えすぱっ子
清水エスパルスユース紹介サイト

2003年02月23日(日) 中日本スーパーリーグ 途中経過

▼第6回中日本ユースサッカースーパーリーグ 途中経過

筆者が見に行かなかった試合について、随時掲載していきます。観戦記募集(笑)、こちらからお送り頂けると助かります。詳細は清水公式も参照下さい。

○U-17
03年2月22日 大垣工業高校グラウンド
 清水エスパルスユース 1−0 丸岡高校
  得点:清水 ・岡村総一郎(なし)


03年2月23日 大垣工業高校グラウンド
 清水エスパルスユース 3−2 大垣工業高校
  得点:清水 ・柴田和也 (高野美臣)
     清水 ・鈴木真司 (獅子内善雄)
     大垣工・山川智弘 (なし)
     清水 ・森安洋文 (なし)
     大垣工・山川智弘 (なし)
  警告:大垣工・山川智弘 (異議)



3月31日 小笠原公園総合運動場補助グラウンド
 星稜高校 3−1 清水エスパルスユース
  得点:清水・鈴木真司(枝村匠馬)
  ※清水側のみ



2003年02月16日(日) 中日本スーパーリーグ U-17 名古屋グランパスエイト戦

03年2月16日11:40開始 杭瀬川スポーツ公園サッカー場
 第6回中日本ユースサッカースーパーリーグ(U-17)
 対 名古屋グランパスエイトユース ※40分ハーフ

▼布陣
−−−−−真司−−真希−−−−−

−岡村−−−−−−−−−獅子内−

−−−−−大瀧−−上埜−−−−−

−高野−−森安−−石垣−−雄也−

−−−−−−−海人−−−−−−−

交代:後半06分:上埜→村越(森安をボランチ、村越をCBに)
   後半26分:高野→小林(雄也を左SB、小林を右SBに)

名古屋グランパスユース:

−−−−−遠藤−−津田−−−−−

−−−−−−−高橋−−−−−−−

−永芳−−深谷−−稲垣−−小出−

−−−小寺−−諸江−−JB−−− JB:ジョシュア・ブラーツ

−−−−−−−森真−−−−−−−

交代:後半32分:遠藤→杉浦

※名古屋の背番号は、基本的に昨年のクラブ選手権の登録から。恐らく間違えてない。


▼試合展開

雨のち晴れという予報だったが、無念にも雨は上がらず。ただでさえ連戦で荒れたグラウンドだが、下地が粘土質のため水はけが悪く、グラウンドは悲惨な状態。あちこちでボールが止まり、特にゴール前とコーナー付近に巨大な水たまりができ、ボールを運ぶのも困難であった。
当然、華麗なパス回しとはいかず、蹴り出して局面の肉弾戦がメイン。適当に蹴ってもボールがラインを割らずに水たまりで止まってしまうので、フラットDFラインや海人の飛び出しは自粛せざるを得なかった。ワンツーで飛び出す動きもボールが転がらないために難しく、足を止めての競り合いで潰されるシーンばかり。そうした展開のため戦術的に特記することは少なく、以下、時系列での箇条書きにて局地戦する。

[前半]
序盤、名古屋はコーナー付近のぬかるみに蹴り出し、そこでボールが止まると、肉弾戦で勝利してクロスを上げる戦術を徹底していた。だが、足場も悪く、ボールも水を吸ってしまい、精度に問題あり。30分過ぎたあたりで雨も少し弱まり、互いにグラウンドに慣れたことで、ある程度、戦術的な攻撃が見られるようになった。局面で負け続けた清水は、殆ど攻め手なし。

10分:名古屋、左クロスを津田がダイビングヘッドで叩きつけるが、水たまりでボールが止まり、GK確保。

32分:敵陣左サイドでのFK。真希が軽くリフティングしたボールを、大瀧がボレーで左クロスを入れるが、ゴールの上へ流れる。これが清水、初めての有効的な攻撃。

34分:相手クリアをカバーした高野から縦パス。大瀧がリフティングでコントロールして左サイドへ流し、抜け出た岡村がクロスを入れるがDFが跳ね返す。

35分:名古屋、津田がロングフィードに対し速さを活かして中央に抜け出すが、水たまりを意識したタッチが思うように止まらずに流れて、GKの守備範囲内へ。

37分:名古屋、左からのロングフィードで遠藤が中央で裏を奪い、さらに右へ流すと津田が受けてシュート体勢に入ったが、ボールが足下で止まってしまい空振り。DFのフォローに遭う。

40分:名古屋、再度抜け出した津田がエリア内右45度に流れ、慎重にボールをコントロールするが、森安が間に合いブロックする。

名古屋       清水エスパルス
3(1) シュート 0(0)
6(1) 右クロス 0(0)
5(1) 左クロス 3(0) ×大瀧 ×岡村 ×高野
1(0) 左右CK 0(0)


[後半]
途中から森安を中盤に上げ、ある程度、中盤の支配率を上げることに成功した。だが、肉弾戦が繰り返されたことで、試合は荒れ気味に。雨天に慣れてきた清水が、持ち味のテクニックを披瀝する場面もあったが、全体としてはオーソドックスにフィジカルで勝てる名古屋のペース。

