冒険記録日誌
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2016年01月31日(日) 爆走バイク!アメリカ大陸縦断レース(RED BOX/光文社文庫)  その4

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないでください。)

 第3ステージ最初で残っているレース参加者は自分も入れて5人。
 今回は4WDのトヨタランドクルーザーが用意されており、いつもの口髭のスーツ姿の男がルール説明をします。
 チェックポイントとして、ゴールに到着する前にある場所に設置された壺を回収することが今回の条件ですが、その場所というのがペルーの奥地のインカ帝国の遺跡だそうです。
 おいおい、バイクレースやっていたと思ったら、秘境探検になってしまったぞ。今までと趣向を変えてオフロードのレースと言えなくもないですが、マシンが4WDになったのは残念。「爆走バイク!アメリカ大陸縦断レース」とタイトルにあるからには、モトクロスみたいな感じで、最後までバイクにこだわって欲しかったところです。

 それからゲームブック的なルール説明ですが、第二ステージの残りタイムポイントを2倍にしてスタートするそうです。
 これは75ポイントも残していた自分には有利ですが、第二ステージの成績を引き継ぐなんて聞いてないぞ。ちなみにランドクルーザー内に装備してあるライフルやウィンチを手放すとポイントが加算されるそうですが、ポイントに余裕がある自分はそのままにしておきます。しかし、ライフル装備って銃の使用が解禁なのか?それとも遺跡周辺に猛獣でもいるのだろうか?

 最後のレースを始めましたが、ポイントに余裕があるので安全策をとっても少々失敗しても、一発END以外は痛くありません。
 遺跡に向かう途中で毒蛾に襲われたものの、事前に入手できていた解毒剤で危機を回避。苦手の運転テクニックに絡む選択肢にも正解でき、ライフルやウィンチの世話になることもなく、遺跡で壺はあっさり回収完了。あとは最終ゴールのシアトルを目指すのみです。一度、自分の壺を横取りしようとするライバルに出会ったくらいで、あとはたいした妨害もなく平和に進みます。
 しかし、ゴールが近づいてきたころ、ホテルで目を覚ますとランドクルーザーが盗まれていました。
 これは必須イベントのようですが、このままではゴールに到着できないので、盗んだら盗み返せとばかりに、他の車を拝借してゴールを目指すことになりました。盗めそうなものを探した結果、軍用ジープか、バイクか、ベンツの3択です。バイクか迷ったのですが、ここはベンツにします。
 ところがベンツは田舎道になるほど目立つとの事で、田舎のおっちゃんが運転している車と交換してもらえるか交渉する選択を選びました。
 ところがおっちゃんは、話がうますぎると疑ってばかりで、なかなか承知してくれません。会話は延々と続き、いつの間にか同じパラグラフを何度も行き来する無限ループに入っていました。ゲーム続行不能ということで、納得できないけどゲームオーバー。

 2回目は途中まで同じように進み、今度はバイクを盗んでシアトルまでひた走ります。道中、盗んだバイクの所有者の仲間らしき男に攻撃されたものの、無事ゴール!
 ゴールで待っていた口髭の男の話しによると、ライバルは全て道中でリタイヤしたとの事。賞金の小切手を渡して労ってくれました。やったぜ!






 以上でした。
 最後がちょっとあっさり気味だったので、生き残った最後のライバルと熾烈な戦いになるとかのイベントを入れても良かった気もする。あと、3ステージには、リプレイにあったおっちゃんとの会話みたいに、いくつか無限ループがありますが、理由のないループは納得できないのでやめてほしかったところ。
 とはいえ、謎のまま終わったレースの趣旨を始め、設定や展開につっこみどころがいくらでもあるものの、ルールの軽さや、分岐の多さ、ステージ毎に趣向を変えて単調にならない工夫、スピード感を重視したつくりなど、レースゲームブックとして楽しく遊べる作品だと思います。

 



山口プリン |HomePage

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