冒険記録日誌
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2002年12月05日(木) |
魔法使いの丘(スティーブ・ジャクソン/創元推理文庫) 冒険4日目 |
朝の間は、急な斜面を小休止をとりながら登っていく。 ようやく丘の頂上につくと、一望のもとにシャムタンティの美しい自然が見え、道の先にはほったて小屋の並んだ汚い小さな村が見えた。 伝染病の蔓延した村らしく、慌てて村を通りぬけ丘を下る。
夕方になったころ、親指くらいの大きさで透き通った羽を持つ、人間型の生き物がやってきた。 馴れ馴れしく自分はジャンだと名乗ってくる。俺と道中を共にしたいらしい。 話し相手には退屈しないだろうと思い、ジャンを肩にのせてシャムタンティで最大の村、ビリタンティに向かった。
辿り着いたビリタンティの村は子供たちがはしゃいで賑やかだった。 ジャンの説明によると、今日はちょうど年に一度の村のお祭りらしい。 まず俺は薬効のあるというこの村の名物“クリスタルの滝”に向かった。 鍾乳石のたれさがった景観を見ながら、滝にうたれていると疲労がすっかり回復する。 しかし観光地のようなこの村では、宿代が金貨5枚、食事代が金貨4枚と物価が高い。 しかたなく、また村の外れで野宿にすることにした。 腹は減ったがこの村は治安が良いので、今夜は安眠できそうだ。 日記を書きながら見ると、既にジャンは俺の傍で丸くなって寝ていた。
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