冒険記録日誌
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2002年08月26日(月) |
高飛びレイク 惑星カリブの罠 (多摩 豊/早川書房) その1 |
高飛びレイクはシリーズものの原作があります。 原作者は火浦功。 知っている人ならお分かりでしょうが彼の小説は、短編を除いて完結した事がない。ナンセンスギャグの連発。内輪受けのネタを多用する。などと通常の小説でのタブーを全く無視しています。 例えば、登場する忍者が素っ裸だったり(コンピュータRPGのウィザードリィで忍者の職業は何も装備しない方が強いとう設定が元ネタ)、宇宙船で密航した女の子を発見して「方程式だ!」と叫んだり(名作SF小説の「冷たい方程式」に同じシュチェーションがある事から)、世界征服の為に巨大ロボットを作るがその材料が後楽園球場だったりと、うける人だけ笑ってくれればいいと言うものです。この徹底して軽いスタンスはある意味潔いと思ってしまいます。
そして原作の高飛びレイクシリーズですが、実のところ私は未読なのです。 しかし調べてみるとやはり火浦功らしく、このシリーズは本編1巻、外伝2巻という変則的な形で未完となっているようです。 一方、ゲームブック版の作者は、もはや故人となった多摩豊氏。 火浦功原作、多摩豊著のゲームブックには、他に「手軽にできる絶体絶命」がありますが、これはまさに原作どおりといった感じで、真面目に考えていると頭が痛くなる作品です。(詳しくは過去の日記に書いています) 多摩豊氏自体はゲームブックの雑誌「ウォーロック」日本版の初代編集長で、ゲームブックに関する理解は深い方ではあるのですが、さて今度はどんなゲームブックになっているのでしょう。
ちょっとドキドキしながら挑戦してみました。 続く
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