。特に右SHからFWにポジションを上げた8番は、開始1分にサイドチェンジを受けてミドル、5分にドリブルから左CKを奪い、更に7分にはCB渥美のファウルを誘ってPA右角手前からFKのチャンスを掴む。6番が直接狙うが、GK柴田キャッチ。相手の勢いに飲まれて殆ど攻撃ができなかった清水は10分、ロングボールを山崎竜がバイタルエリアで長くキープ、左SH佐野傑の攻め上がりを待ってサイドに叩く。佐野傑は彼特有のタッチの細かい、だがスピードが落ちないドリブルで縦に抜けると、低く速いクロス。これを中央で待つ山崎竜、のスパをかすり、ファーでFW藤牧が軽く合わせて先制した。1−0。 先制した清水は動きも良くなり、右SB桑原尚のダイナミックなオーバーラップなどからサイドアタックを仕掛けるようになる。けれども、1・2本目と比べてポジションチェンジや中央突破が少ないため、パスも人も前後にしか動かない。連携不足もあるが、蓄積された戦術レベルにおけるユースとJrユースの違いとも言える。山崎竜はこのレベルだと余裕でボールを持てるのだが、逆に持ちすぎて判断が遅れることも多い。ホンダはサイドから放り込まれるクロスを、落ち着いて対処。すると19分、FW24番が下がってポストになり、中央に絞ってきた右SH19番が中継して左サイドへ、飛び出た左SH32番がボールを後ろに戻し、再度受けた19番が左45度から狙ったが、GK柴田がキャッチした。
対する清水は西澤に代えて前田を投入した直後の24分、OH前田のドリブルから山崎竜が縦にパスを入れるがDFカット、だが佐野傑が拾うと、キープして左サイドへ戻す。そこに流れた山崎竜のクロスをDFがクリアするが、カットした前田が抑えの効いたミドルシュート、GKキャッチ。しかし、OH前田とDH池田を縦に配置しつつ、両SHが大きくサイドに開いた清水は、中盤守備の厚みが失われていた。29分、左SB14番が縦にクサビのパス。左に流れたCH29番が中央に返す。受けた24番に渥美がつくが、24番はもう一つ左に小さくパスを送ると、走り込んだ8番。渥美のマークを外して放った強烈なシュートが決まり、1−1。3本目は、ホンダの健闘が光った1本となった。
Honda FC 清水エスパルスユース 5(5) シュート 3(2) ◎藤牧、×藤牧、○前田 2(0) 右クロス 3(0) ×尚希、×滝戸、×滝戸 2(0) 左クロス 4(1) ◎佐傑、×佐傑、×佐傑、×竜男 1(1) 右側CK 0(0) 1(0) 左側CK 0(0) 0(−) 犯OS 0(−) 2(0) ファウル 1(1) ×渥美
[4本目] 清水エスパルスユース: −−−−−−−−柴田−−−−−−−− − 桑原尚−望月恭 −渥美−−江守−− −−−−−−滝戸−−池田−−−−−− − 佐野孝 −−−−−−−−−杉山−− −−−−−−前田−−藤牧−−−−−− 交代:21分:杉山→深澤 (深澤をCH、滝戸を左SH)
−−−−−−07−−16−−−−−− −−33−−−−−−−−−−29−− −−−−−−32−−24−−−−−− −−08−−13−−03−−14−− −−−−−−−−28−−−−−−−− 交代:なし Honda FC U-18:
4本目の清水は、3本目から登場した上級生6人と途中出場の前田、GK柴田を残し、山崎竜と1年生2名が1年生3名と交代。対するホンダも110分メンバー5人が退き、3・16番が再投入されたものの、若いメンバーになった (左SBの8番は、別の選手だと思われる)。
開始早々、ホンダは左SH33番がCH24番とのワンツーでシュートを放つが、2分に清水が早くも先制。ホンダ左SB8番の縦パスをカットした池田が、その8番が上がった裏のスペースに大きくダイアゴナルフィード。右SB佐野孝が馬力を飛ばして一気に踏破、PA内でストップ&右足の切り返しでGKを左へ大きく外し、もう一度右に切り返して右足でゴールを決めた。1−0。高円宮U-15でも同じ形で得点した佐野孝、自信をつけたか? 続いて4分にも桑原尚のパスを受けて右サイドを疾走、クロスに昨年Jrユースのエース・前田がバイシクルで合わせたが、大きく左へ外れた。 3本目の清水は下級生主体となったことで、1本目・2本目のような流動性こそなかったが、シンプルにサイドに捌いてドリブルで勝負という戦術で、全体が統一されていた。8分、CH滝戸が中央を持ち上がると、右の佐野孝に捌く。佐野孝の外を駆け上がった桑原尚がスルーパスを受けて速いクロス、ニアでFW前田が体を捻らせてファーに叩き込む。2−0。前田は桑原尚におじぎして、感謝の意を表す (笑)。次いで12分、中央の前田が右に捌き、桑原尚の右クロスはファーに流れるが、拾った左SH杉山がDFの乱れに乗じて突破。低いクロスに前田が突っ込むが、DFがわずかに早くCKに逃れた。その左CK、滝戸のキックをファーの前田、DFの背後で相手を利用して頭を合わせ、3−0。
ホンダの方は慣れないメンバーでやってるのだろう、連携が悪く殆ど攻められない。時折、単発のミドルシュートがある程度。清水の方も第3の動きが少なく、それほど攻めているわけではないが、桑原尚が長い距離を攻め上がる分だけ変化がついていた。時間は経過して27分、前田のスルーパスは相手にカットされるが、サイドに繋いだボールを左SH滝戸 (CH深澤投入に伴いポジションチェンジ) がカット、そのままゴールを狙う。この左30度30Mロングシュートがゴール右に吸い込まれ、4−0。最後は28分、途中交代の深澤が体を入れてカットしたボールを藤牧が拾って左へ、滝戸が受けて大きく弓なりのクロスを送る。キックミスにも見えたが、ファーポスト手前に正確に落下したボールを藤牧が強さを活かして頭で押し込んだ。5−0。 この時期の試合結果に、さして意味はない。だが3年生は強さを見せ、1年生も溌剌とした姿を披露してくれた。そして、総勢27名ものプレーを見られたのは、素直に楽しかった。
Honda FC 清水エスパルスユース 4(2) シュート 8(5) ◎孝洋、×前田、◎前田、×滝戸、◎前田、×藤牧、◎滝戸、◎藤牧 1(0) 右クロス 6(4) ○孝洋、◎尚希、×尚希、○池田、○尚希、×孝洋 2(1) 左クロス 4(1) ×杉山、×江守、×滝戸、◎滝戸 0(0) 右側CK 2(1) ×池田、○滝戸 1(0) 左側CK 2(1) ×滝戸、◎滝戸 1(−) 犯OS 0(−) 3(0) ファウル 0(0)
▼試合結果 清水エスパルスユース 15−1 Honda FC U-18 得点:1本目09分:清水Y・町田 朋弥 (小出 洋孝・左クロス) 1本目25分:清水Y・桑原 卓哉 (町田 朋弥・ポストプレー) 1本目29分:清水Y・長沢 駿 (小泉 慶治・右CK) 1本目30分:清水Y・長沢 駿 (神田 和哉・シュートリバウンド) 2本目10分:清水Y・小泉 慶治 (山崎 竜男・ポストプレー) 2本目17分:清水Y・町田 朋弥 (小泉 慶治・スルーパス) 2本目21分:清水Y・町田 朋弥 (山崎 竜男・ポストプレー) 2本目34分:清水Y・桑原 彬 (山崎 竜男・スルーパス) 2本目34分:清水Y・小泉 慶治 (山崎 竜男・スルーパス) 3本目10分:清水Y・藤牧 祥吾 (佐野 傑 ・左クロス) 3本目29分:ホンダ・08番 (24番 ・ショートパス) 4本目02分:清水Y・佐野 孝洋 (池田 康彦・サイドチェンジ) 4本目06分:清水Y・前田 陽平 (桑原 尚希・右クロス) 4本目12分:清水Y・前田 陽平 (滝戸 諒 ・左CK) 4本目27分:清水Y・滝戸 諒 ※自ら奪って 4本目28分:清水Y・藤牧 祥吾 (滝戸 諒 ・左クロス)
▼選手寸評 [私撰MVP] ●町田 朋弥 (新3年・FW) 角度のない位置から躊躇なく強シュートを放った2、3点目が特に見事。プレーから自信が漲っている。ドリブルでのチャンスメイクだけでなく、空中戦でも正確なヘディングを見せており、プレーの幅が大きく広がって、つかみどころがない。
[私撰MIP] ●桑原 彬 (新3年・右SB) 小泉が空けたスペースに縦に走り込み、躍動感に満ちたドリブルで積極的に相手を抜きにかかる。パスを要求するなど、積極性も見せてきた。守備時に中に絞りすぎてPA横を空けるのが気になったが、これはチーム戦術上の動きなのだろうか?
