冒険記録日誌
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2002年12月12日(木) |
城塞都市カーレ(スティーブ・ジャクソン/創元推理文庫) 冒険9日目─2ページ目 |
無事に牢を脱出した俺は市場へと向かい、両刃の剣と銀の弓矢を購入した。 新しい剣は使いこなすのが少々難しそう(技量−1)だが、その分破壊力が大きい(ダメージ3)ようだ。切れ味の鈍った今の剣(技量−1、ダメージ2)よりは良いだろう。 また、銀の弓矢を選んだ理由は「銀の武器を見かけたら、あとで普通の武器では倒せない敵と遭遇する可能性がある」という“冒険者の鉄則”にしたがっている。 本当は、バクランドの旅に備えて食料品も仕入れたいのだが、1食分の食料が金貨3枚と恐ろしく値が高いので、あきらめざる得なかった。少々この先が心配になる。
そのあと町の外れにあった墓室に潜入し、出現した死霊を銀の弓矢で退治すると、老人が現れて開門の呪文を一行と謎の詩を教えてくれた。謎の詩の内容はこうだ。 ──眠れぬラムを眠らすためには、シャムを探し出すがよい── よくわからないが覚えておこう。 どうやら“冒険者の鉄則”「あきらかな罠を除き、用がなくてもなるべく寄り道をすること」はここでも通用したらしかった。 それから時間もたたずに、思いもかけぬ人物から残りの一行を教えてもらう。これで呪文は完成だ。
こうして夕方になるころ、俺はカーレの北門まで辿り着いたのだが、困ったことに気づいた。 ──集めた四行の呪文は、どんな順番に唱えるのだろうか?── 迷ったがもう時間もない。 今日はカンが冴えていることに期待して、それらしく呪文を並べ替えて唱えてみた。 すると、やった。分厚い扉がきしむような音をたてて開いたではないか。 俺はついにカーレの街を越え、バクランドへの道を踏み出したのだ。
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