冒険記録日誌
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2002年12月10日(火) |
城塞都市カーレ(スティーブ・ジャクソン/創元推理文庫) 冒険8日目 |
翌朝になって俺は釈放された。 カーレの権力者に会うと言っても特に行くあてがあるはずもない。 適当に道を選び、小さな小屋の並ぶ通りを歩いていくと、酔っ払いがどぶに頭を突っ込んで寝ていた。 起こしてやろうとしたら、驚いたことにその正体はゾンビだった。そして腐った体で襲い掛かってきたから、たまらない。 撃退すると、近所の人からお礼にと金貨5枚と玉石や砂入りの瓶(海の遠いカーレでは貴重な品らしい)をもらった。 それにしても何で街中にゾンビがいるんだよ。まったく。
やがてお祭り騒ぎをしている広場に辿り付く。ここで3日前に出合ったフランカーと再開する。 彼は学者であるロータグ長老の家へ案内してくれ、ここで開門の呪文を一行だけ知ることができた。 ありがたい。情けは人の為ならずとはよく言ったものだ。
屋敷を出て、再び通りを歩く。 このあと立ち寄った教会でも、呪文の一行を教えてもらえた。 ここの神父はユーモアのあるなかなかの好人物だ。そばにいた街の信者達も俺の無事を祈ってくれた。カーレの街もそう捨てたものではないな。 そんなことを思いながら、夕方になり旅の宿に落ち着くことにした。 注文した食事が出てくるまでの間に、この日記を書き終えることにしよう。 今夜は部屋をとってぐっすり眠ることにしようかな。
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