●小泉 慶治 (新3年・右SH) ひたすらドリブル勝負のイメージが強い小泉だが、サイドで縦に抜くだけでなく、中に切れ込んで外に捌いたり、スルーパスを狙ったり、或いは下がって受けてポストになったりと、今年になって多様な役割を演じている。密かにシュートが巧い。
●滝戸 諒 (新2年・右SH→CH→左SH) 元来の正確なキックに加え、運動量が格段に増しており、流動的な行徳サッカーにおけるワンピースになるだけの素養が身に付いているようだ。3ポジションをこなしたユーテリティー性が、その象徴的な成果。落ち着いたパス回しができている。
●前田 陽平 (新1年・OH→FW) 昨年、ピッチで踊りまくったトリックスターは、リアルに2得点。横からのボールをピンポイントで合わせて逆サイドゴールにコントロールする、いかにもストライカーらしいゴールだった。役割次第で器用に自分を抑える「演技」の深みを見た。
2006年02月18日(土) |
練習試合 Honda FC戦 (1-2本目) |
06年02月18日 (土) 14:00開始 鈴与三保グランド 練習試合 対 Honda FC U-18 ※40分+40分+30分+30分 天候:曇り時々晴れ
▼試合展開 先週の中日本・学館新潟戦を12-0と大勝、今週はホンダとの練習試合を組んだ。暖かい1日だったが、試合後半からは日が雲に隠れ、少々肌寒い。先週はいなかった新1年生が一気に9人合流したが、さすがに顔立ちが緊張気味。受験などからコンディションを落としている選手も多く、ユースに慣れるのはこれからだろう。背番号31の深澤までの間に、27・29と2つの空き番号があり、まだ合流していない1年生もいるようだ。他は佐野諒が不在、GK吉田はグラウンド回りを走り、試合に参加しなかった。
[1本目] 清水エスパルスユース: −−−−−−− 山崎晃 −−−−−−− − 桑原彬 −岩本−−鍋田− 佐野克 − −−−−−−神田− 桑原卓 −−−−− −−小泉−−−−−−−−−−小出−− −−−−−−町田−−長沢−−−−−− 交代:なし
−−−−−−25−−21−−−−−− −−08−−−−−−−−−−19−− −−−−−−05−−16−−−−−− −−06−−30−−02−−03−− −−−−−−−−27−−−−−−−− 交代:なし Honda FC U-18:
開始から両サイドを起点に崩しにかかる清水に対し、ホンダも4分、CH5番が積極的にミドルを放ち、堂々と対抗する。だが、清水は慌てない。最終ラインにボールを戻して長いパスも使いながら、ホンダのプレスをいなしていく。例えば5分、CH桑原卓が戻してCB岩本がロングフィード、FW町田が頭で落とすとFW長沢がミドルを放った (GK正面)。そして9分、桑原卓が中央からDF1枚と左SH小出を飛ばすダイアゴナルフィード、オーバーラップした左SB佐野克が戻し、PA左角の前にポジショニングし直した小出がクロスを入れる。ファーの町田の左足ボレーはGKに弾かれるが、自ら右足で詰めて1−0。清水が先制する。 ホンダも13分、中央でキープするFW21番が左スペースにパス、飛び出した左SH8番が戻し、そこへ上がってきた5番がミドル、威力あったがGK山崎晃が抑える。ホンダはキック一つ見ても正確で速いボールを蹴られる選手が多く、決してレベルが低いチームではない。だが、清水は両SHが中央に絞り気味に守って相手の厚みに対抗、そして攻めては縦への一気の攻撃。20分、相手のクサビを前に出て奪った佐野克が長沢にクサビ、足下でキープした長沢の縦のスルーパスに、右から斜めに張り込んだ町田が体を捻ってファーを狙うが、ゴール右に外れる。23分も最終ラインから、岩本のクサビを中に絞った右SH小泉が右に叩き、小泉が空けたスペースに右SB桑原彬が走り込んでクロス、ニアの長沢が頭でスラすが、GKが抑えた。
25分、中央に絞ってパスをカットした小出から。CH神田が中央で繋いで左に捌くと、小出と入れ替わってサイドで受けた桑原卓がカットイン。PA内で町田からワンツーリターンをもらうと、右を塞いだGKに対して左足アウトで左に流し込んだ。2−0。27分、最終ラインのパス回しから。岩本のフィードを下がってきた町田が頭で落とし、桑原彬が上がりながら受けて前進。右足アウトのアーリークロスを長沢がニアで合わせたが、GKの脇下を抜けたボールはポスト直撃、跳ね返ってGKに当たって右CKとなる。この小泉のCKを、中央で長沢が高い打点で叩き落として、3−0。更に30分、中盤右で相手パスミスをカットした神田が、そのまま35Mミドル。GK弾くが、長沢がきちんと詰めて、4−0。一気の3得点で、勝負を決めた。 それからも中盤の厚い清水が高い位置でホンダの攻撃を跳ね返し、相手の侵入を許さず、ショートカウンターを繰り返した。PA付近でのFKも2度得たが、明らかに練習してない様子で有効に活かせず。終了後に町田が、何をしたかったのかと佐野克に問いかけていた (笑)。 何にせよ、最前線でキープする長沢から、最後尾で展開力を発揮する岩本まで、10人が有機的に連携し、相手に殆ど何もさせずに試合を支配する、見事なポゼッションサッカーだった。誰かが引いて受けたり、中に絞ったりすれば、すかさずそのスペースに別の選手が飛び出した。ただ、唯一の2年生鍋田が何度か戸惑いを見せたように、一つピースを取り違えると全てが壊れてしまう危うさを内包している。ユースは完成型ではなく、トップで通用する「個」を育てる場。これから新1年生も起用されていく中で、「個」の成長についても見守っていきたい。
Honda FC 清水エスパルスユース 2(2) シュート 13(9) ○長沢、○町田、◎町田、×桑卓、×町田、○町田、◎桑卓、○町田、×長沢、◎長沢 ○神田、◎長沢、×岩本 0(0) 右クロス 3(3) ○小泉、○桑彬、○桑彬 0(0) 左クロス 8(3) ○小出、×小出、◎小出、×克彦、×小出、×町田、○小泉、×克彦 0(0) 右側CK 3(1) ×小泉、◎小泉、×小泉 0(0) 左側CK 3(0) ×小泉、×小泉、△小泉 1(−) 犯OS 0(−) 3(2) ファウル 2(0) ・小出、・桑彬
[2本目] 清水エスパルスユース: −−−−−−− 山崎晃 −−−−−−− − 桑原彬 −岩本−−鍋田− 桑原卓 − −−−−−−西澤−−神田−−−−−− −−小泉−−−−−−−−−−小出−− −−−−− 山崎竜 −町田−−−−−− 交代:なし
−−−−−−25−−21−−−−−− −−08−−−−−−−−−−19−− −−−−−−05−−16−−−−−− −−06−−30−−02−−03−− −−−−−−−−27−−−−−−−− 交代:なし Honda FC U-18:
2本目は、トップキャンプから戻ってきたばかりの長沢・佐野克が早々に切り上げ。代わって先週4得点を稼いだ山崎竜と、昨年からユースで出場機会のあった新1年生・西澤が起用された。ホンダにメンバー交代なし。
