冒険記録日誌
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2008年08月16日(土) |
たけたろうの冒険 ──FF20・サムライの剣編 その4── |
(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)
たけたろう兄貴が浅瀬川へ向かっていた頃、私こと、ともみも影の森へ続く街道を歩いていた。 すでに将軍との謁見から旅立って2日間が経過している。将軍の直轄領はまだ平和そのものだったが、都から離れるにつれて人はまばらになってくる。 前方に見える村から黒い煙がいく筋も立ち昇っているのが見える。駆け寄って目をこらすと、村人が逃げ惑っている中を十数人ほどの暴漢たちが家々に火を放ち、好き放題に暴れて略奪をしているようだ。暴漢はなんとサムライだ。 村人が切り殺される姿がはっきり見え、刀の柄を持つ手が怒りで震えた。寄り道になろうとかまわない。使命を守るのも大事だろうけど、領民の安全を守るのも仕事じゃないの。近づいていくと、馬に乗った一人が私に気がついたようだ。こちらに馬に乗ったまま駆け寄ってくる。鎧を見れば彼が地方大名「貞信公」につかえるサムライの一人だとわかる。 事情を聞いてみる選択肢もあったけど、サムライの風上にもおけない連中に遠慮はいらないので迷わず弓を構えた。
騎馬武者 技術点8 体力点9
「ニセ将軍の手先をつとめる腰抜けめ!俺は新将軍貞信公に仕える者じゃ」 騎馬武者はそう怒鳴りながら槍をかまえて突進してくる。私は弓の弦を続けざまに引き絞って“鎧通しの矢”を2本放つ。(2度の技術点のロール………2回とも成功)貫通力の高い矢は騎馬武者の漆塗りの鎧に深く突き刺さった。しかし、そいつは苦痛に顔を歪めながらも突進を続け(技術点のロール………失敗)、そいつの槍の一撃を肩に受けてしまう。鎧に守られたものの、衝撃を受けて体がはじかれてしまった。(それぞれ騎馬武者の体力点を4、私の体力点を3減らす) なおも馬上から槍で突き殺そうとする騎馬武者に対して、すぐに起き上がって戦闘を始め、さらに傷を負いながらも打ち倒した。この時点で残り体力点は3だ。
他のサムライ達は略奪に夢中で、私のことに気づいていなかった。減った体力を補うべく、急いでおにぎりをパクつきながら考える。(2食分減らして体力点を11まで回復) ここでの選択肢は4つ。危険を避けて逃げだすか、このまま斬り込むか、大声で名誉ある果し合いを申し出るか、姿を伏せて弓矢で攻撃するかだ。 さっきのサムライみたいな相手にまた勝てる自信がないので、結局弓矢をつかうことにした。闇討ちは英雄らしくない行動なので名誉点1が減らされたが、犬死よりなんぼもマシよ。 家々の壁に張り付いて慎重に接近する。そして老人の死体を漁っているサムライに向かって矢を放つと、(技術点のロール………成功)矢は見事に首に突き刺さってそいつは絶命して倒れる。人目につかないように家から家へと駆け抜けながら、次々と矢を放った。サムライ達は1人また1人と倒れたが(運試し………成功)私の姿を発見できない。ついには生き残った者も目に見えない襲撃者に恐れて逃げ出した。 ふっふっふっ、私のサイコロ運…じゃなかった、弓の腕もなかなかのものじゃない? (ここで使用した矢の大半を回収するものの、ここまでで鎧通しの矢3本、柳葉の矢2本、かぶら矢1本を失う) 村人たちは私に感謝をして村の宝だといいながら、伝説のサムライ新免武蔵が使用していたというハチマキを差し出した。受け取って頭に締めてみると気が引き締まる。(名誉点1を増やす)
そのとき「殺せ!殺しちまえ!仲間の敵だ」と村人たちの怒鳴り声と共に、若くすんなりした体のサムライが縄で縛られて引きずられてきた。さっきの連中の仲間らしい。村人たちは私に、そいつを斬り捨ててくれと頼んでくる。そのサムライを見ると彼は地面に押さえつけられた状態で、顔を背けずに私を見上げる。その表情は死を覚悟したものだった。 頷いた私が刀を振り下ろすと、サムライを縛っていた縄が切れた。 「無抵抗の人間を斬ることは出来ないわ」 私がそう宣言すると村人たちは落胆した声をあげる。サムライは驚いた顔をしながら立ち上がったかと思うと、今度は土下座して私を見つめつつ畏まった。名前は茂市と名乗り、是非ともあなたの家来になりたいと言い出す。 少し考えたが、この申し出を承諾することにした。仲間がいたほうが少しでも戦闘の助けになるだろう。 村人達は「サムライはみんな同じ穴のムジナだ」のようなことをぶつぶつ言いつつ解散してしまった。それにはかまわず、まだ土下座している茂市を助け起こすとついてくるように命じる。 茂一は嬉々として私と一緒に歩き出した。
続く
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