02分:相手縦パスを石垣がヘディングクリア。すかさず海人がラインを上げるよう指示するが反応が遅れ、ボールを拾った名古屋・高橋が裏へパス。このパスが水たまりの影響で勢いが弱まったことが、海人に飛び出しを躊躇させる。抜け出した津田が1対1となり、冷静に逆サイドに叩き込んだ。0−1

05分:名古屋の右CK、蹴るのは深谷。中央で競り勝った選手がファーに流すと、諸江がファーへ向けてシュート。上手く勢いを殺したが、ゴールにカバーへ入っていた石垣が、足で押し出す。

12分:DFが縦パスへのトラップがもつれたのを見て、真司が加速して奪いに行く。競り合いでこぼれたボールをさらに岡村がフォローするが、一足早くサイドに蹴り出される。ボランチに上がった森安が中盤で競り合えるようになり、攻撃に厚みが出てきたが、クロス・シュートが入らない。

16分:大瀧にイエロー。名古屋サポの声に煽られるように(さすがに観客がタッチラインから3Mでは近づきすぎだ)、試合は少し荒れ気味。ベンチからはクールダウンするようとの声。

17分:右コーナー付近の水たまりでボールを落ち着かせようとする森安のユニを、DFが後ろから掴みFK。森安が自ら蹴ると、右足で巻いたボールをファーサイドで村越がダイビングヘッド。ニアサイドネットを揺らす。

20分:名古屋の右クロスに村越と津田が競り合い、こぼれたボールを高橋がファーサイドを狙ってシュート。枠外。

30分:左サイド雄也のアーリークロスに、逆サイドの獅子内がフリーで抜け出し、ダイビングヘッド。だが、GKのポジショニングが素晴らしく、近距離正面で足でブロック。こぼれ球は獅子内が拾うが、コースを塞いでサイドに追いやる。

31分:水たまりでの肉弾戦に勝った名古屋が、左サイド(清水右サイド)からセンタリング。村越と津田との競り合いでクリアがこぼると、永芳(交代した遠藤に代わってFWに)が拾い強シュート。ニアサイドを強引に割る。0−2

34分:大瀧の左CK。誰にも合わずに流れたと見えたが鋭く沈み込み、ファーで獅子内がボレーで足を合わせる。だが、これもGKが優れたポジショニングで正面でブロック。しかし、止めきれずに僅かにこぼれたボールを、森安が詰めて豪快に蹴り込む。1−2。副審はオフサイドを示したが、主審の笛は覆らず。

39分:ロングフィードに真希がDFと競り合ってボールがこぼれると、素早く大瀧がフォローして簡単に横へ流す。獅子内が右60度からミドルを放つが、枠上。

40分:岡村の左クロスからエリア内混戦。真希が体を入れてキープ、僅かに左後方に流すと森安が強引にDFの間を突破、コースが空いたところで後方から倒され…たかに見えたが、ノーファウル。

名古屋       清水エスパルス
7(4) シュート 5(3) ×村越、○獅子、○獅子、◎森安、×獅子
4(1) 右クロス 3(1) ×獅子、×真希、○真希
5(1) 左クロス 2(1) ○雄也、×岡村
2(1) 左右CK 1(1) ○大瀧


メモを取っていた筆者は、傘も差せずにツライ状態。隣のジュビロの勝利(4−1 富山第一高)を確認して駅に向かうと、目の前を列車が通り過ぎていく。1時間待ちをする気力はもはやなく、タクシーを呼ぶのであった。


▼試合結果
清水エスパルスユース 1−2 名古屋グランパスエイトユース
 得点:後半02分:名古屋・津田和宏
    後半31分:名古屋・永芳卓磨
    後半34分:清水 ・森安洋文(なし)



▼選手寸評
普段と大きく異なるコンディションを考慮し、採点は行わず。だが、選手には雨と泥を理由にしてほしくはないぞ、と。

山本海人  飛び出しの自粛がリズムを狂わせたか、全体的に不満。特にフィード。

杉山雄也  攻守に安定しているが、最後までボールに食らいつく積極性がほしい。
石垣勝矢  相手の精度も低いが、着実に跳ね返す。動き出し・クリアの精度は課題。
森安洋文  慣れないピッチでライン統率に苦悩。中盤では力強いドリブルも見せた。
高野美臣  試合展開が緩やかで、読みの良さと丁寧なクリアという持ち味を発揮した。

獅子内善雄 期待してたフィジカル面では勝てなかったが、クロスに飛び出す動きが良。
上埜健太  中盤省略戦術の影響もあるが、競り合いで目立たず、試合から消えていた。
大瀧義史  上埜同様、繊細なタッチができずに消えていたが、セットプレーはさすが。
岡村総一郎 積極的で局面でも粘ってはいたが、足を止めた状態で勝てた機会は限定的。