U-19代表の肩書きに名前負けしたか、1本目終盤には彼らとの勝負に逃げ腰になる場面が見られたホンダだが、2本目開始1分にCH16番がミドルを放つと、7分にもDFラインの左外側でクサビを受けた8番がPA前を中央へ持ち込んでミドル、積極性を取り戻す。清水は長沢というボールの預けどころがなくなり、ポゼッションサッカーを展開できない。しかし10分、桑原卓が縦に入れた左スローインを小出が内側に横パス、更にFW山崎竜が逆サイドに横パス。このパスに対して、カットに前へ出るのか、相手に体を寄せるのか逡巡したホンダDF、その一瞬の躊躇にギアを上げた小泉が縦に抜け出し、切り返しでDFを振り切ると、更にもう1回切り返してGKも抜き、1−0。ポゼッションできなくとも、昨年から磨き上げたファストブレークで、点を奪ってみせた。 だが、崩されたわけではないホンダは積極性を失わず、14分、クサビを5番がダイレクトで左前に流し、FW25番がシュート、17分、中盤左でクサビを受けた8番が中央に持ち込み、空けた左へパスを流すと、オーバーラップした左SB6番がシュート、GK山崎晃、CKに逃れる。だが、相手が攻めてこそ威力を発揮するファストブレーク、17分、そのCKを跳ね返した後、桑原彬へ戻して組み立て直し。桑原彬が右に大きく振ったボールをライン上で残した小泉、急加速でマークを置き去りにし、立ちはだかるDFを弾むように内側に交わして、右外へスルーパスを送る。サイドに流れた町田が、角度のない位置から右足一閃、2−0。21分にも、桑原彬が右に大きく振ったボールを山崎竜、囲まれるが、しかし強引に振り向いて体ごと囲みを突破、スルーパスを町田が更にGKを左に切り返して抜いて、再び角度のない位置から逆サイドに突き刺した。3−0。
突き放されてホンダは、やや意気消沈ように見えた。けれども、清水の守備が盤石かと言えばそうではなく、23分にホンダ右SB3番のアーリークロスがPA内ファーに抜け、25番のシュートを岩本がブロックしたように、際どいところで岩本が足を出す場面が続いた。それでも得点するのは清水。24分、神田が右に展開したボールを町田が戻し、小泉が中央に入れて山崎竜がシュート。これはGKが抑えたが、34分に岩本のバックパスをGK山崎晃が受けると、全員上がらせてからロングキック。町田が頭で後ろに逸らし、再び山崎竜が頭で後ろに流すと、はや桑原彬がGKと1対1。左から右に切り返してGKを交わし、4−0。次いで34分、相手陣内左サイドで相手のパスをカットした山崎竜、すぐに逆サイドに大きく振る。受けた小泉は左に切り返すと、左足で掬い上げるようにインに掛けたシュートを決めた。5−0。 終了間際にも町田のドリブルがファウルを誘うと、PA左角間近から桑原卓のFK。一度壁に弾かれるが、自ら拾って大きく右へ、町田がトラップからシュートを撃つがGKに弾かれ、更に詰めた山崎竜のシュートは、ゴールをカバーしたDFに跳ね返された。そして、試合終了。 ボール支配率ではあまり変わらなくても、相手ゴール前のプレーの正確さでスコアは大差をつける、昨年終盤のチームとよく似た内容だった。だが、自陣ゴール前での粘りという点が、昨年より格段に落ちる。初登場の西澤は、本人のコンディション不足もあるがボール回しに絡めないことが多く、3年生同士以外は連携はまだまだ未熟だ。もっとも、それはこの時期として当たり前の状態であり、先週の学館新潟戦や1本目があまりに完成度が高かっただけに、逆に少し安心した。
Honda FC 清水エスパルスユース 6(4) シュート 10(8) ×町田、◎小泉、◎町田、◎町田、×神田、○竜男、◎桑彬、◎小泉、○町田、○竜男 2(1) 右クロス 3(0) ×竜男、×町田、×西澤 2(0) 左クロス 3(0) ×桑卓、×小出、×小出 1(0) 右側CK 0(0) 2(0) 左側CK 2(0) ×小泉、×小出 0(−) 犯OS 1(−) ・竜男 3(1) ファウル 6(0) ・桑卓、・西澤、・小泉、・桑卓、・岩本、・小泉
→3-4本目に続く
2006年02月17日(金) |
JY (新中2): 練習試合 川崎フロンターレ戦 |
Jrユース (新中2) 06年02月18日 (土) 11:00開始 鈴与三保グラウンド 練習試合 対 川崎フロンターレJrユース (新中2) ※30分×3 天候:晴れ
▼試合展開 [1本目] 清水エスパルスJrユース: −−−−−−−−長島−−−−−−−− −−深澤−−中原−− 荻 −−片井−− −−−−− 仙北屋 −田代−−−−−− −−坂口−−−−−−−−−−遠藤−− −−−−−−松田−−柴原−−−−−− 交代:なし
−−−−−−−−18−−17−−−− −−20−−−−10−−−−−−−− −−−−−−14−−19−−−−−− −−21−−04−−02−−05−− −−−−−−−−16−−−−−−−− 交代:なし 川崎フロンターレJrユース:
川崎F 清水エスパルス 2(1) シュート 4(1) ○松田、×田代、×松田、×柴原 4(0) 右クロス 4(0) ×深澤、×坂口、×柴原、×中原 2(1) 左クロス 3(1) ×柴原、×片井、○片井 0(0) 右側CK 1(0) ×坂口 1(0) 左側CK 0(0) 2(−) 犯OS数 1(−) ・坂口 0(0) ファウル 1(0) ・坂口
[2本目] 清水エスパルスJrユース: −−−−−−−−長島−−−−−−−− −−深澤−−中原−− 荻 −−片井−− −−−−− 仙北屋 −田代−−−−−− −−坂口−−−−−−−−−−成田−− 交代:14分:仙北屋→浅見 (浅見を右SB、深澤をCH) −−−−−−石原−−柴原−−−−−− 16分:長島 →水野
−−−−−−−−11−−17−−−− −−20−−−−10−−−−−−−− −−−−−−14−−19−−−−−− −−21−−04−−02−−05−− −−−−−−−−16−−−−−−−− 交代:なし 川崎フロンターレJrユース:
08分、清水、田代→片井から成田が左クロス、坂口ヘッドはGK弾くが石原が押し返し、OS臭い坂口が詰めて、1−0 21分、川崎、20が左CKのクリアを自ら拾い、DFを縦に振り切り、戻したボールを19が左30度強烈ミドル、1−1 28分、川崎、田代のファウルで中央35Mから19のFK。壁がブラインドか、水野が見送ったボールが左下隅へ、1−2
川崎F 清水エスパルス 9(6) シュート 8(6) ○坂口、◎坂口、○仙北、○柴原、○柴原、×坂口、○田代、×石原 1(0) 右クロス 9(3) ○坂口、○柴原、×深澤、×柴原、×坂口、×坂口、×深澤、×浅見、○柴原 0(0) 左クロス 8(3) ×成田、○成田、×片井、×成田、○成田、○石原、×成田、×成田 3(0) 右側CK 1(0) ×坂口 0(0) 左側CK 0(0) 0(−) 犯OS数 1(−) ・坂口 1(0) ファウル 4(3) ×深澤、・坂口、×片井、×田代
[3本目] 清水エスパルスJrユース: −−−−−−−−水野−−−−−−−− −−片井−−浅見−− 荻 −−成田−− −−−−−−遠藤− 仙北屋 −−−−− −−松田−−−−−−−−−−石原−− −−−−−−河西− 小野田 −−−−− 交代:18分:荻→田代、片井→中原、仙北屋→柴原
−−−−−−−−11−−12−−−− −−17−−−−15−−−−−−−− −−−−−−08−−07−−−−−− −−05−−04−−02−−18−− −−−−−−−−01−−−−−−−− 交代:なし 川崎フロンターレJrユース:
03分、川崎、18のロングフィードに反応した11が浅見の前に体を入れ、飛び出た水野をよく見てループ気味、1−0 11分、清水、PA左側手前から成田がドリブル、DF/GKと交錯しつつ押し出したボールを小野田がプッシュ、1−1 19分、川崎、水野のゴールキックを左サイドでカットした11、PA内に単身自ら持ち込んで、そのまま決める、1−2 21分、清水、遠藤の展開から右に開いた松田がサイドを抉って低いクロス、柴原がPA内中央で待ち受けボレー、2−2 27分、川崎、ロングボールのバウンドを見極めた11が、浅見に寄せられながらも水野の肩越しに巧みに決める、2−3
