冒険記録日誌
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2008年08月14日(木) |
たけたろうの冒険 ──FF20・サムライの剣編 その2── |
(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)
浅瀬川を目指して街道を徒歩でひた進みます。道を通る住民達は、将軍から賜った鎧を着ている私に道をあけて敬意を示してくれます。さすがに城下町周辺はまだ将軍様の威光が届いているようで、しばらくは平和に旅をすることができました。 それにしても馬くらい都合してもらうようにお願いしておけばよかったですねぇ。さすがに歩き詰めで疲れますよ。
都を離れて2日ほどすると、だんだん住民達の様子が変わって行きました。私を見ると足早に離れる人、遠くからこちらを見て小声でなにやら噂話しをしているような住民がいて気になってきます。 山道に差し掛かるとさらに雰囲気は決定的に悪くなりました。 炭焼き職人達が私を見て、もう権威もない将軍家の犬めとか、将軍が失脚すればお前は浪人だなどと、私をあざ笑います。 自慢じゃありませんが、たとえ炭焼き職人が相手でも戦えば負ける自信がある私です。本音は無視してさっさと立ち去りたいところでしたけど、そうすれば名誉点が減ってしまいますので、仕方なく彼らに説教することにしました。 何気ない様子で炭焼き職人達の前を横切ろうとした刹那、得意の猿飛びの術で、空高く跳躍して彼らの背後に着地。脅しの意味で傍の干草の山を刀でなぎ払ってワラを飛び散らせます。 彼らは腰を抜かすほど驚いて謝ってきました。将軍への忠誠を誓うように言うと彼らはその通りにします。名誉点も1増えて、ちょっと気分がいいですね。 村長が今夜の宿に村へ案内しようと申し出ましたが、断ってそのまま山道を進みます。
夕方になり、今夜の野宿の場所を探そうと考えながら歩いていると、山道が少しひらけた広場に繋がりました。見れば隅の方に掘っ立て小屋がひっそりと佇んでいます。 今夜の宿をお願いしようかと近づこうとすると、戸口が開いてごついサムライが出てきました。彼は私の姿、とくに将軍から賜った鎧を見るなり、刀を抜いたではありませんか。 「将軍家の剣術指南役がこんな若造とは驚いた!拙者は銀斎と申す者。かつて将軍家に謀反を起こした戸田家でサムライ大将を勤めていた男でござる。戦にやぶれて以来、このように浪人に身をやつしておるが、今でも将軍家は拙者の敵。主君の無念を晴らすために、貴殿に果し合いを申し込む!」 厄介なことになりました。この銀斎という人はとても強そうです。戦ったら間違いなく死んでしまいます。逃げなくちゃ。 私はとっさに奴の背後を指差しました。 「あ、あんな森の中にミノタウロスがいる!」 「どこでござる!兄上の敵、ミノタウロスはどこじゃー!」 銀斎が後ろを振り向いて叫んでいる間に、咄嗟に茂みの中に飛び込んで姿を隠しつつ逃げ出します。だまされたことに気づいた銀斎が追いかけてきましたがなんとか振りきれそうです。怒鳴り声が背後から聞こえてきます。 「おのれ卑怯者。この場は逃げおおせても、恥辱点にまみれいずれはゼウス神の雷に撃たれようぞ!」 果し合いから逃げたので名誉点が2減りますが、殺されるよかなんぼもマシです! こうしてこの場をなんとか切り抜けた私は森の中を歩き続け、乾いた地面を見つけて野宿をすることにしました。
続く
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