鈴木真司  スピードと切り返しを封じられ、彼もまた羽をもがれた。よく走るのだが。
山本真希  展開の判断や初動の早さに片鱗を見せたが、体が重いのか溜めを作れず。

村越大三  果敢なタックルで先を取るが、局地戦は課題。まだプレーが危なっかしい。
小林拓矢  途中交代の難しさか、周囲が熱くなってる中で馴染めず、消極的な印象。





中日本スーパーリーグの今後の試合会場に変更があります。

3月15日(土)15:00 対 浜名高等学校(U-18) 豊田町グランド→安久路公園グランド

日程・会場の変更は多い大会ですので、今後もご注意下さい。上記で確定と決まったわけでもありませんし。



2003年02月15日(土) 中日本スーパーリーグ U-18 松商学園高校戦

03年2月15日11:59開始 杭瀬川スポーツ公園サッカー場
 第6回中日本ユースサッカースーパーリーグ(U-18)
 対 松商学園高校 ※40分ハーフ

▼布陣
−−−−−真司−−田淵−−−−−

−岡村−−−−−−−−−獅子内−

−−−−−上埜−−真希−−−−−

−篠田−−森安−−石垣−−雄也−

−−−−−−−海人−−−−−−−

交代:後半00分:篠田→高野(そのまま左SBへ)
   後半23分:田淵→望月(獅子内をFW、望月を右MFに)


▼試合展開

朝6時起床、睡眠時間3時間。…いや、夜更かししてるのが悪いんですが。
大垣には新幹線から東海道線新快速で、11時前に到着。近鉄に乗り換える前に荷物をコインロッカーに預け、地図とメモ帳を購入すべくコンビニを探すが、見当たらず。近くの大型スーパーにも地図はなく、仕方なく歩く。結局、駅から300M程の距離でローソン発見。
いろいろ探したために時間に余裕がなく、猛烈に早歩き。近鉄は1時間に1本だ。2kmほど進んだ途中でバス停を見つけて、時刻表を確認。1日に5本程度しかないぞ? だが運良く、あと5分ほどで来るようだ。乗ると、運転手の他に乗員不在。停留所2つ分700Mほど乗って、すぐに下車。残り10分強。走る。あとは大橋を渡るだけ。車道と歩道は一旦分かれ、川の付近のみ道を広げて歩道が合流する形のようだ。そのまま脇を進むと、あれ線路? 踏切もないじゃん! 知らん。余裕のない人間は礼節は知らんのだ。水路を飛び越え、線路を横切り、あとは走るだけ。橋を登り切ると、オレンジのユニが。助かった。ここまで苦労して試合中止じゃ、目も当てられん。

時間はなく、前半は橋の上から観戦。それなりに見やすいが、トラックが走り抜けるとかなり振動するぞ。大丈夫か? 背番号は集合写真のものから変更。困ったものだ。阿部を風邪、大瀧を修学旅行、枝村を怪我で欠いての布陣。よりによって主力3人とは。確認してないが、恐らく高柳も怪我かと。縦の大黒柱が1本抜けた状態。
受験にも関わらず合流した真希・石垣・高野は、私立入試組だろうか? グラウンドは夏芝の上に荒れ気味で、ところどころでイレギュラーする。また風が強く、清水は前半に風上に陣取った。

[前半]
序盤から風上の清水が優勢。攻撃は専らサイド、特に左からの展開で、深く抉ることも多かった。まず5分、ワンツーで抜け出した篠田の左クロスから左CKを得る。真希のキックはニアで誰にも合わず、中央の森安がボレーを放つが足を合わせただけ。威力無くGKキャッチ。
松商も8分、清水左サイド、まだ浅い位置からFK。エリア内に放り込んだボールを森安が競り合うがボールは上空へ。石垣が戻りながらクリアするが弱く、FWが15M程からボレー。だが、そこは海人、横っ飛びで見事にキャッチ。サイドを抑えられた松商は、早めにロングフィードやアーリークロスを入れることが多かった。
10分、岡村が派手な切り返しでマークを振り回し、田淵とのワンツーで抜け出すがオフサイド。視野が狭い印象はあるが、岡村は終始キレのある切り返しで松商を苦しめる。体ができたことで、強引な潰しにも耐えられるようになった。続けざまに、今度は右サイドで雄也がオーバーラップしてクロス。これはDFがカットするが、拾った真希が簡単に横にはたいて右角度50度から獅子内が25Mミドル。上に外れる。

その後、暫く攻撃が単調で読まれる場面が続いたが、24分に田淵が着実な足下にトラップ、体を張ってDFをブロックし、サイドに流す素晴らしいポストプレー。岡村が受けて真希とワンツー、PA内切り返してマークを外しシュートを放つが、ファーポスト上空。田淵のポストは正確で上手くサイドに人を引き出しており、攻撃に厚みが出てくる。
だが、30分、前掛かりになった隙を突かれて、左(清水右サイド)からの展開で逆サイドのFWへクサビ。FWがダイレクトに横へ流すと、石垣が振られて雄也との間を突破される。すかさずシュートに行くが、その時には既に至近距離に海人。シュートコースを塞ぎ、前にこぼれたボールを自ら確保。盤石の守備で高いラインを後押し。
そして31分、海人のゴールキックを中盤で確保すると縦に展開。田淵がダイレクトで戻したボールを上埜が右に流し、獅子内が右45度から25Mミドルシュート。低く速いボールがニアポストを掠るように決まる。1−0。それぞれが何度か狙っていた形が、鮮やかに成功した。

