冒険記録日誌
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2008年08月19日(火) |
たけたろうの冒険 ──FF20・サムライの剣編 その7── |
(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)
曲がりくねった森の小道を抜けて進み続ける。影の森は危険な妖怪がいるという噂があるのだけど、森の中は薄暗いだけで特になにもなかった。少々拍子抜けしてしまう。と思っていたら、広い開墾地へ出たところでいきなりこけた。 イタタタタッ…。起きあがろうとすると、開墾地へ射しこむ強い太陽の光が飛び込んで目が眩んだ。首をふって目を慣らしていると、急にまた薄暗くなった。 不審に思って空を見上げると体が硬直してしまう。うへ、どでかい東洋の龍が宙に浮かんでいるじゃないの!いくら今回の冒険が幸運続きでも、技術点7の私が勝てる相手とは思えない。 「影の森へよく来た、小娘。我は天のおきてにしたがって、この森を守る者。この森を無事抜けたければ、私の出す2つの試練を受けなければならない。失敗すればお前を食う」 あたり一面に響くような声が聞こえてきた。私が立ち上がると龍はこっちを見た。私もにらみ返す。緊張のあまり汗が滴り落ちる。 そして龍が重々しく次の言葉を発した。 「なんぞなんぞなーに。乳のようにまっしろな大理石のなか、絹のように柔らかな肌につつまれて、泉のように透きとおったそのなかに、金のリンゴがあったとさ、このお城には扉はない、だけど盗人たちは押し入って金のリンゴをもっていく。これはなーんだ?」 私はまたこけた。試練ってなぞなぞ遊びなの? 今度は別の意味の汗を出しながら、「卵」と答えると、龍はびっくりしたようだ。 「このお利口さん。でも謎はもう一つあるんだよ。答えがわからないと意味があり、答えがわからないと意味がなくなるもの。これはなーんだ?」 「謎だわ…。東洋の竜の感覚って全然まったく分からないわ」 龍は「そのとおりだ。答えは謎だ」と悔しそうにうなった。くるかー?攻撃してくるかー?私は刀の柄に手を伸ばしたが、竜は首をうつむかせて語りかけてきた。 「お前は道を自ら切り開いた。通ってよろしい。褒美に1つ手助けをしてやろう。万一、お前が戦いの場で大鬼と戦うことがあれば“修羅ここにあり。願わくば地蔵尊、現れてわが思いをかなえたまえ”と唱えるのだ」 龍はフッっと姿を消す。龍のいた後にヒスイのお守りが残っていたのでこれを拾い上げた。(運点を2増やす)助かったけど、今のは一体なんだったのだろう…。
龍の立ち去った後は何も起こらなかった。影の森を抜けると、平安川にかかっている古びた石橋を渡り始める。橋を渡っていると急に周囲の雰囲気が変わり始めた。まるで異世界に紛れ込んだ感覚だ。空がにわかに曇りはじめ、川面を見ると血の色に染まって所々に人骨が浮いて流れている。 目の前におぞましい亡霊が浮かび上がる。はるか昔に亡くなった武士の亡霊だ。鎧兜に身をかためた姿で、背中には「悪死」と書かれた旗印を掲げている。なにか日本文化を勘違いしてない?いや、ここは八幡國だからいいのか…。
亡霊武者 技術点9 体力点11
運試しも一度使ってダメージを増幅しつつ攻撃を続け、亡霊武者の体力点を5まで減らした。すると亡霊武者の影が薄くなって姿が消えた。ちょ、透明化だなんて卑怯よ!こちらの技術点を2点減らして戦闘を続ける。 技術点で4点差という不利な条件の中、幸運にもまた攻撃が当たった。その一撃で亡霊武者の姿がまた現れる。亡霊が後ろに飛んだ。そして吠えるような一言をあげると、おぞましいことに血の川にいた骸骨たちが負の生命を取り戻して橋を這いあがってきた。 しかし、亡霊武者との距離が離れたのはチャンスだ。すかさず弓をかまえて、貞信公の城で見つけた“白鷲の羽のついた矢“を射る。矢は狙い通りに当たり、亡霊は恐ろしい叫び声をあげ消滅した。すでに他の骸骨など跡形もない。 亡霊の消滅と時を同じくして、あたりの様子が元の通りに戻った。亡霊は一つまみの灰と象牙の角笛を残していた。角笛を拾い上げる。 とりあえずは無事にここまできた。傷を負ったので串団子を食べながら先に進む。(1食分減らして体力を全快する)目的地の鬼軽城はもうすぐだ。
続く
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