冒険記録日誌
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2008年08月01日(金) |
たけたろうの冒険 ──FF18・電脳破壊作戦編 その1── |
(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)
ここは宇宙探索研究局、通称SAROSの本部ビルです。表向きは天文学の研究組織となっていますが、実はアルカディオン人に支配された人類が集うレジスタンス組織という裏の顔があるのです。 私こと、たけたろうは一呼吸おいて覚悟を決めてから、ボスのいる扉をノックしました。 「入りたまえ」 扉を開けると窓からの夕日に照らされた山口プリンさんが、葉巻を燻らせながらクジラのような大きな椅子に腰掛けていました。 なにか前にも見た光景ですね。たぶん、これが3度目かも…。 「よくきた、たけたろう君。さっそくだが、君に次の事件について情報が入っている。今度の依頼は大掛かりだぞ。なにしろ全人類の未来がかかっているのだからな!君の任務は我ら人類を奴隷同然に虐げているアルカディオン人どもをぶっつぶすことだ」 私は耳を疑いました。だって、人類が総力戦で戦って、結局かなわなかったアルカディオン人をたった一人でどう立ち向かえというのでしょうか。 山口プリンさんが机のスイッチを押すと、部屋の中央の空間が立体映写になって4つの惑星が映し出されました。 「君は貿易商に扮して商業用宇宙船に乗り込み、この4つの惑星を訪ねることになる。どの惑星もアルカディオン人どもが支配していることには変わりないが、やつらの母星アルカディオンを除く3つの惑星には我らの仲間のレジスタンス軍が潜伏している。君はそれらのリーダー達と接触するのだ。そして彼らが握っているアルカディオン人の中央コンピュータに関する情報を集め、最後にアルカディオン人の母星に赴き中央コンピュータを破壊すればいい」 「中央コンピュータ?」 「そうだ。アルカディオン人らは全員、脳にチップを埋め込んでいて中央コンピュータと連携してそれに頼りきっている。早い話しが、中央コンピュータが消滅すれば同時にアルカディオン帝国は崩壊するのだよ」 私はうろたえました。そんな難しい使命が私に果たせるわけないじゃないですか! 「し、しかし、ボス。私には無理ですよ。サイラス逮捕の使命時は宇宙船を壊して病原菌を撒いちゃったし、麻薬調査の件も成功しなかったんですよ。もっと他の人を頼ればいいじゃないですか。そんな重大な使命を私に任すほど人類の命は軽いのですか!」 自分でも少し情けないかなーと思いつつも抗議をしてみると、山口プリンさんの顔がピクッとなりました。よく見ると手がブルブル震えています。あ、まずかったかも。
ところが山口プリンさんは、いきなり笑い始めたのです。な、なんですか、いきなり!? 「そうかそうか、おりたいのだな!よくわかった。じゃあ、これからは君のかわりに彼女に行ってもらおう。入りたまえ!」 山口プリンさんがそう言うと同時に扉が開いて、少しきつい目をした少女が入ってきました。 げっ、腹違いの妹のともみじゃないですか! 「兄貴はあいかわらずねぇ。この冒険は私がやるから休んでいていいわよ」 ともみは私のことをチラリと見ると、ふふんと鼻で笑ってくれます。山口プリンさんは私にもう帰っていいといいました。 「ボ、ボス?もしかすると、久しぶりに冒険記録日誌に登場したのに私の出番はこれで終わりですか?」 「そうだよ。君が断るから代わりに彼女が引き受けるのだよ。希望どおりだろうが」 「いや、まあそうですが…。このシリーズって私が主役なのでは?それにともみだって、私と同じ能力しかないから、冒険の成功率は一緒なのでは…」 「甘いわね兄貴!やる気がないなら、私に主役の座を渡して退場するのが筋ってものでしょ!」 「たけたろう君。まあ、そういうわけだよ。今回の君の使命は、彼女を宇宙港まで送り届けることに変更になった。あとは無期限休暇をあげるから好きにしたまえ」 「いやああぁああ!!ボスー、私を見捨てないでくださいよぉ!」 山口プリンさんが手を振ると、急に現れた警備員達が私を部屋から連れ出します。ともみは山口プリンさんに手を振ってから口笛を吹きつつ、引きづられて行く私の後をゆっくりついてきます。 あ、あう!主役の座が!主役の座が〜!
(ともみ) 技術点 7 体力点 14 運点 7 持ち物:レーザー剣、反重力パック 所持金:2000クレジット
続く
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