独り言


2005年01月30日(日) 痛い程晴れた空と日曜日

こんな日は


アルコールに溺れて


天地を引っ繰り返し


夜空に堕ちてしまおう



僕にもまだ


失うモノがあったって事を


喜ぶべきなんだろう




そして


閉じた瞳の奥で


「次は何を失うのか」と


皮肉な胸を踊らせて


あの日の少年の様に


贅沢な夢を見よう





すべての景色は


バック・グラウンド・ミュージックを必要としている





誰にも


きっと


俺なんて見えていないんだろう


だから


わかったような


フリはしないでくれ


吐き気がするから


2005年01月29日(土) 写花

いつも
何かを抱えたまま
何かに追われ
もうすぐ
燃料が切れるんじゃないかという
不安は
やがて強迫観念となり
消えず
気の休まる時間も場所も無く
日捲りカレンダーを捲る事だけで
面目を保つ日々は
今日と根本的には何も変わらず
その上澄みだけを削ぎ落とし
新たに
女優の憂欝を塗りたくった様な
明日を差し出すだけで
それでも
鼓動は
変わらず
僕を
打つ


寝ても覚めても
喜びの歌の
メロディーは
僕を避け
僕は
からくり人形の様に
不様なワルツを
踊り続ける


人生とは
きっと
そんなものだ


きっと


2005年01月26日(水) 出さない手紙

僕が今
こうして生きているのは
『絶対に父より先に死ねない』からであり
『絶対に母より先に死ねない』からである

僕には
心にそっと忍ばせた夢があって
それは
『父の誇り』になる事であり
『母の誇り』になる事である

僕は
絶え間ない無償の愛の恩恵を授かり
ここまで育ち
薄っぺらな言葉で
人を煙に巻いたりする事を楽しむ様な
陰気な人間ではあるが
それでも
こうして
なんとか
生きている


それが
何より
有り難い


僕が授かったモノを
僕はお返し出来るだろうか?


それが
何より
気掛かりで
仕方ない


2005年01月25日(火) 共存

未来の日本では
成人の日
その年に
人生に於ける
節目を迎えた若者に対し
国から一つの鉢植えが贈呈される

鉢には
さっき土から顔を出したばかりの
ポプラの新芽が植えられていて
若者は
その新芽を
責任を持って育てる事を
法律によって
義務付けられる事になる

ポプラは
若者と共に
すくすくと天高く育ち
いづれ
若者が死する時は
その亡骸を抱き締める
墓標となる


いったい
どれだけの人間が
墓を持たず
土に還る事になるだろう

俺が死んだら
経を唱えるかわりに
N.I.Nの『HURT』を
大音量で
聴かせてくれ


2005年01月24日(月) たまには『普通』に書いてみたりする

はい、またバイク故障
クラッチワイヤーが切れるって…どーゆー事よ

去年からバイクに関して何一つイイ事ないなぁ…
レッカーもわずか半年で

さーんかーいめー!!


…金がかかって仕方ねぇ

でも電車に乗って息苦しくなるよりは
百倍マシだけど



僕は
いたってクリアーな
ごくごく普通の
男の子

スーパーで買い物する時
「どのレジに並べば一番早いか?」
なんて事位にしか
使う頭を持っていない
とてもつまらない
大馬鹿者


人並みに
笑うことだって
ちゃんと出来るさ

たとえ
そこに
ユーモアが無くても


2005年01月23日(日) 某・旅行会社が作成した非常に奇抜な旅行プラン

Step1>
街が寝静まったら
全ての音を消して
全ての光を断ち切る

Step2>
出来上がった空っぽの闇に
静かに
鼓動よりも静かに
蝋燭の灯を灯す

Step3>
君は
そこにあるだけの静物になり
やがて闇に溶けてゆく

Step4>
この世界には
眼前で揺らぐ炎だけが存在し
その炎の中に
世界の全てが詰まっていると
仮定する


そんな馬鹿げた行いにも
真剣に向き合える誠実さがあれば
それは
紛れもない既成事実となり
扉は開かれ
君だけの途方も無い旅が始まる


歯ブラシも
靴下の替えも
必要無い

もちろんホテルの予約も


2005年01月22日(土) 『月移住計画』に関するyok的提案と見解

ネオンサインを全て叩き壊して
残された街を白のペンキで塗り潰せ

地下街にはありったけの種を蒔き
人類が永い時を費やし培ってきた
無駄な英知を全て注ぎ込んで
人工の太陽を造ろう

痛みを知らない人間が
腹に貯えた贅肉を削ぎ落として
肥料とし
水は
善人ぶった俺達が流す
慈しみの涙で賄えるはず


そして
世界がかつての様な息吹を取り戻したら
俺達は全員
月へ移住するんだ


人間には
あれぐらい質素で
何も無い方がお似合いだよ

そして
好きなだけ
壊したり
造ったり
すればいい


まずはネオンサインから


2005年01月21日(金) 坂の途中

この坂道の様に
僕の人生も緩やかにくだっているのだろうか?
それとも緩やかにのぼっているのだろうか?

坂道は
緩やかな曲線を描き
その全てを見せようとはしない

だから
何処まで続いているのか
ここから見ているだけじゃわからないんだ

仕方ないから
僕は足の痛みを引きずり
その先を見にいく事にするよ


…だけど
今立っている場所まで
僕はこの坂道をくだってきたのだろうか?
それとものぼってきたのだろうか?



