えすぱっ子
清水エスパルスユース紹介サイト

2004年05月30日(日) JY: ふれあいカップ ヤマハジュビロSS沼津戦 (寄稿)

 某N氏より。
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04年5月30日 (日) 9:30開始 藤枝総合グラウンド
 第25回ふれあいカップ静岡県中学生サッカー選手権大会 準決勝
 対 ヤマハジュビロサッカースクール沼津 ※30分ハーフ

−−−−−−山口−−前田−−−−−−
− 杉山和 −−−−−−−−−田村−−
−−−−−−岩崎−−滝戸−−−−−−
−−曽根−−川端−−小関− 桑原尚 −
−−−−−−−−吉田−−−−−−−−
交代:前半25分:山口→庄司 (滝戸をFW、庄司をCHに)

清水エスパルスJrユース 1−2 ヤマハジュビロサッカースクール沼津
 得点:沼津・前半09分、前半14分
    清水・後半10分:滝戸 諒 (田村 亮介 ・右クロス)
 コーナーキック数:  6−6
 シュート数:    13−6
 クロス数:     18−8



2004年05月29日(土) JY: クラブ選手権 静岡県予選 ヤマハジュビロSS浜北戦 (寄稿)

 某Mさんより寄稿いただきました。有り難うございます。
 いつものN氏は、13時に会場に着いたらもう始まっていたらしい。しかも、観戦した時間帯はスコアレス。ご愁傷様です…。

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 04年5月29日 (土) 12:00開始 大井川町グラウンド
 第19回日本クラブユースサッカー選手権 (U-15) 大会 静岡県予選 決勝トーナメント準決勝
 対 ヤマハジュビロサッカースクール浜北 ※25分ハーフ

清水エスパルスJrユース:       (終了間際)
− 杉山和 −−−山口−−−−田村−− − 杉山和 −−−滝戸−−−−田村−−
−−−−−−−−滝戸−−−−−−−− −−−−−−−−前田−−−−−−−−
−−−−−−庄司−−石垣−−−−−− −−−−−−小澤−−石垣−−−−−−
−−曽根−−鍋田−−川端− 桑原尚 − −−曽根−−鍋田−−川端− 桑原尚 −
−−−−−−−−吉田−−−−−−−− −−−−−−−−吉田−−−−−−−−
交代:後半00分:庄司→小澤
   後半08分:山口→前田 ※右SBに誤りがあるかも。

清水エスパルスJrユース 0−3 ヤマハジュビロサッカースクール浜北
 得点:浜北・前半13分、前半22分、前半24分



2004年05月23日(日) 中日本スーパーリーグ U-17 名古屋グランパス戦+JY: クラセン静岡

04年5月23 日 (日) 13:00開始 藤枝総合運動公園サッカー場
 中日本ユースサッカースーパーリーグ 第2回U-17大会 クループA
 対 名古屋グランパスエイトユース ※40分ハーフ
 天候:雨

▼布陣
先発:                終了直前:

−−−−−−長沢−−町田−−−−−− −−−−−−長沢−−町田−−−−−−

− 高野一 −−−−−−−−−柴田−− − 山崎竜 −−−−−−−−−柴田−−

−−−−−−神田−−谷野−−−−−− −−−−−−神田−−谷野−−−−−−

− 桑原卓−佐野克 −岩本− 桑原彬 − − 桑原卓−佐野克 −岩本− 桑原彬 −

−−−−−−− 山崎晃 −−−−−−− −−−−−−− 山崎晃 −−−−−−−

交代:後半00分:高野一→山崎竜 (そのまま左SHに)

名古屋グランパスエイトユース:
前半:                後半:

−−−−−−上村−−久保−−−−−− −−−−−−上村−−酒井−−−−−−

−−−−−−−−新川−−−−−−−− −−−−−−−−久保−−−−−−−−

−−内田−−中田−−根津−−太田−− −−内田−−中田−−唐沢−−新川−−

−−−−森本−−唐沢−−酒井−−−− −−−−森本−−吉田−−福島−−−−

−−−−−−− 佐々木 −−−−−−− −−−−−−− 佐々木 −−−−−−−

交代:後半00分:根津→吉田、太田→福島


▼試合展開

 清水は1年生8人が先発。むしろ、こちらの方がやりやすかろう。怪我や疲労で欠場した昨年レギュラーの3人のうち、池田役を谷野、小泉役を柴田、小出 (和毅) 役を一也が務める。昨日が「決戦」だっただけに、主力の真希・悠輔・石垣・美臣・小泉らは欠場したが、離脱中の渥美・小出と昨日の試合で痛めた美臣を除いて、全1・2年生+控えGKの3年生風間が同行し、試合前のアップに参加していた。負けそうになったら、真希や悠輔を出場することも可能 (笑) 。怪我の癒えぬ八木と前田は、ランニングとアップの軽いメニューのみ参加、ランニングの途中、清商−藤枝明誠戦を見ていたのは、ここだけの秘密だ (爆) 。ちなみに清商3−1藤枝明誠。
 名古屋は、2年生6人+1年生5人が先発。こちらも主力級の青山・後藤にU-16代表GKの長谷川は欠場、吉田・福島は後半からの出場となった。注目は現レギュラー格FWの上村と、その座を虎視眈々と狙う1年生、久保・新川で組む前線か。同じくそれを狙う酒井が、さりげなく最終ラインに。怪しい。昨年の清水と名古屋のJrユースは、共に黄金世代と言われながら、ナイキ杯・ジュビロ杯・高円宮杯と接戦ながら清水の3戦3勝。常に全国への道を阻まれてきた名古屋としては、因縁の相手である。注目は長沢−吉田の遠近感破壊対決か。2年生もナイキ杯東海予選で清水が2−0で勝った宿縁があるのだが、こちらは清水が柴田のみ、名古屋が上村・佐々木だけと、当時を知る者少なし。


(前日から気持ちを切り替えて、この一戦。左から柴田、桑卓、晃太、桑彬、神田、佐野、長沢、岩本、町田、一也、谷野)

[前半]
 序盤、いきなり一也と絡んで桑卓が良いオーバーラップを見せるが、負けじと名古屋もサイドに人数を掛けて攻め返す。両WBの太田・内田からクロスが1本ずつ入ると3分、左に流れた新川が縦を切られ、斜めに戻りながらドリブルしたところを神田が押し倒し (たと判定され) 、PA左角手前の位置でFKを与えてしまう。これを名古屋、素早く右横に展開、壁を避けて正面から新川がミドルを放つが、GK晃太の正面。対する清水は9分、町田が粘って左CKをもぎ取る。蹴るのは谷野。右足で低く速く綺麗に巻いたボールが、吸い込まれるように長沢の頭にドンピシャ、ファーへと流し込んで、清水は1本目のシュートで先制する。1−0。


(1点目、ニアに動く町田の裏で長沢がヘッドに行く…!、って名古屋DF釣られすぎ)

 試合再開後、暫くして共に観戦したK氏に筆者はこう言った。「先制すると、あまり面白い試合にならないかもしれない…」 昨年Jrユースは、1−0 (ウノ・ゼロ) で勝てるチームで、またそれを良しとするチームだった。岩本・佐野・池田のトライアングルは同年代相手では強力に過ぎ、彼らがバランスを保ったポジションをキープする限り、そう簡単に決定的なシュートは許さない。また、シュート動作に優れるGK晃太は、コースが限定されたシュートに滅法強い。実際、この日もボールを名古屋に「持たせ」ながら、PA内とその周辺5Mを境に結界を布いてしまった。清水は攻めず、それ故に名古屋も攻め倦ねる。16分の中田のFK、23分に色気を出した (というか監督に持ち上がれと指示された) 岩本の攻め上がりの失敗によって与えた新川の左CKから上村ヘッド、28分の跳ね返ったクリアボールを上村がダイレクトミドル、名古屋のシュートは全て確度を落とされたもの。久保・新川のドリブルは潰され、サイドに人数を掛けてもクロスは跳ね返し、岩本・佐野の存在は際立っていた。
 恐らく、名古屋の前半最大の好機は、32分、太田が低く入れた右クロスがPA内の久保の足下に収まった場面。が、それすら岩本が横から自らの体を割り込ませると、GK晃太にボールを拾わせて、未然にピンチの芽を摘んでしまった。すると34分、今度は長沢が粘って、右CKをもぎ取る。谷野の右足キックは、ゴールから逃げていく軌跡を描くボール。これがファーの長沢に届くと、胸トラップからサイズを活かした懐の深さでDFを飛び込ませず (変に足下にスライディングを仕掛ければPKだ) 、独特の間合いから右足から左足に持ち直してインサイドキック。丁寧にファーに流し込んで、2本目のシュートで得点を追加する。2−0。と思ったが、公式記録によると、ちゃっかり町田が触って押し込んでいたらしい。さすが町田だ (笑) 。


(2点目の場面、ファーで待ち構える長沢。…なんで、フリーなの?)

 更に37分、町田の仕掛けたドリブルが跳ね返されるが、左サイドで一也が拾って再開。もう一度、町田にクサビが入ると、ターンしながら左タッチライン沿いへとスルーパスを送る。ワンツーの形だが、飛び出したのは第3の動きの桑卓。スピードに乗ったドリブルで完全に左サイドを破り、低く沈み込むクロスに走り込むニアの長沢。豪快に右足ボレーを叩き込み、3本目のシュートで3点目。なんか、色んな意味で凄いぞ (笑) 。3−0。
 この後はもう清水が好き放題。38分に柴田と絡んで桑彬が右サイドの裏に抜け、クロスは長沢に合わず。39分、速攻、クサビを受けた長沢のスルーパスから柴田が右サイドを突破、マイナスのクロスを町田が「長沢ばっかズルい。俺にも点を決めさせろ!」的な強引なボレーは、豪快に枠を外す。直後、桑卓が奪って、一也から中央長沢、サイドチェンジして柴田が抜け出す速い展開だが、右クロスはDFに引っ掛かる。40分、スローインから集中力の切れた名古屋DFの間を桑彬がスルスルと抜けていき、右足インに掛けたシュートは落ち着いてGK佐々木がセーヴした。
 そんなわけで、3−0で前半終了。面白くなくなるどころか、爆発の予感を漂わせて折り返すことになった。

名古屋      清水エスパルス
4(2) シュート 5(4) ◎長沢、◎長沢、◎長沢、×町田、○桑彬
8(2) 右クロス 6(1) ×柴田、×谷野、×柴田、×桑彬、○柴田、×桑彬
3(1) 左クロス 3(2) ×桑卓、○一也、◎桑卓
1(0) 右側CK 2(2) ○谷野、◎谷野
1(0) 左側CK 1(1) ◎谷野
0(−)  犯OS  0(−)
10(0) ファウル 7(3) ×神田、・長沢、×桑卓、・神田、・長沢、・岩本、×神田

