冒険記録日誌
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2021年06月04日(金) |
ギリシャ神話アドベンチャーゲーム3 冒険者の帰還(P.パーカー他/社会思想社) その3 |
どうやら父上の死さえも次なる苦難の旅の始まりにすぎなかったらしい。 船がはるか沖まで港から離れると、またしても嵐の雲が竜巻のように襲ってきた。拙者、どうも船旅とは相性が悪いようでござる。 船員たちは必死で船のバランスをとろうとするが、まったく無力のように見えた。そのとき大波が船材を押し破って船内に流れ込み、おもわず絶叫する拙者を大海原に放り出してしまったのじゃ。 ぐんぐん波にもまれながも、奇跡的に目の前に板切れが漂っているのを発見して、必死でしがみつく。 ポセイドン神に内心悪態をつきつつも、守り神に命の無事を祈り続けた。そのかいあってか、なんとかどこかの砂浜に流れ着いたようだ。見回すと薬草が青々と茂ったペリオン山が近くにそびえている。 すくなくとも、流れ着いた先がハデスの黄泉の国ではないことに安堵する。 もっとも安心はまるでできなかった。今まで所持していた身の回りの物を探したが、砂浜にはなにもない。武具も母の宝石をはじめとする所持品もすべて流されてしまったらしい。おまけにあたりには人っ子一人いそうもないのだ。 ここで助けを求めるため、通り過ぎる船をまつか、山を登ってみるかの選択肢。 じっとしているよりは、動いている方が気がまぎれるじゃろう。 そう思い立った拙者は、険しい山道を登り始めた。
けわしい崖を…(サイコロによるチェック成功)…無事に登っていくと、半人半馬のケンタウルスが血を流しながら苦しげにうめいている。事情を聞けば、あのフェニキアの商人マルコスに、ふざけ半分に毒矢を投げられたという。 薬草を探し出して傷の治療をしてやると、彼の顔に生気が戻ってきた。 「もう私は大丈夫だ。ありがとう。君に医神アスクレピオスの祝福があるように。残った薬草をもっていきなさい。役に立つから」 (この薬草の効力で今後の戦闘中にもし“重傷”になってもニ回の打撃に耐えられるようになる。ただし、一度限り有効) ケンタウルスと分かれた拙者は、山すそを歩き続けて田舎の港に出た。ここでいくらかのオボール硬貨が入った袋が、道端に落ちているのを発見する。(くすねた罰として恥辱点1増える) 港からはプティア行きの船に乗り込む。さながら地獄の三途の川の渡し舟のような老朽船だ。乗船中は乗客全員で船にたまる水をかいださなければならない程だった。どこまでも悲しい旅よな。
プティアの港に到着すると、なんと商人マルコスが、ツロの神バールの像をアポロ神の像と偽って、町の人間に売りつけている現場に出くわした。 「よう!どこかで見かけた顔だな」 マルコスは拙者に気づくと馴れ馴れしく近づいてきた。離れようとするが、こやつは拙者の袖をしっかりとつかんで離さない。彼の後ろには4人の屈強なアカイヤ人の戦士たちがニヤニヤ笑いながらこっちを見ている。 「退屈してたんだ。俺たちと博打でもして遊ばないか?」 こいつのことだ。いかさまを働くに違いあるまい。誘いを断ると拙者を、腰抜けだのなんだのと呼び捨てたあと(恥辱点1増える)、離れた場所で勝手に賭け事を始めた。 まったく……こいつとは嫌な縁がありそうじゃわい。
しばらくウトウトしていたらしい。ふと傍の気配に気づいて目を覚ますと、マルコスが拙者のオボール硬貨を盗みとったところだった。しかもあろうことか、マルコスは拙者が目を覚ましたのに気づくと、あわてて 「これは俺のだぜ。泥棒め」 と言うではないか。斬り捨ててやりたかったが、アカイヤ人たちが見ているので騒げないという理由で、そんな選択肢はなかった。まあ、もともと拾ったものではあるが、許すまじマルコス! もっともマルコスはさすがに気まずかったのか、プティア人の兜から盗んだと思われる緑の羽飾りを拙者に差し出した。 「ほれ、これをやろう。トロイの衛兵にこれを渡せば城砦にいれてもらえるだろう」 「なんじゃと?しかし、拙者は故郷のトロイゼンに帰るところ。トロイには用はござらぬ」 マルコスは肩をすくめてみせた。 「陸路であそこまで帰るのはまず無理だろうな。ボイオティア全域が内戦でごたごたしているからね。船でトロイゼン経由で渡った方がましだろうよ」 くくっ、どこまでも腹のたつ奴!しかし、奴の言うことは本当らしい。選択(肢)の余地もないので奴の言葉を信じてトロイゼン行きの船に乗り込む。
トロイ行きの船は、鍛冶の神ヘパイストスの聖なる島レムレスに立ち寄った。 この島では怪しげな男どもに取り囲まれ、これまた怪しげな儀式を強制されるが、守り神に祈ってすぐにその場を逃げ出し事なきを得る。(名誉点が1増える) このあとは何事もなく、船は数日後には無事トロイへと到着した。そういえばトロイの宮廷には拙者の従兄のアグノステスがいるはずじゃ。ここは一つ挨拶に向うかの。 町の衛兵にアグノステスの居所を聞くと、彼はにっこりして案内してくれた。この様子ではアグノステスはトロイでかなり評判がいいようじゃな。 やがて拙者は宮廷の小部屋に通され、アグノステスと対面した。 「アルテウス。いったいどうしたんだ!つもる話しがあるんだろうなあ」 アグノステスはやはり、いい奴であった。拙者に居心地よい寝室をあてがってくれ、おかげで久しぶりの安眠をとることができる。(名誉点1増える)
翌朝になり早くから、拙者はアグノステスに起こされ、海岸べりまで遊びに出かけた。ここでボートレースをして遊ぼうというのだ。 ボートレースはマップをつかって遊ぶミニゲーム風になっておった。サイコロを何度も振らねばならんのが少々面倒くさいがな。それでもなんとか勝利をおさめ観客から歓声を受ける。(名誉点5増える) 次にアグノステスは拙者を円形闘技場に連れ込んで、円盤を握らせる。今度は円盤投げ競技をしようというのだ。アグノステスもなかなかの遊び好きじゃて。 最初は円盤投げに慣れなかったものの、数回なげるにしたがって、だんだんコツがつかめてきた。じゃが、四投目で手が滑って観客席の方へ円盤が飛んでしまう。観客たちから悲鳴が上がったところをみると、見物人の誰かに命中したらしい。これはまずいことになったのぅ。 あわててかけよると、なんということ、被害者は従兄のアグノステスではないか!しかも円盤の打ち所が悪かったらしく、すでに絶命している。 これで拙者は親族殺しの罪を背負ったわけじゃ。思わずぞっとして目の前が暗くなる。あの復讐の女神たちが訪れたら、また拙者は破滅じゃろう 急いで、町のアテネ神殿に助けを求めにいった。そして罪の穢れを清めるため、アイエの島に住む魔女キルケを訪ねるか、オルビアのアレスの神殿に赴いて清めの儀式をしてもらうのどちらかをするように神託を受ける。 商人マルコスの船に乗せてもらい、逃げるようにトロイから旅立つ。この巻になってから拙者、まったくついておらぬのう。
by銀斎
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