冒険記録日誌
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2008年08月21日(木) |
たけたろうの冒険 ──FF20・サムライの剣編 その9── |
(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)
扉の先は闘技場だった。砂地の上に私は立っていた。周囲の観客席には亡霊がひしめき合って、これから起こる戦いを見つめている。 前方にはさっきの大鬼がいた。大鬼の傍に巨大なガマガエルとカマキリ、青銅で作られた魔人がいる。自分の背後を振り返ると、仲間となった龍と剣歯虎と麒麟と西洋騎士団が控えている。 大鬼は巨大ガマガエル、巨大カマキリ、青銅で作られた魔人と次々に手下を送り出したが、いずれも私の仲間たちに倒された。大鬼は卒倒しそうなほど怒りに震え、鋲の打ちこまれた鉄棒を振りまわした。 「こんどはわしが相手だ。殺してやる」 麒麟が飛びまわって大鬼の上空を旋回すると、一声吠えた。大鬼が「あいつめ、わしの法力を封じおった」と言いながら苦悶に顔をゆがめる。 「あとはあなたの腕しだい。幸運を祈る」 麒麟はそう言い残すと飛び去った。他の仲間たちも、それぞれの戦いを終えてもういない。さすがに最後ばかりは私自身が戦うしかないようね!
大鬼 技術点10 体力点10
これは強い!勝てるわけないじゃん! そう思いながら戦闘を開始すると、なぜか倒せてしまった。大鬼の体が地面に崩れ落ちるとともに闘技場の観客をつとめていた亡霊たちは姿を消した。 うそっ、か、勝っちゃった。今回の冒険はすごいサイコロ運だわ。あとの敵はイキルだけ!?もしかしてクリア可能!?いやいや、慌てちゃだめ!気を静めるのよ! ひとまず、漬物をかじって体力を回復しながら気をおちつける。(2食分減らして体力を全快させる) 「くそっ、お前の勝ちだ」 その声を聞いて食べ物を持つ手が止まった。大鬼はまだ生きていたのだ。奴は横たわったまま、荒い息をつきながら喋る。 「神々の作った戦いの掟は、わしを鋼鉄の鎖のように縛っている。最後にお前の望みを一つかなえてやろう」 「鍔鳴りの太刀の秘密を教えて」 「…できすぎの質問だな。畜生め。鍔鳴りの太刀の秘密は“知行合一”だ。この言葉を唱えれば、太刀はお前に飛び込んでくるだろう。ただし、太刀は高貴な魂の持主だけ太刀を使いこなせる。イキル様がせっかく太刀を手に入れながら、使えないのはそこに理由がある」 最後に大鬼は悪意に満ちた笑い声をあげながら今度こそ息を引き取る。 大鬼が死ぬと同時に死体から亡霊が飛び出してきた。大鬼が修羅と化して復讐に来たのだ! 「修羅ここにあり。願わくば地蔵尊、現れてわが思いをかなえたまえ!」 ヒスイのお守りを掲げて、龍の言っていた言葉を復唱する。突如煙があがって僧兵のような男が出現した。男が手に持った杖で修羅を打ちすえると、亡霊は絶叫して消え去る。そして私が礼を言う間もなく男も姿を消してしまった。
続く
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