あらら、ついに戦争が始まっちゃうみたいだねぇ。さっきブッシュが演説したのをTVで見たけど、イラクを攻撃する理由がちょっと強引かな。今のアメリカってまるでジャイアンのようだよねぇ。自分がちょっとでも気に入らないと、力で何でもねじ伏せようとしちゃって。今回のことだってイラクはテロ国家だからってことにしてるけど、一昨年の9月11日のことはイラクがやったんじゃなくてアルカイーダがやったってことになってるでしょ。そういったのはアメリカなのに。しかも今だにアフガニスタンには多くの米軍がいる訳だし、アルカイーダのことだってまだ解決した訳じゃないのにね。何だかアメリカは戦争したくてしょうがないって感じ。だからいいがかりをつけて、いうことを聞かない国に対してはこてんぱんにやっつけちゃおうとしてるみたい。これって不良にからまれた人が、お金を出さないからってぼこぼこに殴られちゃうのと一緒のよう。しかも不良のいい分しか聞いてない気もするなぁ。今日のこの演説って一体どれくらいの国に衛星中継されたんだろう?ヨーロッパは真夜中だけど、ちょっと夜更かしして見ている人もいるだろうし。日本では午前10時からだったから、普通に見れちゃうし。世界中で多くの人が同時にこの演説を見てるんだよねぇ。でも、フセインの声明なんて絶対にTVでやる訳ないし、いつの聞くのはアメリカのいい分のみ。こんなことしてたら誰だってどっちのいい分が理にかなってるかなんてわからなくなっちゃうよね。 それにしても今回のことを見ていると、アメリカもうまくいったなぁって思っちゃう。今回のアメリカの同盟国はイギリスにスペインでしょ。ムースはどちらの国にもしばらく滞在して、生活をしたし、2つの国がいかにテロに悩まされているかもわかってるの。ムースがスペインにいた年は選挙の前だったし、何人もの人がテロに巻き込まれて命を落としたし、ちょっと大変だったからね。ムースがお買い物に行くときにいつも通っていた闘牛場の前の道でも、爆弾が爆発して1人の人が両足を失っちゃこともあったし。現在スペインの首相をやっているホセ・マリア・アスナールも爆弾の被害を受けたことがあったよね。だから彼が躍起になる気持ちはわからないでもないけど。でも、イギリスはスペインほどひどくはないんじゃないかな。初めてロンドンへ行ったとき、友達が地下鉄の駅でゴミ箱の蓋が全部閉まっている訳を教えてくれたときには、ちょっとビックリしたけど。その友達曰く、ゴミ箱の蓋を閉めておかないと爆弾を置いて行っちゃうんだって。もちろん破壊目的でね。そのとき初めてこの国って大変なんだなぁって思ったけど。そんな国に対してテロ撲滅を一生懸命訴えたアメリカのやり方は上手だと思うけど、でも何も戦争をしなくったってねぇ。今回攻撃に反対してるフランスやドイツ、ロシアの方が平和的に解決しようと努力してるよね。アメリカは世界平和が…っていってる割には、自分達がいの一番で難癖つけちゃうんだから。特にブッシュ君はちょっとひどいかな。クリントン政権のときってこんなにひどいことはなかったんじゃないかな。もちろん水面下ではいろいろとあると思うけど、表立ったところでこんなにムチャクチャなことはやらなかったよね。それが故に平和ボケしちゃって、国を挙げて浮気調査に乗り出しちゃったりもしたもんねぇ。大統領が変われば国も変わっちゃうんだね。 どこかのHPに今回のことの背景には原油関連の利権が絡んでるって書いてあったけど、何となくそれには納得ができるかな。ってもう何年もその手の情報が入ってこないから今はどうなってるかわからないけど。でも、4年くらい前はあまり案件がなかったような気がするなぁ。そこへインドネシアの政変があって、東南アジア市場が見込めなくなってたしねぇ。もしイラクを封じ込めることが出来て、原油や天然ガス採掘の利権を得たら、アメリカ国内の燃料価格が安定するもんね。今ベネズエラはストライキか何かで原油の採掘をやってないって話だし。そう思うとイラクは重要なところなんだねぇ。 まぁ、これからどうなるかわからないけど、多くの人が命を落としてしまう戦争が起こってしまう訳だし、日本も賛同国の片棒を担いでいる訳だし。直接的には参加してないかもしれないけど、遠くからそれを黙って見ている訳だしねぇ。これっていじめ問題の世界版のようにも見えるし。アメリカがジャイアンなら日本はスネ夫のような存在なのかな。ムースはあまりいい気持ちがしないけど。それともチャップリンが映画の中でいったように「人を殺したら犯罪者だけど、戦争でたくさんの人を殺せば英雄」になっちゃうのかな。イヤな感じだねぇ。 |