川崎F 清水エスパルス 5(4) シュート 7(2) ×仙北、×小野、◎小野、×小野、×柴原、×松田、◎柴原 1(0) 右クロス 8(2) ×松田、○松田、×片井、×松田、◎松田、×柴原、×河西、×中原 0(0) 左クロス 6(1) ×成田、×石原、×成田、○石原、×石原、×遠藤 1(1) 右側CK 1(1) ○松田 0(0) 左側CK 0(0) 0(−) 犯OS数 0(−) 0(0) ファウル 1(0) ・荻
清水エスパルスJrユース 3−5 川崎フロンターレJrユース
川崎フロンターレとの練習試合。フロンターレはナイキプレミアカップ神奈川県大会では横浜F・マリノスに負けたのが響き、2次リーグで敗退している。ちなみに、神奈川代表として関東大会に出場するのは、湘南ベルマーレ。一方、静岡県代表として東海大会に出場する清水は、久々に田代・柴原が合流。GKの井出と鈴木は試合ではなく練習、代わりに新3年生の長島と水野が試合に出場した。CHを務める前澤と藤田が不在で、仙北屋が田代と組んで先発する。
バイタルエリアを広く空けすぎる傾向を先週の沼津戦で指摘したが、それを川崎が顕著に突いてくる。基本的に4−2−3−1のシステムだが、右OHをSBとCBの間の高い位置に、左OHは逆にSBとCHの間の低い位置に置き、意図的にトップ下のスペースを空けさせた。右OHが高い位置をとるのだから、清水から見ると左にスペースが空いていることになる。1本目終盤、田代と柴原の支配力で相手を押し込むと、25分に柴原とのワンツーから遠藤の左クロス、29分に田代のダイアゴナルフィードから柴原が左30度ミドルと、そのスペースを使って好機を作った。 2本目早々、そのスペースに繋いで成田のクロスから先制。石原とDFが激突して後方に流れたボールを、ニアポスト直前にいた坂井が押し込むという、限りなくオフサイドに近いゴールだが、きっちり相手を崩した点を評価したい。それからも同じ位置から9分、11分と成田のクロス、13分には上がってきた中原のクロスを柴原が合わせて攻めるが、徐々に川崎が反攻。中央DH2名が上がって田代・仙北屋と相対することで、トップ下の10番がフリーでボールを持てるようになる。1失点目は中央で受けた10番から右の17番に展開、もう一度中央から14番のシュートを水野が弾いたCKから、2失点目はバイタルエリアを使った中央突破に対し、田代が17番を背後から倒したことによるFKからだった。 3本目は互いにメンバーを大きく入れ替える。共に組織の熟成度は高くなく、その中でも清水はサイドを使った攻め、川崎は縦に長く裏を狙う攻撃を見せていた。内容は互角か清水の方がやや上だったが、ミスもあって2−3で敗戦。トータルでも3−5に終わり、4年ぶりのナイキプレミアカップ全国大会出場に向け、課題を突きつけられた格好となった。
▼個人的好印象選手 成田 恭輔 (左SH→左SB): 強引さと巧さを併せ持ったドリブラー。時折見せる大きな展開が良いアクセントになる。 松田 侑真 (FW→右SH): 清水FCらしく技術がしっかりしており、動きながらのプレーにブレがない。やや利他的。
[相手方好印象選手] 苅部隆太郎 (DH): 多分19番の選手。田代に対抗できるだけの強さを持って、パワフルかつ正確なキックで威迫した。
2006年02月12日(日) |
JY (新中2): U-13リーグ ジュビロ沼津戦 +聖隷SC戦 |
Jrユース (新中2) 06年02月11日 (土) 10:00開始 鈴与三保グラウンド U-13リーグ 対 ACNジュビロ沼津 (新中2) ※25分ハーフ 天候:晴れ
▼布陣 先発: 後半: −−−−− 小野田−仙北屋 −−−−− −−−−−−河西−−松田−−−−−− −−遠藤−−−−−−−−−−坂口−− −−成田−−−−−−−−−−坂口−− −−−−−−藤田−−前澤−−−−−− −−−−−−藤田−−前澤−−−−−− −−片井−− 荻 −−中原−−深澤−− −− 荻 −−中原−−浅見−−深澤−− −−−−−−−−鈴木−−−−−−−− −−−−−−−−片井−−−−−−−− 交代:後半00分:鈴木→浅見、遠藤→成田、仙北屋→松田、小野田→河西 (上記参照)
ACNジュビロ沼津: 先発: 前半17分〜25分: −−−−− 鈴木航−鈴木涼 −−−−− −−−−− 鈴木航−鈴木涼 −−−−− −−江本−−−−本間−−−−堀江−− −−−−−−−−本間−−−−−−−− −−−−−−−−小針−−−−−−−− −−内田−−江本−−秋山−−小針−− −−内田−−桜井−−秋山−−佐野−− −−−−桜井−−長沢−−佐野−−−− −−−−−−−−金子−−−−−−−− −−−−−−− 久保田 −−−−−−− 交代:前半15分:(鈴木航をOH、本間をFWにポジションチェンジ) 前半17分:堀江→長沢 (3-5-2に変更、上記参照) 後半00分:本間→堀江 (堀江を右WB、小針をDH、秋山をOHに) 後半05分:(内田を右WB、堀江を左WBにポジションチェンジ) 後半08分;江本→森野 後半13分:金子→久保田
▼試合展開 [前半] ACN沼津 清水エスパルス 1(0) シュート 4(2) ×小野、×仙北、○遠藤、○遠藤 3(0) 右クロス 7(3) ○深澤、×深澤、○坂口、×仙北、×藤田、○深澤、×藤田 0(0) 左クロス 4(0) ×片井、×遠藤、×藤田、×遠藤 0(1) 右側CK 3(0) △坂口、×坂口、△坂口 0(0) 左側CK 2(1) ×坂口、○藤田 0(−) 犯OS数 0(−) 0(0) ファウル 1(0) ・坂口
[後半] 21分:清水、中原が繋いで成田のPA内への突進はクリア、しかし荻が前に出て拾い、勢いのままミドルを放ち、1−0 22分:清水、深澤が繋いで前澤がターンして捌き、藤田のスルーパスで成田が突進、切り返しからファーに決め、2−0
ACN沼津 清水エスパルス 4(0) シュート 6(3) ×坂口、×坂口、×河西、○成田、◎荻、 ◎成田 1(0) 右クロス 2(1) ×藤田、○松田 2(0) 左クロス 1(0) ×中原 0(0) 右側CK 0(0) 0(0) 左側CK 2(0) ×坂口、△坂口 1(−) 犯OS数 3(−) ・成田、・坂口、・坂口 0(0) ファウル 0(0)
清水エスパルスJrユース 2−0 ACNジュビロ沼津
▼個人的好印象選手 荻 祐也 (CB): ガツガツと相手に当たり、強靱な肉体を前面に出して使える。盛んにコーチングするDFリーダー。 成田 恭輔 (左SH): 身体的に恵まれ、球際に強い。キック力もあり、逆サイドまでの大きな展開は、この年代で稀有。
[相手方好印象選手] 金子 裕哉 (GK): それほど大きくないが、横の体重移動に優れ、守備範囲の広いGK。正確なキックで起点にもなる。
Jrユース (新中2) 06年02月11日 (土) 11:30開始 鈴与三保グラウンド U-13リーグ 対 聖隷SC (新中2) ※25分ハーフ 天候:晴れ
▼布陣 先発: 後半09分〜: −−−−−−河西− 小野田 −−−−− −−−−−−河西− 仙北屋 −−−−− −−−−−−−−松田−−−−−−−− −−−−−−−−坂口−−−−−−−− −−成田−−藤田−−遠藤− 仙北屋 − −−片井−−前澤−−深澤−−遠藤−− −−−−片井−− 荻 −−浅見−−−− −−− 小野田 −中原−−浅見−−−− −−−−−−−−金子−−−−−−−− −−−−−−−−金子−−−−−−−− 交代:前半04分:荻 →中原 後半00分:仙北屋→深澤 (遠藤を右WB、深澤をDH)、成田→前澤 (藤田を左WB、前澤をDH)、松田→坂口 後半09分:藤田 →仙北屋 (小野田を左DF、片井を左WB、仙北屋をFW)
