冒険記録日誌
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2008年08月03日(日) |
たけたろうの冒険 ──FF18・電脳破壊作戦編 その3── |
(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)
寂れた繁華街を新幹道路にそって歩いていたが、「フィジョン・チップス」がどのあたりにあるのか大まかな位置しか分からなかったので、すっかり迷ってしまった。 うー、まさか「フィジョン・チップスは左手3ブロック先――氾濫とスパイの温床にようこそ!」なんて看板があるはずもない。だんだんイライラしてきた。おまけにお腹まで減ってきて体力点が2も減ってしまう。 我慢できずに近くの食料品店に飛び込んで、20クレジット分の食料をむさぼり食う。人間の店主が目を丸くして、ガツガツとパンと肉と果物を噛み千切る私を見ていた。(体力点全快) 「お嬢ちゃん、見事な食べっぷりだねぇ。新しい地球の流行かなにかかい?」 「あぐあぐ…まあに?なふかもんふあふの?…うぐまふまふこれうまひ…」 「いやいや、文句だなんてとんでもない。同じ人間がこれほど気前よく食事をするのを見て気分がいいよ」 店主は愛想よく笑った。彼に「フィジョン・チップス」の場所を聞こうと考えたが用心して、代わりに店の近くにあるという「アドルフォ・ビデオラマ」への道を尋ねてみた。 「なんだってそんな古いところへ行きなさる?あそこはもう廃墟だよ。あんなところより、もっといいお楽しみの場所を教えるよ。あんたなら男どもがほっとかないだろうしな」 「知り合いと待ち合わせ場所にしているのよ。教えてくださる?」 私が食べかけのリンゴを粉々に握りつぶしながらニッコリと微笑むと、店主はすぐに道順を説明しはじめた。
店主の教えてくれた場所に行き、そこの地下を探ると「フィジョン・チップス」の入り口の扉があった。ノックすると小さな覗き窓が開いて険しい顔が見えた。 「ここは会員制のクラブだよ。あんた誰の紹介できた?よそ者か?」 さてなんと答えようか。SAROS、ベラトリックス(ここのボスの名前)、山口プリン…の名前が一瞬浮かんだが、ただ地球からきたとだけ答える。 すると、扉が開いて中にとおされた。中は思っていたよりも繁盛した様子の普通のクラブで、人間達のほかにアルカディオン人達も酒を飲んでいた。もっともアルカディオン人の座る席は、本物の木製のテーブルと高級な酒瓶に囲まれた特別席だったけど。人間の席は擦り傷のついたプラスチック製の椅子の並ぶ区画に固まってチビチビと安酒を飲んでいる。 私はクラブの入会料金として250クレジット払わされ、ドアマンに身体検査を受けさせられる。 ドアマンの手が隠し持っているレーザー剣の柄に当たった。一瞬、身を硬くしたが、ドアマンはそのまま身体検査を続けている。 「おもしろい。実におもしろい。地球から来た女が、こんなものを持っているとはね。バーカウンターで3分ほど待ってくれ。それから電話ボックスに行くんだ」 カウンターでもう10クレジット払ってグラスをもらい、少しずつ中身を飲みながら私はドアマンの行動を目で追った。彼は隅のソファにいる若い女に近づき、小声でなにやら話しかけた。女はチラリと私を見ると、店の奥のほうに消える。 なにか気に入らないし、女を追う選択肢もあったけど、私は指示通りに電話ボックスの中に入った。さて、どうしよう?たけたろう兄貴のところへ超空間電話でもかけてみるか? そのとき、シュッっと小さな音とともにガスが電話ボックス内に噴出した。意識が薄れていく中、しまったと思ったけどどうしょうもない。突然電話ボックスの床がパックリと割れ、私はシュートの中を滑り落ちていった。
続く
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