冒険記録日誌
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2002年12月19日(木) |
王たちの冠(スティーブ・ジャクソン/創元推理文庫) 冒険14日目 |
シーサチュロスの集落に呼ばれた他は今日はずっと歩きつづけた。また彼らには精霊の入った瓶と樫の木の槍をもらった。 そのあと出会った、聖人コレタスなる人物から受けた数々の祝福と助言のおかげもあって、夕方には目的地のマンパン砦の前にたどり着いた。 黒々とはるかに聳え立つ、邪悪なマンパン砦を見上げると畏怖の念すら感じる。 夜の闇に紛れて忍び込んだ方がよい気もしたが、そんな選択肢はなかった。まあ砦に住む人ならぬ生き物達は、夜の方が活動的かもしれないので、潜入決行は明日の朝と決める。 緊張からか今晩はこれ以上日記をかけない。 無理矢理でも少し寝ることにしよう。
(この先は文字の乱れと意味不明な箇所が認められ、書き手が興奮していたことを窺わせる)
今のは夢か。 悪夢を見ていた夢時間は瞬時に消え去り、神が私の前にあらわれたのだ。 HUGO HALLではない、正義の女神リーブラだ。 女神はおだやかな顔でこれからの危険について忠告をしてくれた。 そしてマンパン砦は黄泉の神々の力が強く、もう私─リーブラ様─に頼ることは出来ないと告げられる。 いいだろう。もとより神の奇跡を期待して冒険をしていたわけではない。ハリーリンドからグーニーズのヒントメールが届いたなどといった奇跡はそうそう起こるものではないのだ。それにしても返事を書かねば。 女神は期待しているのだ。そう思うと俺は無償に嬉しくなった。
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