冒険記録日誌
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2008年08月02日(土) |
たけたろうの冒険 ──FF18・電脳破壊作戦編 その2── |
(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)
ボスの依頼を受けた私こと、ともみは宇宙港に向かって歩き出した。 ふと横を見るとたけたろう兄貴が時計を気にしている。妹が決死の冒険に出ようとしているときに、帰りの公共交通機関でも気にしているのかしら。ふと空を見上げると、アルカディオン人の圧政を象徴するかのように天気は暗く、季節外れの雪が降っている。 「地球で見る雪はこれが最後ね」 「なにを寂しそうに君はつぶやいてるんです?」 私の独り言に、たけたろう兄貴がどこかで聞いたようなセリフを返す。 「なんでもないわ。それより私の無事を祈っててよね」
地球を宇宙船で飛び立つと、数週間をかけて惑星トポロスに着陸した。 税関の検査はあっさりと通過できた。剣は特殊加工されているので金属探知機にもかからない。 このトポロスのレジスタンス組織と接触するのが最初の任務なのだ。 レジスタンス組織が集う店の名前は「フィジョン・チップス」というらしい。トポロスでの活動は他の惑星に比べれば楽なはずだった。他の惑星はあまりにも遠距離なためと、アルカディン人の厳しい監視の目があるため、なかなかレジスタンス組織の情報が入って来ていない。 ただ、トポロスには好戦的な北アルカディオン人が多く住んでいるので、技術点7の私では戦闘になると危険だ。なるべく厄介ごとは避ける方向で慎重にいこう…。 宇宙港を出てタクシーに乗り込む。タクシーは無人の自動運転だったが、堂々と監視カメラが客席に向かって据え付けられていて落ち着かないことこのうえない。さっそく、レジスタンスの本拠地の店へ直行したいところだったが、こんなタクシーで店へ乗り付けた日には、アルカディオン人達に店を怪しんでくれというようなものだろう。そこで人間用に割り当てられたホテルに向かう。
ホテルの玄関口を抜けると、2人の北アルカディオン人の警備員に、厳しい顔つきでじろりと眺められた。いやな感じ。ホテルの中は薄汚れてヒドイものだった。フロント係は南アルカディオン人で眠りこけている。チェックインは後回しにして宿泊室にいくと、大部屋に1人の男がベットにうずくまって泣いていた。 うーん、こんな陰気くさいのに話しかけて身の上話しを聞くなんて面倒だわぁ。というか、このホテルって相部屋のうえに男女共同なの? 私があっさり無視を決め込むことにすると、運点が1減ってしまった。なんでよ! このホテルには長くいたくなかったので荷物の整理もそこそこに、すぐにレジスタンスの本拠地を探しに外へ出かけることにした。
続く
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