先制点を得て、清水は完全に中盤を支配。上埜を軸に、テクニカルに相手を翻弄する。35分、左サイドでボールを持った岡村が鋭く切り返し、中央に戻す。受けた上埜が加速、PA内に突入すると、急停止から切り返し。だが、そこにDFが追い付いてCKへ。真希のキックは、誰にも合わず。
37分にも、獅子内の早めの右クロスに、中央で反応した真司がスルー。完全に意表を突いたプレーに岡村も感じきれず、やや前に行き過ぎてトラップに手間取り、再度折り返そうとしたボールはDFにブロックされる。CKはクリアされるが、上埜が拾ってミドル。だが、これは大きく外。

松商学園      清水エスパルス
2(2) シュート 5(2) ○森安 ×獅子 ×獅子 ◎獅子 ×上埜
3(0) 右クロス 4(0) ×雄也 ×田淵 ×雄也 ×獅子
2(0) 左クロス 3(0) ×岡村 ×篠田 ×岡村
0(0) 左右CK 3(1) ○真希 ×真希 ×真希


[後半]
後半は風下となる清水。苦境が予想されたが、序盤はまずまずのペースで進む。6分、真司のポストを受けた獅子内が、軽く外にスライドして右35度ほどの角度からミドル。逆サイドを狙った綺麗な弾道だったが、枠の上に外れる。
だが、序盤から狙っていた松商のサイドへのロングフィードが、風に乗って徐々に効果を増しはじめる。下級生、特に石垣・高野は、試合勘の問題かユースのスピードに戸惑ったのか、ボールを見てから反応する傾向があり、マークを離してしまう場面が目に付いた。左右に対応に追われ、森安がカバーしきれない。ならば、海人の出番である。
7分、雄也が目測を誤り、クリアを「かぶる」。だが、その右サイドの裏までを海人がケア。余裕に乏しく、とりあえず高く蹴り上げたボールを石垣がフォローするが、松商FWが空のゴールを狙って(実際は海人は戻りつつあったが)強引にシュート。慌てたボールは宇宙開発。

12分、松商のDFラインでのボール回しを見切った岡村が、中盤から猛ダッシュで右SBへのパスをカット。そのまま20M程突破してPA内に侵入、シュートを放つが勢いを制御しきれず、ボールはファーポストの上空へ。
13分には再び海人が、右サイドの裏に飛び出しクリア。このボールを競り合う松商、やはり強引にゴール前へ送り込むが狙いは定まらず、既に戻っていた海人は足でトラップし、平然。
相も変わらず魅せるGK、海人。次は、本家ファンタジスタの出番。14分、獅子内からのサイドチェンジを、真司がダイビングボレー。だが方向は逆、中盤に戻す。前のスペースを狙っていた岡村と呼吸がズレたが、すかさず中盤から上埜がフォロー。トラップから30Mミドルは勢いが弱く、GKキャッチ。

試合はますます中盤が空き、展開が速くなる。ならばと15分。右(清水左サイド)からPA手前へとボールを運ぼうとする松商の攻撃を、戻ってきた真希がカット。瞬間ターンして左の岡村にパス。岡村が溜めて戻すと真希は、対角線フィード。ダイナミックな展開を披露する。受けた獅子内のシュートは枠を捉えたが、GK横っ飛びで軌道を変えた。
20分、相手の縦フィードに対し一瞬ボールを見て足を止めた高野が、マークを外される。慌ててカバーに入った森安が抜かれ、PA内に突入して45度の位置からシュート。今度は海人が横っ飛びで軌跡を変え、CKに逃れた。
以後も素早い展開が続き、25分、中盤で奪取した上埜から速攻。20M余りの中央突破からスルーパスを狙うが、通らず。32分は逆に松商、右クロスをFWが逆サイドに頭で落とし、受けた選手が突破を仕掛けるが、雄也が足下への深いスライディングタックルで豪快に取り返す。39分、真希のダイアゴナルフィードで抜け出した岡村が、DF3人を切り返しで振り回してセンタリング。獅子内がダイビングヘッドでさらにファーへ流すが、真司に合わず。以後、ロスタイムは殆ど無く、新チーム初勝利を得た。

松商学園      清水エスパルス
3(2) シュート 4(2) ×獅子 ×岡村 ○上埜 ○獅子
3(0) 右クロス 1(0) ×真希
5(0) 左クロス 1(0) ○岡村
3(1) 左右CK 0(0)


帰りは近鉄に乗って市街中心へ。ホテルで直ちに観戦記を載せようと思ったが、接続に失敗。ちょっとスネて、某氏に大量の観戦記を携帯メールで送る(笑)。夕食を探したが寿司屋ばかりで、海なし県の岐阜で寿司もなんだかなーと思い、ココイチでカレー600gを喰らう。カレーもなんだかなーなのは、言うまでもないが。何にしろ満腹。満足。


▼試合結果
清水エスパルスユース 1−0 松商学園
 得点:前半31分:清水・獅子内善雄(上埜健太:ショートパス)


▼選手寸評
山本海人  7.0 リベロとして裏をケアする一方、枠内シュート阻止4回。二種登録追加を!

