冒険記録日誌
DiaryINDEXpastwill


2015年01月20日(火) その後のタイタンふたたび(友野詳)

(ここから先の内容はさらにネタバレです。リプレイ本を読む予定の人は読まないでください。)


 AFFのリプレイ小説「タイタンふたたび」の続きの話しです。
 文庫版は3番目の運命の森の冒険で完結していますが、ウォーロックの連載はゲームマスターを友野詳さんに交代してさらにリプレイ小説が続いていました。
 あと文庫本一冊分の文量だし、最後まで文庫化してほしかったものです。今回はその幻となった部分の話しをしましょう。

 さて、運命の森編でそこそこの財宝を手に入れたパーティは、しばらくポートブラックサンドで骨休みしていました。ここでミシャップ君の怪しげな投資話にパーティの全財産を注ぎ込んだ一行は、投資した貨物船が沈没してしまい、財産はパァ。再び放浪の旅を始めるのでした。というのがキャンペーン後半のプロローグです。
 4番目の冒険は、その貨物船を引き上げしなくちゃ、ということで「深海の悪魔」と同じ海底の冒険。5番目は「恐怖の神殿」の舞台であるドクロ砂漠とヴァトスの都市、最後は全ての原点である「火吹山の魔法使い」の舞台であるザゴールの洞窟です。
 全てのシナリオの敵役にルクレチアが絡んでいるのは、さすがにやり過ぎというか食傷気味でした。もはやタイムボカンのドロンジョ状態。せめて「深海の悪魔」編は、ルクレチアが無関係でもよかったのではないだろーか。
 印象的なのはヴァトスの都市で、他の敵に捕まっているルクレチアを、これ幸いと散々いたぶってくるパーティメンバーですな。結局、双方の因縁をさらに深めただけでしたが、万が一ゲームマスターが、あそこで彼女が改心するシナリオを考えていたとしても、ぶち壊しでしたな。
 ザゴールの洞窟では、ファンサービスなのかゲームブック版の(?)冒険者に遭遇します。彼は旧ファイティングファンタジーTRPGのルールで行動しているので、パーティのメンバーと会話がかみ合わないというメタ展開にニヤリ。
 最後にはルクレチアとの因縁も決着がつき、“魔王子の影”なる強敵も退治して、キャンペーンゲームは一応の一件落着を迎えるけど、パーティメンバーはどこに通じているかわからない次元の亀裂に飛び込んだところで終了なので、その後の一行の運命がどうなったかわからずでモヤモヤするなぁ。
 もしも、あのままキャンペーンゲームが続いていたら、パーティンメンバーがクール大陸や旧世界に飛ばされて新展開とかなっていそうです。ニューバーグやカーレでのシティアドベンチャーとか、八幡国でドタバタ時代劇風シナリオとか、ちょっと見てみたかったかな?


山口プリン |HomePage

My追加