冒険記録日誌
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2014年09月22日(月) 孤島サバイバル(いけうち誠一/講談社)

 コミック形式のゲームブックです。遭難した2人の男と1人の女が、無人島でサバイバル生活をするという内容です。タイトルそのままですね。
 古い作品ですが、それほどプレミア価格はついておらず、また作者のいけうち誠一さんは、他にも「人食いライオンを撃て!」というゲームブックを書いており(2002年3月6日の冒険記録日誌参照)、こちらがなかなか面白かったので、期待して買いました。

 ゲーム冒頭にサイコロを一つふることになりますが、その出目によって流れ着いた3人のうちの一人の視点からゲームすることになります。
 3人はそこそこ広い無人島にバラバラに流されたようで、漂着してしばらくは自分だけが生き残ったと思い、食料を探したり、洞窟を探検したり、救援の方法を模索するなど、単独で冒険をしています。つまり、序盤は3つの展開が用意されているわけです。
 選択肢ではちょっとしたサバイバル知識を試すものが多く、絵柄もせいもあって学習用マンガのような雰囲気。雑学コラムのような欄もあって、グァムで28年間サバイバルした横井庄一さんの例をよく引き合いに出してきています。大事なところで間違った選択をすると、死です。
 あと、女性パートだけ天然の温泉を発見できる展開はお約束ですな。学習マンガのような絵なので、読者サービスとまでいえるかは疑問ですが。
 物語が中盤になると、一部の展開を除いて、3人が合流して共同生活が始まります。パラグラフ的にもここで統一されるので、終盤の展開はほぼ一本道です。序盤の3人が別々に冒険をスタートする点を除けば、シンプルなゲームブックなので、ここまでくればクリアは目前と思っていいです。
 全体的に購入前の期待通りというか、予想通りの内容だったので、遊んでそこそこ満足しました。
 ただ、救助の船がくるかどうかがランダムで50%の可能性しかなく、ここで救助がこなくてENDというのは不満だったなー。


山口プリン |HomePage

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