杉山雄也  5.5 前半は果敢に突破に挑戦、守備も安定してたが、後半はバテたのかNG。
石垣勝矢  5.5 クリアに弱かったり初動が遅かったりは、ユースレベル初体験の故か?
森安洋文  6.0 良く綻びを繕っていたが、考えすぎて感覚で動けていない印象が。意図的?
篠田大輔  6.0 守備は良くない。だが、クロスの「質」は独特の武器になりつつあるか。

獅子内善雄 6.5 失敗も多かったが意欲的。シュート5本はチーム最多。右MFが良かった。
上埜健太  6.0 柔軟なタッチにキレのある突破。フットサル的でプレーが小さいが面白い。
山本真希  5.5 ロングフィードは見せたが、突破力や潰しの持ち味が出ず、体が重い印象。
岡村総一郎 6.5 体を使った競り合いが強くなり、突破に迫力が出てきた。次の課題は視野。

鈴木真司  5.5 本日の意外性は抜群。だが本来の動きはポストだけでなく、突破力も不満。
田淵将天  6.5 体を上手く使った安定したポストが光る。その質だけならブン以上かも。

高野美臣  5.0 石垣同様、ボールを見てから動いてしまう傾向が。1対1でもやや苦戦。
望月祐甫  5.0 後半はチーム全体が悪かったが、それにしても目立たず。守備も今一歩。



2003年02月09日(日) 新加入選手 2003年度

○2003年清水エスパルスユース選手・スタッフ紹介(新加入)

公式HPにて発表されました。

谷野 由紘 FW 87.05.11 170/60 広島:IFC福山 U-14NT(中国)
高野 美臣 DF 87.05.25 169/56 静岡:清水JY  U-15静岡選抜
柴田 和也 MF 87.06.15 164/58 静岡:清水JY  U-15静岡選抜
前田 陽平 GK 87.06.22 179/65 静岡:清水JY  U-15日本選抜
八木 和秀 MF 87.08.13 170/60 静岡:清水JY
石垣 勝矢 DF 87.08.22 177/65 静岡:清水JY  U-15静岡選抜
山本 真希 MF 87.08.24 175/65 静岡:清水JY  U-15日本選抜

身体情報は昇格生は昨夏のクラブ選手権、谷野はナショナルトレセンU-14に拠るものです。
外部生の谷野は、ナショナルトレセンに選ばれた他、広島県サッカー協会による優秀選手の表彰を受けてます。ちなみに、トレセンでの登録はMF。今年の内部昇格組は、試合を組み立てるより個人で勝負する選手なので、MFの能力にも期待してます。
内部昇格では、ナショナルレベルでの評価を得ている真希・前田は、勿論注目でしょう。他では、CB石垣は激しい守備を厭わない、気持ちの入った選手。元々は清水FCのストライカー。また、取り立てた肩書きのない八木ですが、他の静岡選抜のチームメイトと比較しても、クラブの期待は高いという印象があります。
内部昇格6名、外部加入1名の計7名と、やや少ない新人選手となりました。ただ、昨年のジュニアユースはチームとしてのレベルは、歴代と比較すれば低いかと思いますので、仕方がないかもしれません。久保田(静岡選抜)を除くと現時点で名前を知られる選手は昇格してますので、合格点でしょう。昇格しない選手で、個人的に潜在能力に期待していた選手はいますけど。浩太・仁科が卒業した後、早生まれ選手がチームから消えてしまったのが、保存委員会としては心残り(苦笑)。


また、スタッフ陣では、ユースコーチを務めていた岩下氏がU-13監督に回り、昨年U-13監督だった太田氏が学年繰り上がりで新設のU-14監督に就任しています。これに伴い、ユースコーチには新たに小池氏が着任しました。

小池 良平 MF 80.08/24 168/62 静岡:静岡学園→大分トリニータ
 指導歴:2002年7月〜 キューズFCアシスタントコーチ
 資 格:日本協会公認準指導員(2002年12月取得)

高校では2年の時に小野と対峙して封じ込み、選手権出場を阻んだ選手。プロでは出場機会に恵まれないまま、00年末に大分を戦力外になっています。その後、移籍リストに掲載されるもチームが見つからず、翌年の01年には渡伯。その次の年の夏にクラブ選手権全国大会に勝ち進んだキューズFCのコーチに就任し、ベスト4となった図南SC(群馬)を予選リーグで4−1で破るなど、目覚ましい躍進を支えたようです。
岩下氏は、活気のある大きな声でアップなどで選手を引っ張り、よく目立ってました。行徳・築館両氏の説明をメモに取るなど、勤勉な姿勢も見られました。是非、さらに若い小池氏(俺より若いよ…)にも、上手くチームを盛り上げてほしいと思います。


←2002年度版



2003年02月03日(月) 二種登録 2003年度

二種登録選手が、Jリーグオフィシャルに掲載されました。

大瀧 義史 Yoshifumi OTAKI(2種)
[1] MF [2] 1985/05/05 [3] 163/53 [4] 静岡県 [6] 清水エスパルスJrユース

阿部文一朗 Bunichiro ABE(2種)
[1] FW [2] 1985/04/02 [3] 179/73 [4] 静岡県 [6] 清水エスパルスJrユース

枝村 匠馬 Takuma EDAMURA(2種)
[1] MF [2] 1986/11/16 [3] 175/64 [4] 静岡県 [6] 清水エスパルスJrユース

鈴木 真司 Shinji SUZUKI(2種)
[1] FW [2] 1986/08/29 [3] 168/56 [4] 静岡県 [6] 清水エスパルスJrユース

