冒険記録日誌
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2002年12月03日(火) 魔法使いの丘(スティーブ・ジャクソン/創元推理文庫) 冒険2日目

川岸に急場でこしらえた寝床の中で、俺はウトウトしていたが、妙な声で目がさめた。
見ると小さな妖精が3人、川魚めがけて石を投げては遊んでいる。
息を殺していると、運が良かったのか妖精たちはこちらに気がつかずにそのうち行ってしまった。

朝になり、寝不足のまま立ち上がって旅を再開する。
しばらく歩くと人気のない小さな村にたどり着いた。妙だ。
ある小屋を物色していると、心地よい音楽が聞こえてくる。音楽に魔法でもかかっていたのだろうか、それとも寝不足のせいなのか?不覚にも俺はいつの間にか寝入ってしまった。

気が付くと俺は手をしばられ、昨日出合った妖精の仲間達に囲まれていた。
冷や汗がでるが、幸い妖精たちは俺を無害な人間だと判断したらしく、ほどなく自由の身にしてくれる。ただし買い込んだ食料は、全て没収されたうえでだ。
さらに村を出て森に入ったところで、妖精たちがドングリを雨嵐と投げつけてきた。両手で頭をかばいながら前進する。

森を抜ける頃にはさすがに妖精の姿は消え、やがて人の住む村にやってきた。
酒場で休憩をしたあと、野宿に適当な場所を探す。宿に泊まりたいが金貨も節約したかった。
食料を取られたので、すきっ腹を抱えたまま木の下で落ち着くことにする。
まったく、今日はひどい目にあった。恐ろしい怪物を相手にするのも避けたいところだが、妖精にからかわれるのもそれ以上に嫌な気分だな。


山口プリン |HomePage

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