[後半]
 後半開始。清水はFW竜男を左SHに起用する実験的采配。名古屋は昨年Jrユースの主力、吉田・福島を投入し、前半、1対1とカバーリングの双方で、かなりの怪しさを見せていた最終ラインの立て直しを図った。ところが、まだ後半開始1分を回らないうちに、名古屋陣内右寄りの、まだ距離がある位置でFKを得る。これを岩本が一つ早いタイミングで緩く巻くボールを丁寧に蹴ると、密集地からニアにスッと抜け出て来た町田、右足を伸ばしてアウトサイドでヒョイとリフティング、クルっと反転して落ちてきたボールを待つと全くのフリー。痛烈にニアに叩き込んでみせた。4−0。長沢の得点に刺激を受けてたのか町田、ダメ押しの4点目にもえらいはしゃぎよう。一人幾度となくガッツポーズをかましていた。憎めないヤツだ (笑) 。
 だが、これで名古屋も良い意味で吹っ切れたらしい。森本・吉田・福島の昨年Jrユース組が、大胆に高い最終ラインを指揮。それだけでなく、代わる代わる前線に顔を出して攻撃に絡む。6分、この試合最大の好機。最終ラインを押し込んだ状況から、右サイドで戻したボールを福島?がクロス。低い弾道のボールが想像以上に伸びて佐野・岩本を越えて、ファーの上村の頭へと一気に渡る。が、遅れてジャンプした桑彬が、決定的なシュートになると思われたボールを、なんとブロック。その後も名古屋はハイペースで仕掛けるが、速い展開は昨年のJrユースもお手の物。慣れ親しんだ最終ラインが、相互に自然なチャレンジとカバーリングを繰り返し、体を張る谷野・神田とボールホルダーを巧くサンド。堅守速攻、奪えば長沢を基準点に右から柴田、中から町田、左から竜男が裏へと飛び出した。

 ハイペースのダンスを踊り続け、相手が先に足を絡ませるのを待つような、息詰まる熱戦。11分、名古屋が右CKを得るが、ファーに流れたボールを柴田がキープして清水のカウンター。柴田は右から中に切れ込んで再び右へパス、そこに桑彬が駆け上がりクロス、PA内ニアの町田は足を滑らせ転倒するが、粘って小さくボールを前に押し出し、そこへ柴田。角度30度からのシュートは、しかしGK佐々木が僅かに触れて左CKとなる。左CK、谷野の速く一直線のキックを、長沢の高くジャストタイミングのヘッド。完璧。5−0。2点目を町田に奪われていたので (笑) 、これでハットトリックを達成した。
 清水の激しいダンスは続く。13分、名古屋の左右のクロスを跳ね返し、最後は右から中田のクロスをGK晃太がパンチング。神田が拾って一気の展開で、速攻。一人残る町田が素早く左サイドのスペースに流れながらパスを受ければ、この男に見えるのはゴールだけ。ドリブルで途中に阻んだ吉田?を柔らかな足首フェイクで抜き去ると、PA内左角から右足インに掛け、ファーに巻くシュートを放つ。が、GK佐々木が懸命に弾いて、清水5本目のCKに。右CK、谷野の5回目のキック。中央密集地に鋭く巻きつけるボールを、佐野が頭一つ高く、首を強く捻って叩き落とすお手本のようなヘディングシュート。6−0。清水が5本のCKで4点を奪い、谷野にはアシスト4が付いた。
 気落ちした名古屋に対し、気を良くした清水は最終ラインからも次々に攻撃参加する。18分、佐野が左サイドをドリブルで持ち上がり、戻して神田がサイドチェンジから桑彬が右クロス、町田の久保山な胸トラップパスを受けて長沢がボレーを放つが、豪快に宇宙開発。21分、今度は岩本が読み切ってクサビをカット、そのまま持ち上がって左へ展開し、竜男がフリーでクロスを入れたが、長沢・町田の前で吉田が読み返してカットした。

 ところが、20分過ぎあたりから主審の判官贔屓モードが炸裂。後半、20分まででファウル1回だった清水は、残り20分で8回もファウルを判定され、観客席から苦笑が漏れる。流れが前後するが、36分にヘッドでクリアしようとした佐野の背後から上村がのしかかると、何故か佐野の反則に。ありえない。岩本がボールを動かして遅延行為で警告を受けたが、そうしたくなる気持ちも分かる理不尽っぷり。そんなわけで、守勢の時間が長くなるが、これはこれで格好の守備練習になった気もする。
 25分にPAの左横で桑彬が、26分にはPAの左角手前で谷野がファウルの判定を受け、危険な位置でFKを与えるが、25分は短く繋いでからクロスを入れて長沢に跳ね返され、26分はクイックで中田がシュートを放つが枠を外す。名古屋は前半からセットプレーで変化を付けようとして失敗しており、セットプレーで5点を奪った清水と実に対照的だった。名古屋はPA内やその周辺で勝負することができず、そこに入ったのは31分に唐沢が中央から良い飛び出しを見せた程度。そのシュートは、佐野が身を挺してブロック、CKにディフレクトしている。
 清水は34分、内田の左アーリークロスを佐野が跳ね返して速攻。町田の左クロスはDFに跳ね返されるが、クリアを桑卓が拾うと、フリーで前を見る時間が生まれる。上げたクロスは、マークする長沢の前にポジションをとったCB森本の頭上を越えて落ちる、凶悪なドライヴ回転が掛かっていた。労せずにフリーとなった長沢は、長い足を伸ばす独特の間合いでのワントラップボレー。得意のシュートを痛烈にゴールに叩き込んで、遂に4得点を荒稼ぎした。7−0。これにて実質、試合終了。その後、名古屋は新川や上村のミドルはあったが、共に枠外。清水が前日の惨敗を吹き飛ばす大勝を飾った。

名古屋      清水エスパルス
7(2) シュート 8(6) ◎町田、○柴田、◎長沢、○町田、◎佐野、×長沢、×長沢、◎長沢
8(1) 右クロス 5(2) ×柴田、×柴田、○桑彬、○桑彬、×柴田
7(1) 左クロス 5(1) ×桑卓、×竜男、×町田、◎桑卓、×桑卓
1(0) 右側CK 0(0)
2(0) 左側CK 2(2) ◎谷野、◎谷野
0(−)  犯OS  4(−) ・町田、・長沢、・町田、・長沢
3(1) ファウル 9(3) ・町田、×桑彬、×谷野、・竜男、・桑卓、・長沢、×竜男、・佐野、・佐野


▼試合結果

清水エスパルスユース 7−0 名古屋グランパスエイトユース
 得点:前半09分:清水・長沢 駿 (谷野 由紘 ・左コーナーキック)
    前半34分:清水・町田 朋弥 (谷野 由紘 ・右コーナーキック→長沢 駿 ・ショートパス)
    前半37分:清水・長沢 駿 (桑原 卓哉 ・左クロス)
    後半00分:清水・町田 朋弥 (岩本 大 ・フリーキック)
    後半11分:清水・長沢 駿 (谷野 由紘 ・左コーナーキック)
    後半14分:清水・佐野 克彦 (谷野 由紘 ・左コーナーキック)
    後半34分:清水・長沢 駿 (桑原 卓哉 ・左クロス)
 警告:前半20分:清水・桑原 卓哉 (反スポーツ的行為)
    後半36分:清水・岩本 大 (遅延行為)


▼選手寸評

[私撰MVP]
●佐野 克彦 (1年・CB)
 序盤こそ試合勘が戻ってないのか、細かくマークを離す場面があったが、それを強引に身体能力で何とかすると、後は盤石。強力な1対1を誇り、久保や酒井のドリブルを潰し、次々とクロスを撃ち落とす一方、足を活かしたカバーリングの速さも見せ、岩本が気持ちよくアプローチを仕掛けていた。得点場面の空中戦の強さは、実に象徴的。

[私撰MIP]
●谷野 由紘 (2年・CH)
 実に完成度の高い選手に成長している。5本のCKを全て味方に合わせたプレースキックの質の高さは、名古屋の拙さを差し引いても評価されるべき。速く、低く、正確。だが、それ以上に目立ったのが競り合いの強さで、体を巧みに相手とボールの間に割り込ませ、中盤の底に蓋をした。

●長沢 駿 (1年・FW)
 4得点の爆発。相変わらず目測を誤ってハイボールのポストプレーに難も見せたが、その苦手な空中戦での2得点は喜ばしい。相手を背負ってキープするプレーも課題だが、胸元から下のボールを素早く左右に捌く視野は素晴らしく、スルーパスのセンスもある。2点の源となった懐の深さは、毎度ながら凄い。

[個人的好印象選手 (相手方) ]
 中田 浩史 (2年・ボランチ) : 豊富な運動量で波状攻撃を支え、巧みなキックでよく左右に展開、ゴールも狙った。


 以下、某N氏からの寄稿。
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04年5月23日 (日) 11:00開始 清水鈴与人工芝グラウンド
 第19回日本クラブユースサッカー選手権 (U-15) 大会 静岡県予選 決勝トーナメント1回戦
 対 ACM ※25分ハーフ

清水エスパルスJrユース:       (終了間際)
− 杉山和 −−−山口−−−−前田−− −−−−−−佐藤−−古牧−−−−−−
−−−−−−−−滝戸−−−−−−−− −−小澤−−−−−−−−−−小嶋−−
−−−−−−小澤−−庄司−−−−−− −−−−−−横山−−平井−−−−−−
−−曽根−−鍋田−−小関−−石垣−− −−曽根−−奥山−−小関− 桑原尚 −
−−−−−−−−吉田−−−−−−−− −−−−−−−−吉田−−−−−−−−
交代:後半00分:杉山和→佐藤、石垣→桑原尚
   後半04分:滝戸 →横山
   後半08分:庄司 →平井
   後半15分:鍋田 →奥山、山口→古牧、前田→小嶋

清水エスパルスJrユース 5−0 ACM
 得点:前半01分:清水・滝戸 諒 (杉山 和毅 ・左クロス)
    前半05分:清水・山口 恭兵 ※こぼれ球押し込む
    前半13分:清水・小澤 克真 (曽根大二朗・左クロス)
    後半06分:清水・庄司 悦大 (佐藤 将吾 ・左クロス)
    後半20分:清水・古牧 淳也 (桑原尚希?・ロングフィード)


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04年5月23日 (日) 14:30開始 清水鈴与人工芝グラウンド
 第19回日本クラブユースサッカー選手権 (U-15) 大会 静岡県予選 決勝トーナメント2回戦
 対 ヤマハジュビロサッカースクール磐田 ※25分ハーフ

清水エスパルスJrユース:       (終了間際)
− 杉山和 −−−山口−−−−田村−− − 杉山和 −−−前田−−−−田村−−
−−−−−−−−滝戸−−−−−−−− −−−−−−−−滝戸−−−−−−−−
−−−−−−石垣−−庄司−−−−−− −−−−−−小澤−−庄司−−−−−−
−−曽根−−鍋田−−小関− 桑原尚 − −−曽根−−鍋田−−小関− 桑原尚 −
−−−−−−−−吉田−−−−−−−− −−−−−−−−吉田−−−−−−−−
交代:後半07分:山口→前田
   後半17分:石垣→小澤

清水エスパルスJrユース 4−0 ヤマハジュビロサッカースクール磐田
 得点:前半02分:清水・田村 亮介 (山口 恭兵 ・ポストプレー)
    前半17分:清水・滝戸 諒 (杉山 和毅 ・左クロス)
    後半35分:清水・庄司 悦大 (桑原 尚希 ・右クロス)
    後半49分:清水・鍋田 圭吾 (杉山 和毅 ・左コーナーキック → 庄司 悦大 ・ショートパス)
  コーナーキック: 10−0
  枠内シュート数: 15−0
  枠外シュート数:  9−2
  左右クロス数:  17−2



