冒険記録日誌
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2015年01月24日(土) パックス砦の囚人(モーリス・サイモン/富士見文庫) その1

 富士見のAD&Dゲームブックシリーズの第一作目です。
 ゲームブックの中ではこのシリーズは割とメジャーです。ブーム当時にはよく本屋に並んでいましたから、本作を知っている人もそこそこ多いのではないのでしょうか。
 私も存在は知っていましたが、まだ遊んだことはなかったです。なぜなら本作は「ドラゴンランス戦記」というD&D小説と関連しており、登場人物も小説から幾人か登場しているようですが、小説を読んでから遊ぼうと思っていたからです。しかし、私にとって「ドラゴンランス戦記」は、ハードカバーやつばさ文庫で復刊する度に読もうと挑戦しては、毎回1巻途中で挫折しているという、二大挫折ファンタジー小説の一つになってしまっています。(もう一つはハリーポッター)
 このままでは永遠にプレイできそうもないので、今回は原作未読のまま遊んでみます。

 ゲームルールは能力値の管理がやや多めですが、アイテムやフラグチェックの存在がないので、遊ぶのは簡単な方です。ただ、サイコロが必要なので電車で手軽には遊べません。
 ルール説明にサイコロなしで遊ぶ方法という欄があったので読んでみると、「1〜6の数字を書いた札を作って箱に入れて引いて遊んでください」と、実に面倒くさい事が推奨してありました。本作発売後のゲームブックの歴史で、サイコロ代わりにページ端にサイコロの印刷を入れるようになったのは大発明だったと感じさせてくれます。

 というわけで、早速プレイ開始。能力値はTVゲームでいうヒットポイントにあたる生命点と経験値があり、他には戦闘技術点(戦闘の強さに影響)、偵察技術点(隠密行動や隠し扉を探す等の盗賊の能力)、基礎体力点(走ったり、扉に体当たりする時などに使用)の3つがあります。最後の3つの能力は与えられた合計9点を好きに3つの能力値に割り振ってキャラクターの能力を確定させるルールです。
 様子のわからない初回は、戦闘技術点を振れる最大値の7点にして挑戦することにしました。

 冒険のプロローグは旅を終えて故郷に帰ってきた主人公が、自分の村が何者かに荒らされ、燃やされているところに遭遇して、呆然とするシーンから始まります。
 後、どうでもいいですがタイトルの囚人は「しゅうじん」ではなく「とらわれびと」とルビが入っていました。今回読んで初めて知った30年目の真実。

 続く



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