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■ 今度は、ちゃんと逢えるかなぁ。
胎児の鼓動を目にすることは一度もないまま、処置手術を受け あれから夏が過ぎて、今日から新しい月。
バイクの免許を取ったり、学校のスクーリングに通ったり この3ヶ月は、わたしのなかに確かに空いた 小さな穴を埋めるような アグレッシブな月日でした。
わたしは自分の中の欠損を、確かに感じました。 自分がどれほど傲慢であったか、子どものできない人に対して 意識的ではないにしても どれほど差別的であったか。
小さな命は、わたしにそれを教えるためにきて そして去っていったのかもしれません。
手術してからおよそ40日後に最初の生理がきて 翌月また、少し遅れて来て
そして先月は、来ませんでした。
婦人体温計の簡単なデジタルグラフは、高温を指したまま もう数週間過ぎており 身体は熱っぽく、軽い吐き気があるのです。
検査薬は、陽性でした。
これまでにわたしが見た検査後のスティックでは 一番明瞭な、青いプラスの文字。
ゆうさんは、前回のことから 喜ぶのを警戒しているわたしをよそに とても素直に 喜んでいました。
この吐き気が お腹の子の命を保証するものではないと知ってから わたしは安心するすべをなくしました。
でも わたしは結果を選べないのだからと思えば 腹をくくって、待つだけです。
今度は、ちゃんと逢えるかなぁ。
2005年09月02日(金)
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