2004年05月22日(土) クラブ選手権 静岡県予選 ジュビロ磐田戦+JY: 静学中戦

04年5月22日 (土) 13:00開始 J-STEP
 第28回日本クラブユースサッカー選手権 (U-18) 大会 静岡県予選
 対 ジュビロ磐田ユース ※40分ハーフ
 天候:雨

▼布陣
先発:                終了直前:

−−−−− 鈴木真−篠田悠 −−−−− −−−−−−町田− 篠田悠 −−−−−

−−岡村−−−−−−−−−−小泉−− − 鈴木真 −−−−−−−−−柴田−−

−−−−− 山本真 −池田−−−−−− −−−−− 山本真 −池田−−−−−−

− 高野美 −岩本−−石垣−−上埜−− − 桑原卓 −−−−−石垣−−上埜−−

−−−−−−−−風間−−−−−−−− −−−−−−−−風間−−−−−−−−

交代:後半11分:小泉 →柴田  (そのまま右SHに)
        岡村 →町田  (鈴木真を左SH、町田をFWに)
   後半22分:岩本 →村越  (そのままCBに)
   後半34分:高野美→桑原卓 (そのまま左SBに)

ジュビロ磐田ユース:

−−−−−−藤井−−岡本−−−−−−

−−−−−−−−中村−−−−−−−−

−−増田−−上田−−徳増−−石神−−
                   交代:後半22分:徳増→宮本
−−−−萩原−−森下−−和田−−−−    後半25分:和田→飯田
                      後半29分:石神→渡辺、岡本→白井
−−−−−−−−八田−−−−−−−−    後半33分:上田→大竹


▼試合展開

 決戦。枝村・前田はまだ患部をアイシングする状態だったが、長期離脱していたエースの悠輔が遂に復帰。ベンチにも村越を座らせて、この一戦に臨んだ。ホンダ戦を休んだ真司・池田も先発。駒がある程度揃ったところで、注目はFWとアウトサイド。前夜の展望でも指摘したが、両翼にドリブラーを配して、前線にはポストを得意とする長沢ではなく、170cm未満の悠輔・真司を並べるあたり、今年序盤戦の築館戦術らしい布陣となった。右SBに本来中盤のパッサーである上埜を起用した点も含め、最終ラインのフィードから中盤をドリブルで運んで試合を創るコンセプトが、見受けられる。ドリブルを潰されて相手の速攻を食らうリスクの回避は、両ボランチの運動量に懸かっている。それ故に、U-19代表から水曜に帰ってきたばかりの真希が、どこまで頑張れるかがポイントだろう。
 磐田は怪我で離脱していた森下を含め、完全ベスト布陣。水曜に戻った藤井、木曜夜に帰ってきた八田・上田・岡本も先発した。展望での予想と違い、疲労による怪我のリスクより、清水を県大会で潰せるメリットを選んだということだろう。この程度の強行日程で潰れるようなフィジカル練習を積んではない、という自信の表れかもしれない。とはいえ、彼らが100%の状態とは言い難く、やはり展望通り、FWの空けたスペースに精力的に飛び込むトップ下の中村が、キープレーヤーになるだろう。なお、この布陣をベストと言うことに異論はないだろうが、先日U-16代表に選ばれた中島ら1年生が試合に出場しなかった。何か別の予定があったのかもしれない。
 浩太がS極のインタビューで答えていたが、夏に昇格する選手を残して3年生が引退する磐田と違い、この時期の清水の完成度が低い。実際、浩太の代なんて、ベストには程遠い磐田相手に1−4の完敗を喫している。夏に全国で無失点優勝するチームが、だ。磐田が容赦なくベストメンバーを繰り出してきた今、ノルマの「2点差」勝利は極めて敷居の高い課題だが、果たしてミッション・インポシブルを遂行することができるだろうか。

[前半]
 攻撃の形もできている磐田、守備の形も定まらない清水。既に序盤から、両者の差は明確だった。開始0分、清水のパスミスからいきなり岡本に単独突破され、PA内左からシュートを放たれた場面 (GK風間セーヴ) が、それを象徴している。7分には藤井が、中を切った岩本に対してPA内で縦に勝負、戻したボールを岡本がボレーは上。前線の選手だけでフィニッシュまで攻めきるだけの意思疎通が、磐田にはある。
 清水は気力こそ勝るとも劣らないが、細かいところから組織の違いは歴然。3−5−2の磐田に対し、4−4−2の清水はサイドで数的有利を作りやすいはずなのだが、SBとの連携が悪く、SHが単独突破を仕掛けては複数に囲まれ、潰されていった。特に右の小泉と上埜の連携が悪く、しかし小泉もスペースにボールが出ても、増田とのスピード勝負・萩原のカバーリングを前に、撤退を余儀なくされる。ただ、その上埜が頻繁にボランチの位置に攻め上がることで、3人目の司令塔として機能。DF経験の浅い上埜は守備でリスクを抱えたが、ともかく試合の趨勢に最も重要な中盤中央の主導権争いでは、悠輔のポスト・真希のキープ力・池田の運動量の貢献もあり、4対6ぐらいで健闘していた。

 13分、PA右角付近まで上がってきた上埜が、左にサイドチェンジ。PA左角の外から岡村がミドルを放ったが、僅かにファーに外れえう。14分には磐田、PA左手前に攻め上がった上田の斜め右へのパスに、中村がPA内の右側へと飛び込んでシュートは、GK風間がファインセーヴ。16分、PA外右側でポストに入った真司のサイドチェンジが、森下に引っ掛かって運良く岡村の足下へ。岡村は縦に勝負し、ゴールライン際で折り返したマイナスのクロスを、ニアの悠輔が詰まりながらも、右足アウトサイドで引っ掛けるようにシュート。枠の上に外れる。
 その後、暫くは中盤の潰し合いに。磐田は29分に石神の右クロスからPA内で混戦となる好機があったが、岩本・石垣が踏ん張ってブロックし、最後徳増のミドルは枠上に。逆に清水は33分、自陣で上埜のサイドチェンジを美臣が受け、縦にクサビ。これを岡村がダイレクトで前へ流すと、真司が左サイドから裏へと飛び出し、初めて組織的な崩しに成功する。ゴールライン付近まで縦に抜け、悠輔も併走してニアにポジションを取るが、真司は左クロスを悠輔の背後、PA内左45度へとマイナスに送り込んだ。が、そこには誰もいない…。こうしたちょっとした意思疎通の違いの積み重ねが、磐田との差なのだろう。結局、清水が磐田の守備組織を崩したのは、これが最初で最後となった。
 35分、自陣・上埜の縦パスが上田?に引っ掛かるミス、高い位置でカウンターを許し、その上埜の裏に増田が走り込んでパスを受け、PA内左30度からシュートを放ったが、GK風間が一度こぼしはしたが、素晴らしい反応でファーへのシュートをストップ。その後は大きな動きなく、前半を0−0のまま、折り返した。スコアは決して悪くなく、好機の数自体に大きな差はなかったが、好機に至る過程が偶然か意図的かに明確な差があり、結果として決定機の質が全く異なる前半だった。GK風間と八田の忙しさを比べれば、まるで違う。

磐田       清水エスパルス
7(2) シュート 3(1) ×岡村、×悠輔、○上埜
3(0) 右クロス 3(0) ×小泉、×上埜、×上埜
2(1) 左クロス 3(1) ○岡村、×美臣、×真司
1(0) 右側CK 0(0)
1(0) 左側CK 0(0)
0(−)  犯OS  2(−) ・真司、・悠輔
8(0) ファウル 6(0) ・悠輔、・悠輔、・岡村、・悠輔、・上埜、・岡村

[後半]
 開始早々0分、右サイドの裏に抜けた石神の高速クロスを、ファーの岡本がヘッドでそのまま左に鋭く決め、磐田先制、0−1。これで事実上、勝負あり。この試合、「2点差」勝利が必要な清水は、先制して初めてスタートラインに立てた。先制されれば後は、無謀な攻勢を仕掛けるしかない。そして、それが許される彼我の実力差ではないのだ。
 築館監督がハーフタイムに出した様々な指示の中で、特徴的なものが2つあった。1つは、悠輔はゴールを決めるのが役割であり、PA内にポジションをとれ。2つ目は、岩本にラインを押し上げるようにとのことだった。しかし、悠輔のポスト (キープ) 抜きでPA内までボールを運ぶ能力は、今の清水にはなかった。畢竟、悠輔は空しくPA内で待ちぼうけを食らうことになる。また、岩本が余ることで何とか対応していた前半と違い、後半、ただでさえ前掛かりな清水は、左右中央関係なしに裏への飛び出しを次々と許すことになった。4分、右サイドから裏に出た石神が、トゥットばりのスライド移動からPA内左60度でシュートを放つが、GK風間が何とかセーヴ。だが9分には、PA手前で細かく繋がれて、最後は中村のスルーパスから藤井が中央から飛び出し、飛び出しの遅れた風間の肩口に冷静に決めた。0−2。
 11分、小泉に代えて柴田、岡村に代えて町田。前半、唯一の攻め手となっていた岡村を下げてしまい、清水はいよいよ攻撃の糸口すら掴めなくなる。断っておくが、采配だけを責めているわけではない。清水が「2点差」で勝つためには、無謀な攻勢を仕掛けるしかないのも事実だ。だが、現実は非情である。柴田や真司がサイドで奮戦しようが、周囲のサポートの早さと囲い込みの早さは、常に磐田に軍配が上がった。磐田ペースは衰えず、16分、PA手前のパスから岡本が抜け出し、シュートはGK風間。弾いたボールを自ら拾ってシュートは、枠右。19分、今度は右サイドから抜け出した石神に岩本が釣り出され、上げたクロスが石垣を越えてファーの岡本へ。余裕のトラップから、岡本らしい体重の乗った低弾道シュート。PA内で放ったそれを止められるはずもなく、0−3。

 この後、清水も漸く反攻を許される。20分、個人技で右サイドを破った柴田が高速クロス。低い弾道に悠輔が、真司が走り込むが僅かに合わず。真司が粘って後ろに戻し、真希がPA左角から侵入を図るが、DFに引っ掛かって左CKに切り替わる。真希が素早く再開したが、何故か審判がやり直させ、2回目。池田は再びショートコーナーを選び、受けた真希が再度PA左角から侵入しつつ、右インサイドフックで切り返して左足でゴールのニアギリギリを狙ったが、読み切ったGK八田が落ち着いてコースを塞ぎ、対応する。そこからのカウンター。中央で持った藤井から裏に走り込んだ中村へと綺麗なスルーパスが通り、飛び出しの遅れたGK風間の位置を見て、悠々とファーに叩き込んだ。0−4。
 28分、柴田のドリブルを萩原が倒して得たFK、上埜のキックを町田が点で合わせるテクニカルなヘッドを放ったが、枠外。清水の攻撃は所詮、単発。一方の磐田は32分、左サイドの裏に飛び出した上田が上げたクロスに対して、なんと3人がフリー。余裕を持って3人目の白井がファーに決め、遂にホンダ−磐田戦と同じスコアとなった。0−5。その後も組織的に崩す術を知らない清水は、坐して死を待つのみ。


(36分、真司の右CKに真希が意地のヘッドも、枠の上にはずれる)