山本 真希 Masaki YAMAMOTO(2種) 手続き中
[1] MF [2] 1987/08/24 [3] 174/63 [4] 静岡県 [6] 清水エスパルスJrユース



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個人的に意外だったのは、海人の登録漏れと真司の登録でしょうか。特に海人の場合、トップのGKが3人体制、かつ黒河が五輪予選でチームを抜けることも予想されるため、ほぼ登録を絶対視していたのですけど。二種登録は別にして、サテライトに呼ばれることはあると思うので、その機会を活かしてほしいです。
真司の場合、率直に言ってユースでも未だ実力を発揮してるとは言えないと思うのですが、それだけクラブの期待値が高いということでしょう。確かに、テクニック・スピードに加え「遊び心(=創造性)」のある「清水」らしい選手です、藤枝出身ですけど。ミスを恐れない(≒ミスが多い)ところも伸びしろを感じます。先日、スクール榛原の件を書きましたが、附属静岡中卒の大瀧を除く全員が、志太榛原地区出身になります(阿部・真希:島田、枝村:榛原、真司:藤枝)。

真希の登録は、昨年の枝村の件があるので、むしろ予想通り。幹部候補生の自覚を持たせるべき選手だと思います。これで「マキ」と間違われることが少なくなれば(笑)。例年の如く身体情報が妙にユースのものと違ってますが、気にしないことにしましょう。3年生二人、結構縮んでるし(苦笑)。

昨年も書きましたが、二種登録=昇格、登録外=昇格見送りではありませんので、ご留意を。

※後日注 手続き中であった山本真希は、結局、二種登録は取り止めとなった模様。


←2002年度版



2003年02月01日(土) 旧正月企画 Jユースアウォーズほか

●2002年度Jユースアウォーズ
某所にて統計が発表された企画に対する、筆者の投稿用紙。あくまでエスパサポとしての姿勢を捨てずに選んだつもりです。それなりに凝ったので捨てるに忍びず、此処に公開。


○最優秀選手賞(MVP)
杉山 浩太 3年 85.01.24 173cm 清水エスパルスユース
 5つの覇者(エスパルス・ガンバ・帝京・国見・市船)の中で、既に本物の香りを漂わせる別格の選手。覇者以外では菊地(清商)や阿部(桐蔭)などの名前も挙げられようが、アウォーズという論功行賞の場では除外。次点は平山相太(国見)。


○新人王
枝村 匠馬 1年 86.11.16 175cm 清水エスパルスユース
 高校勢の覇者に1年生レギュラーがいないので、ほぼ必然的に家長との争いになるのだが、家長はJユースカップ準決勝で退場、優勝のピッチに立つことはなかった。そんなわけで消去法で枝村に。無論、実力に疑いはないが。


○ベストイレブン
※選出メンバー平均値 誕生日:9月28日
           年齢: 17.14歳(02年4月2日時点)
           身長: 177.73cm

山下 高明 3年 84.11.17 181cm 帝京高校
 基礎技術は確かだが、率直に言えば優秀選手のGKの中で最も実力は劣ると思う。だが、総体優勝の帝京から一人と言われたら、この選手を選ばずにはいられない。福の神は肥えているものなんだなあ、と思い起こさせる脅威のPKストッパー。

大久保裕樹 3年 84.04.17 178cm 船橋市立船橋高校
 布監督胴上げの象徴的存在となった選手。主将・U-19日本代表という派手な両看板の影響は大きいだろう。プレー自体は市船らしいミスの少ない堅実なDFだが、右SBとしてダイナミックな攻め上がりも見せた。

丹羽 大輝 2年 86.01.16 179cm ガンバ大阪ユース
 今年のガンバは気持ちを出せる選手が多かったが、その筆頭とも言えるだろう。須藤U-16では屈辱を味わったが、ホームのJユースカップでは闘志と高度な守備技術で優勝に貢献。一方、敗者を労る心遣いも見せている。

中川 直樹 3年 84.06.13 181cm 浦和レッドダイヤモンズユース
 クラブユース最高のDF。フィジカル・フィード・キャプテンシー、その全てが素晴らしい。決してエリート集団とは言えないレッズユースは劣勢の試合も多かったが、動じない姿は「耐える」という印象を与えなかった。

菊地 直哉 3年 84.11.24 178cm 清水市立商業高校
 自らの退場劇が敗北を招いたが、今年度の清商を全国4強に導いただけで称賛に値する。選出した優秀MFの全てが高いユーティリティーを発揮するが、菊地はその最たる存在。全てのエスパルスサポーターの夢、杉山・枝村・菊地の中盤中央を形成すべく選出。

枝村 匠馬 1年 86.11.16 175cm 清水エスパルスユース
 杉山浩太の「副官」としてクラブ選手権優勝に貢献した姿はよく知られているが、その後も順調に成長。杉山の不在を受けて試合の支配者の役割を引き継ぐと、渋い潰しやトリッキーなループパス、強烈なロングシュートと、新しい驚きを提示し続けた。

杉山 浩太 3年 85.01.24 173cm 清水エスパルスユース
 只のクラッキから半年で、クラブ選手権優勝を果たすまでに成長。その存在の大きさは、不在のまま8強で散ったJユースカップで、図らずも浮き彫りになった。早く「もはや王子様ではない」との言葉を贈りたいのだが、潜在能力の底を伺わせない未完の大器。