聖隷SC: 先発: 後半: −−−−−−13−−11−−−−−− −−−−−−04−−14−−−−−− −−−−−−−−03−−−−−−−− −−−−−−−−02−−−−−−−− −−02−−09−−04−−14−− −−03−−09−−11−−13−− −−−−06−−08−−07−−−− −−−−06−−08−−07−−−− −−−−−−−−01−−−−−−−− −−−−−−−−01−−−−−−−− 交代:後半12分:01→17
▼試合展開 [前半] 08分、清水、成田が奪うと藤田がDFラインの裏へとサイドチェンジ、突っ込んだ遠藤が切り返しからシュート、1−0 13分、清水、奪った片井の縦パスを藤田が左へ、成田がDFラインの裏へサイドチェンジ、松田がGKを抜いて、2−0 17分、清水、松田が奪い、中盤の藤田が大きく弧を描くスルーパス、河西がGK越しループ、小野田が頭で押し、3−0 18分、清水、タッチライン沿いから成田のサイドチェンジをPA前で受けた松田が、トラップしてミドルを放つ、4−0
聖隷SC 清水エスパルス 1(0) シュート 12(6) ×河西、○遠藤、×河西、×河西、◎遠藤、○松田、◎松田、×藤田、◎小野、◎松田 ×松田、×遠藤 0(0) 右クロス 1(0) ×藤田 0(0) 左クロス 1(0) ×遠藤 0(0) 右側CK 0(0) 1(1) 左側CK 0(0) 0(−) 犯OS数 3(−) ・小野、・松田、・河西 2(0) ファウル 0(0)
[後半] 00分、清水、コーナー付近から深澤の右クロスをGKがパンチングで弾くが、PA内の坂口がボレーで跳ね返し、5−0 04分、清水、相手ゴールキックをカットした前澤が、前に進むと横にDFを外してミドルシュートをゴール左へ、6−0 09分、清水、河西の左スローインを藤田キープ、戻して河西のクロスを遠藤がタイミング良く跳び込んで合わせ、7−0 23分、清水、GK金子のロングキック一本で右サイドへと抜け出した遠藤、上げたクロスをDFがオウンゴール、8−0 24分、清水、片井が奪うと仙北屋を経由して坂口、フェイントでDFを抜いてPAに進入し、ファーに流し込む、9−0
聖隷SC 清水エスパルス 2(1) シュート 11(6) ◎坂口、×河西、◎前澤、×遠藤、×藤田、○藤田、◎遠藤、×片井、×片井、○遠藤 ◎坂口 0(0) 右クロス 6(1) ◎深澤、×遠藤、×浅見、×遠藤、○深澤、×坂口、×遠藤 0(0) 左クロス 3(1) ×小野、◎河西、×坂口 0(0) 右側CK 2(1) △遠藤、○坂口 1(1) 左側CK 0(0) 0(−) 犯OS数 0(−) 2(0) ファウル 0(0)
清水エスパルスJrユース 9−0 聖隷SC
県内のクラブチームを中心に、グランパスも参戦しているU-13リーグ。主審を梅山GKコーチがやるぐらいなので、練習試合の日程管理を整備したもの、程度に捉えておけばいいだろう。トレセン関連で柴原、田代、井出が、それとは別に石原も不在。とはいえ、今年の柴原と田代は上の代に完全合流して、公式戦以外で戻ってくることはなさそうだが。
1戦目はさなるカップ・クラブの部決勝を争った相手、ジュビロ沼津。こちらも湯本、増田、鈴木海といった主力が不在。中盤の構成力で勝る清水が優勢に試合を進めるが、沼津も途中から3バックに切り替えて粘り強く対抗。清水は2トップが高い位置で起点になることができず、巧みにサイドに散らすも中央を固められた状態が続いた。後半はそれが更に悪化、サイドでも押し込めなくなり、低い位置でのパスミスも増える。しかし、思い切って上がったCBの荻のミドルで先制すると、攻め急ぐ相手にカウンターも決めて、2−0で勝利。 続く聖隷戦は体格からして明らかに戦力差があり、終始両DHが共に攻め上がるハーフコートゲームを展開。個人技に頼った強引なゴールが多かったのは気になったが、大差で勝利を収めた。なお、沼津戦の前半でGK鈴木が股関節を痛め、後半は片井がGKとして出場、次の聖隷戦ではジュビロ沼津の金子を2時間の期限付き移籍 (笑) で獲得、起用した。片井も金子も、殆ど出番がなかったが。
この学年を私は基本的にさなるカップでしか見ておらず、同大会ではメンバーが固定されていたが、藤田・遠藤などレギュラー陣に遜色ないプレーを見せる選手も多く、層の厚さを実感した。組織的なビルドアップもできており、サイドに起点を作った後、サイドを変えたり、斜めのパスを入れるなど工夫が見えた。ただ、ゴール前では、まだまだ個人技に頼る部分が大きい。守備ではバイタルエリアをぽっかり空けてしまう時があり、改善が必要だろう。
▼個人的好印象選手 藤田 大志 (CH→左WB): 豊富な運動量が目を引く。基礎が確かで、動きながらのプレーにブレがなく、視野も広い。 遠藤 聖也 (CH→右WB): 深澤・中原と同様に運動能力が高いせいか、実際以上に大きく見える。テクニックも十分。
2006年02月11日(土) |
中日本スーパーリーグ U-17 東京学館新潟高校戦 |
06年02月11日 (土) 16:00開始 時之栖スポーツセンター 裾野Eグラウンド 第4回 中日本ユースサッカースーパーリーグ (U-17) 対 東京学館新潟高校 ※40分ハーフ 天候:晴れ
▼布陣 先発: 後半17分〜: −−−−−−長沢−−町田−−−−−− −−−−− 山崎竜 −長沢−−−−−− − 桑原卓 −−−−−−−−−小泉−− −−小出−−−−−−−−−−滝戸−− −−−−−−神田− 佐野諒 −−−−− −−−−−−池田− 桑原卓 −−−−− − 佐野克 −鍋田−−岩本− 桑原彬 − − 佐野克 −渥美−−岩本− 桑原彬 − −−−−−−− 山崎晃 −−−−−−− −−−−−−− 山崎晃 −−−−−−− 交代:後半00分:鍋田→渥美、佐野諒→池田、町田→山崎竜 (桑原卓をCH、神田を左SHに) 後半11分:神田→小出 後半17分:小泉→滝戸
東京学館新潟高校: 先発: 後半16分〜: −−−−−−03−−13−−−−−− −−−−−−03−−13−−−−−− −−−−09−−25−−21−−−− −−−−24−−25−−10−−−− −−−−−−−−08−−−−−−−− −−−−−−−−07−−−−−−−− −−05−−23−−20−−18−− −−06−−20−−19−−18−− −−−−−−−−17−−−−−−−− −−−−−−−−17−−−−−−−− 交代:前半34分:08→19 後半10分:21→10、09→24 後半16分:23→07 (19をCB、07をDHに)
▼試合展開 Jユースカップ優勝から1ヶ月半ほど、新チームになって初めての試合となった。無論、この時期の試合に勝敗はあまり意味がない。今は完成度は二の次で、器そのものを大きくすべきだ。オフにローパワーを重視した走り込みを行い、筋持久力を増強することで、シーズン中にサッカーで必要とされるミドルパワー・インターミッテント (断続的) パワーを使いこなせるようになるだろう。とはいえ、勝つに越したことはない。試合会場には応援団も駆けつけ、勝利を後押しした。 この日は3月並みの陽気に恵まれたが、さすがは御殿場の山間、5時が過ぎて日が落ちると、風が冷たい。中日本U-17リーグという名称だが、この大会は3月末日までは現高校2年生以下が出場できるという、U-高2というべき大会規定になっている。そのため、昨年のチームをベースに新3年生9人、新2年生2人が出場、現時点のベストと思われる先発メンバーとなった。ここまで最上級生が多いのは清水ユースの歴史上、例がない。佐野克は昨年と違い、U-19代表と同じ左SBのポジションで登場。CHは神田と佐野諒と、攻撃的な組み合わせになっている。