 ロスタイム、相手の背後から右足を入れて体を入れ替え (足はボールにのみ触れていた) 、ボールを奪った村越が、イエローを呈示される非情通告。30分、よくわからない喧嘩両成敗判定でイエローをもらっていた (ボールと関係ないところだったので、理由は本当によくわからない) 村越は、これが2枚目で退場。テーピンググルグル巻きの状態で志願出場した男は、一人早くピッチを後にし、号泣していた。
 このまま、0−5の大敗にて試合終了。清水の夏は終わり、秋の高円宮杯に向け、プリンス東海に集中していくことになる。確かに5失点は、前掛かりになった結果と言うだけでは済まない部分も多々あるが、むしろ2点差が必要な試合で1点も奪えなかった攻撃面が重傷だ。チームづくりをやり直す必要があるだろう。幸い、時間はたっぷりある。例えば、トップと同じ3−4−2−1を試すのも、一つの手ではないだろうか? 育成面を考えても2年以上続けて同じシステムで戦わない方が良いと、個人的には思う。

磐田       清水エスパルス
14(9) シュート 3(1) ○真希、×町田、×真希
7(3) 右クロス 2(0) ×小泉、×柴田
6(2) 左クロス 1(0) ×真司
1(0) 右側CK 1(0) ×真司
4(1) 左側CK 0(0)
0(−)  犯OS  1(−) ・悠輔
4(2) ファウル 5(0) ・美臣、・真司、・美臣、・柴田、・村越


(敗戦後の整列。何故か石垣が一人離れ、何故か風間の整列が遅れている。左から真司、悠輔、上埜、柴田、真希、池田、町田、桑卓、石垣)



▼試合結果

清水エスパルスユース 0−5 ジュビロ磐田ユース
 得点:後半00分:磐田・岡本 達也 (石神 啓 ・右クロス)
    後半09分:磐田・藤井 貴 (中村 豪 ・スルーパス)
    後半19分:磐田・岡本 達也 (石神 啓 ・右クロス)
    後半21分:磐田・中村 豪 (藤井 貴 ・スルーパス)
    後半32分:磐田・白井 洋樹 (上田 康太 ・左クロス)
 警告:後半20分:磐田・中村 豪 (ラフプレー)
    後半28分:磐田・萩原 洪拓 (ラフプレー)
    後半30分:清水・村越 大三 (反スポーツ行為)
         磐田・渡辺 恵吾 (反スポーツ行為)
    後半39分:磐田・飯田 祐 (遅延行為)
    後半39分:清水・村越 大三 (ラフプレー)
    後半39分:清水・町田 朋弥 (ラフプレー)
 退場:後半39分:清水・村越 大三 (警告2回)


▼選手寸評

[私撰MVP]
●該当なし

[私撰MIP]
●山本 真希 (2年・CH)
 普段のパフォーマンスと比べれば明らかに落ちていたが、それでも唯一互角に戦えていた選手。だが、互角とはいえ、常に互角の相手複数に囲まれるような状況では、対等に渡り合えるはずもない。普段の運動量は影を潜めて彼らしいダイナミックなプレーは少なく、要所要所でその能力を窺わせたに留まった。

●篠田 悠輔、池田 康彦 (前半) 、岡村総一郎 (前半時々)
 紛いなりにも、どうにか戦えていた3人。悠輔は複数に囲まれても巧みなボディシェイプでキープしていたが、後半PA内で待ちぼうけを食らって消えた。池田の運動量は前半の肝、彼が走れなくなって中村を自由にしてしまった。岡村が高い位置で前を向けた時に、数少ない清水の好機が生まれていた。

[個人的好印象選手 (相手方) ]
 中村 豪 (3年・トップ下) : 前夜の展望で彼がキープレーヤーだと書いたら、その通りにやられてしまった…。



Jrユース
 04年5月22日 (土) 10:30開始 藤枝市民グラウンド
 第25回 ふれあいカップ 静岡県中学生サッカー選手権大会
 対 静岡学園中学校 ※30分ハーフ
 天候:曇

▼布陣
清水エスパルスJrユース:         静岡学園中学校:
− 杉山和 −−−山口−−−−庄司−−   −−−−−−杉山−−菅原−−−−−−
−−−−−−−−滝戸−−−−−−−−   −−−−寺田−−−−−−中野−−−−
−−−−−−横山−−石垣−−−−−−   −−−−−−城内−−大瀧−−−−−−
−−鍋田−−小関−−川端−−奥山−−   −−真野−−奥田−−山本−− 柴 −−
−−−−−−−−吉田−−−−−−−−   −−−−−−−−坂口−−−−−−−−
交代:後半06分:奥山→小澤 (石垣左SB)  交代:前半17分:城内→畑田
   後半11分:横山→前田


▼試合展開

[前半]
01分、清水、滝戸が奪って縦フィード。和毅が高速ドリブルでPA左角からシュート性のクロス、山口の足下にピタリ。1−0。
03分、清水、右に開いた庄司が切り返して縦に抜けて右クロス。和毅が詰める前に横山が飛び込んでダイビングヘッド。2−0。
13分、静学、PA中央から鍋田の外側の右横のスペースへとパス。柴が外側から斜めに走り込み、勢いのままシュート。2−1。
31分、静学、PA内中央からの強引なシュートがDFに引っ掛かって、裏にいた杉山の元へ。だが、オフサイドはなく、2−2。

静岡学園     清水エスパルス
8(5) シュート 4(3) ◎山口、◎横山、○和毅、×庄司
4(1) 右クロス 1(1) ◎庄司
2(0) 左クロス 4(1) ◎和毅、×和毅、×和毅、×和毅
2(1) 右側CK 1(1) ○滝戸
3(1) 左側CK 0(0)
0(−)  犯OS  1(−) ・庄司
2(0) ファウル 2(1) ×和毅、・庄司

[後半]
09分、清水、和毅ドリブル、横山サイドチェンジ、庄司奪われ、小澤奪い返し、滝戸ミドル、GK弾くが、山口詰める。3−2。
34分、清水、山口ポストから左背後へ、広大なスペースを得た和毅が高速ドリブルでDFとGKを振り回してシュート、4−2。

静岡学園     清水エスパルス
5(2) シュート 9(5) ○和毅、×前田、×山口、◎山口、×和毅、○滝戸、×小澤、○和毅、◎和毅
2(1) 右クロス 3(1) ×前田、○石垣、×滝戸
1(0) 左クロス 4(1) ○和毅、×和毅、×和毅、×和毅
2(0) 右側CK 1(1) ○滝戸
1(1) 左側CK 1(0) ×和毅
2(−)  犯OS  1(−) ・山口
4(0) ファウル 5(3) ・山口、×前田、×庄司、×鍋田、・滝戸

 この試合、前半の終了タイムが32分。後半が36分。交代・ファウルの少なかった展開から考えれば、ロスタイムは1分程度が妥当なはずだが。前後半共にロングロスタイムの間に得点が入り、非常に後味が悪かった。


▼試合結果

清水エスパルスユース 4−2 静岡学園中学校
 得点:前半01分:清水・山口 恭兵 (杉山 和毅 ・左クロス)
    前半03分:清水・横山 翔太 (庄司 悦大 ・右クロス)
    前半13分:静学・柴 孝明 (??   ・右方ミドルパス)
    前半29分:静学・杉山 健太
    後半09分:清水・山口 恭兵
    後半29分:清水・杉山 和毅 (山口 恭兵 ・左方ミドルパス)
 警告:後半13分:静学・柴 孝明 (ラフプレー)


▼選手寸評

[私撰MVP]
●杉山 和毅 (中3・左WG) : 別格。左サイド高い位置を保って孤立し、能力を最大限に発揮。一人だけ早送りされてるよう。

[私撰MIP]
●横山 翔太→前田 陽平 (中2・ボランチ) : 横山は潰しに長けた機動型司令塔。前田の視野の広さは、本職がFWと思えない。
●山口 恭兵 (中3・FW) : 潰される数も多いのだが、密かに2得点1アシスト。仁科のようなゴールの嗅覚を持つ選手、かも。



2004年05月21日(金) クラブ選手権 静岡県予選 ジュビロ磐田戦 前夜の展望

 決戦前夜まで更新が遅れたのは、仕事が忙しいせいだったり、内容が過激なためだったり。

▼敵を知り…
ベストメンバー:           主力離脱の場合:
−−−−−−藤井−−岡本−−−−−− −−−−−−石神− 伊藤大 −−−−−
−−−−−−−−中村−−−−−−−− −−−−−−−−中村−−−−−−−−
−−中島−−上田−−白井−−石神−− −−中島−−徳増−−白井−−増田−−
−−−−萩原−−森下−−和田−−−− −−−−飯田−−萩原−−和田−−−−
−−−−−−−−八田−−−−−−−− −−−−−−− 伊藤洋 −−−−−−−

 清水に一縷の望みが残されているのは、磐田がベストメンバーを揃える可能性がかなり低い点にある。森下が浜名戦 (5/8) の負傷でU-19代表を辞退、藤井がそのU-19代表の中東・マレーシア遠征 (5/9〜) で19日 (水) の帰国、岡本・上田・八田がトップのACLタイ遠征 (5/16〜) に連れられ (岡本・上田が交代出場) 、帰国は20日 (木) になった。17日のマレーシア戦に出場しなかった藤井、比較的疲労の影響しないGKの八田は、無理しようもあるが、そこで2つめの清水の望み。ホンダに5−0で完勝した磐田は、清水に8点差で負けない限り、予選突破できるのだ。去年、全国大会で行く手を阻んだ清水を、静岡の段階で葬りたい意欲は高いだろうが、怪我のリスクを冒すまでのものではないだろう。
 システムは3−4−1−2。02年磐田完全優勝の際に、名波が離脱して藤田がトップ下入った時のシステムに似ているが、99-01年における清水にも似通っている。藤田同様、運動量豊富なトップ下の中村が、盛んに2トップの創ったスペースに飛び込む。ベスト布陣でも主力が離脱した場合でも、彼がキーマンになるだろう。かなり左右に張った両サイドにドリブラーを置き、試合を創る役割はボランチの2枚、もしくはセンターライン付近までリベロが持ち上がって担当している。


▼己を知れば…
 一方、ホンダ戦で1−4の大敗を喫した清水エスパルス。その敗因に怪我人があることは間違いない。司令塔枝村、エース悠輔、正GK前田、DFリーダー村越が長期離脱。上の磐田のベストメンバーで言えば、上田・岡本・八田・森下が抜けたようなものだ。更にホンダ戦では、U-19代表遠征の真希に加え、切込隊長の真司、第3の司令塔の池田まで疲労を考えてか、先発から外した。例え磐田でも、中村・藤井・徳増まで外しては、苦戦も免れまい。
 とはいえ、それでも磐田なら負けはしなかったはずだ。この試合、筆者は観戦していないが、前々から幾つかの問題点が気になっていた。わざわざ清水エスパルスユースの応援HPで弱点を晒す必要もあるまいと、今までは触れなかったが、今度の磐田戦、そして6月12日に再開されるプリンス東海では修正されるものと信じて、敢えて言及したい。