渡邉 大剛 3年 84.12.03 171cm 長崎県立国見高校
 研究尽くされた高校選手権決勝での印象も、今年度最も破壊的な局面打開能力を持つ、という形容詞を付けることに躊躇を厭わない。国見的持久力を備えながら、爆発的な瞬発力が最後まで落ちない反則的な選手。3大会で相手左サイドを跋扈し続けた。

木村 龍朗 3年 84.06.24 176cm サンフレッチェ広島FCユース
 アウトサイドが見つからないのは例年通りだが、今年は右はそれなりに充実していた。しかし、左はいない。キムタツは一つ前目の選手だと思うが、ここで選出。縦に勝負してのクロスより、中に切れ込むプレーに怖さがある選手である。

田中 俊也 3年 84.11.12 175cm 星稜高校
 正直、自分以外の全員が、阿部祐大朗を平山、或いは北野のコンビで挙げている気がするが、全日本ユース準優勝の偉業を忘れることはできない。まるでデカイ塩澤だ。塩澤ほどトリッキーな技術はないが、強烈なミドル砲がそれを補って余りある。

平山 相太 2年 85.06.06 188cm 長崎県立高校
 3大会で優勝1回・準優勝2回の国見が、平山のためのスタイルを採っていた。それだけで選出に十分。今年は長身ストライカーが豊作だったが、その中で平山はプレー幅が狭い方だと思う。しかし、個人的にはこのスタイルを突き詰められるか見てみたい。


−−−−−−−−−−平山(国見高)−−田中(星稜高)−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−−−杉山(清水Y)−−−−−−−−−−−−−−

−木村(広島Y)−−枝村(清水Y)−−菊地(清商高)−−渡邊(国見高)−

−−−−−中川(浦和Y)−−−丹羽(吹田Y)−−−大久保(市船高)−−−

−−−−−−−−−−−−−−−山下(帝京高)−−−−−−−−−−−−−−

5つの優勝チームと3つの準優勝チームから一人ずつ選出した上で、準優勝2回の国見からさらに一人、エスパルス票(笑)で一人を選出。最後にベスト4勢から菊地を。なかなかのバランスだと思うが、両サイドの守備は不安だ。


○優秀選手賞 35人 (8/18生 17.21歳 177.3cm) ※年齢は02年4月2日時点
GK (7/14 17.46歳 184.5cm)
木村 敦志 3年 84.05.01 184cm ガンバ大阪ユース
河原 正治 3年 84.05.30 186cm 奈良育英高校
山下 高明 3年 84.11.17 181cm 帝京高校
山本 海人 2年 85.07.10 187cm 清水エスパルスユース

CB (9/ 5 17.40歳 178.8cm)
大久保裕樹 3年 84.04.17 178cm 船橋市立船橋高校
中川 直樹 3年 84.06.13 181cm 浦和レッドダイヤモンズユース
高山 純一 3年 84.08.18 178cm 清水エスパルスユース
青木 良太 3年 84.08.19 181cm 船橋市立船橋高校
成瀬 英二 3年 85.01.13 176cm 長崎県立国見高校
丹羽 大輝 2年 86.01.16 179cm ガンバ大阪ユース

SB (7/ 3 17.25歳 178.0cm)
稲垣 貴之 3年 84.05.20 179cm 浦和レッドダイヤモンズユース
小宮山尊信 3年 84.10.03 173cm 船橋市立船橋高校
一柳 夢吾 2年 85.04.02 181cm ヴェルディユース
小野原明男 2年 85.08.19 179cm セレッソ大阪U−18

セントラルMF (9/29 16.75歳 173.9cm)
柴崎 晃誠 3年 84.08.28 175cm 長崎県立国見高校
大沢 朋也 3年 84.10.22 165cm 帝京高校
菊地 直哉 3年 84.11.24 178cm 清水市立商業高校
杉山 浩太 3年 85.01.24 173cm 清水エスパルスユース
谷口 博之 2年 85.06.27 178cm 横浜F・マリノスユース
梶山 陽平 2年 85.09.24 177cm FC東京U−18
家長 昭博 1年 86.06.13 170cm ガンバ大阪ユース
枝村 匠馬 1年 86.11.16 175cm 清水エスパルスユース

アウトサイドMF (9/16 17.54歳 171.3cm)
飛騨 暁  3年 84.04.04 170cm 三重県立四日市中央工業高校
平林輝良寛 3年 84.06.04 174cm 名古屋グランパスエイト
渡邉 大剛 3年 84.12.03 171cm 長崎県立国見高校
池元 友樹 3年 85.03.27 170cm 東福岡高校

セコンダ・プンタ (8/31 17.33歳 174.0cm)
木村 龍朗 3年 84.06.24 176cm サンフレッチェ広島FCユース
田中 俊也 3年 84.11.12 175cm 星稜高校
北野 翔  3年 84.11.20 165cm 横浜F・マリノスユース
カレン   2年 85.06.07 180cm 船橋市立船橋高校

