冒険記録日誌
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2008年08月20日(水) たけたろうの冒険 ──FF20・サムライの剣編 その8──

(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)

 鬼軽城がそびえる山を登り続けると、今度は頭がむずむずして立ち止まった。
 見上げると金銀の鎧を着込んで威風堂々とした大男がいた。顔立ちは整っているが、筋肉が隆々として邪悪な表情を浮かべている。大鬼だ。
 「お前はイキル様のところへ行きたいようだがそれは出来ぬ。戦いの場でわしを打ち負かさぬ限り、近づくこともできないからだ」
 大鬼が甲高い笑い声をあげながら消えると共に、周囲の景色が一変する。気がつくと前後左右上下に星が瞬く広い空間に立っていた。まるで宇宙空間に浮かんでいるような光景にめまいがする。頭をふると周囲に扉がそびえているのが見えた。扉は8つありそれぞれに何かを書かれた張り紙がついていた。大鬼の声が頭の中で轟いた。
 「ここは時空の中心だ。どの扉にも強力な獣が控えている。お前は全力でそれらを仲間にするように努力をしなければならない。準備が整ったら“戦いの場”と書かれた扉を開けるがよい。わしとわしの手下たちが待っている。万が一、わしに勝ったらイキル様に会うことができよう。さあ、扉をえらべ!お前に不幸が訪れんことを」
 大鬼の声は消えた。なんだかまわりくどいルールだわ。これが八幡國風なの?

 とりあえず一番手前にある“究極山の頂”と書かれた扉を開けると、いきなり槍のように鋭い岩山の山頂に立っていた。頭上で大きな太陽が照りつけている。
 空に小さな斑点が浮かんだかと思うと、近づいてくるにつれて大きな龍の姿になった!って、あれ?
 「なんだまたお前か、小娘。」
 東洋の龍が唸った。それはこっちのセリフなんだけどな。
 「まあよい。戦いの場ではお前の手助けをしてやろう。わしもイキルの倒れるところが見たいからな。戦いの場でわしはお前を待っているだろう」
龍が飛び去ると、あとには何にも残らない。扉を戻って時空の中心に戻ると別の扉を開けた。
 今度は大草原が広がっていた。大きな剣歯虎がこちらに突進してきたが、角笛を吹くと急に大人しくなってすり寄ってきた。
 次の部屋には馬の胴に獅子の頭をもって翼を生やした生き物がいた。知恵と法をつかさどるといわれる麒麟だ。麒麟が私を慈しみに満ちた目でじっと見つめる。
 「ふむ。名誉点が5点あるな。お前の心には気高いものがある。大鬼との戦いには協力しよう」
 また次の部屋には西洋風の騎士団がいた。騎士団長らしき人物が「戦いの鉄扇を持っているか?」と問いかけたので、洞窟で拾った鉄扇を渡すと騎士団からどよめきの声が漏れた。
 「おお、持っておったか。我々は本当に長い間これを探していたのです。戦いには我らも協力しましょう」
 こうして多くの仲間を得た私は、最後に“戦いの場”と書かれた扉を開けた。

 続く


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