 一つ目は、システム上の問題。築館監督はドリブラーを左右のサイドハーフに配する傾向が強く、実際、プリンス東海では一也と岡村が、ホンダ戦では小泉と岡村がそれを務めた。彼ら自身の技量について疑問を呈するわけではない。ただ、彼らはドリブラー、サイドに広く張って孤立された状態から1対1を挑み、前に向かってこそ威力を発揮する選手。そのため、システム上、4−2−4に近くなってしまい、相手の運動量が衰えない前半は特に、ダブルボランチへの負担が莫大なものになっている。U-19代表の真希の能力に加え、絶妙のポジショニング感覚を持つ岩本が機を見て前に上がることで、プリンス東海では急場を凌いできた。が、真希 (と池田) が抜け、岩本が集中力を欠いたホンダ戦で、遂に破綻してしまったのである。
 二つ目に、築館監督の采配能力である。誤解ないように言っておくが、私は築館監督の育成能力は高く評価している。阿部のプレー幅を広げ、枝村の流動性を増し、真希を希代のボランチに育てた実績が、それを物語っている。公式戦に大胆に下級生を起用する勇気もある。だが、采配には疑問が残るのだ。昨年、清水は2大会で決勝の舞台の一つ前で退くことになったが、これは偶然ではない。クラブ選手権浦和戦では、ただでさえ村越と真司を欠いたにも関わらず、1年生5人を先発させ、組織に混乱をもたらした。翌日の決勝戦を睨んで主力の疲労を考慮したのかもしれないが、大事なのは決勝ではなく、目の前の試合だったはずだ。Jユース杯市原戦では、途中雄也を投入して慣れないパワープレーに切り替えたが、機能しないまま続行したままPK戦に持ち込まれてしまった。さて、今回のホンダ戦、その過ちを二重に犯している。真希が代表で抜けたにも関わらず、主力の真司・池田まで外した。後半、石垣をFWに上げてパワープレーに切り替えると、逆に決定的な4失点目を喫した。1−3のままならば、得失点差の関係で磐田に1点差でも勝ちさえすればよく、条件が大幅に緩和されたのだ。
 とはいえ、問題は戦術・采配だけではない。プレーするのが選手である以上、最後は彼ら自身の問題に辿り着く。昨年のJrユースは、静学・藤枝東・清商といった県内強豪高の1年生チーム (現2年) 相手に、無敗だったチーム。選手の資質に問題があったとは思えない。やはり、モチベーションに問題があったと見るべきであろう。既にホンダは磐田に負けていたため、ホンダ戦は勝てば予選通過が決まる、磐田戦以上に大事な試合だったのだが、そうした意識があっただろうか。


▼百戦危うからず…?
 怪我人の状況だが、GW前後から別メニューながら、かなりの練習をこなしていた前田・村越・悠輔は、無理ができると思いたい。無理はしないのが一番なのだが、残念ながら無理をしなければならない状況に追い込まれている。特に絶対の決定力でゴールを量産していた悠輔は、何としても戻ってきてほしい。ただ無理を「しない」のではなく、「できない」のであれば、当然出場は回避すべきだ。11日間にわたるU-19代表遠征から19日 (水) に戻ってきた真希は、体調との相談だが、無理「できない」と考えるべきだろう。
 以下は、あくまで筆者の考えである。築館監督の戦術との関連性は低く、実際に採用される可能性はゼロに等しい。ただ、随分と偉そうに批判意見を繰り返してきたわけだから、私自身も結果が出る前に自分の意見を表明しておきたい。( ) 内は怪我人が戻ってこれなかった時のメンバー。

−−−−− 篠田悠 −長沢−−−−−−
     (鈴木真)
− 鈴木真 −−−−−−−−−谷野−−
  (岡村)
−−−−−−池田−−上埜−−−−−−

− 佐野克 −岩本−−石垣−−村越−− 交代:後半00分:長沢 →岡村  (鈴木真をFW、岡村を左SHに)
             (高野美)     後半10分:上埜 →小泉  (谷野をCH、小泉を右SHに)
−−−−−−−−前田−−−−−−−−    後半20分:鈴木真→町田  (そのままFWに)
        (風間)            後半30分:石垣 →桑原卓 (佐野克をCB、桑原卓を左SHに)
控え:風間、高野美、桑原卓、山本真、岡村、小泉、町田

 クラブ選手権本大会の規定が、18名ベンチ入り+4名交代なので、その条件で考えている。それでは、後ろのポジションから見ていこう。GKは怪我の具合次第だが前田。4バックに右から村越・石垣・岩本・佐野と、CBを (も) 本職とする4人を並べたい。磐田のシステムは2トップ+トップ下で前線に3人。数的有利で守るのが鉄則なのだから、4バックで確実に守るべきであろう。プリンス東海で活躍した桑卓は、GWにも休まず中日本に出場したこともあり、疲労が蓄積されてるように見える (石垣に次ぐ2番目の出場時間) 。村越・石垣・佐野をストッパーに岩本が余る格好で、流動的な磐田の攻撃に対応するのが基本。鍵を握るのは池田と石垣・岩本の間で、如何に上手く中村のマークを受け渡すかだ。
 中盤は右の谷野がポイント。前述した通り、先発から両サイドにドリブラーを配するシステムは、両ボランチへの負担が大きすぎる。昨年の大瀧が盛んに中央に入ってボランチを助けたように、右に谷野を置いて上埜と入れ替わりながら、バイタルエリアにスペースを渡さないようにする。池田が上がり気味の真司の裏をカバーし、少しずつ左にズレる格好で守る。その左の真司が突破口。磐田右WBを押し込んで、右CBを誘い出す役目を担う。長沢が中盤に下がってポストに入る動きで左CBを誘い出せば、悠輔がPA内で相手リベロ相手と1対1の駆け引きできる。彼はPA内で前を向けば、確実にゴールを決められる選手、期待に応えられる「エース」だ。

 交代の狙いは2つある。1つはポジションチェンジを含めて前線を次々に入れ替えることで、相手に守備の基準点を絞らせないこと。提案した選手交代では、FWが4人、左右のサイドハーフがそれぞれ2名ずつ入れ替わる。今年は例年に比べ飛び抜けた選手は少ないが、その分、層が厚い。その特長を最大限に活かすべきだろう。2つ目にスピードのある選手を投入すること。ドリブラーばかりだとボランチが孤立すしやすいという戦術的欠陥を批判したが、疲労で選手間の距離が開く後半になれば、ボランチが相手のプレスに囲まれる危険は低くなる。その状況ならば、築館監督が好む両サイドからドリブルで崩す戦術も機能するし、事実、プリンス東海では前半より後半の方が優位に試合を進めてきた (4試合シュート総数:前半14/後半27) 。また、村越・悠輔・前田らが復帰するならば、怪我の再発に細心の注意を払い、交代が必要か見極めなければならない。
 なお、筆者はパワープレーについて、懐疑的である。結果が出ていないこともあるが、そもそも清水エスパルスユースのサッカーは、中盤で優位に立つサッカーのはずだ。慣れない戦術で偶然を待つよりも、SBやボランチを攻撃的な選手に切り替え、親しんだ戦術を前掛かりにして特攻を仕掛けた方がいい。一方、ミッションコンプリートしていれば無理する必要はなく、攻められているサイドに美臣を入れて立ち直したりすればよかろう。なお、真希のベンチ入りは基本的に張り子の虎である。
 色々書いてきたが、最後に勝敗を決するのは精神面だ。けれども、モチベーションの危惧はしていない。今がどんな状況なのか、選手は十分に理解しているだろう。ただ理解しているならば、意識して声を出してもらいたい。むしろ不安は焦り。確かにこの試合は、クラブ選手権敗退という大きなものが懸かっている。だが、ノルマである2−0というスコアは、決して背水の陣を布くほどではない。まず守備、そして中盤でボールを回して隙を探し、FWがそれを突く。オーソドックスなサッカーを展開し、機能すれば、十分に実現可能なスコアだ。また、先制されても焦る必要はない。ある意味、3失点以上すれば、2点差が必要なくなるのだ (4得点以上で勝てば、得点数で清水勝ち抜け) 。選手には昨年、0−3から同点に追いついて予選勝ち抜けを決めたJユースカップ柏戦を思い出し、ポジティブな気持ちで試合に臨んでほしいと思う。



2004年05月16日(日) クラブ選手権 静岡県予選 ホンダFC戦 (寄稿)

 N氏より。

---
04年5月16日14:00開始 藤枝総合運動公園サッカー場
 日本クラブユース選手権 (U-18) 大会 静岡県予選
 対 ホンダFCユース ※40分ハーフ

−−−−−−町田−−長沢−−−−−− −−−−−−町田− 山崎竜 −−−−−

−−岡村−−−−−−−−−−小泉−− −−岡村−−−−−−−−−−小泉−−

−−−−−−上埜−−谷野−−−−−− −−−−−−池田−−谷野−−−−−−

− 桑原卓 −岩本−−石垣− 高野美 − − 桑原卓 −岩本− 佐野克−高野美 −

−−−−−−−−風間−−−−−−−− −−−−−−−−風間−−−−−−−−

交代:前半38分:上埜→池田、後半25分:長沢→佐野、後半35分:石垣→山崎竜


[前半]
10分、ホンダ、11番の右クロスから6番、0−1
12分、ホンダ、10番のミドルシュート、0−2
32分、清水、小泉の右クロスにニアで長沢が潰れたこぼれを町田が蹴り込む、1−2
39分、ホンダ、石垣のクリアミスでオウンゴール、1−3。

ホンダ       清水エスパルス
7(4) シュート 5(2) ×長沢、×岡村、○石垣、◎町田、×池田
4(1) 右クロス 6(3) ○小泉、○小泉、×小泉、○小泉、×谷野、×美臣
2(0) 左クロス 4(1) ×卓哉、×卓哉、○岡村、×岡村
0(0) 左右CK 2(1) ×上埜、○岡村
2(−)  犯OS  2(−) ・町田、・町田

[後半]
27分、ホンダ、14番の左クロスが直接ゴールイン (もしかしたら中央11番が触ったかも) 、1−4

ホンダ       清水エスパルス
4(3) シュート 4(1) ×小泉、×町田、×池田、○岩本
1(1) 右クロス 6(2) ○小泉、○小泉、×小泉、×谷野、×佐野、×小泉
2(0) 左クロス 5(0) ×池田、×岡村、×岡村、×岡村、×岡村
1(0) 左右CK 6(0) ×池田、×池田、×池田、×池田、×岡村、×池田
2(−)  犯OS  1(−) ・町田


 清水エスパルスユース 1−4 ホンダFC
  警告:高野美 (異議)


 エスパルスのパスミス→ホンダカウンター→SBの裏にFW流れる→中央に2列目なだれ込む。若しくは、相手FWへCBが不用意にプレッシャーをかけに行く→FW簡単にMFへ落とし、石垣の背後へロビング→DF背走。この2パターンのオンパレード。春先から続いてきた未成熟な守備組織を晒け出した格好だが、プリンス東海では、岩本が絶妙なポジショニングでそれを一人で改善してきた。その岩本が、氏曰く「中1のさなるカップから彼のことを見ているが、今まで見た中で一番ひどい出来」だったそうで、必然的な敗戦だったと言えるかもしれない。
 試合後、この日のゲームキャプテン、岡村に涙。次週、プリンス東海首位、ホンダFCに5−0で大勝したジュビロ磐田相手に、2点差以上 (或いは4点以上奪って) 勝たなければ、早くも清水の夏は終わる。



2004年05月09日(日) JY: クラブ選手権 静岡県予選 太陽FC戦 (寄稿)

 某N氏より寄稿を頂きました。有り難うございます。

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Jrユース:クラブユースサッカー選手権 (U-15) 大会静岡県予選2次予選