それさえもわからないから
僕はまた
子供の様に
全てを忘れたフリして
笑ってみる事にするよ


2005年01月19日(水) 言葉遊び『さ』

『さよなら』と誰かが書いた
染みだらけの壁紙
「すぐに洗い流せるさ」と強がってみせたけど
そうゆう訳にもいかないらしい

さみしくなったら
しばらくは我慢して
すぐに誰かが
『先生』のフリをしてやってくるから
それだって立派な愛さ

さぁ行こう
死神との契約なんて
全て忘れて
生命の躍動に
その心ごとあずけて

最後だけは
静かに
すやすやと
せめて
そっと眠らせて


そして
天然痘はメスを手にし
自分自身を切り落とす

そんな事したって
身軽になんてなれはしないのに



彷徨う




命を引きずり


2005年01月18日(火) 難船

恐怖さえ感じさせる自由の中
寄る辺無い宇宙を映す様な
精神世界を今
ハンドメイドのチープな宇宙船に乗って
僕は途方も無い旅路を急ぐ

行けども行けども無限に広がる想像の宇宙
そこに散らばる無数の星を
秘密の手法で繋ぎあわせて
僕は異型の星座を組み立てていく

そして
それぞれに名前をつけて
馬鹿げた神話を添えて空に放すんだ


いづれそれが
『君の胸に輝くブローチ』
になればいいななんて事を考えながら
また新しい星を探して
僕は僕の宇宙を
今日も移ろい
漂うんだ


燃料なら
安物の酒と
赤ラークで事足りる


2005年01月17日(月) 道化師

無機質な表情で
観衆は眺めている
仮面の下で歪む素顔を知ろうともせず

無機質な表情で
道化師はおどけている
仮面の下で歪む素顔をひた隠して

君の声が
ただ聞きたくて
訳もわからず
ただおどけてみせる


たとえ
心が悲しい海に沈んだとしても
魂はいつもと同じ仮面を握り締め

たとえ
この世が永遠の闇と契ったとしても
正しい瞳は同じ仮面を見つめているんだ


街の角で
おどけていた

仮面をつけて
おどけていた



幸せな時も
そうでない時も
楽しくとも
そうでなくとも
漂うメロディーは僕に
歌えと言う


2005年01月15日(土) いっそのこと、頭皮に移植してしまおうか?

物心ついたときから
外出する時はいつでも帽子を被ってた

そんな帽子だから
僕の人格形成にも
多分一枚や二枚絡んでて
今となっては
僕という人間のアイデンティティーの一つとして
認められて然るべき存在だと思うんだ

目の悪い人が眼鏡をかける様に
足の悪い人が杖をつくのと同じ様に
僕には帽子が必要だと思うんだ

だから明日のライブは帽子を被ってやろうと思うんだ
いつも町を散歩する時と同じ様に


何が正しいかなんて
誰にもわかりゃしない

だから
間違いでもいいから
やってみるって事は
スゴく大切だと思うんだ


2005年01月12日(水) もしも話

彼にもし足があったら
どんな風に歩いただろう

何色の靴を選び
あの虹を渡るのだろう…


『軽く地球を蹴って
ほら雲の上
水溜まりを飛び越える仕草で
さぁ空の上へ』


…虹を登りきる間もなく
彼は夢から覚める


軋まないベッドは
彼に寄り添い
足の無い彼は
ベッドに横たわったままで
その夢の一部始終を画用紙に収めた


しかし
そこに彼の姿は無く

虹と

空と



永遠に履かれる事の無い
緑色のスニーカーが描かれていた




僕にもし人を愛する心があったら
いったいどんな言葉を選ぶだろう


2005年01月10日(月) MDウォークマンがチットも鳴かず、レンズクリーナーを買いに出るが生憎の品切れ。格好の理由を得て、僕は隣町まで歩く事になる。

二年間ほぼ毎日履き続けた革靴の
すり減った靴底を昨日張り替えた

だけど
新しい靴底は以前の様に乾いた音で響いてはくれない

弾まない足音を引きずりながら
「次第にこの音にも慣れ
大好きだったあの音の事も忘れてしまうんだろう」
と思い
悲しくなった


クリーナーを買い
煙草をくゆらせ
僕は来た道を戻る

家に着き
クリーナーをかける前に
もう一度再生ボタンを押してみたら
僕を嘲笑うかの様に
ウォークマンは高らかに鳴いた

物は魂を持ち
それは持ち主に似るという


だから
僕はもう少し素直になる事にするよ


2005年01月09日(日) 失望で塗り固めた一枚のフォトグラフ

黒鳥が
スローモーションで飛び去り
淡い湿原には
痛々しい斜光だけが取り残された

ここに来るまでに
身に付けていたものは
全て善良な悪党共にくれてやったから
僕は二度と
窮屈な踵に悩まされる事もない

今まさに
崩れ落ちる存在を慈しむ様に鳴る風のアンサンブルに
僕は恋をして

失恋する


明日があると信じるから
今日を生きられるのだろう

「明日になれば全てが変わって
全てがうまくいくハズさ」

明日という存在は
僕らに残された最後のノアの箱舟なのだろう

希望があるからこそ
失望も時として輝くのだろう


2005年01月04日(火) 氷点下の青空

この場所に僕の墓石も築こう
どのみち僕はいずれ必ずここに戻ってくるのだから

もし僕が
遠くインダス河の源流に身を投げ
液状化し
流され
大河に寄り添う全ての文明に毒を与え続ける事になろうとも
僕の魂はいずれ必ずここに戻ってくるのだから

ここに降る雪には氷点下の温もりがあり
それはここに生まれ育ち
ここを愛する人間にしか解せない尊いモノで
一国の主が
その国家予算を塔の様に積み上げて差し出したところで
手に入れられるものではない


君が「帰る所が無い」と嘆く種類の人間なら
僕は
君にだけはなりたくない


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