冒険記録日誌
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2002年10月21日(月) |
王子の対決 戦士の書&魔法使いの書(アンドル−・チャップマン&マ−ティン・アレン/社会思想社) |
「王子の対決」は、「戦士の書」と「魔法使いの書」という二冊の本をセットで販売していたゲームブックです。 その最大の特徴は、2人で遊ぶゲームブックという事。 内容は国王の座をかけた勝負のために、2人の王子が伝説の宝石を求めて旅立つというストーリーとなっています。 王子の一人は戦士、もう一人は魔法使いで、2人のプレイヤーはそれぞれ「戦士の書」と「魔法使いの書」を使用して挑戦。2人用と言っても、本書はファイティングファンタジーシリーズの一種。お馴染みのルールで非常にとっつき易いです。(特別ルールとして「魔法使いの書」にある魔法システムと、自分の状態を相手に伝える数字のチェックがあるだけ) 最終的な勝者は一人ですが、2人が協力して一緒に旅をするときもあり、そんな時は2人が同時に読み進めます。どちらがどの敵を倒すか相談したり、話し合ってアイテムを分配するなど、一人プレイのゲームブックでは決してできない面白さがあります。 逆に別々の道を進むときはそれぞれ勝手に読みすすめる。駆け引きとまではいきませんが、盗賊の鬼にライバルを襲うように依頼するとか、相手の行動に影響を与えるような独特のイベントも用意されていました。 複数の人でゲームができるゲームブック自体は他にも幾つか存在するのですが、その中では一番すっきりとまとまっています。一冊ずつ普通に一人で遊ぶこともできるので、コストパフォーマンスにも優れた作品です。
それにしてもこの冒険は、宝石を求める旅自体が非常に難しい。 ライバルがいなくても、簡単に野たれ死んでしまいます。 結局、 「王子は2人とも王国に戻ることがなく、跡継ぎがいなくなりましたとさ。お終い」 なんて事態が多発。王子達の試練としては少々厳しすぎる気もします。 私が王子なら迷わずこんな王国から出奔しますね。絶対。
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