▼布陣
先発:                終了直前:
−−−−−−山口−−小澤−−−−−− −−−−− 杉山和 −佐藤−−−−−−
− 杉山和 −−−−−−−−−庄司−− −−小嶋−−−−−−−−−−庄司−−
−−−−−−石垣−−滝戸−−−−−− −−−−−−石垣−−滝戸−−−−−−
−−岩崎−−奥山−−川端− 桑原尚 − −−鍋田−−奥山−−川端− 桑原尚 −
−−−−−−−−伊原−−−−−−−− −−−−−−−−伊原−−−−−−−−
交代:後半09分:小澤→佐藤、後半10分:岩崎→鍋田、後半24分:山口→小嶋


▼試合展開

[前半]
10分、太陽、6番CKのクリアが体にあたる。0−1
13分、清水、杉山和のミドルシュート。1−1
18分、清水、杉山和のクロスを右足で庄司。2−1

 太陽FCは、体を張った守りと運動量、そして幸運な先制点で清水を慌てさせるが、3分後の和毅のドリブル突破からのゴール以降は一方的。

太陽FC      清水エスパルス
1(1) シュート 10(4) ×滝戸、×杉山、×石垣、×石垣、◎杉山、○庄司、◎庄司、×小澤、×杉山、○庄司
0(0) 右クロス 5(1) ×桑原、×桑原、×桑原、×川端、○桑原
0(0) 左クロス 6(4) ×杉山、×杉山、○杉山、○杉山、○杉山、○杉山
1(0) 左右CK 3(1) ×杉山、○滝戸、×滝戸
0(−)  犯OS  1(−) ・曽根


[後半]
08分、清水、左サイドに出た石垣の右足クロスを庄司がヘッド。相手GKが後逸し、3−1
19分、清水、杉山和が山口とのワンツーから左サイドをえぐりクロス。ニアの滝戸の右足はGKに弾かれるが、佐藤が詰め、4−1
25分、清水、小嶋の右CKのクリアが小さくなったところを、庄司がPA内で右足ボレー。5−1

 和毅小爆発。彼の能力からすれば60%くらいだろうが、それでもこのレベルでは一人舞台。カバーリングが何人来ようがお構いなしで突破しまくり。庄司はハットトリックを達成したが、加藤監督に切替の遅さを注意されてました。

太陽FC      清水エスパルス
2(2) シュート 13(8) ○滝戸、◎庄司、×庄司、×山口、×石垣、×滝戸、×佐藤、○滝戸、◎佐藤、○佐藤
               ○杉山、○佐藤、◎庄司
0(0) 右クロス 10(5) ×庄司、○庄司、×庄司、○庄司、×庄司、○庄司、×庄司、○山口、○庄司、×庄司
0(0) 左クロス 5(4) ○石垣、○杉山、×杉山、○杉山、○杉山
0(0) 左右CK 4(3) ○杉山、○滝戸、○杉山、×小嶋
0(−)  犯OS  0(−)



▼試合結果

 清水エスパルスJrユース 5−1 太陽FC (25分ハーフ)
  得点: 庄司3、杉山和、佐藤
  MVP:例によって杉山和、次点:庄司



2004年05月08日(土) プリンス東海 東邦高校戦

04年5月8日 (土) 14:15開始 トヨタスポーツセンター第2グラウンド
 JFAプリンスリーグU-18 東海 2004 第4節
 対 東邦高校 ※45分ハーフ
 天候:晴れ

▼布陣
先発:                終了直前:

−−−−− 鈴木真 −町田−−−−−− −−−−− 鈴木真 −長沢−−−−−−

−−岡村−−−−−−−−− 高野一 − − 桑原卓 −−−−−−−−−小泉−−

−−−−− 山本真 −池田−−−−−− −−−−− 山本真 −池田−−−−−−

− 桑原卓 −岩本−−石垣−−渥美−− − 高野美 −岩本−−石垣−−谷野−−

−−−−−−−−風間−−−−−−−− −−−−−−−−風間−−−−−−−−

控え:山崎晃、佐野、高野美、桑原彬、神田、谷野、柴田、小泉、長沢、山崎竜
交代:後半09分:渥美 →谷野  (そのまま右SBに)
        岡村 →高野美 (桑原卓を左SH、高野美を左SBに)
   後半21分:高野一→小泉  (そのまま右SHに)
   後半29分:町田 →長沢  (そのままFWに)

東邦高校:

−−−−−−11−−09−−−−−−

−−10−−−−−−−−−−07−−

−−−−−−08−−北川−−−−−−

−−柴山−−02−−03−−04−− 交代:後半00分:08→16、09→20
                      後半26分:柴山→14 (04を左SB、14を右SBに)
−−−−−−−−01−−−−−−−−    後半36分:北川→川野


▼試合展開

 未だ扁桃腺が腫れまくり、熱も下がりきらない筆者だが、前半最終戦になる東邦戦の重要性を考えて、強行遠征。前節、暁を5−0で一蹴し勢いに乗る東邦は、油断ならぬ相手である。清水はGWを挟んで何人か怪我人が復帰するかとも思われたが、比較的軽傷だった長沢・小泉がベンチに復帰した他は、変化なし。前田−村越−枝村−悠輔の縦ラインを欠いたまま、プリンス東海前半戦を締めくくる。前節、上埜が退場で出場停止となったが、彼が藤枝東戦で務めた右SBには渥美が大会初先発、最終ラインは2年の石垣を除いて昨年Jrユースメンバーで構成する。今日も3年生3人、2年生3人、1年生5人と実に若い顔ぶれとなった。ベンチは更に若いけど。

[前半]
 開始1分、清水のロングボールに反応したDFのこぼれを、すぐ近くの町田がワンタッチで巧く奪って右に捌き、右SH一也が縦に突破、PA直前で小さく中に折り返したボールに町田が突っ込んだが、ブロックされた。序盤の好機で清水が流れに乗ると思われたが、東邦も7分、スローインを受けた左SH7番がPA内外側を横切りながらシュート、当たり損ね。9分には、5番の右CKをほぼ中央で2番が高い打点のヘッドでファーを狙ったが、ゴール内にカバーに入ってた岡村?が掻き出す。すると14分、右に張った一也が中央にパスを戻し、真希がスルー、池田が更に左に展開しようとしたボールを途中で7番がカット、桑卓も必死に体を入れるがドリブルで運ばれ、右45度からシュートに持ち込まれるも、これはGK風間の正面で救われる。
 東邦は左右SHの7番と10番が非常に強力で、1年生SBの桑卓と渥美を完全に押し込んだ。特に桑卓はプリンス東海序盤戦、攻守にソツなく貢献した隠れたMVPだったのだが、この試合では安易に片方の足のコースを切り、読みを外して逆を抜かれる場面を露呈、別人 (というか、左SBの経験が浅かった1年前) のようだった。東邦は7番・10番以外のプレッシャーも実に速く、例によってFW+両SHがドリブラーのために位置が高くなりがちな清水は、SBが押し込まれて最終ラインも下がり気味なため、自慢のボランチ2枚が数的不利に陥って真価を発揮できなかった。全く、毎回同じような展開で危機に陥るのは、困ったものである。
 清水は22分、真希が左に捌いたボールを45度から、桑卓が当たり損ねて緩くなった30Mミドルを放ったのが、初シュート (シュートに含めるのなら) 。その間にも、22分に早いタイミングで放った弱いシュートを風間に読まれて台無しにしてしまったものの、PA直前正面からのFKを得たり、23分の11番のシュートに対する石垣のブロックは、PA内ハンドを採られかねないものだったり、清水にとって危うい場面が続く。それでも30分を前後して東邦のプレスは弱まっていき、石垣の強さと岩本の読みにPA手前で跳ね返される東邦は、確度の低いミドルシュートを連発するようになる。このあたり、高校勢に共通するパターンなのだろうか?

 主導権を握り始めた清水は、FW真司が中盤に下がって溜めを作り、そのスペースに岡村が飛び込むパターンで、徐々に形を作っていく。本来なら真司は足の速さを活かして裏に飛び出したいところだが、相方の町田と特徴が重なるため、真司の方が譲った格好だ。前線に流動性が生まれれば、そのスペースにボランチが飛び出す動きも増える。39分、岡村が速度の緩急をつけてマークを引き剥がし、左クロス。これはDFが跳ね返すが、PA手前の池田がダイレクトで右に捌く。そこに同期の渥美が促されるように攻め上がり、得意の右アーリークロス。これもDFが跳ね返すが、PA手前の池田がダイレクトで縦にスルーパスを送る。そこに同期の町田が促されるように裏へ抜け出すが、惜しくもオフサイドに引っ掛かった。
 ボールが回るようになると、息切れした東邦を展開力と判断の速さで押し込む。すると43分、ボールを回して一旦、左に開いた桑卓が受けて、すぐに中央の真希へ。と、正に一閃。左60度・距離35Mほどあった位置で、左足でトラップした真希は右足に持ち直すと、プレスが弱まったのを見て、その右足を振るう。すると、まさしく弾丸となったミドルが一直線にゴール右・ファーサイドネットに突き刺さったのだ。1−0。右手を突き上げる真希の姿が、そこにはあった。続く44分、再び清水のボール回しを経て、右から来たボールをPA手前で、池田がダイレクトで左へ斜めに捌く。裏に抜け出した岡村が追いついて左クロスを入れると、ニアにDFと町田が重なったが、ボールはネットに収まっていた。2−0。恐らくはオウンゴール。更に45分、右サイドのスローインを受けた町田が自らドリブルで持ち込み、急停止から小さく斜めに戻す。そこに一也が突っ込んだ決定機は、シュートミスで大きく枠を外した。
 本当に、トップの浦和戦4得点逆転劇を見るような終盤の叩き込むような得点場面。35分間攻め続けていた東邦としては、0−2というスコアは信じられないものだろう。清水は大会無失点。個人能力の差で2点差を付けた清水が、かなり有利に前半を折り返した。

東邦高校     清水エスパルス
8(4) シュート 3(2) ○桑卓、◎真希、×一也
3(0) 右クロス 3(1) ○一也、×渥美、×渥美
4(0) 左クロス 2(0) ×岡村、×岡村
1(1) 右側CK 1(0) ×岡村
0(0) 左側CK 1(0) ×池田
3(−)  犯OS  2(−) ・真司、・真司
8(0) ファウル 5(1) ・真希、・岡村、×真希、・真司、・岩本

[後半]
 2分、ロングボールをDFが競り落としたボールを近くの真司が拾い、反転して背中でスクリーンして溜めると、右へ展開。一也が上がってきて右クロスは町田に合わなかったものの、ファーで岡村が追い掛けてフォローし、戻したボールをPA手前左45度から池田がミドルを放ったが、僅かに右上に外れた。とはいえ後半、厚みのある清水の攻撃は、これぐらいのもの。試合内容を反映しない2−0というスコアだが、それは事実である。試合状況を考えたプレーは、望月強化育成副本部長が、常に強調するところ。何も無理する必要はない。ボランチとSBが攻め上がりを自重し、前線の選手だけで攻め切ることを目指す。例えば12分、中盤から真希のダイアゴナルフィードに一也が飛び出し、低い右クロスをPA内ファー奥で町田が合わせた。枠上に外れたが、たった2本のパスでシュートまで持ち込んでいる。
 9分、岡村・渥美に代えて美臣・谷野を入れたが、これはあまり機能しなかった。2−0という展開で途中投入された選手は、やはり自らも攻撃で結果を出したいものだが、前半から鋭い突破を見せる相手7番・10番は継続して健在、その応対を求められ、なかなか前に出ることができなかった。それがなくても、試合途中に最終ラインをいじくるのは難しいもの。14分 (相手から見て右) 、16分 (右) 、19分 (左) と、交代選手が試合の流れと周囲との連携を掴む前に、PA横のスペースでファウルを犯し、FKを与えるピンチを迎える。更に14分には美臣がセットされたボールを蹴って、19分には一也がリスタートの際に9.15M内に侵入してボールをブロックして、それぞれ警告をもらってしまう。FK自体はGK風間が問題なくクリアしたが、嫌な雰囲気が漂う。