[前半] 開始1分、左SH桑原卓が戻したボールを左SB佐野克がクロスを入れ、受けたFW長沢がトラップからシュートを放つ。GKが弾いて右CK、桑原卓のキックをニアで町田が逸らし、ファーで岩本が詰める。再びGKが弾いて2分の左CK、神田のキックはGKがパンチング、ファーに流れたボールを岩本が追い掛け、戻して桑原彬が右アーリークロス。長沢がヘッドを放つが、GKが抑えた。立ち上がりの清水の怒濤の攻撃、ようやく凌いだと思いきや3分、そのゴールキックをCH神田?が弾き返した1本のパスでFW町田が裏へ単身抜け出し、PA内右45度からあっさりとゴール。1−0。町田がゴール裏の応援団にダイブ。相変わらずのお調子者だ (笑)。 学館新潟は5分、CB鍋田のファウルから8番が中央30MからFKを直接狙うが、左上に外れた。それ以外は、清水の波状攻撃。8分、引いて受けた町田がスルーパス、入れ替わって裏に飛び出した長沢がシュート (GKキャッチ)。11分、相手ゴールキックを右SB桑原彬が跳ね返した1本のパスで長沢が抜き出しかけ、追い縋るDFを弾き飛ばしてシュート (GKキャッチ)。次いで12分、右SH小泉のスルーパスからサイドに開いた町田が疾走、併走する長沢が折り返しを受けてシュートを撃つが、三度GKが阻む。詰めた桑原卓はDFクリア、を更に佐野克が拾って攻撃続行。桑原卓がPA左角手前に戻って受け、そこからドリブルでPA内を横に突撃し、PA外に戻す。受けた小泉は、切り返しから左足アウトで引っ掛けるようなミドル。変則的なシュートにGK反応できず、2−0。
その後も横幅を大きく使い、斜めのパスを多用して相手に狙いを絞らせない清水。22分、ポストに入った長沢が右に捌き、小泉の斜めのスルーパスを町田が合わせるが、ゴール左に外れる。23分、左に開いた桑原卓がボールを下げ、佐野克が斜めにカットイン、PA内で長沢にお膳立てのパスを渡すが、長沢のシュートはバー直撃、町田が詰めるが枠上に外れた。25分、桑原彬の右アーリークロスに対してニアに突っ込む長沢、GKも体を投げ出すがボールがこぼれ、それを町田が美味しくいただいて、3−0。なおも27分、神田のスルーパスから佐野克の高速クロスを、長沢が丁寧に頭で叩き付けたが、GK正面。続いて29分、左に開いた佐野克へ鍋田のクサビ、佐野克は低く速いクサビをPA左角の長沢に入れると、猛然とPA中央へと駆け込み、余裕ある長沢のリターンを勢いのままゴールに突き刺した。4−0。 30分、学館新潟はロングボールをFW3番が競り落としたところ、FW13番がダイレクトで狙い (枠外)、久々にシュートを放つ。しかし31分、神田の左CKをニアで町田が競って中央で長沢が合わせたシュートはDFにクリアされるが、鍋田が拾って再びPAにクサビを入れる。町田、神田とシュートをブロックされ、なおも長沢が拾い、後ろに流すと佐野克の強烈なミドル、GK何とか抑える。33分、CH佐野諒が寄せる8番を抜こうとして逆に奪われ、そのまま中央30Mからミドルを撃たれるが、枠外。これがこの試合通じて、最大のピンチだった。そして39分、神田のクサビを受けた長沢が素早く裏に流し、斜めに裏へ走り抜けた小泉がGKと1対1からシュート、弾かれるが自ら詰めて、5−0。その後ほどなく、前半を終えた。
昨年から殆ど面子の変わらないこともあり、この時期としては完成度が群を抜いて高い。特に引く動きと裏を狙う動きを交互に補完しあう長沢と町田の2トップに、目を見張る。起点を作ると、そこから外へ、或いは内へと横に大きくパスを散らし、起点となった選手を後ろの選手が追い越して前に進む形は、ラグビーに似ていた。勿論、ラグビーと違ってパスを前に出せるので、斜めのパスを多用している。そして、絶対的な起点となったのが長沢。学館新潟はJユース杯決勝の神戸同様、長沢にマークをつけることで、逆に長沢がパスを捌けるスペースを空けてしまうという、過ちを犯していた。
学館新潟 清水エスパルスユース 3(0) シュート 23(16) ○長沢、○岩本、○長沢、◎町田、×神田、○長沢、○長沢、○長沢、○桑卓、◎小泉 ×町田、×長沢、×町田、×長沢、×町田、◎町田、○長沢、◎克彦、○長沢、○克彦 ×小泉、○小泉、◎小泉 0(0) 右クロス 10(3) ○桑彬、○町田、×桑彬、×小泉、×長沢、○桑彬、×小泉、×佐諒、×桑卓、×桑彬 0(0) 左クロス 12(5) ○克彦、○克彦、○桑卓、×桑卓、×桑卓、×桑卓、○佐諒、×町田、×克彦、×桑卓 ○克彦、×桑卓 0(0) 右側CK 3(2) ○桑卓、○桑卓、△桑卓 0(0) 左側CK 2(0) ×神田、×神田 0(−) 犯OS 2(−) ・桑卓、・小泉 2(1) ファウル 3(1) ・長沢、×鍋田、・桑彬
[後半] 後半は一気に3人を交代すると同時に、桑原卓をCHにポジションチェンジ。11分には小出、17分には滝戸をサイドに起用し、昨年のチームをベースとしていた前半と違って、フレッシュな陣容となった。
3分、小泉のスルーパスを桑原彬が追い越しながら受けるとPA内ニアにカットイン、をFW山崎竜が強引にスイッチしてシュートするが、GKにキャッチされる。その後、CHの池田がサイドチェンジを多用するせいか、盛んに攻め上がるSBを中心に両サイドを切り崩すが、中央から裏を狙う動きが乏しく、やや攻め倦んだ。それでも12分、相手スローインを左SH小出がカット、すぐに入れたクサビを山崎竜は左前に叩き、サイドに流れた長沢が折り返すと、再び山崎竜がゴール右に鋭く突き刺した。6−0。これで学館新潟は集中を切らしたか、12分には桑原卓のクサビから、佐野克の左に切り返してのグラウンダーミドルを、あっさり決められてしまう。7−0。続けざまに17分、桑原彬のスローインを桑原卓が戻して桑原彬のスルーパス、右サイドを抉った桑原卓が斜めに戻すと、再び桑原彬がPA内を縦に突破し、マイナスのクロスを山崎竜がゴールに叩き込み、8−0。兄弟で縦横無尽に、相手を切り崩した。 連続得点は一旦途切れるが、清水の攻勢は続く。やはりサイドを崩す動きに偏りがちで、26分、佐野克のロングフィードを長沢が受け、その間に駆け上がった佐野克への大きいワンツー。佐野克は落ち着いて内側の小出に繋ぎ、小出も横にパスを流す。そこに長沢、慌てずにコースを狙ってシュートを撃つが、今度はゴール前のDFに跳ね返された。本日の長沢、「not his day」。30分、桑原彬の中央に入れたクサビ、を長沢がスルー、その裏で受けた山崎竜が裏にダイレクトで流し、走り込む長沢のシュート! はGKが弾き、結局、山崎竜が美味しくご馳走様して、9−0。こういう日はとことん決まらんもんだね、と31分、小出の左スローインを池田がサイドチェンジ、受けた桑原彬がスルーパスを送り、しっかりDFの外側にポジショニングしていた長沢が抜け出て、14度目の正直を決めた。10−0。
またもや集中を切らした学館新潟に対して33分、池田のサイドチェンジを受けた小出がキープ、それを追い越した佐野克にスルーパスが送られる。ハイスピードクロスをニアで山崎竜が頭でスラし、ファーに流し込んだ。11−0。続いては35分、中盤で滝戸のスローインを受けた長沢が、ゆるやかに弧を描くスルーパスを右サイドに送る。飛び出した桑原卓がニアポスト前まで一気に踏破し、正確なステップで停止した後に確実に決めた。12−0。試合終盤につれて運動量を増す桑原卓のスタミナを、改めて確認する一撃だった。以後も清水が攻めたが、最後佐野克の直接FKは枠を越え、試合終了。 後半は相手が肉体的にも精神的にも「キレて」しまい、チームや選手の状態を見るという点では今一つ物足りなかった。が、終始ボールも人も動くサッカーを忠実にこなしていた点は、評価したい。心身共に充実した状態で、冬の体づくりに取り組んでいるようだ。両SBと両CHが、サイドで分厚い攻撃を仕掛けていたが、それを可能にしたのが、長沢のキープ力。彼がクサビを確実に捌くことで、全員が常に前向きにプレーをすることができていた。
