冒険記録日誌
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2008年08月11日(月) |
たけたろうの冒険 ──FF19・深海の悪魔編 その5── |
(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)
老人の家を出てしばらく泳ぐと、また小屋が見えた。ただし、今度は普通に海中たたずんでいる古い廃屋だ。屋根も抜け落ちて誰も住んでいる様子はないない。 窓だったらしき四角い穴から家の中を覗くと、巨大なイソギンチャクが部屋の中央にどっしりと生えていて、そのまわりを色とりどりの熱帯魚が泳ぎまわっている。美しいがこれはこれでシュールな光景だ。家の中に入って、イソギンキャクに近づくと人魚の骨らしき白い欠片が見えた。イソギンチャクのエサは魚だけではないらしい。 ふと、イソギンチャクの中央に未開封の小さな木箱が転がっているのが見えた。お化けイソギンチャクなんかと戦いたくはないので、剣を伸ばして箱をつつき落とそうとする。(ここで運試しだが幸運の首飾りを使用して自動的成功にする) うまく木箱が床に落ちた。木箱をこじあけると空気の泡が吹き出して良い気分になる。(原体力点を1増やし、体力点が全快する) 空気の抜けたあとの箱の中には一振りの投擲用の短剣が収まっていたので、これを頂くことにした。よく磨きこまれていて綺麗だし、魔法の力も込められているようだ。古代文字でウミツバメの剣と柄に刻まれているのが読める。
小屋を出た私は、小屋の傍にあった海溝を下っていった。周囲がだんだん暗くなってきたがホタルイカはもういないので、視界は悪くなる一方だ。そのとき、背後で巨大な影が動いたかと思うと、強烈な一撃を脳天にもらって気絶してしまう。 目をさますと海底の檻の中に閉じ込められていた。檻の外に大きな海オーガが、こちらを覗きこんでいる。そいつは檻のスキマから魚を一匹こちらに投げ込んだ。(食料を1食分得る) 「エサ食え。太ったら食ってやるからな」 どうやらこの檻は食料庫らしい。冗談じゃないわ。とはいえ海オーガは強いそうだ。まともに戦いたくはない。 じっとしていると、海オーガは次の獲物を捕まえに立ち去った。脱出するなら今だ。氷の欠片を取り出して、水の精霊を呼び出した。氷の欠片が消滅するとすぐさま精霊が駆けつけてくる。 「これは興味深い状況ではないか、友よ」 水の精霊が檻に閉じ込められた私の窮状を見て感想を述べた。 「君は閉じ込められた私を助けてくれた。今度は私が君を救出する番だ」 たちまち檻はコナゴナに吹っ飛び、私は水流に乗って元の海底まで上昇していった。私は精霊に礼を言って別れ探索を続ける。
海底に沈んだ廃墟の町でもひときわ目を引く大きな建物が大聖堂だ。大半の建物が崩れ落ちている中、ほぼ完全な外観を残している。私はここも調べてみることにした。 大聖堂には魔法の力が生きているのか、海底の中にあっても荘厳な雰囲気を今なお残しており、ステンドグラスは輝くばかりだ。ただ、スランドグラスの絵は海賊が船を襲っている光景という、教会に似つかわしくないものなのが不思議だ。 ふと、絵が動いたような気がして目をこすった。いや確かに動いている。それに描かれている船には見覚えがあった。海賊船トロール号と自分の乗ってきたサンセット号だ!ステンドグラスの中で色のついた影絵芝居のように、海賊達が商船を襲うところが再現されていた。しばらく見つめていると、場面が変わってトロール号は大きな魚に飲み込まれていた。いや違う。大きな魚のような大岩の影に、トロール号が停船しているのだ。背景は夜のようだ。これはトロール号の場所を知るヒントになる。 別のステンドグラスを眺めていると、今度は私自身が巨大なイカに追い回されている姿が映っていた。その隣の絵は細身の剣をもった奇妙な人間が描かれていた。気になったのでその絵に近づくと、なんと絵の中に吸い込まれてしまった!
絵の中では人型で魚の頭をした奇妙な生き物が、羽飾りの帽子をかぶり、騎士の礼装のような姿をして待っていた。そいつは私を見て敬礼をした。 「ようこそ。我輩は七つの海でも最高の戦士ですぞ。このシラノに剣の手ほどきを受けに来たのであろう。受講料は黒真珠1粒か金貨2枚じゃぞ」 またわけのわからない事態になった。とはいえ、シラノと名のる魚人間からは敵意は感じられない。興味がでたので、金貨2枚を渡すと彼は一礼してから細身の剣を抜いてかまえた。
シラノ 技術点11 体力点10
私が3回傷を負った時点で、シラノは剣を引いた。 「やはり我輩には勝てなかったな。だが悲観することはないぞ。この手ほどきが勉強になったはずだ」 戦いには負けたがこの試合により、原技術点と技術点が2増えた。嬉しいけど、こんなに簡単に強くなっていいのだろーか。この冒険をはじめて原技術点9・原体力点15・原運点8までパワーアップしている。 考えこむ私をよそにシラノが足を踏み鳴らすと、私は元の海底に一人で戻っていた! うー…ん。早いところ使命を果たして、陸上で普通の生活に戻りたいわ…。ずっといたら変になりそう。
続く
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