(14分の場面では、ファーの石垣の裏で2番が頭を合わせたが、さすがにゴール方向へとボールは飛ばず)

 21分には、一也に代えて怪我明けの小泉を投入。そんな時間帯での一瞬の隙からだった。
 左サイドのスローインからの展開。PA手前10M程で後ろ向きに立ち、ポストに入った町田が自らの背後にスルーパス。左から走り込んできた真司が右足トラップから、斜めにドリブルするスピードを落とさないまま、左足シュート。ダービーでの太田のような、力を抜いたシュートが綺麗な軌跡を描き、ゴールファーサイドに吸い込まれた。3−0。
 29分、町田に代えて、これも怪我明けの長沢を投入。格好のターゲットを得た清水は、長沢の足下に入れてサイドに捌くオーソドックスなサッカーを展開する。こうしたサッカーは流動性には欠けるが、清水側の守備ブロックがズレることがなく、変な奪われ方をしても人数を揃えて守ることが出来る。そうした中、左に流れた真希から長沢の足下にクサビ、長沢は後ろ向きのまま反転しつつ、右に捌いたが、その際に長沢の背中を腕で押した東邦2番のファウルが採られ、PA左角直前5M程の絶好の位置で、直接FKの好機を掴む。ボールをセットした真希、壁を確認して、右足インパクト。最短距離のゴールニア左上角まで一直線に、正確なキックで再び弾丸ライナーを叩き込み、試合に駄目を押した。4−0。


(29分、真希の直接FK。壁の甘い作り方を突いたコントロールショットだが、威力も十分以上)

 完全に試合を決めた清水は、長沢のポストから左右中央の裏へと選手を走らせるサッカーを続ける。最終ラインの4枚とボランチの2枚が、適切な距離を保って基本ポジションを忠実にとり、東邦の攻撃をミドル程度しか許さなかった。後半45分の間、巧みに試合を「殺し」、クロージングした清水が、そのまま勝利。プリンス東海前半戦は2勝2分の勝点8と、筆者が大会前「できれば」と言っていたノルマを、無失点のおまけつきでクリアした。あとは、怪我人の帰ってくる後半戦に賭けたい。なお、この試合で警告を受けた石垣は次節、出場停止。村越は帰ってこれるのか、それとも佐野と共に昨年Jrユースの最終ラインが、早くもユースで誕生するのか。

東邦高校     清水エスパルス
6(1) シュート 5(2) ×池田、×町田、×町田、◎真司、◎真希
5(0) 右クロス 3(1) ×一也、○一也、×谷野
1(0) 左クロス 1(1) ○美臣
1(0) 右側CK 0(0)
1(0) 左側CK 0(0)
1(−)  犯OS  6(−) ・町田、・町田、・真司、・美臣、・長沢、・桑卓
8(1) ファウル 8(4) ×桑卓、×桑卓、×美臣、×石垣、・真希、・小泉、・池田、・小泉


(試合を終えて整列した選手達。左から池田、桑卓、美臣、岩本、石垣、風間、谷野、小泉、真希、長沢、真司。長沢デカすぎ。遠近狂うよ)


▼試合結果

清水エスパルスユース 4−0 東邦高校
 得点:前半43分:清水・山本 真希 (桑原 卓哉・ショートパス)
    前半44分:清水・オウンゴール
    後半23分:清水・鈴木 真司 (町田 朋弥・スルーパス)
    後半32分:清水・山本 真希
 警告:前半27分:東邦・03番  (遅延行為)
    前半33分:清水・石垣 勝矢 (ラフプレー)
    後半14分:清水・高野 美臣 (遅延行為)
    後半18分:清水・高野 一也 (距離不足)


▼選手寸評

[私撰MVP]
●山本 真希 (2年・CH)
 前半30分までは普通のデキだったが、それ以降、プレスが弱まってからは別格の存在感。キックの種類が豊富になり、浩太や枝村を思わせる変化をつけられるようになってきた。それでいて、本来の正確なインパクトからの威力ある直球に陰りなく、特に2得点のキックは特等品。90分衰えぬ運動量といい、1年以内にトップに上がってもおかしくない。

[私撰MIP]
●池田 康彦 (1年・CH)
 単純にボランチと見れば、真希より上の部分も多々あり、特に判断速度と展開力は既に浩太を思わせる。それでも、実はまだ選手の特徴を掴み切れておらず、同期以外の選手へのパスに僅かなズレが見られた。これが解消されれば、更に一つ上のプレーを見せてくれるはずだ。課題はオン・ザ・ボールでの強引さ、ひいては全体的なパワー不足。

●岩本 大 (1年・CB)
 集中している時の岩本は、本当に凄い。不安定な桑卓サイドをタッチ際までカバーしつつ、PAの前で絶対の1対1で鉄壁を築いた。石垣も遜色ない内容だったが、鋭い読みで時に余り、時にオフサイドトラップ、時にマークの前に出てカットと、1対1だけに留まらなかった岩本を上手に置いた。
 しかし、プリンス東海のMVP・MIP、真希・池田・岩本ばっかり。他の選手の奮起も望む。


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04年5月8日 (土) 12:00開始 トヨタスポーツセンター
 JFAプリンスリーグU-18 東海 2004 第4節
 暁高校 対 名古屋グランパスエイトユース ※45分ハーフ

暁高校:                 名古屋グランパスエイトユース:
−−−−−−諸戸−−石川−−−−−−   −−−−−−上原−−上村−−−−−−
−−鈴木−−−−−−−−−− 谷 −−   −−永芳−−−−高橋−−−−根津−−
−−−−−−山中−−高橋−−−−−−   −−−−−−青山−−稲垣−−−−−−
−−13−−市野−−粂内−−内山−−   −−−−小寺−−後藤−−吉田−−−−
−−−−−−−−太田−−−−−−−−   −−−−−−−− 森 −−−−−−−−
交代:後半20分:鈴木→飯田        交代:前半44分:稲垣→福島
   後半38分:高橋→谷            後半00分:上原→久保
   後半42分:内山→05           後半20分:永芳→新川
                        後半38分:久保→酒井

前半10分、ロビングでのロングボール、抜け出した上村がGKと1対1に。前に出すぎたGKを越えるループ、0−1
後半29分、高橋の右CK、ニアに緩く巻くボールを単純に「高さで」勝った小寺がヘッド、ファーに決める。0−2
後半41分、クリアミスを拾った新川が、一人交わして中央から左に開きながらドリブルし、左45度からミドル。0−3
後半42分、新川のスルーパスで簡単に裏をとった酒井が、PA手前からあっさりゴールを決める。0−4

暁高校 0−4 名古屋グランパスエイトユース

暁高校            名古屋グランパスエイトユース
4(0)/0(0) シュート 5(3)/12(6)
4(0)/2(1) 右クロス 1(0)/3(1)
0(0)/1(0) 左クロス 5(2)/8(2)
0(0)/0(0) 右側CK 4(1)/3(0)
0(0)/0(0) 左側CK 0(0)/3(2)
0(−)/0(−)  犯OS  2(−)/1(−)
4(1)/4(0) ファウル 11(1)/11(3)
 ※内側が前半/外側が後半の数字

[個人的好印象選手]
 吉田 麻也 (名古屋・1年) : 185近い長身を活かして絶対の高さを誇りつつ、足下も柔らかい、完成度の高い選手。



2004年05月05日(水) 中日本スーパーリーグ U-17 草津東高校戦 (寄稿)

04年5月5日10:30開始 杭瀬川スポーツ公園A
 中日本ユーススーパーリーグ(U-18)
 対 草津東高校 ※40分ハーフ
 晴 強風

先発:                終了間際

−−−−−−町田− 山崎竜 −−−−− −−−−−−長沢− 山崎竜 −−−−−

−−八木−−−−−−−−−−柴田−− − 桑原卓 −−−−−−−−−柴田−−

−−−−−−神田−−谷野−−−−−− −−−−−−神田−−谷野−−−−−−

− 高野美−佐野克 −岩本−−渥美−− − 高野美−佐野克 −石垣− 桑原彬 −

−−−−−−− 山崎晃 −−−−−−− −−−−−−− 山崎晃 −−−−−−−

交代:前半37分:八木→桑原卓(そのまま左SHに)
   後半00分:渥美→桑原彬(そのまま右SBに)
        岩本→石垣 (そのままCBに)
   後半25分:町田→長沢 (そのままFWに)

前半23分、清水、渥美→竜男ポストから柴田(渥美?)低いクロスを町田空振り?、DFが詰めたところで町田倒れる。PKの判定。町田決め、1−0。
前半37分、清水、八木負傷退場、卓哉IN

後半00分、清水、渥美→桑原彬、岩本→石垣
後半15分、清水、谷野インターセプト→柴田→桑彬がDFに奪われるも、柴田が拾って低いクロス→谷野が左角に決め、2−0
後半17分、草津、14番→?番スルーパス→9番がシュート決め、2−1
後半25分、清水、町田→長沢
後半39分、草津、センターサークル辺りからのFK→誰かがヘッド→GK晃太前に出てた為、無人のゴールに…、2−2
後半41分、清水、佐野ファールでイエロー

清水エスパルスユース 2−2 草津東高校



2004年05月03日(月) 中日本スーパーリーグ U-17 岐阜工業高校戦

04年5月03日11:00開始 御殿場時の栖裾野Hグラウンド
 中日本ユースサッカースーパーリーグ 第2回U-17大会 クループA
 対 岐阜工業高校 ※40分ハーフ
 天候:雨

▼布陣
先発:                終了直前:

−−−−− 山崎竜 −八木−−−−−− −−−−− 山崎竜 −八木−−−−−−

−−谷野−−−−−−−−−−風間−− − 桑原卓 −−−−−−−−−柴田−−

−−−−−−神田−−柴田−−−−−− −−−−−−神田−−谷野−−−−−−

− 高野美−佐野克 −岩本− 桑原彬 − − 高野美−佐野克 −石垣− 桑原彬 −

−−−−−−− 山崎晃 −−−−−−− −−−−−−− 山崎晃 −−−−−−−

交代:後半00分:風間→桑原卓 (柴田を右SH、谷野をCH、桑原卓を左SHに)
        岩本→石垣  (そのままCBに)

岐阜工業高校:
−−−−−−−−臼井−−−−−−−−

−−10−−−−05−−−−07−−

−−−−−−16−−02−−−−−− 交代:後半00分:10→18
                           05→09
−−06−−19−−08−−14−−         06→15
                      後半17分:16→23
−−−−−−−−01−−−−−−−−         08→04

