冒険記録日誌
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2008年07月16日(水) 戦えるけど勝てない敵

 戦闘ルールのあるゲームブックで遊んでいるとまれに、戦えるけどとても勝てないような強敵が登場することがあります。
 主人公が最強の能力をもっていてもそれを圧倒する戦闘力。特殊なアイテムや方法を使って、戦闘をせずに倒せたり互角に戦えるようになったりする仕掛けもまったく用意されていない難敵。
 それでも通常の戦闘ルールで戦えるうえ、なおかつ勝利したときのパラグラフまで用意(ここがミソ)されている。理論的に勝てる確率があるとはいえ、現実的に勝つことは困難もしくはまず不可能という、こういった奴らは非常に印象的です。
 今回はそんな敵ベスト5をあげてみました!

第5位 ドラゴンクエスト��[上巻](双葉文庫)の強雑魚モンスター
 時々場違いなほど強い雑魚モンスターが出現する。上巻の最高装備(レベル5)の状態で、なおかつバトルポイント(A〜Jのアルファベットの表に0〜9の数字を割り振って、サイコロのかわりにするシステム)で9を当てないと勝てないという、前作のラスボス並みに厳しい勝利条件。ゲーム上の扱いは本当に単なる雑魚モンスターで、勝っても普通の雑魚よりやや多めのゴールドを落とすだけなので、出現地帯を避けて通るのが無難。マップの端の方にいくと出現しやすいことから、一種の「壁」の役割があると思われる。
 ちなみに下巻に登場する雑魚モンスターらも大半は奴らと同じかそれ以上に強い設定のはずだが、主人公側が3人パーティになりレベルも高くなっているためか、下巻でここまで苦戦させる雑魚はいない。

第4位 真獣王国の秘剣(二見書房)の巨人
 グレイルクエスト(ドラゴンファンタジー)シリーズそのものに無茶な敵が多いが、その中でもこの巨人は生命点499!という異様なHPが特徴。 「500点じゃなくてよかったと思って、自分をなぐさめろ」というコメントがなんとも泣かせる。いや笑えるのか?
 勝っても負けても(といっても勝てないだろうが)大した展開の違いはない。

第3位 イセンガルドの密偵(ボビージャパン)のサルーマン
 指輪物語原作のゲームブックで、つまり白の魔法使いサルマンのこと。主人公が彼の弟子で、簡易魔法を使える点を除けば能力値的には普通の人間ということもあって、能力差は歴然(ファイティングファンタジーシリーズの基準でいえば、技術点7・体力点14・運点7の戦士が下記のラザックと戦うようなもの)としている。
 戦闘を始めても、すぐにクリティカルヒットによる即死を食らうのがオチで、ようするにスパイ活動を見つかって彼と戦闘する羽目になった時点でバットエンド確定なのだ。
 ちなみに万一この戦闘に勝利すると、サルーマンは怒りながらも一時撤退をし、残された主人公は鷲の王(グワイヒアだっけ?)によって救出され、安全なエルフの森まで運んでもらえるグッドエンドになる。実は鷲の王が登場するのはこの展開のみだったりする。

第2位 蘇る妖術使い(社会思想社)のラザック
 技術点12、体力点20というのもありえない強さだが、さらに特殊能力として2回連続で妖術使いの攻撃が成功したら主人公即死というのが酷い。
 なによりこの戦闘を勝たないとゲームをクリアできないというのが無茶すぎる。ゲームバランスというのを一度でも考えたことがあるのか!?と作者のリビングストンに小一時間問い詰めたい。

第1位 ブラッドソード3 悪魔の爪を折れ!(富士見書房)の神々の影
 明らかにプレイヤーを仰天させ脅かして逃げ出させることを目的に作られた強さ。勝てる可能性を残した戦闘では数多のゲームブックの中でもダントツの厳しさと思われる。
 勝てる可能性といっても、戦闘の際のサイコロの目は数百回続けて思い通りの目が出るくらいの天文学的な確率のサイコロ運が続かない限り無理なのだが、それでも勝った場合の先の展開も整然と続いているのが凄い。そして、勝った場合はフラグ処理のため“不正直”という記号を記入しなければならないのが、ちと笑える。
 余談だが同書には、展開によって海賊王ハンガックというキャラと戦闘をすることがあり、こちらも(神々の影に比べれば遥かにましとはいえ)到底勝てないような強さである。しかし、この戦闘に勝つと通常のプレイでは知ることのできない、海賊王ハンガックの豪快な性格や人間的な一面が見られる。


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