ストライカー (6/ 6 17.07歳 183.3cm)
阿部祐大朗 3年 84.10.05 182cm 桐蔭学園高校
阿部文一朗 2年 85.04.02 181cm 清水エスパルスユース
三木 良太 2年 85.04.12 182cm ガンバ大阪ユース
平山 相太 2年 85.06.06 188cm 長崎県立高校


○優秀新人賞
家長 昭博 1年 86.06.13 170cm ガンバ大阪ユース
岡本 達也 1年 86.09.19 173cm ジュビロ磐田ユース
枝村 匠馬 1年 86.11.16 175cm 清水エスパルスユース


○最優秀監督賞
名取 篤 (浦和レッドダイヤモンズユース)
 今年度タイトルに絡んだチームで、高校進学時の知名度は最も低い選手たちだったであろう。しかし、ただ無名選手を率いて躍進したというのではなく、しっかりとタレントも育成している点を高評価。特に体の線が細い選手が集まりがちなアウトサイドに、爆発力のある選手を抜擢し、新風を送り込んだ。また、3大会で準優勝・8強・4強、関東リーグで4位という安定度は、国見に次ぐものと言える。


○最魅力的軍団賞
星稜高校 (石川県)
 全日本ユース緒戦敗退に沈む数名のエスパサポに、その攻撃的姿勢で勇気を与えた(笑)。4点先取しながら3点返されるドタバタ劇、それは大量点にも関わらず最終ラインに2人しか残さないデカダンスが故。全員が高いクイックネスと精度と威力を併せ持ったミドル砲を放つ攻撃は、空恐ろしいもの。一部には優勝を推す声もあった高校選手権は、あっさり緒戦でコケるなど、最後まで素敵チームであった。


○最興奮試合賞
清水エスパルスユース−柏レイソルユース(02年11月17日・J-STEP:3−2)
 あくまで自分の目で見た試合でないと意味ないと思うので。
 柏はこの試合に勝っても予選通過は難しい状況だったが、さらに3−0という点差を付けられる。だが、そこからの逆襲が凄かった。菅沼がDFラインを突破してシュート、それを弾く海人、さらに詰める船山で3−1。そして大谷のダイレクトボレーで3−2。清水も守りきるのではなく、恐らく慣らし運転目的で途中交代した仁科や阿部が、このままで終わるものかと勝負を仕掛け、最後まで真っ正面で激突した。
 大瀧の「ヘディング」ゴール、真司の壊れた左足炸裂、サイドから千切りまくる菅沼と迎える高山との1対1、ハーフライン付近まで飛び出して多田をターンで交わす海人、PA外でのヘディングクリアを拾われて渡邊とプレスに行く海人、拓也のポジショニングにキレる浩太など、数々のファンタジーアが見られた試合でもあった。



●来年度的静岡国体選抜

−−−−−−−−−阿部@清水−−−岡本@磐田−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−大瀧@清水−−−−−−−−−−−−−

−船谷@磐田−−−枝村@清水−−−赤星@藤東−−−沼野@磐田−

−−−−−森下@磐田−−−松下@静学−−−長原@藤東−−−−−

−−−−−−−−−−−−−山本@清水−−−−−−−−−−−−−

控え:松井@磐田、松下@藤東、菊岡@清東、横山@静学、荒田@清東

エスパJrユースが3年前の高円宮杯を制してるんで、そのメンバーを土台にするのが一番強くなると思うんだけどねえ。攻撃陣は荒田→岡本、滝田→沼野、真司→船谷と代え、CBは総入替。先発は大瀧・松下を除いて日の丸経験あり、その大瀧にしてもナショナルトレセンの常連という強力メンバー。
特に攻撃陣は強烈。一人で得点を奪える選手をズラリと揃える。船谷は松坂FC時代のドリブラーっぷりを思い出してもらい、沼野と二人で千切りまくる。直球の阿部と変化球の岡本のコンビも良さそう。それでも膠着するなら大瀧→阿部のセットプレー。国体という急造チームの場では猛威を振るうと予想。ただ、CB陣の層は薄いんで、荒田に代えて森安か峰村(磐田)をメンバーに入れた方がいいかも。
まあ、こういうメンバーにならないのが、「静岡の事情」ってヤツなのですが。



●清水エスパルスジュニアユース・逃げた魚は大きいベストイレブン

−−−−−−−−−−−石川貴洋(静学)−−山口*健(清商)−−−−−−−−−−−

−石間崇生(清東)−−高林佑樹(清東)−−赤星貴文(藤東)−−森*勇介(清東)−

−菊地直哉(清商)−−佐野裕也(清商)−−永田*充(静学)−−渡辺哲也(市船)−

−−−−−−−−−−−−−−−−吉川慎也(清東)−−−−−−−−−−−−−−−−

実際はエスパルスユースは発足当初、極端な少数精鋭主義を採っていたため、クラブ側の都合で昇格できなかった選手もいるのですが。加藤(清水JY→大宮JY→浦和Y)のように、家族の都合で清水を離れた選手もいますし。
意外に左アウトサイドが手薄で、菊地を移動。まあ、ヤツなら何処でもできるだろう。最終ラインは強烈だぜ。何しろ、全員が国際公式大会での日の丸経験あり。っていうか、全員、一度は年代別代表に選出されているけど。これが分かれば、毎年毎年、永田だ菊地だと嘆く必要はありませんね(涙)。


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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