学館新潟 清水エスパルスユース 0(0) シュート 20(14) ○長沢、×神田、○竜男、×長沢、◎竜男、◎克彦、◎竜男、×池田、○桑彬、○長沢 ×竜男、○長沢、◎竜男、◎長沢、◎竜男、○桑彬、◎桑卓、○池田、×岩本、×克彦 1(0) 右クロス 10(4) ×桑彬、×長沢、×桑彬、◎桑彬、×滝戸、○池田、○滝戸、×滝戸、×滝戸、○滝戸 0(0) 左クロス 15(5) ○池田、×克彦、×桑卓、○神田、×克彦、×池田、×神田、◎長沢、×克彦、×小出 ○克彦、×克彦、×小出、◎克彦、×小出 0(0) 右側CK 4(0) △桑卓、△桑卓、△桑卓、×桑卓 0(0) 左側CK 7(0) △神田、×神田、△神田、×神田、×池田、△池田、×小出 0(−) 犯OS 0(−) 1(1) ファウル 4(1) ・桑卓、・克彦、・長沢、・克彦
▼試合結果 清水エスパルスユース 12−0 東京学館新潟高校 得点:前半03分:清水・町田 朋弥 (神田 和哉・スルーパス) 前半12分:清水・小泉 慶治 (桑原 卓哉・ポストプレー) 前半25分:清水・町田 朋弥 ※右クロスこぼれ球 前半29分:清水・佐野 克彦 (長沢 駿 ・ポストプレー) 前半39分:清水・小泉 慶治 (長沢 駿 ・スルーパス) 後半12分:清水・山崎 竜男 (長沢 駿 ・左クロス) 後半15分:清水・佐野 克彦 (桑原 卓哉・縦パス) 後半17分:清水・山崎 竜男 (桑原 彬 ・右クロス) 後半30分:清水・山崎 竜男 (長沢 駿 ・シュートリバウンド) 後半31分:清水・長沢 駿 (桑原 彬 ・スルーパス) 後半33分:清水・山崎 竜男 (佐野 克彦・左クロス) 後半35分:清水・桑原 卓哉 (長沢 駿 ・スルーパス)
▼選手寸評 [私撰MVP] ●桑原 卓哉 (新3年・左SH→CH) まるでラグビーのようなサッカーを展開するキーマン。ラガーマンよろしく精力的に動いて、起点を追い越し、ボールを受けて相手に突っ込み、しかしボールを失わず、フォローする味方に渡す。短い距離のパスの正確さも、特筆すべき。
[私撰MIP] ●山崎 竜男 (新3年・FW) 町田と長沢のようなコンビネーションはないが、4得点で存在を高らかにアピールした。空中戦に強く、ポストプレーで体を張り、突進力に優れる。動きを工夫し、周囲に合わせてプレーできるようになれば、より一層脅威が増すはずだ。
●桑原 彬 (新3年・右SB) 昨期終盤の好調を維持。優勝インタビューで「三冠」を口にしたように自信をつけたようで、積極的にドリブルで相手を抜きにかかった。終盤になるにつれ運動量を増す点も弟と甲乙つけがたく、パスセンスはCHでも試したいレベル。
[別格] ●長沢 駿 (新3年・FW) ●佐野 克彦 (新3年・左SB) 早くトップのキャンプに行きなさい (笑)。
2006年02月04日(土) |
JY: キンパラカップ ジュビロ浜北戦 +東海大翔洋中戦 |
Jrユース 06年02月04日 (土) 09:30開始 磐田スポーツ交流の里ゆめりあ メイングラウンド キンパラカップ争奪 第21回静岡県中学ジュニアユース新人サッカー大会 準決勝 (兼 第11回東海ジュニアユース新人サッカー大会) 対 ヤマハジュビロ浜北 ※25分ハーフ+延長戦 (5分ハーフ) 天候:晴れ
▼布陣 先発: 後半21分〜: −−−−−− 畑 −−鍋田−−−−−− −−−−−−鍋田−−櫻井−−−−−− −−関口−−−−−−−−−−柴原−− −−西川−−−−−−−−−−柴原−− −−−−−−山田−−青木−−−−−− −−−−−−山田−−青木−−−−−− −−西川−−山崎−−植野−−加藤−− −−小澤−−山崎−−植野−−加藤−− −−−−−−−−水野−−−−−−−− −−−−−−−−水野−−−−−−−− 交代:後半09分:関口→小澤 (小澤を左SB、西川を左SH) 後半21分:畑 →櫻井
ヤマハジュビロ浜北: 先発: 延長後半〜: −−−−−−藤田− 和久田 −−−−− −−−−− 和久田 −上岡−−−−−− −−加藤−−−−−−−−−−上岡−− −−浦田−−−−−−−−−−今田−− −−−−− 鈴木貴 −蓮池−−−−−− −−−−−−加藤− 鈴木貴 −−−−− −−浦田−−鶴見−−勝瀬−−天野−− −−竹田−−鶴見−−勝瀬−−天野−− −−−−−−−−木村−−−−−−−− −−−−−−−−木村−−−−−−−− 交代:後半00分:蓮池→竹田 (竹田を左SB、加藤をCH、浦田を左SH) 延長05分;藤田→今田 (藤田を右SH、上岡をFW)
▼試合展開 [前半] ヤマハ浜北 清水エスパルス 1(0) シュート 3(3) ○柴原、○加藤、○関口 1(0) 右クロス 2(0) ×加藤、×柴原 1(0) 左クロス 3(2) ×西川、○関口、○畑 1(1) 右側CK 2(1) ×加藤、○加藤 0(0) 左側CK 0(0) 1(−) 犯OS数 2(−) ・鍋田、・関口 2(0) ファウル 2(0) ・山田、・加藤
[後半] ヤマハ浜北 清水エスパルス 5(2) シュート 7(2) ×柴原、○鍋田、○山田、×柴原、×鍋田、×櫻井、×櫻井 2(0) 右クロス 3(1) ×柴原、○畑、 ×柴原 2(0) 左クロス 6(0) ×関口、×西川、×畑、 ×西川、×西川、×西川 1(0) 右側CK 0(0) 0(0) 左側CK 1(1) ○青木 3(−) 犯OS数 1(−) ・関口 3(1) ファウル 1(0) ・鍋田
[延長] ヤマハ浜北 清水エスパルス 1(0) シュート 2(1) ×西川、○西川 0(0) 右クロス 1(0) ×柴原 0(0) 左クロス 3(0) ×西川、×小澤、×小澤 0(0) 右側CK 0(0) 0(0) 左側CK 0(1) 0(−) 犯OS数 0(−) 1(0) ファウル 3(0) ・鍋田、・鍋田、・櫻井
[PK戦] 先攻:浜北 ○鶴見、×上岡、○和久、×天野、○鈴木貴 後攻:清水 ○植野、○加藤、○山田、×山崎、○西川
清水エスパルスJrユース 0−0 ヤマハジュビロ浜北 (PK戦 4−3)
キンパラカップ準決勝の相手は、J発足時からの最大のライバル、ヤマハジュビロ浜北。予選を3戦全勝13得点無失点と、完璧な内容で勝ち上がってきた。県クラブ新人戦でも清水と同じ勝点35を積み上げ、得失点差で2位になっている。その時の対戦では、0−0で引き分け。雌雄を決する一戦となった。 互いに4−4−2のサイドハーフが大きく開くシステムで、スペースのギャップが生まれないガチのぶつかりあい。青木・山田の強力CHを擁する清水は、前線の鍋田・畑も絡んでボールを動かし、相手を動かそうとする。これに対し、浜北はCB勝瀬・CH鈴木貴らが流動的に動いて、組織を乱さない。前半はPA外からのシュート以外では、終了間際に鍋田のポストを前に顔出た山田が受けて左45度に捌き、関口が狙った場面 (GKキャッチ) が最大の好機だった。守備では、FKのGK水野のキャッチミスから和久田にシュートを許したが、中盤を支配し、流れの中で決定機を許していない。
