冒険記録日誌
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2003年02月10日(月) |
新春!八幡国スペシャル その5 |
(火事現場に向って走る) 逃げ惑う町人達の流れに逆らって君は走りつづける。娘も後を走ってついてきた。 やがて火元の家に近づく。それは大きな一本の火柱のように見えた。 何人もの人々が大声を水をかけたり、これ以上火が広がらないように周辺の家を壊す作業をしている。 目の前の一人が地面に落ちた、「材木屋問屋 吉善屋」の焦げた看板を踏みつけて走り過ぎた。なんとも痛々しい光景だ。 気が付くと地面医に茫然と座り込む人達を、娘が肩を掴んでゆさぶっている。おそらく吉善屋の家族達だろう。 そこに恰幅のよい町人が話し掛けてきた。 「これは吉善屋さん。今回はご不幸でしたな。あなたとは長年のライバルでしたが、こうなったからには私もできる限りの援助をしますぞ。しばらくこれで生活ができるでしょう」 そう言って、魂が抜けたような家族の前へポンと財布を投げ出した。それを見た娘が食って掛かる。 「大黒屋さん!そんな心の傷をえぐるような無礼な態度はないでしょう!」 「なにを小生意気な娘が。私は職を失ったお前の親父と違って、侍ではないのだから仕方ないだろう」 大黒屋はそう言って高笑いしながら帰って行った。
(この家に残る) 娘は吉善屋が気になって仕方がないようだ。 「私、様子をみてきますわ」 そう言って、外に飛び出て行く。君は慌てて呼び止めようと外に出た。 そのとき走り去っていく娘の反対側にいる人影に気づいた。兄だ。 君と目が合うと、慌てて逃げようとする兄を、君は走って捕まえた。 「あの火事は俺のせいじゃない!俺じゃないんだ!」 君が問い詰めると、兄は動揺していたらしく泣きながら叫んだ。 「確かにぼや騒ぎをおこして、吉善屋に嫌がらせをしたいとは持ち掛けられたんだ。俺は金に目が眩んで引き受けちまった。それで今夜、俺が吉善屋の塀にちょっとばかし焦げ目を作っていたら、後ろから殴られて気が付いたら藪の中で、そしたらこの騒ぎで・・・あああああ!」 そこまで言うと、兄は君の腕を振り切って夜道に姿を消してしまった。
(シーン5) また次の日も朝はきた。体力点を2点回復できる。 町は落ち着きを取り戻したが、火元になった吉善屋周辺は無残な焼け跡を残したままだった。 娘は朝から吉善屋の家族の見舞いに行った。父親である老人は奥の部屋で考えこんでいる様子だ。 君は、 ・娘について行くか。 ・町の噂話を調査するか。 ・老人と話してみるか。
続く
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