冒険記録日誌
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2002年10月07日(月) スペース・パトロール(ジュリアス グッドマン/講談社)

アドベンチャーブックスシリーズ4作目の作品。
内容はSF。宇宙の平和を守る宇宙緊急救助隊のパトロール隊員として活躍するゲームブックです。
背景の世界観は、往年の名作SF“キャプテンフューチャー”のように、太陽系のあらゆる惑星や衛星に人間が移住しているという設定。
金星は太陽系一の娯楽惑星だとか、冥王星の衛星カロンに秘密基地があるとか、未来のお話しなのに読んでいるとなんだかクラシックな感じがします。
またルールの方は簡単で、選択肢を読み進めるだけの純粋な分岐小説です。

主人公は宇宙船のコンピューターの“ヘンリー”を相棒に、本部と通信しながら一人でパトロールをしています。
本書におおまかなストーリーと言うのはありません。海賊船と対決するかと思えば、秘密犯罪組織に単身乗り込んだり、未知の宇宙人が残した謎の施設を探索したり、助けを呼ぶ通信を聞いて捜索したりと、選択肢によって展開と結末がバラバラに分岐。
そのどれかがHAPPY ENDになると言う書き方はしていません。主人公は特別な任務を負っているわけでもなく、中には平凡に見回りをこなした後に休暇に入る終わり方もありました。
総じて「あるパトロール隊員の一日」的な視点で書かれている気がする、そんなライトな感じの作品です。


山口プリン |HomePage

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