後半になると、清水が徐々に前傾を強める。前線で起点となる鍋田が、ポスト&ターンから様々な角度でスルーパスを供給。特に9分に西川が一列上がってからは、サイドスペースにまで広角度にパスを出すようになった。対する浜北は、GK木村の果敢な飛び出しで、スルーパスから抜け出した選手と1対1になる前にボールを抑える。伝統的に2トップへの依存度が高い浜北は、裏を狙う藤田、引いて受ける和久田が長いボールから好機を狙った。5分、浦田の左クロスが半端に植野の頭をかすったボールを藤田が右に流し、和久田がシュートを放ったが、GK水野がキャッチ。 後半15分を過ぎると、清水がいよいよ攻めに出る。鍋田のボール捌きが冴え渡り、17分には西川の横パスを鍋田が中継して、柴原のシュート (枠外)。20分、柴原のポストから畑がターンしながら巧みにスルーパスを送り、飛び出した鍋田がGKと交錯しながらシュートを撃ったが、枠を外す。24分にも中盤からの長いFKに櫻井が頭から跳び込むが、惜しくもバー。浜北も清水が前掛かりになった分、前線でサイド、特に左の浦田が起点になるようになるが、終了間際の浦田のミドルはGK水野に抑えられ、延長戦に突入する。
延長3分、柴原がPA前で中継したボールを、駆け上がってきた山田がヒールで左に流し、左45度でフリーになった西川がシュートを放つ。この試合、最大の決定機だったが、ボールは僅かに右上に外れた。5分ハーフの延長戦では今一つ攻めきれず、PK戦に突入する。ジュビロカップでPK戦を2連続で勝って優勝した清水は、リラックスムード。立候補でキッカーを決め、ジャンケンで順番を決める。山崎が止められたものの、キック力に自信のある選手が確実に決めた。対する浜北は、明らかに慣れていない様子で、1人目を除いて全て水野にコースを読まれ、内2人が止められてしまった。
▼個人的好印象選手 山田 健太 (CH): 強靱なフィジカルで随所に駆け回り、ボールを奪い、繋ぎ役となる。意外と洒落たパスやターンも披露。 西川 和輝 (左SB→左SH): 今だ痩身ながら思いのほか競り合いに強く、守備が確か。スペースへの走力はチームで一番。 [相手方好印象選手] 勝瀬 悠平 (CB): 判断が良く、カバーリングの範囲が広いDF。長く低く正確なインサイドキックで攻撃の起点にもなる。
Jrユース 06年02月04日 (土) 13:00開始 磐田スポーツ交流の里ゆめりあ メイングラウンド キンパラカップ争奪 第21回静岡県中学ジュニアユース新人サッカー大会 決勝 (兼 第11回東海ジュニアユース新人サッカー大会) 対 東海大学附属翔洋中学校 ※25分ハーフ 天候:晴れ
▼布陣 先発: 後半24分〜: −−−−−−櫻井−−関口−−−−−− −−−−−− 畑 −−櫻井−−−−−− −−西川−−−−−−−−−−柴原−− −−西川−−−−−−−−−−関口−− −−−−−−山田−−青木−−−−−− −−−−−−山田−−青木−−−−−− −−小澤−−山崎−−植野−−加藤−− −−小澤−−山崎−−植野−−石原−− −−−−−−−−水野−−−−−−−− −−−−−−−−水野−−−−−−−− 交代:後半03分:柴原→畑 (関口を右SH、畑をFW) 後半24分:加藤→石原
東海大学附属翔洋中学校: 先発: 後半24分〜: −−−−−−黒田−−松永−−−−−− −−−−−−黒田−−廣瀬−−−−−− −−−−相川−−佐藤−− 森 −−−− −−−−−−−−村山−−−−−−−− −−廣瀬−−勝俣−−三澤−−三好−− −−−−大出−−佐藤−− 森 −−−− −−−−−−−−村山−−−−−−−− −−相川−−勝俣−−三澤−−三好−− −−−−−−−−宮下−−−−−−−− −−−−−−−−宮下−−−−−−−− 交代:前半08分:黒田→広瀬 前半18分;勝俣→大出 (相川をCB、大出をCH)、松永→石野 前半20分:広瀬→黒田 後半00分:三好→勝俣 (勝俣をCB、相川を右WB) 後半02分:佐藤→岩崎 後半09分:黒田→松永 後半15分:岩崎→佐藤 後半19分:石野→三好 (三好を右WB、相川を左WB、廣瀬をFW) 後半24分:松永→黒田
▼試合展開 [前半] 20分、エスパ、山田に警告 (意義?)
東海大翔洋 清水エスパルス 1(1) シュート 5(2) ×櫻井、×山崎、×柴原、○関口、○西川 2(1) 右クロス 1(0) ×加藤 0(0) 左クロス 4(2) ○西川、○小澤、×西川、○小澤 0(0) 右側CK 0(0) 1(0) 左側CK 1(1) ○青木 0(−) 犯OS数 0(−) 6(0) ファウル 8(0) ・柴原、・青木、・小澤、・加藤、・加藤、・植野、・山田、・櫻井
[後半] 03分、エスパ、櫻井に警告 (ラフプレー) 15分、畑のスルーパスから山田が突進したクリアを青木が拾うと、PA右45度に開く櫻井に素早くパス、確実に決めて、1−0 23分、翔洋中、村山に警告 (ラフプレー)
東海大翔洋 清水エスパルス 0(0) シュート 9(3) ×青木、○青木、×青木、×加藤、◎櫻井、×山田、○青木、×櫻井、×畑 0(0) 右クロス 5(1) ×加藤、×関口、×関口、×加藤、○加藤 0(0) 左クロス 4(1) ×小澤、×西川、×小澤、○小澤 0(0) 右側CK 1(1) ○加藤 0(0) 左側CK 2(0) ×加藤、×青木 0(−) 犯OS数 0(−) 5(0) ファウル 5(0) ・柴原、・西川、・山田、・小澤、・加藤
清水エスパルスJrユース 1−0 東海大学附属翔洋中学校
決勝戦は、準決勝でGKに退場者を出しながら、延長VゴールでACNジュビロ沼津を下した東海大翔洋中との清水ダービーとなった。中東部予選の決勝では、エスパルスが2−1で勝利している。準決勝が2試合とも延長戦にもつれこんだため、30分遅れの13時試合開始。しかし、エスパルスは準決勝でGKと交錯した鍋田の意識がはっきりせず、休ませることになった。
開始直後、翔洋中は中盤の相川が積極的にミドルを放つ。そして、これが翔洋中の最初で最後のシュートとなった。翔洋中は長身の村山を後方に余らせ、エスパの2トップ・両サイドハーフ4人をマンマーク。更にエスパルス2枚看板、青木・山田の両CHに対しては3人をつけ、徹底的にパスの供給源を潰しにかかった。この戦術は、守備に関しては相応に功を奏し、エスパの圧倒的なボール支配を許しながら、PA内ではシュートさせない。7分に青木の左CKを山崎がボレーで合わせた (枠外) 後は、16分に小澤の巻いてゴールに向かう左クロスに関口が体で突っ込んだ程度で、試合を折り返した。 今年のJrユースは、リスクマネジメントができるチームである。この試合も前半、相手2トップに対して4バックが全員残っている場面が多くて歯がゆく思っていたが、後半になると8分に青木が惜しいミドルを2本放ったのを皮切りに、両CHが前線に顔を出すようになる。空いた中盤のスペースは、山崎・植野がラインをブレイクして跳ね返し、相手を押し込む。体調不良の柴原を途中で下げざるをえなかったが、それでも攻撃の手は緩めず、そして15分、2人のCHが共にゴール前で絡む分厚い攻撃で、遂に翔洋ゴールをこじ開けた。翔洋中もスイーパーの村山を前線に上げて反撃を試みるが、エスパのDFは全く揺らぐことなく、21分に畑のスルーパスから青木のシュート、23分にFKから加藤の右クロスに櫻井のシュートと攻め続け、そのまま平松・市川の代以来、11年ぶり2度目の優勝を勝ち取った。
▼個人的好印象選手 青木 達也 (CH): 動きは普段より重い印象があったが、ミドルシュートにパスにトラップに、空間把握能力は錆つかない。 山崎 教史 (CB): 判断がやや消極的になりがちだが、前に出た時の1対1は超絶。恵まれたサイズ以上に運動能力が光る。
|