冒険記録日誌
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2003年02月06日(木) 新春!八幡国スペシャル その1

(はじめに)
これは「火吹山の魔法使い」や「ソーサリー」のルールを知っている人へ向けた実験ゲームブックです。
読み始める前に、以下の説明に目をとおして下さい。

1.サイコロ2つと紙とエンピツを用意して下さい。

2.主人公の能力値を以下の方法で決めておいて下さい。
技術点 (6+サイコロ1個)
体力点 (12+サイコロ2個)
運点 (6+サイコロ1個)

3.戦闘ルールや運試しなどの方法は、ファイティングファンタジーシリーズのルールに準じます。体力点が0になったらゲームオーバーです。
所持品の管理などは覚え書き程度で結構です。
またこの物語の舞台は八幡国ですが、幸いにして(?)主人公は“侍”ではなく“戦士”なので名誉が損なわれても切腹する必要はありません。

4.<ゲームの流れ>
毎日1シーンずつ物語は進行し、最後には必ず選択肢があります。
そのたびに読者は一つ選んでおいて下さい。
翌日にそれぞれの選択肢の結果が、書いてありますので指示どおりに処理して、再びその日の選択肢を選びます。

では、“新春!八幡国スペシャル ”いよいよスタートです。


(シーン1)
君は旅の剣士だ。タクの港で海賊船にのせてもらった君は八幡国までやってきた。
タイタンの世界でも、もっとも風変わりな文明国とされるこの国をこの目で見てみたかったからだ。
船からおりた君は海賊達に別れを告げ、さっそく町中へ入って散策してみる。
木で作られた家々が立ち並んだ町並みに、物売りたちの声が景気よく響く。大通りは人々で混雑していた。
将軍(この国の支配者は、王ではなく将軍と呼ぶそうだ)の厳しくも秩序ある統治のもと、八幡国はそれなりの平和を享受しているようだ。
中には剣を携え、角張ったデザインの立派な服に身を包んだ人間も見かける。彼らが噂に聞いた侍らしい。侍は特権階級に属しており、無礼な態度をとった者を、その場で斬り捨てても良いという恐ろしい権利まであると聞く。
反面、彼らは名誉や忠義を重んじ、それに背いた侍は切腹をして果てるという。それは君には理解できない考えなのだが、三方を険しい山々に囲まれた八幡国はその閉鎖的な環境で独自の精神文化を開花させていたのだ。
「なんだ貴様は。妙な服を着ているな」
はっと気が付くと、君は一人の侍に睨まれていた。
目の前の輩はまだ若いようだが、衣服がだらしなく汚れ、あまり良い印象がしない。侍にもいろいろいるようだ。
さて君は、
・お辞儀して早々に立ち去るか。
・八幡国に来たばかりなので、宿を教えて欲しいと頼むか。
・お前には関係ないと突っぱねるか。

続く


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