冒険記録日誌
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2008年08月18日(月) たけたろうの冒険 ──FF20・サムライの剣編 その6──

(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)

 地下を伸びる抜け道は奥深く進むにつれてジメジメしてきた。暗闇に目が慣れると、理由はわからないがほんの少しは光源があるらしく周囲の様子がわかってきた。
 普段からほとんど使用されていなのだろう。木くずや錆びた鎧や兜の残骸が地面に散らばってゴミ捨て場みたいだ。茂一に聞いてみても、木端サムライだった自分にはこのような抜け道の存在すら知りませんでしたと答えるだけだ。
 それにしても汚い。汚れた着物の切れ端に、人骨に、なにかの道具の欠片に…。
 「ヴぇっ…、人骨?」
 大量の骨が白く輝いて散乱しているのを見て、ゴクリと喉がなった。なんで?ここってただの抜け道じゃないの?
 「ともみ殿。気をつけて!」
 茂一も異様な雰囲気を察して刀を抜く。
 そのとき、前方から巨大なムカデが飛び出してきた。ムカデは蛇みたいに茂一に接近すると、鋭い牙で彼の腕を噛み切った。茂一はうなり声をあげて地面に転がった。怒りと悲しみで胸がいっぱいになる。よくも私の家来を!
 弓を素早くかまえると、一番強力な“威力の矢”を選んで2本の矢を放った。(2度の技術点のロール………2回とも成功!)ムカデの関心が私に移ったのを確認すると、気合いの声を上げながら刀を抜いて突進する。

お化けムカデ  技術点7 体力点20(矢が命中したので体力点を6引く)

 先ほどの鎧の効果でこちらの技術点は8相当になっているので有利だ。ムカデの黒い複眼に刀を深く押し込むと、ムカデはもがきながら死んだ。
 「茂一さん!」
 大急ぎで駆け寄って、茂一を抱き寄せる。まだ意識はあったが、肩の傷口から大量の血が流れてとても助かりそうもない。茂一の顔面は蒼白で目の焦点は定まっていない。それでも茂一は声を振り絞った。
 「わたしは名誉ある戦いの中で死ぬことができました。そのうえ御主人様の腕の中で死ねるなど…これ以上の喜びがありましょうか」
 茂一が息を引き取ると私は声を絞って泣いた。だけど、私はあくまで自分の使命を遂行しなければならない。

 ガラクタの中から、小判15枚と鉄扇と謎の液体の入った瓶、立派な鉄兜を拾い上げた。
 瓶を開けると嫌な匂いが鼻につく。常識ならこんなものを飲むとバットエンド確定な気もするけど、少し飲むと体力点が3増えた。さらに残りも飲み干して体力点を全快させる。続いて小判15枚と鉄扇を背嚢にしまうと、残った鉄兜をじっと見つめた。…液体が当たりなら、こっちはトラップアイテムっぽい気がするわね。鉄兜を放り投げると再び歩き始める。
 洞窟は上り坂になりはじめ、やがて出口が見え、最後には丘の上に出てきた。位置を確認して街道へ戻り、ほどなく影の森に到着した。

 続く


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