独り言
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2004年12月27日(月) 否建設的な日常の中で、インスピレーションは花を咲かせるどころか枯らす事さえ出来ずにいる。

見渡す限りの荒れ野原
その中に立って
僕は何も見ようとはしない
僕は何も語ろうとはしない
僕は何も考えようとはしない


「好きにしろよ」が口癖で
雨が降れば濡れ
風が吹けば流れ
つまずけば転び
そのままで夜を明かす


空に浮かぶ月は僕を映す鏡の様なもので
おぼろげに見えるその光は
今日の僕そのものだと思った


君の眼に映る今夜の月は一体どんな色をしている?
君が幸せなら月だってきっと笑ってるに違いない



僕は生まれ変わったら公園の噴水にしてもらう事に決めたよ
しかもとびきり幾何学的なつまらない奴さ


2004年12月24日(金) フォーゲット・リバー

最後に悔し涙を流したのは小学4年生の時

好奇心と熱意に満ちて
追求に取りつかれていた僕の頭上で
太陽は傾き
何も見えなくなり
次の日まで待てなくて僕は
道端に座りこみ
声を張り上げて泣いていた

自分の泣き声を聞きながら
次第にそれにも慣れ
気付けば夜の静けさが包み
そして僕は力無く立ち上がる


諦める

いう行為

その時
何より
痛々しくて


みんなもっと泣けばいい
みんなもっと怒ればいい

君の両親はきっと僕を嫌いになるよ
だって彼等は諦めることで大人になったんだから


みんな
幸せになれ


2004年12月20日(月) 明日もし俺が消えてしまったら

君は
朝食をパンにしようかご飯にしようか迷う

そして結局
何も食べずに
駅へと向かって走りだせばいい

案の定時計は置き去りだけど
心配は無い

時計なら
至る所に
嫌になる位
ぶらさがってるから

そして
与えられた仕事を全うして
それに見合った報酬を手にする

家路を辿る電車に揺られながら君は
「明日の朝食を何にしようか今のうちに決めておけばいいんだ」

学習する


とてつもなく大きなイメージと
恐ろしい程小さなイメージが
混合する映像を描けるかい?

僕は八歳の時からその映像に悩まされ続けている


2004年12月18日(土) 公園から続く緩やかなスロープの先には僕の寝床があり、そこに僕の全てがある

晴れた休日は
たまっていた洗濯物を片付け
そしてとても質素な朝食をとる

一息ついたら服を着替え
僕は明日の為に食料を買いに行く

その帰り道は少し遠回りをして
いつものあの公園のあのベンチに腰掛け
真っ白な時間を過ごす

それが僕の数少ない楽しみの一つで
その度に
やはり幸せは金じゃ買えない方がいい
と思うのである


たまに
自分がこの街で人並みに生活を営んでいる事が
とても嘘臭く感じる事がある

それは
僕が未だに夢に抱かれていて
現実という物の手を握れずにいるせいだろう


…公園に時計さえ無ければ


2004年12月16日(木) 19980405の日記より:生きる事は死へのカウントダウン。しかし死は解放であり、その先には何があるのか?絵本の様な天国ならいらない。

「かつて人は光の中にあって
実体は無く
思惟のみで存在し
時間や距離の概念は問題では無く
想像力をはるかに凌駕した想像そのものだった

しかし人は何らかの罪を犯し
肉体に閉じ込められ
それを償う事となった

だから僕等の眼は光に眩んでしまうんだろう
だから僕等の体は空さえも飛べないのだろう

人が犯した罪とは一体何か?

…きっと求めすぎたんだろう
己の存在などは無であるという事を忘れてしまったんだろう


本物の鍵があるとするなら
それはきっと最後まで
手にする事は出来ない」

…という昔の記憶と再会した


2004年12月13日(月) 人が人を殺す行為と、人が家畜を喰らう行為の違いを、馬鹿な俺にも解るように説明してくれ。

人々は『正義』の屶で木を切り倒し
世界の真ん中に一際大きな柱を据え付け
それには『平和』と名前をつけた

それを囲む様に幾つもの柱を立て
それぞれを『愛』だの『平等』だのと呼ぶ事にした

雨風を防ぐ為に屋根と壁を打ち付けたが
そのせいで二度と空は見えなくなり
風は入ってこなくなったが
出ていくこともなくなった

三日後
僕は図書館へ行き
ある文献から
とても価値のある一言を
抜粋する事となる


「世界は犠牲の上に礎を築く」



戦争反対


これ以上の偽善は無い
靴下の踵よりも薄っぺらだ

消えてしまえ


2004年12月12日(日) 僕等の足元には屍が転がり、その数は天文学的な値を示している。そして私もいずれ誰ぞの足元に転がるのだろう。

ベルトコンベアーは平熱を保ち続け
流動的に右から左へと事を進める
繰り返し軋む機械の音は
まるで時計の秒針が時を刻む様に
規則的に鳴り続けている

立ち尽くす私の目の前を
熱を奪われた私の右腕が
右から左へと流されていく
残された左腕は激しく身震え
熱を帯び
切り裂こうと武器を手にする


「こんなぬるま湯に浸かっている位なら、いっそ戦火に身を投じたほうが、幾分私は人間らしく生きられるだろう」



宣戦布告

人が人を殺し
生き残ったものは
また生きる為に人を殺し
悲しみを生み出す



結局は同じ事か…


2004年12月10日(金) そしてその団地妻は全てをあきらめ、明日からは自分の為だけに夕食を作ろうと決めた

何一つ不自由なく育ってきた
成績は中の上
なるべく目立たぬ様に生きてきた
元々独りが好きで
それは今もで変わりはないが
私は敢えて『家族』を持つ事にした

そのために私は
何人もの男と会い
次第に疲れ果て
もう何でもいいと思っていた時に
今の男と知り合った

私は
私と男の為に料理を作る
私なりに学び努力し
精魂込めて作るが
納得出来るものは10回のうち1回だけ
今まで1食作るのに
どれだけの食材を捨ててきたんだろう
私は1日中キッチンに立ち
一度の夕食の為に何度も作り直す

しかし旦那は今日も無言で箸を進める


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