▼試合展開

 体も震える寒さの裾野で、雨交じりの中、行われた試合。筆者は戻ってから、40度を超える高熱を出してダウン、点滴を受ける事態になってしまった。選手の皆さんには、くれぐれもアフターケアに気を遣ってください。
 U-17というカテゴリのはずだが、3年の風間がフィールドプレーヤーとして登場。ここらへんは柔軟に行うということか。彼以外は下級生が顔を並べたが、プリンス東海で出場時間の長い一也・真希・町田・池田らはメンバーを外れた。とはいえ、彼らや枝村ら3年生も試合会場に合同してアップに参加したり、ランニングを繰り返したりしており、そろそろ復帰できそうな感じの選手もいた。


(これでも補正済み。霧に包まれた最悪のコンディションとなった。先頭を歩くは谷野。続いて美臣・岩本・佐野か)

[前半]
 時の栖という人里離れた奥地。雨と霧。低温。U-17というカテゴリ。様々な要素が重なり、集中できない状況だったのは間違いない。かく言う筆者も、両チームの布陣に確認に追われ、ノートにメモしているところだった。1分、美臣のファウルで岐阜工陣内・右タッチ沿いでのFK、岐阜工は素早くリスタートして縦に送ると、清水選手が戻りきらないうちに裏へと走り、中に入れた右クロスをファーに流し込んで、あっという間の岐阜工先制劇 (筆者以外の観客も見ていなかったため、50%ほど妄想) 。0−1。いきなりビハインドでの開始となった。
 この出会い頭の一撃は、清水の目を覚まさせると言うより、むしろ黙らせる効果を与えた。左サイドの谷野−美臣とCBの岩本−佐野以外は、2年生 (風間は3年生) −1年生で組んだ今日の清水のシステムは、選手間の共通意識に齟齬が見られた。例えばFWの八木 (2年) と竜男 (1年) の場合、竜男がポストを受けに戻ってきた時、八木が連動して裏を狙うことで相手最終ラインにギャップを作るような動きが足りない。また、ダブルボランチを組んだ柴田 (2年) と神田 (1年) は、共に運動量はあるが、体を張るプレーを苦手にしており、溜めを作ることができなかった。そのため、清水の展開に左右サイドを振り分けるような幅がなく、SBがSHを走らせる単調なものになった。

 岐阜工は、清水の連携の齟齬と集中力の欠如を突く格好で、押し気味に進める。12分、清水の自陣からのFKを簡単に跳ね返し、ワントップの臼井が抜けてシュートはGK。19分、岐阜工スローインから美臣がファウルを犯し、PA右角横からのFKをファーの選手が頭で合わせるが、枠上に外れる。清水は声を出す選手も少なく、正に意気消沈という様相であった。だが、岐阜工の方にもミスが多く、徐々に清水の最終ラインが押し返しはじめ、展開は拮抗していった。
 漸く単純にSHを縦に走らせるだけでなく、周囲の選手とのワンツーを絡めて、組織的に崩すようになる。すると、33分、左SB美臣がボールをカットした勢いのまま中に切れ込み、PA外から低いミドルはGK正面。なんとこれが、清水の初シュートである。そして38分、同様に左サイドでプレスを掛けて相手陣内で谷野が奪うと、アーリークロス気味 (とは軌跡が逆か) に右足で内側に巻くスルーパス。この時、竜男はポストに入ろうと戻り、八木が竜男に付いていったCB8番の裏を狙うことで、相手最終ラインにギャップを突くことに成功していた。そう、前述したFW2枚の連動である。八木は右に残るCB19番に対し、向かうと見せて左に切り替えして体勢を崩すと、右足で撃つフェイントでGKを転ばせて、冷静に左足でファーに流し込んだ。1−1。この憎らしいほどの落ち着きが、八木である。
 その後は特に動きなく、前半終了。双方に好機の少ない、平凡な展開であった。

岐阜工高      清水エスパルス
4(2) シュート 2(2) ○美臣、◎八木
4(2) 右クロス 6(0) ×桑彬、×谷野、×風間、×風間、×桑彬、×八木
0(0) 左クロス 3(0) ×谷野、×美臣、×谷野
0(0) 右側CK 1(1) ○谷野
3(0) 左側CK 1(0) ×谷野
1(−)  犯OS  3(−) ・竜男、・柴田、・竜男
5(0) ファウル 6(1) ・美臣、・谷野、・八木、×美臣、・竜男、・八木

[後半]
 後半開始に伴い、風間に代え桑卓、岩本に代え石垣。彼ら4人はプリンス東海でレギュラーを務めてきたので、疲労を考えた予定通りの交代だろう。だが、これが劇的な変化をもたらす。キープ力のある谷野をボランチにポジションチェンジしたことで、ここで溜めを作れるようになり、自由に左右へ振る展開が可能になったのだ。また、ハーフタイムに築館監督に、集中力の欠如について、活を入れられたのかも知れない。
 まず2分、谷野のグラウンダーの左CKを、柴田が至近距離でボレー、GK正面。5分、谷野が左サイドに振ったボールに桑卓が一人交わして左からPA内に侵入、左クロスをファーで柴田が合わせるが、ニアポストにいたDFがクリア。時間が経つにつれ、どんどん連携が噛み合っていき、石垣の絶対的な強さに支えられた最終ラインが押し上がる。9分、美臣から引いてきた竜男へ、更に竜男と連動して裏に飛び出した桑卓にパス、またも左からDF1枚を交わしてPA内に侵入し、マイナスのクロス。をPA手前の八木?が受けるが振り向けず、今度は右の桑彬に振る。桑彬は石垣に預けて前へ、ワンツーリターンを受けると、今度は兄の桑彬が右からDF1枚交わして侵入、角度のないところからシュートを放ったが、GKに止められる。
 11分にはシンプルに、スローインを竜男が右45度マイナスに戻して、PA寸前から谷野がミドル、GK。すると14分、左に流れた八木がボールを奪うとドリブル、同時に近くの竜男・桑卓も走り出す。3人スピードに乗りながら、八木が潰れつつ前の竜男へ。速度を落とさず、桑卓とのワンツーでPA内に侵入した竜男、右に切り返しての右足シュートがゴール右に決まった。2−1。逆転。

 逆転に成功した清水は、DFの無理な攻撃参加は控え気味になるが、セットプレーから好機を作り続ける。18分に谷野の右CKを石垣がヘッド、ファーのゴール内にいたDFが掻き出すが、PA外から神田がワントラップボレー、ゴール左。24分、左CKをニアのDFが跳ね返すが、ハーフライン付近の桑彬が奪い返し、同じくハーフライン付近の佐野へ、そこからクサビを入れると、CKを蹴った谷野がPA左横の角度のない位置からミドルを放つも、枠右に外れる。24分には、神田のスルーパスで竜男がフリーで裏に抜け出したが、左45度からのシュートはファーに外れた。
 ここまで後半、岐阜工はシュート0本。しかし、どんな展開でも一度はピンチがあるもの。逆転後も右サイドの2人は積極的に仕掛けていたが、その隙を突かれることになる。相手陣内右サイド奥で柴田がオフェンスファウルを取られると、岐阜工は素早く試合を再開。小さなパスを受けた23番が自陣からドリブルで持ち上がり、戻る途中だった柴田・桑彬を突破してしまう。一度、中央の9番?に預け、それを石垣が潰しに行くが、その前に抜かれた柴田・桑彬の裏にスルーパス。ここに左ボランチの15番が抜け出し、カバーに入る佐野が追いつく前に左クロス。美臣に競られながら臼井が飛び込み、左足ボレーを叩き込んだ。2−2。
 思いがけず同点に追いつかれた清水は、30分、中央に入った柴田が右に捌いたボールを桑彬がクロス、シュータリングになってファーサイドのクロスバーに当たる場面こそあったが、岐阜工の反攻を許すことになる。31分、長い距離のFKをGK晃太がこぼし、相手に突っ込まれるが、これは岐阜工ファウル。33分、18番の左クロスをファーで7番が頭で落とし、中央に臼井が走り込んでシュートは、枠左に外れる。焦らずに耐える清水、36分、佐野がプレッシャーがないまま、ドリブルで持ち上がる。左サイド中盤から佐野、右サイド相手陣内奥へと一気に通すロングフィード。一発のパスで場面を切り換えると、フリーで受けた柴田がマイナスの折り返しを八木?がスルー、PA内中央で谷野が右足を合わせると、ボールはゴールの天井に突き刺さった。3−2。
 本来なら、2−1で終わらせなければいけない試合だが、それでもきっちりと逆転に成功した点は評価したい。残りの時間帯も押し気味に進め、勝利を飾った。中日本U-17、全試合で3得点以上を稼いでの4連勝である。

岐阜工高      清水エスパルス
2(1) シュート 15(8) ×神田、○柴田、○八木、○柴田、×美臣、×八木、○桑彬、○谷野、◎竜男、○石垣
               ×神田、×谷野、×竜男、◎谷野、×竜男
0(0) 右クロス 10(3) ○柴田、×桑彬、×柴田、×柴田、×柴田、×柴田、×桑彬、◎柴田、×桑彬、○桑彬
2(2) 左クロス 3(3) ○桑卓、○桑卓
0(0) 右側CK 2(2) ○谷野、○谷野
1(0) 左側CK 2(0) ×谷野、×谷野
0(−)  犯OS  2(−) ・柴田、・八木
8(1) ファウル 4(0) ・??、・桑彬、・柴田、・佐野


(こちらも補正済み。後半は更に霧が濃くなる中での試合になったが、逆転勝利を成し遂げた)

▼試合結果

清水エスパルスユース 3−2 岐阜工業高校
 得点:前半01分:岐阜・??
    前半38分:清水・八木 和秀 (谷野 由紘・スルーパス)
    後半14分:清水・山崎 竜男 (桑原 卓哉・ショートパス)
    後半28分:岐阜・臼井 勇人 (15番  ・左クロス)
    後半36分:清水・谷野 由紘 (柴田 和也・右クロス)


▼選手寸評

[私撰MVP]
●谷野 由紘 (2年・左SH→CH)
 もう一人の山本真希として、高いユーテリティ性を発揮。豊富な運動量を活かして幅広く動きながら、様々なエリアでパス・ドリブル・シュートと、様々なプレーで貢献した。集中力を欠きがちな天候で、声でチームを引き締めた点も、高く評価。課題は一つ一つのプレーの精度で、全体にもう一歩ずつ伸びれば、真希にも劣らない選手になる可能性も。

[私撰MIP]
●佐野 克彦 (1年・CB)
 実はこのHP的には、NEW COMER。序盤は試合勘が取り戻せていない部分があり、ポジショニングにズレも見せた。だが、彼自身のサイズや運動能力を利用した1対1の強さは何ら変わることなく、カウンター主体の岐阜工をつぶさに潰していった。左足の小癪なテクニックや、距離の出るロングフィードでも魅せてくれた。

●柴田 和也 (2年・CH→右SH)
 序盤からよく走っていたものの、前半のCHとしてはミスが多く、不満が残る。後半、右SHになると、突破口として積極的に仕掛けることで、流れを変えた。桑彬は小泉と組む時から前方の選手に合わせて縦フィードをするのを得手にしているが、柴田も相性の良さを見せ、中に切れ込む動きで桑彬のオーバーラップを引き出した。


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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