冒険記録日誌
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2002年10月15日(火) イセンガルドの密偵(テリー・K・アムサー/ボビージャパン) その8

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないで下さい)

 何事も無く塔を抜け出したものの、念のため道を外れて歩くコースを私は選ぶ。
 これは正解だった。
 しばらくもたたないうちに、耳障りな角笛が鳴り響いたのだ。
 きっと、すぐに巨大狼にまたがったオークの騎士隊がやってくるだろう。
 私は約束の農家跡を目指して走り出した。

 選んだコースが良かったのか、私は一度もオーク達に出会わずに農家跡についた。
 エルフの使者はまだ到着していないようだ。
 しばらく農家の中で隠れていると、警備のオーク達がやってきた。
 「ちびのこそつき野郎はここに隠れているに違いねえぜ、フルアグよお!」
 他のオークに呼ばれたフルアグというオークは、じっと家の中を見回した。心臓が縮みあがる思いだ。
 しかし、
 「じゃあどこにいるんだ。やっこさんも、この家に隠れるほどバカじゃないだろう」
 フルアグがそう言い捨てると、オーク達は全員立ち去っていった。安心した反面、フルアグのセリフがひっかかる。
 なぜだ。なぜここに隠れるとバカなんだ?
 悩んでいるうちに、だんだん夜がやってくる。

続く


山口プリン |HomePage

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